February 08, 2010

今度は夏石鈴子さんの番

愛情日誌 (角川文庫)愛情日誌 (角川文庫)
著者:夏石 鈴子
販売元:角川学芸出版
発売日:2010-01-23
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太宰治の「人間失格」がいよいよ公開になります。
監督は「「赤目四十八瀧心中未遂」の荒戸源次郎さんということで、とても楽しみ。
荒戸監督といえば、奥様は私の好きな作家・夏石鈴子さん。
先日「愛情日誌」が文庫になったばかりです。
というより、「夏の力道山」と「愛情日誌」を一緒にいれて、“五十嵐豊子物語”として一冊の本にしたというほうがいいかも。
平田俊子さんの解説も素敵だし、夏石さんの文庫版あとがきも面白い。
こんなに「お買い得」の文庫が出たら、単行本を買えなくなっちゃうじゃん(笑)。
ちなみに、夏石さんは先日直木賞を受賞した白石一文さんと文藝春秋社の同期生。
今度は夏石さんの番ではと、期待しているところです☆

sasamicafe at 18:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!お薦めの本 

February 07, 2010

完全恋愛

書評などで気にはなっていても、いざ店頭でパラパラめくるとレジに持っていけない・・・そんなことはよくあるもの。

完全恋愛

「完全恋愛」はまさしくそんな本のひとつでしたが、ようやく「スイッチ」が入り購入。
あまりの面白さに、一日で一気に読んでしまいました。
ちなみに2009年の「このミステリーがすごい」の3位だった作品ですが、今でも売れているのが「ゴールデン・スランバー」と「告白」。
後は文庫化待ちといったところでしょうか。


それにしても、なぜ、読むまでに2年も時間が経ってしまったのかを考えると、なんといっても装丁とタイトルが古めかしい(笑)。
おまけに牧薩次という著者なんて知らないもん(本には辻真先さんの別名と書いてありましたが)。

私が編集者だったら、少なくともこの絵は装丁に使わない。
軽装のソフトカバーも、昭和から平成の時代を駆け巡る重みのある内容にそぐわないと思う。
1,800円という定価を付けたのだから、やはりきちんとしたハードカバーで勝負でしょう。
タイトルも、もう一ひねり欲しいところ。
著者のこのタイトルへ込めた想いは、作品を読めば確かに理解できるのですが、いかんせん購入へのモチベーションを高めてくれはしない。
作品の高い評価とは裏腹に、それほど売れていないのは、そんなところに理由があると思えるのです。
とはいえ、この本の著者はあの辻真先さんですから、編集者の思い通りに行かないところは想像出来ますが。









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つまらない代表戦

今朝の富士山は真っ白でキレイでした〜
風が強く、冷え込んだせいもあるのでしょうが、こういう日はなぜか大きく見えるんですよね。

それにしても、このところのサッカー日本代表戦は面白くない。
特に昨日の中国戦は、冷え冷えとした味スタの空気が、そのまま選手に伝わっている感じで、とても土曜のゴールデンでやるような試合内容でなかった。
矢野貴章を先発で使えとはいいませんが、少なくとも平山や大久保よりは世界に通用する選手だと思うので、代表には呼んで欲しい。
そもそも「世界を驚かす」と言うならば、まずは監督をW杯で勝てそうな人にすべきでしょう。
とにかく日本代表がこんな試合ばかりしていては、サッカー人気は落ちる一方。
日本サッカー協会には、相撲界の貴乃花親方のような「改革の志士」はいないのでしょうか?







