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諸般の事情により、2月27日から更新できずにいます。
全人代前ということもあり、更新したいのですが、今週末までは更新できないかもしれません。
できるだけ早く更新できるようにしたいと思います。
2012年02月
『人民日報』は、この2日間、特に読みたい記事はなし。
雷鋒については、1962年8月に殉職し、翌1963年3月5日に雷鋒を学べ運動が始まったということで、今年はなくなって50周年という区切りの年であり、まもなく雷鋒を学ぶ日を迎えるということで、大々的に「雷鋒精神と共に歩む」キャンペーンが展開されているようだ。これが基礎知識。しかし、そのねらいは何なのかは、いろんな見方ができる。
昨日の『人民日報』で、「改革認識論を深める」と題する文章連載がスタートした。どうやら南巡講話20周年を意識した連載で、第1回目の文章のタイトルは「文句を言った方がまし。危機はいらない」というもの。
書いてあることは分かるのだが、その意図がもう1つよく分からない。だからエントリーを見送っている。もう少しよく考えてみたいのと、この後の連載を見てみたい。しかし今日は第2回は掲載されていない。
最近、党中央が「新情勢下での党外代表人士隊伍建設強化に関する意見」を印刷通達したことが判明した。「新情勢下での統一戦線事業を指導する綱領的政策文書」の内容を見ておこう。
(1)党外代表人士隊伍建設の全体的要求
―「党外代表人士は、中国共産党と団結合作し、比較的大きな貢献をし、一定の社会的影響力を有する非共産党人士であり、民主党派、無党派、少数民族、宗教界、非公有制経済、香港マカオ台湾海外などの代表人士を含む」
―「政治がしっかりしていること、業績が突出していること、群衆と同じであることが党外代表人士の基本基準であり、党外代表人士の隊伍建設を強化する基本的な要求である」
(2)党外人士代表の発掘と蓄積、教育育成、選抜任用と管理に対する要求
(3)友誼を深め、交際する工作を党外代表人士の発掘、育成、使用、管理の各関節で貫かなければならない
(4)党外代表人士隊伍建設の強化と改善に対する要求
―「工作メカニズムを健全化させ、統一的な計画協調を強化し、党委員会が統一的に指導し、統一戦線部門の先頭に立ち責任を負い、各関係部門と社会団体が密接に分担協力する工作メカニズムを完備しなければならない」
―「民主党派、工商聯合会、関連社会団体が役割を発揮することを支持しなければならない」
社会的な影響力を有する非共産党人士を共産党の政権基盤強化に取り込むことを指示する政策文書である。共産党が非共産党人士の代表を統一戦線の枠組みの中に積極的に取り込もうという意思が伝わる。
多元化、多様化という現実の中で、非共産党人士を取り込まないと共産党の政権基盤が維持できないという切迫した状況にあることを示しているわけだが、こうした状況は今に始まったことではない。第18回党大会に合わせて、来年春には政治協商会議の人事も刷新されるわけだし、こうやって政策文書にまとめることで、共産党の活動を活発化させようということだろう。
これを見ただけでも、中国は共産党の一党支配国家なのだということを再確認させられる。
踊る。20日にスタートして以来、連日掲載されている。
こんな政治キャンペーンがなぜ展開されているのか。よく分からない。
大きな疑問は、これが「左」派のような何か一部の主張なのか、それとも胡錦濤政権全体の主張なのかということ。
胡錦濤の出身母体である共青団の機関紙『中国青年報』も今日の1面のど真ん中に「雷鋒の『快楽』を学び理解して、はじめて雷鋒を学び理解することができる」と題する評論員文章が掲載されている。『人民日報』だけではないので、何か大きな流れであることは間違いなさそうだ。
昨日もある方から質問され、3月5日が「雷鋒同志に学ぶ日」が近く、道徳的な価値観向上の一環ぐらいかなあとも思ったが、どうもそんな単純なものではなさそうだ。
