研究的日々〜2006
2006年12月31日
今年を振り返ってみた
今年の始めに、3つの課題を考えていた。それらを基に、今年1年を振り返ってみた。
(振り返り方がはっきりしなかったので、修正してみた。)
今年は、以下のような成果があった。
(1)学習の成果
- 第12回マイタウンマップコンクールで、総理大臣賞。
賞をいただいたこともさることながら、表彰式に、学級全員で参加し、プレゼンさせていただけたのが貴重な経験だった。
- 学習発表会
子供が書いたシナリオを基に、100%自作劇を演じたが、内容も結果も充実していた。表現のスタンダードが、着実に底上げされている。これをきっかけに、学級の結束が固まることにもなった。
- 学び方を学ぶ
KJ法やワークショップを取り入れた授業を展開し、ある程度の成果が得られた。12月の堀田先生来校でも一定の評価を得られたのはうれしかった。ここで身につけた力を、失わずに将来に生かしてほしいと思う。
(2)学会
- 協議会熊本大会で発表。
事前検討会での「これで出来は何%ですか」という堀田先生の言葉は、今でも耳に残っている。話す前は、80%ぐらいだと思っていたが、話してみれば、30%程度だった。途中は、ダメダメだったが、おかげで最後にはかなり満足のいくものになったと思う。
- 工学会大阪大会に参加
発表はしなかったが、堀田先生との連名ではない発表をできるだけたくさん聞いた。どんな知見を論じているか、どんな質問が出、それにどう回答しているかに注目した。自分でもいくつか質問してみた。客観視する力が高まったと思う。
(3)研究、プロジェクト
- 校内ICT活用研修の充実
12月の堀田先生来校による「これからの授業つくり研修会」をにらんで、系統的なICT活用研修を実施した。コンセプトは、
1)できるだけ短時間で(長くても60分以内)
2)操作研修ではなく、授業研修に
3)ワークショップ、模擬授業など活動を取り入れる
12月には、小西校長Tのリーダーシップと相川Tのコーディネートにより、全員授業による校内研が実施できた。ICTだけではなく、授業つくりへの理解も深まり、校内研は大成功だった。堀田先生に大感謝。
- プロジェクト
SKS、CHIeru、学研情報テキスト、JUST、NIMEのIT学力実証など、様々なプロジェクトに参加。広く薄くという感じの1年だったが、それぞれの動きを知ることができるのは、貴重な体験。内容管理は悪くないのではないかと思うが、時間管理がOUT。地道にならなきゃね。
- 発表
雪プロ、徳島県小教研、総務省セミナー、NEEなど、各地で発表の機会を得た。ただ言いっぱなしの発表ではなく、その場で討議の機会を得たのは、貴重な体験だった。大変だったけど、おもしろかった。ただし、適切に返せるようになるまでには、まだまだ修行が必要。
(4)授業
- 総合的な学習
昨年ほどの大実践ではないが、一人一人が追究できるようになってきていると思う。ただし、一人一人の体験活動を保障するための、一段上の工夫が必要。
- 小技
授業技術が足りない。最近、有田和正先生や野口芳宏先生の本が、とてもよく腑に落ちる。TOSS実践の本を読みあさるのもいいなと思っている。
(5)読書
- 冊数
紹介していない本も含めれば年間70冊程度。「図書館戦争」「蒲公英草紙」が収穫。新書なら、「国家の品格」。『英語では、愛国心に2通りあるが、日本語ではそれを混同している』というくだりが印象的。グインサーガで冊数を稼いだりしていないが、もうちょっと読めると思う。
- 内容
内容としては、結構充実した。終盤は、教育書にシフトしてきたが、来年もその方向で。
これらの成果を基に、年の始めに考えた3つの課題を振り返る。
1.時間管理
まぁ、問題外ですな。一生の課題かも。この点に関しては、もうちょっとストイックにならなければと思いつつ、一度ゆるんだたがは・・・。でも、なんとかしよう。
2.内容管理
満足のいく成果がいくつかあった。成果物には、ある程度のクオリティを出せるようになった気がする。ただ、十分練られていなかったり、ときどき、空気を読み違えて誤ったレトリックに走ることがあったので、注意。
これからは、授業という、もっと根っこの部分の力を鍛える。いくつになってもそれは必要なことだと思うし、自分に最も足りないところだ。
3.健康管理
