christmas
監督:トリストラム・シャピーロ
共演:ジョエル・マクヘイル、ローレン・グレアム、オリバー・プラット
備考:日本での劇場未公開(ビデオスルー作品)

<ロビンの役名:バージル・ミッチラー(簡易トイレ設置職人)>
 ウィスコン州在住の初老男性。通称「ミッチ」。クリスマスイブに家族を連れて帰省してきた疎遠の息子とは会話する度に喧嘩腰になるほどの犬猿の仲。その二人がある理由から長時間のドライブで息子の住んでいるシカゴまでクリスマスプレゼントを取りにいかなければならなくなったのだが…?

 2014年冬にアメリカで公開、日本では翌年11月に劇場未公開作品としてリリースされた本作は、ロビンの没後に公開された実写映画の中ではこれが最後とされる日本上陸作品。日本でのビデオタイトルには「ロビン・ウィリアムズの~」と彼の名前が冠されていますが、「余命90分の男」「シークレット・ロード」のような単独主演作品というよりも、ジョエル・マクヘイルとのW主演作品というのが実質かも。
 ロビン演じるミッチは飲んだくれの面倒臭い毒舌偏屈親父…という、どうしようもない(苦笑)キャラクター。「余命90分~」といい、ロビンの晩年の作品はこういうタイプの役柄多くないですか^^;。そんな父親を反面教師にして育った息子・ボイドも頭に血が上ると極端にエキサイティングな行動を取る辺りは遺伝子の成せる業か、という気がします(笑)。
 心の底では息子を愛しているけど素直になれずに悪態の繰り返し…という屈折した人物をコメディックに演じる彼の姿を観られるのもこれが最後か…と思うと寂しいものがありますね。全体としてはブラックな部分も散見されて万人受けにはやや弱い作品。ロビンファンはクリスマス前に是非ご鑑賞を。本編終了後のメッセージにも注目。

<吹替情報>
 岩崎ひろし氏が担当。彼が演じるロビンの新作はもう出ないと思いますが、晩年のロビンを演じさせれば天下一品の声優さんだと思います。