1面の真ん中には薄煕来に対する党中央の決定関連の2本目の評論員文章「自覚して改革、発展、安定の良好な局面を維持しよう」が掲載されている。その内容は以下のとおり。
 ―「われわれは中央の決定の重大な意義を深く認識し、自覚的に胡錦濤同志を総書記とする党中央との一致を維持し、思想と行動を中央の精神に統一し、注意力と精力を改革と発展に集中し、党中央の強固な指導の下でさらに政治意識、大局意識、責任意識、法治意識を強化し、しっかりと揺らぐことなく科学的発展を推進し、社会調和を促進しなければならない」
 ―「経済発展方式転換の加速で新たな進展を勝ち取り、改革・開放の深化で新たな突破を勝ち取り、民生改善で新たな成果を勝ち取り、変わらず各工作を推進し新たなさらに大きな成績を勝ち取らなければならない」
 ―「われわれは政治と全局の高度から、しっかりと党中央の正確な決定を支持し、しっかりと改革、発展、安定の良好な局面を維持し、さらに緊密に胡錦濤同志を総書記とする党中央の周囲に団結し、思想を統一し、自信を持って、しっかりと工作し、積極性を発奮させ、変わることなく中国の特色を持つ社会主義事業を引き続き前進させなければならない」
 さらに、1面には「各地の党員、幹部、群衆が党中央の正確な決定を心から支持する」というリードで、各地で党中央の決定の学習会が開かれ、支持を表明している記事も掲載。さらに党中央の決定が公表される前の10日午後には重慶市で党委員会常務務委員会会議で、張徳江が党中央の決定の学習で指示を行ったことも別立てで報じられ、重慶市の党中央支持が表明された。
  他方、同じ1面には「改革を深め、克服の難しい問題に取り組む」の連載をスタートさせることが報じられ、1回目は「穏中求進、中央企業が中核の役割を発揮する」と題する国有企業の特集。さらに後ろのページで1面にわたり国有企業改革が特集された。
 また2月23日から4回にわたり掲載された「改革認識論を深める」の文章を受け、具体的な改革について紹介する連載もスタートし、1回目は衛生部長が医薬衛生体制改革を語っている。

 党大会まで時間は残り少ない。薄煕来騒ぎで無駄な時間を費やすのではなく、実績作りを進めなければならない胡錦濤、胡錦濤政権は、党中央の決定を発表したことで、薄煕来関連の騒ぎをいったん収拾させ、改革へとシフトするよう号令を発したといえる。
 しかし、国有企業改革については、中国経済の発展における国有企業の役割を讃える内容。温家宝が言うところの改革の阻害要因である既得権益の固まりである面は語られていない。また、具体的な改革について、医薬衛星体制改革が最初に出てくるあたりは、民生重視である一方、代わり映えのしないもので、そのことは胡錦濤政権下の10年間の改革がやはり進んでいないこと認めているようなもの。「改革」もかけ声だけで、期待薄。