これは、達成できたと言ってよいかも。夏季の健診では、どの数値も軒並み昨年より改善していた。年末に来て、ウエートコントロールに入った。11月末より5kg減。4つの忘年会を乗り切りながら、その間の増加はなく維持している。このまま、年が明けても落としていきたいと思う。
以上。来年は、どういう年になるかな。
2006年12月18日
SKSが来校
理科、体育、総合、音楽、社会。
総合は、2度目の中間発表。各自の現状をフリップにまとめて発表。課題に対する意識の深度によって、書き出すまでの時間にかなりの個人差。迷っているのなら迷っていると報告したらよいというのだが、なかなかそういう風には思い切れなかったのが、残念。
5限に、高橋先生とSKSが来校。Skipの新聞ツールを使って、社会科歴史新聞を作成している様子を見る。初めて見たツールだが、ほとんど違和感なく活用していた。子供たちを帰した後、15分程度のミーティング。
プロジェクタを使おうと思って、手近な教室から運び込もうとしたら、5限に使用するということで、結局、自級にあるのを取り行くことに。この時間には、同時に3台のプロジェクタが稼働。研修会効果だ。
15:30、就学指導委員会。16:15、引き続き生徒指導員会。後半は、「生徒指導に関する今日的な問題を体験するワークショップ」と題して、先日の個別懇談会でかなり話題になった、子供向けコミュニティサイトを体験してみた。
IDとパスワードの登録から初めて、アバターににさまざまな服を着せたり、サイトの中のいろいろなコーナーをのぞいてみたりと、先生方が実際に中身を確かめて、そのおもしろさを感じ取っていた。お金を払う仕組みなど、自分の子供時代にはなかったことだけに、実際に体験することは大事だと思った。結局17:30に終了。操作するうちにあっという間に時間が過ぎることも、よくわかった。
2006年12月15日
研修会2 堀田先生の講演
高橋先生の講演に続いて、堀田先生の講演。概要は以下の通り。
「これからの教育の情報化の展望」
メディア教育開発センター助教授 堀田龍也先生
−今日の授業から
5年 書写の授業
「む」丸いところをどう書くか指導する授業。実物投影機でライブで見せる。あらかじめコンテンツも準備し、それで注意点を示す。実際になぞる。手にとって書いてみる。子供がちゃんとできるようになることがとても大事。習字以外のいろいろな効能がある。自信をつける、心が豊かになるために。
IT活用は基礎基本の徹底につながる。卓越した指導とIT活用、この組み合わせが大切
1年、うれしそうに本を紹介する。
2年、コンテンツで蹴り方を示す
3年金管楽器の音色の違い。知識を与える
特別支援 前の先生に心を込めて年賀状を作ることに意味。あけましておめでとうという言葉が使える。IT重視というわけではない。日頃からスピーチの仕方を指導している。その積み重ねが、掲示から見て取れる。
学級経営と授業の上に、数パーセントのっかっているのが、IT。基本的には、ITの研修ではなく、授業つくりの研修の中での活用が望ましい。
−ITは何によく効くか
(デジカメ)
・意欲的な学習になる
・指示がよく通る
・説明が効率的になる
・繰り返しに強い
・結果として定着する
・誉める機会が増える映せばわかることがたくさんある。食わず嫌いが一番問題。まず、やってみればよい。ちょっと使うと効果がある。
教えにくい学習内容に効く
彫刻刀の使い方=安全教育は短時間で徹底する。自分で彫れるようになることが大事だが、そのためには安全に確実に彫るための指導が大事。本来の活動に時間を充てるためITを活用する。
歌詞を提示する=全員が前を向いて歌う。さわやかに歌うことが目的だが、提示するだけでそうできる。
実技教科でのIT活用は効果的。
肝心なところは授業で高める。授業力が試されている。助走は実物投影機とプロジェクタ。ライブ感があるので、子供たちを食いつかせるのに役に立つ。
ITの活用で、指示が通ることに効く。短時間にわかりやすく指示を通せる。考えることに時間を割けるので、十分に活動できる。ITを使うことはマネージメント。本来的活動に時間を割くことができるかどうかは、教師の授業力。本来的ではない活動にITを使うのが効果的。
−教員のICT活用の評価項目が年度内に明示される。
誰もがそこそこのことをちゃんとできる目安。
教師の資質向上は普段からの基本的な指導を大切にしないと難しい。ITの研修さえすればよいというものではない。
