aamall

2006年07月28日

ファスト風土化する日本(三浦 展)

 ここ10年ほどの間に見られるようになった、ロードサイドに同じような店舗が並ぶ風景を指して、ファスト風土化と筆者は呼ぶ。広くまっすぐになった道が、店舗と店舗を点としてつなぐだけで、間のコミュニティを消失してしまったことが、犯罪を呼び教育の喪失を呼んだという筆者の主張には大きく頷ける。

 確かに、便利になることはありがたいが、均質化することを望んでいるわけではないし、郊外に出て行くことを望んでいるわけでもない。

 行政が郊外開発を進めるばかりに、中心街開発を怠ってきた事実を問題として指摘する。人口が減少に転じた現在、富山市のように中心街活性化政策を全面的に打ち出すのは、重要なことなのかもしれない。(洋泉社Y新書)




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