February 05, 2010

映画と音楽

飯田橋新潟は大雪のようですが、そうなるとよく晴れるのが太平洋側。
東京は水曜から晴天が続いております。
昨日は飯田橋の「わがん」でランチ。
ちょうど「カナルカフェ」を見下ろす感じで、桜の季節になると素晴らしい眺めになるお店です。
食事をしながら聴こえてきたのが二ナロータの「ロミオとジュリエット」。
息苦しいほど切ない想いが込み上げてきました。
映画を観たのが感受性の高い中学生の頃でしたから、今でもこの音楽を聴くと胸が締めつけられるような気持ちになるのです。



そう、映画の楽しみのひとつが音楽。
映画そのものを観たことがなくても、音楽はよく知っていることも多々あり。
たとえば「いそしぎ」なんかはその典型では。
ジョニー・マンデル作曲の「The Shadow of Your Smile」は1965年度のアカデミー賞歌曲賞を受賞しています。


聴くたびに石川セリさんの「八月の濡れた砂」と似ているなぁと思うのは私だけでしょうか?
「いそしぎ」といえば、恩田陸さんの音楽をモチーフにした素敵な短編ミステリィ「あなたと夜と音楽と」(新潮社刊「朝日のようにさわやかに」収録)を思い出さずにいられない。

朝日のようにさわやかに
朝日のようにさわやかに


「いそしぎ」というのは鳥の名前ですが、映画のイメージから「逢引」のような意味を思い浮かべてしまうという話が出てくる。
おそらく、何の予備知識もない人が「いそしぎ」というタイトルを聴いたら、そんな感傷的なイメージを持つと思う。
そういう意味では、このタイトルを付けた人は抜群のセンスの持ち主。
本もそうですが、映画はタイトルが大事ですからね。

 

 



sasamicafe at 11:32|PermalinkComments(4)TrackBack(0)clip!

February 04, 2010

スノードーム

高尾山火曜日の「大雪」で、高尾山がキレイに雪化粧していたので、高尾に向かう電車に乗りながら写真を撮ってみた。
本当は山頂の方が真っ白なんですが、残念ながらそれはちょっと写すことができませんでした。
都心の雪はほぼ消えてしまいましたが、多摩の我が家の周辺はまだまだ「たっぷり」残っています。
それにしても、雪景色というのは幾つになっても心がときめくもの。

道尾秀介さんの「球体の蛇」の中にこんな文章があります。

球体の蛇










「雪を見て、何も思わない人なんていないでしょ。懐かしかったり、哀しかったり、浮き浮きしたり・・・・・・。雪のほかに、そんなものってあるかしら」






スノードーム大人になって、生活に支障をきたすことがわかっていながら、それでも雪を見るとテンションがあがるんですよね。
ところで、この小説では「スノードーム」が重要なモチーフになっていますが、私の廻りにも大好きな人が多い。
何しろ「日本スノードーム協会」なんていうものがあるくらいですから。
手作りするのも楽しいらしいですよ。




宮木あや子さんの「野良女」には驚きました。

野良女

花宵道中 (新潮文庫)』も確かに官能的な作品ではありますが、こういう現代小説が書ける人だったとは!

花宵道中 (新潮文庫)

性描写が過激というか、あまりに「直球勝負」でタジタジです。。。。
『セックス・アンド・ザ・シティ』の日本版ともえいるし、いや、もっと生々しくアラサー女子の「生態」をあぶりだしているのでは。
もちろん小説ですから、現実のアラサー女子がこういった生活や考え方をしているというわけではありません。
それでも、今の若い女性たちの「逞しさ」が伝わってくるのは、この作家に力があるということでしょう。
最初は「軽すぎない?」と思いながら読み始めたのですが、意外な展開に思わず涙がこぼれるシーンもあり。

主要登場人物に「新潟出身者」が出てきます。

 ☆宮木さんのコメント☆

恵比寿の有隣堂さんが独自のベストブックオブザイヤーの中の一冊として
「野良女」(光文社刊)を選んでくださっているらしいです。
いいのか・・・?
去年は「群青」選んでくださってました。
ここのお店、セレクトが長いものに巻かれていなくて少し心配です。
毎度ありがとうございました。いっぱい売れますように。



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January 31, 2010

今年は運がいい?