−ITは、使う子供の能力をどのように伸ばすか
4年:国語の学習だったが、プレゼンの初期の学習にもなっている。
練習しながらだんだんできるようになる。見せながら人に話を伝える力が伸びていく。6年:社会は、ワークショップ型の授業だった。
内容は、戦後の日本を考える学習だが、戦後変化したことを付せんに書き出し、それを画用紙に整理して、一番変化したことを発表するというのは、学び方の学習になっている。
笹原級では、理科でも同じように、整理・分類する学習を行っている。
たとえ、教科の内容は忘れても、分類・整理する力は、必ず役に立つ学力。情報そのものの扱い方を人間としてどう学んでいくかが、日本の情報教育のコンセプト。ITを使うかどうかは別。ITを使うだけなら、コンピュータ教育と言えばよい。
ただし、今の時代の子供には、これはできる方がよいという前提がある。
キーボード入力は必要な能力。写真の撮り方を教える。伝えたいことによって撮り方は変わる。メディアは道具なのでその情報の伝え方、読み方や、映像の読解力は身につけておくことが大事。
−終わりに、学校のIT化は手段であって目的ではない。
IT化は、学校の本来の目的を達成化するためのもの。本来の目的は何なのかそれぞれがよく把握し直す。
富山市は、学校Webが更新しやすいCMSというシステムを、市全体で導入した。これは英断だ。
給食のコーナー。給食の中味は何でもないが、なんでもない情報を毎日更新することが大切。 高学年の男の子なら「今日こんなことがあった」とは、なかなか話さない。そういう、 なんでもないことは実は教師が思っているほど保護者には伝わっていない。学校のなんでもないことが伝わるかどうか。こつこつと発信するのは大事。
マスメディアは珍しいことをニュースにする。Webは毎日のなんでもないことを載せている。このことが学校を理解することを助ける。
今日の校内研は、空いた日はこの日しかないと笹原先生に伝えて、今日になった。先生方が、成績処理などで忙しいこの時期に、全員がITを使って授業できることの意義がある。
かなり抜け抜けなので、多少要領の得ない部分は、ご容赦をいただきたい。
研修会1を経、高橋先生の講話を聞き、堀田先生の講演を聴いて、自分たちがこれまで取り組んできたことが、強く意味づけられたし、納得もできたように思う。小西校長Tが、最後に、「元気の出る評価をいただいた」とあいさつしたが、全くの同感だった。
しかも、堀田先生の講演は、会場の参加者への配慮も十二分になされていた。会場の全ての人を満足させる要素を含ませ、それでいてわかりやすく、しかも、内容も密度も濃い今回の講演は、まさに、よく練り上げられ完成された交響曲を聞くようだった。感動した。
堀田先生は、翌日早朝に、沖縄で開かれる学会へと旅だった。堀田先生こそ、この忙しい中、スケジュールを調整して本校を訪問してくださり、感謝。また、高橋先生も、急な要請にもかかわらず(先週土曜日に確定)、寒江のみなさんの取り組みに、自負が生まれるようなお話をいただき感謝。
それにしても、堀田先生、高橋先生とわたしの3人で持つ研究会は、今回が初めてだったが、またいつか開いてみたいなと思った。その節は、よろしくお願いします。
研修会2 高橋先生の講演
これからの授業づくり研修会の研修2は講演会。こちらは、県内の小中学校、高校、大学、研究機関等に公開されることになり、その案内が学校Webに掲載された。結局、参加者は26名。校内研に付随した講演への参加にしては、かなりの数だ。
以下に、講演の概要を記す。
「ICTを活用した授業づくり」
高橋 純 助教授(富山大学人間発達科学部)
1)世界各国の教育の情報化の状況
今年1年で7カ国を回ってきた。世界的に見ると、どの国でもICT活用は、日本よりはるかに日常化しいていた。
韓国
デジタルコンテンツで牛の水晶体を見せる。教員を対象にしたデジタル教材の開発コンテストが行われている。目を大きく移して観察するなど、ICTが日常的に使われている。
中国
2002年には、教科書を写す授業が普通にされていた。今は、英語教育も積極的に進められている。教師はヘッドセットをつけ、ICTを駆使しながら指導している。
英国
インタラクティブボードが中央に置かれ、ホワイトボードは隅に追いやられている。
2)世界標準のICT活用とは?