そう考える理由はいくつかある。もちろん、第18回党大会が近くなって、権力闘争の一環と考えなければならないことはいうまでもないが、もう少しターゲットがありそうだ。
1つは、先日のエントリーでも書いたが、王立軍事件との関係だ。そこでは、薄煕来と争う劉雲山のパフォーマンスを指摘したが、ここまでキャンペーンが大々的になると、劉雲山の個人的なパフォーマンスの域をはるかに超えている。
薄煕来を支えた「左」派が勢力維持のために、「唱紅歌」に続く革命キャンペーンと見ることもできなくはない。 他方、薄煕来が痛手を受けたことで、そのライバルが「左」派を取り込むための「すり寄り」キャンペーンということも考えられる。いずれにしても、「左」派がそんなに大きな力があるとは思えないので、ここまでキャンペーンが大々的になりすぎていると、そうした要因はちっぽけである。
もう1つ考えられるのは、右派をターゲットにしているのではないかということである。南巡講話20周年を胡錦濤政権が素通りしていることはたびたび指摘している。21日が南巡講話の終了日だったとのことなので、そのことを相対的に薄めるために、雷鋒をことさらにもちだしたのではないかということである。胡錦濤にとって右派の批判は的を射ている分「左」派よりも脅威である。それに、胡錦濤と右派との対立は、人事とも絡んでいる可能性が高い。
まだ、王立軍事件のこともそもそもの原因が分からないし、その後どうなっているのか分からない。また今回の雷鋒のキャンペーンについても、中央政治局員常務委員レベルがまだ誰も何のセコンドを打っていないので、どこまで大きな話なのか分からない。真相は分からない。まあこんな推測も可能だということ。
もう1つ気になる関連記事があるが、年度末の仕事優先で、後ほどエントリーしたい。
まず、中国と西側を比較し、「西側「自由式民主」は「個人の自由」の価値観追求を突出させている。中国の特色を持つ社会主義民主は「和」、すなわち「和諧」(調和)の追求、と民本思想、とりわけ「民享」(「みんなで分かち合う」ぐらいの意味か)を突出させる」として、その違いを明らかにし、「和」と「民享」は「中国の伝統文化の特色を体現したもの」と説明する。
「適度な衝突を容認し、悪政の衝突を防ぐ相互信頼協力メカニズムが民主的な権益実現と社会調和共生の発展を促進する」として、(1)党の指導、(2)人民が主人公、(3)法治国家の有機的統一をあげる。
そして、具体的なメカニズムの設計として、(1)党の指導制度と人代制度、(2)共産党指導の下での政治協商制度、(3)党員と公民の秩序ある政治参加の拡大、民主選挙と協商民主をあげる。
「民主」という言葉につられて読んだが、またまた期待はずれ。西側の民主主義との比較を通じて、現状の一党支配体制を正当化しようという自己弁護の文章だった。具体的な設計も代わり映えがしない。例えば、(1)と(3)の順序が入れ替わっているとか言えば、まだ見るべきものもあるのだが。
省レベルの2012年のGDP伸び率目標が出そろったので、その解説記事が掲載されている。8%から14%のあいだで設定されており、「西高東低」の特徴がはっきり出ていると評している。
このうち最も高いの貴州省で、最も貧しい省なので高位設定を好意的に受け止められている。
8%は北京、上海で、すでに安定した地域。
省レベルのトップのうち唯一コメントが載ったのは、昨年15%の伸びで、今年の目標を13%と掲げた内モンゴル自治区の胡春華党委員会書記。「中央の穏中求進の工作基調に合わせ、内モンゴルの実際の状況に結びつけ確定した。この目標は積極的に適度なもので、実行可能なものである」とコメントした。
他方、昨年全国トップの16.4%の伸び率を見せた重慶市(今年の目標を13.5%)については、全く言及がない。王立軍事件のことと無理矢理結びつけるのは、意地悪な感もあるが、胡春華のコメントだけが掲載されているのは、政治的な意図があるかどうかは別として、記事を書いた人の意図的なもののはず。
でも私はまだ薄煕来はレースから脱落したとは思っていない。半年は思いの外、長い。