2007年07月28日

(20) 娘の彼は人気者 / セカンドオピニオン

日傘
 娘はその頃、動物病院で働いていた。

 そこの先生からの入れ知恵なのか、それとも、娘も成人しているので、すっかり大人になっていたのかは定かではないが、

娘によると、大腸がんの手術で腹腔鏡下での手術は、がん細胞をお腹の中にこぼしたりすることもあるから危険が多いとか。

 大病院より、街中の専門のクリニックの先生の方が手術もうまいし、親身になって直してくれるとか。

 これに呼応するかのように、家内からの情報として、下の階の奥さんも2、3年前に大腸のポリープを、○○クリニックで手術してもらって、今はピンピンしているとか。

 家の中は大腸がんの、にわか評論家でにぎわった。

 僕も、腹腔鏡下での手術は、今の僕の症状では無理だとの感触は持っていた。

 大腸の腸壁まで巻きこんでいるがんを除去するには、あっさりその両端から切除するほうが確実であることに疑いはなかったし、

この際ばっさりと切り取ってしまってほしかったし。

 病院の先生は、とかく新しい技術を確かめたいというか、経験したいという思いがあるから、

 多少危険を冒しても腹腔鏡をしたがるんではないかとも思っていた。
 
 娘が彼に、僕のがんのことを話したらしい。

 1ヶ月も手術の順番を待つのはダメだから、直ぐにでも手術してくれそうな病院があるかどうか、

彼のつてで当ってくれる、ということを、次の日の夜に聞かされた。

 「んん。」大腸がん談義が家の中から外に飛び出したのか。と僕は少し困惑した。
 
 娘の彼はスポーツ関連の仕事をしているので、骨折とか捻挫とかで病院とのお付き合いが多い、というのである。

 もし良かったら先生を紹介するという話になっているのだそうである。

 僕は嬉しい反面、ややこしくなってきたことから、ちょっと邪魔くさい思いがした。

 今の病院で手術を受ける事以外考えてなかったものだから。

 紹介してもらう病院にするか、今の病院にするか、最終的な判断は僕次第で、

断ってくれても、彼は一向に構わないと言ってくれているらしい。

 ただ、せっかく、娘もいろいろ動いてくれているもんだし、

紹介して貰って、それから判断して今の病院のほうがいいという訳にもいかないだろうし。

 なかば、転院が決まりつつある雰囲気になってきている。

 それに、彼の知っている病院を直接紹介してくれるのではなく、彼が懇意にしているというか、日々世話になっている上司が、

さらに懇意にしている整形外科の先生を紹介してくれて、その先生が大学の同窓の先生を紹介してくれるという複雑なルートであるそうだ。

 いくら複雑であろうと、娘の彼が動いてくれていることなので、彼にお願いするということで、その日、娘と合意した。

 ずっとお世話になってきている病院。しかも、手術の日取りまで決まっている病院を断って、新しい病院に転院する。かもしれない。


トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
ブログランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキング
くつろぐ
FC2
ブログランキング