毎日の教科指導で使う。1時間のうちの一部で使う。教科書などの手元の資料を提示するのに使う。大きく写すのに使う。空いた時間で習熟学習等を行うのに使う。
寒江小の活動は、教科書を実物投影機で映して見せる。指さして「ここが」というだけで、どこかがわかるから、時間の短縮になる。
教師が(子供も)いつもの立ち位置で、大きく写して見せている。
ワークショップの授業では、指示をあらかじめ作成していた。この指示を黒板に書きながら説明すると、莫大な時間がかかる。
課題をいつも提示を提示したままにしていつでも、見られるようにしている。子供が顔をお上げると、課題がわかる。
書写では、コンテンツを繰り返し見せ、その間に個別指導を行うことで、TT風の授業ができる。
寒江小は、多くの日本の学校から見れば、まだまだ特別なように見えるが、世界の国々と同じような取り組みをしているだけである。そういう意味では、寒江小は世界標準の授業方法だった。
なぜICTを活用した指導が大事なのか。今や日本のトップ企業は、売り上げの半分を外国で上げている。そういう社会で生きる子供たちの将来を考えたときに、今何をすべきか。
大人になったときに外国と協調してやっていかねばならない子供たちのために、ICTを活用した学習を体験させておくのは標準である。
以下、続く。
研修会1 授業の振り返りと指導(自分編)
自分のクラスでは、ICT活用はすでに日常化している。だから、単に「ICTを使っています」という授業を見てもらうのでは、芸がないし、せっかくの機会がもったいないと思った。
自分のクラスでは、11月はじめから、ワークショップ型の授業スタイルを取り入れてきた。今回は、かなり提案的だが、このワークショップ型の授業を見ていただくことにした。「これからの授業づくり研修」にもふさわしいと思ったし。
ワークショップ型授業を行うのは、教科学習の中で情報活用の実践力を高めつつ、議論を深めたり、学習内容(知識)の定着を図ったりするためである。
グループ内で討議することによって、一斉授業での話し合いよりも、一人一人がとてもたくさんのことを話すようになる。ということは、はるかに多くの思考活動が、起こっているということになる。
ワークショップ型の授業は、やればよいというものではない。特に、小学生にとっては、どういう場面で行うのが効果的なのか、考えておく必要があると思う。その方向性が、最近、ちょっとずつ見えてきたところだった。
先日受けた、堀田先生の集中講義も、そういう目線で見ていたし、堀田先生がワークショップで出される指導には、自分の実践に生かせるところがたくさんあった。
以下に、授業の概要と、その後の、堀田先生のコメントを紹介する。指導案をPDFで公開しておくので、併せてご覧いただければ幸いだ。
6年社会:新しい日本 平和な日本へ
本時のねらい:
戦後の日本が戦前と比べて変わったことを話し合うことによって、戦後の日本が、民主的、平和的な国家として新しく出発したことを理解する。
学習の展開:
- 振り返り(3分)
これまで活用してきた教科書等の画像を、プロジェクタで提示しながら学習を振り返る。
- 個人作業(5分ほど)
これまで学習したことから、戦後の日本が戦前と比べて変わったと思うことを、できるだけたくさん見つけて付箋に書き出す。
- ワークショップ1(ワークショップで併せて25分ほど)
書き出した付箋をグループで画用紙に整理してまとめ、
カテゴリにタイトルをつけながら、
戦後の日本がどのように変化したかを話し合う。
- ワークショップ2
戦後の日本は、戦前に比べてどのように変化したといえるか、
グループの意見を、自分たちの言葉でフリップにまとめる。
- 発表(12分ほど)
ふせんを整理した画用紙とフリップを提示しながら、
戦後の日本の変化の特徴についての班の意見を、1分程度で発表する。
根拠となる事実を示す画像を、必要に応じて提示する。
こんな具合で、45分を少し過ぎたぐらいで終了した。もっとも、この日は、40分授業の設定だったので、予想していたよりも余分に時間がかかったが(-_-;)。
