3面の上半分のスペースを割いて、周永康の「新情勢下での政法委書記の隊伍建設を強化し、政法事業の科学的発展の新局面を切り開くよう努力しよう」と題する講話が掲載されている。この講話は、3月26日の全国政法委書記第1回研修班でのもの。1ページの半分のスペースで紹介された講話の中で「胡錦濤」に5回も言及しており、薄煕来騒動に対する周永康の胡錦濤への屈服を表明する講話のように思えることは、このブログの過去のエントリーで示したとおり。周永康が常務委員をクビになることはないと思われるが、このタイミングで1カ月前の講話が公表されることは、胡錦濤が周永康の首根っこを抑えている感はあり、おそらく今後、周永康は政治的な影響力、とりわけ政法委書記の後継人事で発言権はほぼないと見られる。そうなると胡錦濤に連なる人が常務委員に昇格し、政法委書記を兼務するということだろう。それは誰か。その見立ては、近いうちに。
鐘声「アジアの繁栄、安定の協力の道を探し求めよう」と題する文章が掲載されている。これは日本に関するもの。主な内容は以下の通り。
―「日本がアジア外交で次々と行動を起こしており、明確にアジアの将来の政治、経済、安全の構造に影響力を増している」
―「日本における『親米派』と『アジア派』の間のゲームは続いている。日本のアジア外交強化は、アジア諸国全体の実力増強を背景に、この地域に出現する重大な変化と関係している」
(1)中国のアジアにおける影響力の拡大
(2)日本経済の収益源がますますアジアに移行している
(3)アメリカが「アジア回帰」戦略を確立している
―「日本のアメリカへの追随、依存、そして西側の政治モデル、イデオロギーに対する高度な共通認識が、日本のアジアとの融合を制約している。アメリカのアジア戦略は『旗を挙げて、不法活動をするグループを引き連れている』という面がある。その結果アジアに新たな分化を創り出す可能性があり、すでに少なくないアジアの国がこれに対し警鐘を鳴らしている。この問題についての日本の将来の選択はさらに困惑するだろう。日本は現在アジアに『傾斜』しているが、『傾斜』しているだけで、表面的でどっちつかずだ」
―「アジアが必要としているものは、外部の大国が設計したメカニズムの枠組みが導入される中にあるのではなく、いわゆる価値観によって線を引かれるものではない。アジアの繁栄と安定、そのカギは内部団結の強化、内部合作の強化にあり、自身の歴史、文化、伝統に基づき、各国の要求に符合した協力の道を模索することである」
突然、日本に対する文章で、石原都知事の尖閣諸島買収発言絡みかと思うが、ミャンマーへの円借款の再開などいろんなことが関連していて、日本に対しモノ申そうということだろう。
1つは、日本がアジアに対し、積極的に外交攻勢をかけているという認識のようだ。日本の内政の混乱を見ると,そんな風には思えないのだが、中国は警戒しているということのようだ。
2つめには、アジアにおけるアメリカの存在への警戒感で、その裏返しとして、アジアの一体化を強調している。その中で、アメリカに傾注する日本は、中国の思い通りにならないので、外交上やっかいな存在だということ。上から目線で日本の孤立状況を強調し、日本を自分の側に向けさせようとしている感がある。「アジアの団結」、アジアの一体化は中国の妄想にずぎないし、中国がアメリカを批判する際に「冷戦思考」を指摘するが、中国こそ後れた「冷戦思考」であることを示している。
3つめに、逆の意味で、中国外交でまだ日本に存在感があるということを示している。日本はしっかりとした戦略を持って中国と外交を行っていくべきだろう。それができるかどうかは・・・。
鐘声「アジアの繁栄、安定の協力の道を探し求めよう」と題する文章が掲載されている。これは日本に関するもの。主な内容は以下の通り。
―「日本がアジア外交で次々と行動を起こしており、明確にアジアの将来の政治、経済、安全の構造に影響力を増している」
―「日本における『親米派』と『アジア派』の間のゲームは続いている。日本のアジア外交強化は、アジア諸国全体の実力増強を背景に、この地域に出現する重大な変化と関係している」
(1)中国のアジアにおける影響力の拡大
(2)日本経済の収益源がますますアジアに移行している
(3)アメリカが「アジア回帰」戦略を確立している
―「日本のアメリカへの追随、依存、そして西側の政治モデル、イデオロギーに対する高度な共通認識が、日本のアジアとの融合を制約している。アメリカのアジア戦略は『旗を挙げて、不法活動をするグループを引き連れている』という面がある。その結果アジアに新たな分化を創り出す可能性があり、すでに少なくないアジアの国がこれに対し警鐘を鳴らしている。この問題についての日本の将来の選択はさらに困惑するだろう。日本は現在アジアに『傾斜』しているが、『傾斜』しているだけで、表面的でどっちつかずだ」
―「アジアが必要としているものは、外部の大国が設計したメカニズムの枠組みが導入される中にあるのではなく、いわゆる価値観によって線を引かれるものではない。アジアの繁栄と安定、そのカギは内部団結の強化、内部合作の強化にあり、自身の歴史、文化、伝統に基づき、各国の要求に符合した協力の道を模索することである」
突然、日本に対する文章で、石原都知事の尖閣諸島買収発言絡みかと思うが、ミャンマーへの円借款の再開などいろんなことが関連していて、日本に対しモノ申そうということだろう。
1つは、日本がアジアに対し、積極的に外交攻勢をかけているという認識のようだ。日本の内政の混乱を見ると,そんな風には思えないのだが、中国は警戒しているということのようだ。
2つめには、アジアにおけるアメリカの存在への警戒感で、その裏返しとして、アジアの一体化を強調している。その中で、アメリカに傾注する日本は、中国の思い通りにならないので、外交上やっかいな存在だということ。上から目線で日本の孤立状況を強調し、日本を自分の側に向けさせようとしている感がある。「アジアの団結」、アジアの一体化は中国の妄想にずぎないし、中国がアメリカを批判する際に「冷戦思考」を指摘するが、中国こそ後れた「冷戦思考」であることを示している。
3つめに、逆の意味で、中国外交でまだ日本に存在感があるということを示している。日本はしっかりとした戦略を持って中国と外交を行っていくべきだろう。それができるかどうかは・・・。