週末楽しみにしているのが「週刊ブックレビュー」と「がっちりマンデー」。
特に「がっちりマンデー」は番組の終わりに視聴者プレゼントがあるので、最後までしっかり見届けるわけです。
ま、とはいっても、そうそう抽選に当たるものではありません。
はい、今までに当選したことはなし。
ところが、昨日マクドナルドから郵便物が届いていて、「長男のアルバイトについてかな?」と開封してみたら。。。
マック








なんと、昨年末放送されたマックの原田社長からのプレゼントが当選していたのです!!
ひょっとして今年は運がいいのかも(笑)。
たかだか1,000円分ですが、こういうのってうれしいものですね☆


フランケンシュタイン・コンプレックス―人間は、いつ怪物になるのか

さて、「週刊ブックレビュー」にて小野俊太郎さんの「 フランケンシュタイン・コンプレックス―人間は、いつ怪物になるのか」が紹介されて絶賛されていましたが、なんと今日の朝日新聞の書評でも大きく取り上げられていました。
小野さんとは昨年あるパーティで偶然隣同士になってお話をしたことがありますが、何故かサッカーの話で大盛り上がり。
とにかく博識で、どんな話題になっても面白い話がどんどん出てくる楽しい人ですが、今回の本を読めば、その「凄さ」が分かるのでは。

今、一番気になっている映画は「すべては海になる」。
なにしろ書店が舞台ですし、佐藤江梨子さんのような本好きの女優さんが演じる書店員をぜひ見てみたいです。


すべては海になる (小学館文庫)

すべては海になる (小学館文庫)








January 29, 2010

ラジオから笹川美和の歌声が

昨日TOKYO FMから美和さんの歌声が聞えてきて胸がキュンとなった。
メジャーデビューした頃には「笑」がよく流れていたのですが、それにしても久しぶり。
今回は品川教会ライブの告知でしたが、それでもラジオのパーソナリティから「笹川美和」って声を聞くと心がざわつくものです。
そういえば、公式HPにピアノたびの沖縄開催が発表されましたね。
この季節の沖縄は泳ぐことは出来ませんが、それでも本土の寒さにくらべれば初夏のような感覚でしょうか。
観光客も一番少ない時期ですので、激安ツアーもあり。
この機会に沖縄観光もいいのでは?

このところ、途中で読むのを止めた本ばかりで嫌になってしまう。。。

金原ひとみさんの「憂鬱たち」
憂鬱たち









憂鬱たち

これは世代のギャップとしか言いようがないですね。
分かりませんこの世界は。


山崎ナオコーラさんの「ビー玉」
あたしはビー玉
あたしはビー玉


ナオコーラファンの私ですが、それでも今回のはどうにも。。。。

左藤友哉さんの「デンデラ」

デンデラ
デンデラ

面白くないわけではなく、その血生臭いティストが私の感覚に合わなかっただけかな。

先日、ブックオフで「片目の猿」が105円で出ていたので即買い。
電車の中で一気に読んでしまった。
いや〜面白かった。
佐々木敦さんの解説もグッド。
片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫 み 40-2)
片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫 み 40-2)


すごく得な気分で家に帰って、寝る前に「何か面白い本はないかな〜」って眺めていて愕然とした。
なんと単行本で買っていたのだ。。。。
ど、ど、どうして読まなかったのだろう。。。
それにしても、買ったことも、家にあることも、まったく記憶になかったということが悲しい。

さて、昨日京王沿線を廻っていて、ついつい買ってしまったのが「弥勒の手」。

弥勒の掌 (文春文庫)
弥勒の掌 (文春文庫)


昨秋開催された第3回「啓文堂書店おすすめ文庫大賞」で第1位となった作品です。
今日中に読み終わりそうですが、これは確かに面白い!!