堀田先生は講演の中で、わたしの授業でのnonITだった部分を強調されたが、実際には、ICTを、いたって普通に道具として使っている。しかし、わたしの今回の研究授業の本質は、ICTではないところでの、学び方の学習として、教科学習が成立しているかという点にあったので、nonITの部分が強調されたのだと思う。
この日の学習の効果として、次のような点があったと思う。
- 普段発言の少ない子供も、積極的にディスカッションしていた。
- 平和、国際関係、平等な社会といった視点で、自分たちのこれまで学んできた事実を、整理、分類することができた。
- 上記の活動の結果、学び直しが起こった。(女性の参政権はどこに入るのかを考えるには、意味の理解が必要だから。)
- 上記の活動の結果、知識の定着を図ることができた。(サンフランシスコ平和条約、農地解放などの言葉を、繰り返し出し合うことで、だんだん染みこんでいく)
- 短い時間でカテゴライズするため、集中して思考することができた。
- カテゴリにタイトルをつけることで、そこにくくられた事実が何を指すのかを端的に理解することができた。
- フリップに考えをまとめることによって、自分たちが最も印象的だったことが何かを、明示できた。
- 自分たちの考えを、端的に主張する力が高まった。
まだまだ、他にも効果はあったと思うが、思いつく範囲ではこんな感じ。
要は、こういう学習を行うことによって、社会科としての知識、理解が深まると同時に、調べてまとめて伝える力や、自分の考えを焦点化する力が高まったということだ。
上記の授業にたいして、堀田先生からは、研修会では、以下のようなアドバイスをいただいた。
- ワークショップを取り入れるのは、たいへん提案的な授業。こういう形態では、教師が的確に指示を行い、コーディネートをしっかりしないと、学習は進まない。
笹原級では、これまでも同じような授業を行っているので、どんな学習を行うのか、子供たちがわかっていた。本時では、あらかじめ作ったスライドで指示を見せていたので、時間の短縮になり、話し合うことなど、学習の本質的な活動に時間を充てることができた。指示がずっと見えるので、子供たちはそれを見ながら、活動を進めた。
- 今日は社会科だったが、その学習の中では、整理・分類するという活動が起こっている。
教科の学習として、知識の定着が図れるなどの効果があったが、それだけでなく、学び方を学んでいる。
笹原級では、これまでも、同じように分類・整理する学習に取り組んでいる(教室に掲示してあった、理科のまとめの写真を提示)。教科が変わっても、そこで培われた力は応用可能な、学び方になっている。
- 資料として、教科書を提示しているのがよい。教科書はとてもよく吟味された、質の高い教材だから、見せるだけでわかることがたくさんある。
- まとめのフリップを書くときには、キャッチコピーで考えさせる。
どのように変化したか、を聞いているのだから、「変化したのは○○だ」「〜が変化した」と端的にまとめさせることで、考えを焦点化できる。
今日は、そこの指示が曖昧だったので、時間がかかったし、まとめのクオリティが下がってしまった班があったのが残念だった。
これまでにも、KJ法的な授業は行ってきたので、カテゴライズすることは、問題なくできると思っていた。でも、フリップに意見をまとめて発表するのは、今回が初めてだった。できるとは思っていたが、どういう風に投げかけるか、どんなまとめになるかは、十分考えていなかったので、なるほどと思った。
クオリティが下がったといっても、それは、今の子供たちの力から見て相対的にという意味で、もともとのクオリティが高いことは、十分認めてくださった。
実際、先日の集中講義での大学生に匹敵する力でまとめているグループが、いくつもあったと思う。
また、研修会後、校長室で話しをしているときに、以下の2点を指導していただいた。
