このブログを書き始めるようになってから2年が経った。
2015年5月1日で終わりにする予定のブログ。
最終回を書きます。
とても久しぶり、ですね。
佐々木泰雅は毎日、元気にご飯をたくさん食べて、たくさん走って、飛び跳ねて、歌って、踊って、疲れて、眠って、また朝ごはんを食べて、そんな感じでやってます。
いちいち細かい事で腹を立てたり、何が降りかかってきても余裕だったり。
結局何でもない感じでやってます。
東京に引っ越してきて、初めての一人暮らしをして、洗濯機をまわしたり、電気代を払いに行ったり、カーテンを開けたり、コーヒーを淹れたり、下北沢まで歩いたり、新しい友達ができたり、夜中ギターを弾いて隣の人に「ドン!」ってされたり、ヨッシーが家に住んだり、靴が汚れたり、ボタンが取れたり、角に埃が溜まったり、右クリックをしたり、病院に行ったり、電池を交換したり、雨が続いたり、新しい服を買ったり、17時のチャイムが鳴ったり、お肌が荒れたり、髪が伸びたり、宅配便が来たり、信号無視をしたり、山に行ったり、海に行ったり、丘に登ったり、虫を捕まえたり、歌舞伎町で遊び歩いたり、近所の猫が家に入って来たり、車に轢かれそうになったり、昼寝をしたり、マラソンをしたり、ライブハウスが嫌いになったり、空が藍色だったり、友達が死んだり、電話をしたり、手帳を開いたり、水道料金を払ったり、近所のコンビニで新しい店員さんが働きはじめていたり、銭湯に行ったり、一人で列車に乗ったり、また夏が来たり。
また、あなたを、ふと、思い出したり。
今日までずっと、僕の日々は、映画のよう、でした。
森山直太郎「新しい香辛料を求めて」収録曲。
「革命前夜、ブラックジャックに興じる勇者達」
この歌を聞いて、荷物をまとめて、部屋を飛び出した。
何千回も、何万回も、夕暮れを飛び越えて、険しい崖をよじ登り、泥だらけで荒涼とした大地を歩き、1000年に一度の恵みの雨を待った。
水筒の蓋を開ければ、赤い目をした僕と、微笑む友達が水面に映った。
燃え盛る太陽の下、乾いた大地に一本の道が延々と続いていて、怖くて振り返ることすらできなかった。
日が暮れれば、荒涼とした大地は凍てついた世界に変わった。
奇怪で巨大な生物の目だけが暗闇の中、僕をじっと見ていた。
僕は友達の手を握り、全力でただ真っ直ぐに走った。
何日も何日も、どこまでも、走れるだけ走った。
いつのまにか友達は消えていて、東の空が薄紫に染まり始めていた。
怪物達は森に帰り、渡り鳥の群れが飛んで行く。
水筒の蓋を開ければ、青い目をした僕一人が水面に映った。
「君はこの街で生きてるの。」
どこからか、そんな声が聞こえました。
空っぽの牛乳パックをすすれ!
終わります、またどこかで。
少しだけ時間が流れて、
もうあの場所には誰もいないみたいに、
君にきっと形なんてなくて、だから君は僕に触れなくて、
僕らはだれのモノにもなれないから、せめて「そこ」にいただけ、
ただそれだけのことでした。