 

 



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January 24, 2010

余程のこと

長女が「昨日、「何軒か書店を廻ったんだけど『 JJ ( ジェイジェイ ) 2010年 03月号 [雑誌]JJ ( ジェイジェイ ) 2010年 03月号 [雑誌]』がどこも売り切れていた」と憤慨していた。
確かに私も金曜日に三省堂さんで『JJ』の予約を断っているところに遭遇。
「はて、雑誌の予約を断ることがあるなんてあるのだろうか?」と疑問に思って、会社に戻って調べたら・・・・これだったんですね。
普段は買わないファンが殺到ということでしょうが、毎号買っている読者にはいい迷惑であることは確か。
光文社さんも重版するなりの手立てが必要でしょう。
とはいえ、雑誌というのは広告との絡みやロットの大きさ、販売期間の問題もあって重版するというのは容易ではありません。
そう、雑誌の重版は「余程のこと」がないとしないものなんです。
ところが、ここにきて「余程のこと」があったのが「 an・an ( アン・アン ) 2010年 1/27号 [雑誌]
an・an ( アン・アン ) 2010年 1/27号 [雑誌]
なんと7万部という大重版がかかりました!




January 22, 2010

守ってほしい町の本屋さん



北光社30年近くも書店で働いてきた私ですから、現在の書店の窮状はよくわかります。
携帯電話、ゲーム機、パソコン等々。。。。
時代環境は本や雑誌にすべて逆風となっているわけで、おまけにこのところの大不況。
それに街の書店の敵はナショナルチェーンだけではありません。
アマゾンを筆頭にネット書店もありますし、特にコミックはブックオフが脅威となっています。
雑誌はコンビニで買う人が多くなってきました。
経済環境の悪化で、図書館の利用も増えているはず。
将来に希望を持てる材料がまったくない状況。
それでも、私たちの街には「町の本屋さん」があってほしい。
消えて無くなって、その大切さがわかっても遅いのです。
子どもたちが歩いて出かけられる本屋さん。
散歩の途中にふらっと寄れる本屋さん。
いろんな思い出が詰まっている本屋さん。
北光社さんの閉店、本当に残念です。
(写真は業界紙の「新文化」)





January 21, 2010

今日もやっぱり本のこと


弁護側の証人 (集英社文庫)
弁護側の証人 (集英社文庫)

今評判の「弁護側の証人」を読んでみた。
時代背景がだいぶ違うので、若干スローテンポなれど、ミステリーとしての興奮は十分に味わうことが出来る。
もちろん、最初のところは2回読み直しました。
景色がまったく変わるとはこのことです。
作者の小泉喜美子さんの人生も探ってみたら面白そうですね。

赤いカンナではじまる
赤いカンナではじまる


書店が舞台だというので、はらだみずきさんの「赤いカンナではじまる」も読んでみる。
連作短編集だと思ったら、書き下ろしなんですね。
私は「美しい丘」のラスト一行にやられました。
書店員歴28年の私にとっては、胸を打つ言葉です。
はらださんは「サッカーボーィズ」で脚光を浴びた作家さんですが、この本にもサッカーの話が出てきます。
サッカーボーイズ13歳―雨上がりのグラウンド








サッカーボーイズ13歳―雨上がりのグラウンド


そういえば、先日、祥伝社のT社長にお会いしたら、白石一文さんの「おもいがけない人へ」は祥伝社としては初の直木賞受賞作とのこと。

ほかならぬ人へ
ほかならぬ人へ

文芸書はコツコツと出し続けていれば、こういった幸運に恵まれるということなのでしょう。
この本には2作入っていますが、作品の出来は受賞作である表題作の方がいいですね。

昨日から読み始めた東野圭吾さんの新刊「カッコウの卵は誰のもの」は面白いですよ〜!
新潟が重要な舞台となっています☆


カッコウの卵は誰のもの








カッコウの卵は誰のもの



sasamicafe at 18:34|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!お薦めの本