- 学習のステップが、考えられているのはよい。しかし、ステップが階段的に等差で上がっていく。
始めは、ゆっくり低く上がっていけるように、じっくり指示を出し、だんだん段差が広くなっても、自分たちで考えて進めていけるような流れを、考えていくとよい。(確かに、先日の集中講義は、そういう風になっていた。)
- ステップが荒い。だから、時間がかかってしまう。
最初に「戦前と比べて変わったこと」を書くときも、何人かの子供に聞いてみる。いくつか出たところで、「よくみつけたね」「まだまだたくさんありそうだね」と、意見を肯定しながら活動に入る方が、考えを見つけやすい。
最初に時間はかかるけれども、結局は、その方が、短時間でたくさんの考えを見つけられる。1.と併せて、ステップの設け方を意識するとよい。子供には、十分力がついているから、あとは、教師自身が、そういう問題をどこまで解消できるか。
話を聞いて、あー、と、とても腑に落ちた。今回の実践を見ていただけたことで、自分が授業を行う上での問題点を、少し認識できたような気がする。
「逆を言うと、そこしか問題がないほど、他のことはちゃんとうまくいっているのだ」と、自分の今回の実践を認めてくださったのも、例えフォローだったとしても、なんとも、うれしかったな。(^_^;)
もっとも、ここに書いたわたしの理解が、堀田先生の意図を本当に反映しているかどうかという、疑問は残るが・・・。誤りがあったら、この次に会ったときにでも、また説教をお願いします。
それにしても、堀田先生に来ていただいてホントによかった。前回、轟沈したときには、後悔ばかりが残ったが、今回は、たいへん大きな自分の学びになったと思う。
というか、またひとつの転機になったような気がする。このご恩は、また体を張ってお返しします(笑)。
研修会1 授業の振り返りと指導
14日の校内研は、「これからの授業づくり研修会」と命名した。
もともとは、「IT活用研修会」と呼んでいたが、堀田先生の「コンピュータを使うための研修みたいだから、やめた方がいいよ」という指摘を受け、また、わたしも、単に授業で使うことよりも、授業のねらいにあった指導を考えて欲しいと思い、相川Tと相談して、上記のように命名した。
(キャッチフレーズは場の雰囲気を左右するからね。)
先生方に課された課題は、『ICTを活用している場面を公開すること』だった。さらに、小西校長Tの、「せっかく堀田先生に来ていただくのだし、みんなも時間を割くのだから、堀田先生から一人一人の授業について、コメントをいただきましょう。」という英断が下った。1時間の流れをしっかり見据えた、研究授業モードになっての、14日の研修会だった。
時期が時期な上に、前日、前々日は保護者個別懇談会という日程の中だったが、どうしたらよりよい実践ができるかを、みなさん、真剣に考えられた。
14日行われたのは、以下のような授業だった。
各学年の授業概要と、それぞれに対する堀田先生のコメントを併せて紹介する。
【1年】
国語:本となかよしになろう。
自分の選んだ本の中から、おすすめ文を紹介する。
実物投影機で、文を大きく写して紹介する。デジカメで、紹介したい場面の挿絵を写して、紹介する。ページをめくって複数のページを見せたい子供は実物投影機を利用する。
ページをめくると、場面の展開がわかって、感動が伝わりやすい。投影機を使うと、正面から字を見て、友達の方に向かって読めるのがよい。子供が文を紹介することを楽しんでくれればよい。それが一番のねらい。
【堀田先生】
とても1年生らしい活動だった。本を読むことが大好きなように学級経営されている。教室内には、スピーチの仕方など、これまでの学習のあとがわかる掲示が豊富にある。譜面台はよい準備。みんなの前で発表することに意味がある。
低学年では、先生が、例示として大きく写すときに実物投影機が効く。操作的な手順を教えるのに使うと割り切ってICTを活用する。本の内容を考えるときは、実際に集まって読み合う方がよい。
普段の授業がしっかり行われている上で、ICT活用が生きる。ICTを使うことよりは、はるかに学級経営が大事。
ICTはそんなに使わなくてもよいけど、そのためにはたくさん使ってみる。失敗して初めて、どの場面で使えばよいかの勘がわかってくる。
教師の道具として使って見せるのが、低学年ではちょうどよい。今日のような活動をときどきするのには意味がある。投影機で見せるとわかりやすいことが、他の授業につながる。
【2年】
体育:ボール運動:サッカー型ゲーム。
蹴るときに思い通りに蹴られない子供がいる。つま先で蹴って、どこかに飛んでいってしまう。ボールをまっすぐ蹴るには、インステップキックなどの蹴り方を身につけて、ボールをコントロールできるようになるとよい。
本時は、インステップキックを理解するのがねらい。どんな動きかを見せるために、ビデオに撮った映像をコンテンツとして提示した。
【堀田先生】
ボールの蹴り方を教える意味はなんだろう。上手じゃないと楽しめないことと、インステップキックを例示されてわかることが果たしてつながるのか。まっすぐ蹴れたかどうかと、インステップキックの仕方がわかるかの、どちらにねらいをおくかを考えたい。
コンテンツを見たあと、女の子はインステップキックを練習したけれど、まっすぐは進まない。男の子の中には、つま先で蹴ってもまっすぐ飛ぶから、インステップキックをあまり考えなくてもできる。
コンテンツを見せるのは、やり方を教えるため。みんなで真似してみることが、今日の目標だった。そうだとしたら、全員がその通りにやってみる時間があった方がよかったし、最後に他の子供に見てもらう、などの支援があってもよかった。得意じゃない女の子が、ちゃんとできるようになるとよい。
例えば、サッカー選手がインステップキックで、ビシッとゴールを決めるコンテンツを見せる。圧倒的に上手い人の技術を見ると、あっと思う。
今日のコンテンツは、いつ作ったのか?昨日?それがいい。明日使うものを今日作るのが日常的活用。
【3年】
音楽:金管楽器の音色を味わう。
トランペット、トロンボーン、フレンチホルンの音の特色を理解し、聞き分けられるようになるのがねらい。
楽器を紹介するために、教科書の写真をそのまま提示した。3つ一緒に見られるので大きさの比較ができた。ベルはホルンが一番大きいから大きな音が出るなど、見たことを基にして想像できたのがよかった。
トロンボーンがスライドの動きで音程を変えていることなど、演奏している動画(IPA画像素材集から)を見せることで、気付かせたかった。ホルンでは、ベルの中の手を動かして音色が変わっている動画を見せると、感心していた。はっきりと音色の変化を感じ取ることができた。
【堀田先生】
金管楽器の音色の違いを、大人にはどのくらい理由をつけて判断できるのか。判断するのと、思考するのとは違う。
これはトランペットだと判断することはすぐできても、どうしてそれがトランペットだと思うかは、知識が不十分な段階では考えにくい。今日は、映像を見て初めて吹き方を知った。たくさん聞くこと、聞き分けることが大事だった。だから、前半は深く考えるよりも、ポンポンと進んでもよかった。
ICTを活用したら、映像は簡単に繰り返しができるので、最初にポンポン進んでも、後半で必要に応じて、繰り返し聞いて振り返ることができる。
教科書を提示しているのがよい。教科書を写すのは、教科書がよくできているから。ICT活用の初歩は教科書を写すことから。
【特別支援】
生活単元:年賀状をつくろう
昨年の担任の先生に出す年賀状をつくる学習。コンピュータ室でソフトウエアを活用してつくる。
「心」を届けることために、必要なことを正しく書くことをねらいとしていた。そのために、どんなことを書くのか、何に気をつけるのかを書いた掲示を用意した。
【堀田先生】
子供は、同じようにパソコンに向かっていても、目的は違う。活動は似ていても学習目標が違う。
子どもに教えたいことが全部掲示してある。名前は手書きで書かせるというのが、とってもよいこと。
教師の手だてが確かにあって、そこにICTが効いている。パソコンがつかえるかどうかの前に、学習として押さえるべきことがよくわかっているのがよい。
学級経営と授業の上に、数パーセントのっかっているのがICTだから、どのような授業を行うかがまず大事。
【4年】
国語:調べて発表しよう
生活の中から疑問を見つけ、アンケート調査を行ったことをまとめて発表する単元。
グラフの作成には、コンピュータを使うことにして簡単に作り、文章の構成を考えることに力を注いだ。ITを使うと時間が空いてくるので、その時間で文章の推敲を行った。
グラフができたら、文章を考え、それもできた子供は、さらに表紙のスライドも作り、2枚のスライドにまとめた。
【堀田先生】
基本的には国語。教えたかったことは何かというと、人前できちんと話すこと。
今日は、自分のいいたいことを構成を考えて発表するという、プレゼンテーションの入り口の学習だった。プレゼンソフトは使わなくても、プレゼンの指導はできる。
グラフや表紙を作るのに、どのくらいの時間がかかったか。意外とかかっているのでは。(返事:一人一人は2時間ぐらい。)。かなり慣れている感じだった。5,6時間程度使っているぐらいの力がついている。ただし、今日は、原稿を読みながらだったし、目線はどこを向けるかなど鍛える余地はある。
付箋を使って、発表を評価し合うという活動はよかった。
人の役に立つ評価ができていない子は、自分の目標がはっきりしていない。人前で話すときに気をつけることなどを、あらかじめ理解し合って、よく練習してから取り組むと、建設的に評価しあえる。
【5年】
書写:「む」の形に気をつけて書く
むの丸くなるところの筆の返しは、口ではなかなか説明できない。近くに子供を集めて見せても、ちょっとずつの人数しか見せられない。筆の返しに気をつけて書けるようになることがねらい。
まず、自分で書くところを実物投影機で見せた。ポイントをつかむための提示だった。
【堀田先生】
反省をたくさんしているけど、今日の授業はとてもよかった。
「む」を書いているのがスクリーンに映ると、子供が歓声を上げる。投影すると、ライブ感がある。教師にはできるんだというところを子供に見せることには
たいへん意味がある。
書き方の説明をするときには、デジカメで撮っておいた筆遣いの動画コンテンツを見せたのもよかった。演示しながらしゃべるのは難しいが、コンテンツとして見せながらなら説明できる。
ITを使うだけではなくて、なぞって書けるようなワークシートが用意されているし、上手く書けない子供には、ちゃんと手を取って一緒に書いている。
手にとって指導するところがあって、初めてコンテンツが役に立つ。コンテンツは注目すべき点の例示。どちらかがよいということではなくて、両方あってよい。
それがバランスよく配置されているよい授業だった。こどもたちは、筆の返しを使って、実際上手く書けるようになっている。
教室内には、書写に関する掲示で一杯だった。今年は、100以上の学級を見てきたが、書写で学級経営を行うというのは、初めてだった。先生らしさが出ている。
先生方は、これまでの情報教育に関する校内研修の中で、たくさんのことを体験を通して学んできた。しかし、今回、自分で悩みながら授業をし、堀田先生からのアドバイスをもらって、これまでの取り組みが意味づけられたと思う。
厳しく指摘するところははっきり言う、それでいて、みんなを気持ちよくさせる堀田先生のお話ぶりは、まさに神業だと思った。いや、ホント。
今回の研修会を通して、本校のICT活用は一層進んだように思う。そして、それは、単にICTを活用するということではなく、確かなねらいを持って授業を考えることの上に成り立つと理解していただけたことが、今回の研修会の、最も大きな収穫だった。
堀田先生には、2時間も授業を見ていただき、一人一人に丁寧なコメントをしていただき、おかげで大量のメールをため込ませてしまい、すっかりこき使ってしまった。この場を借りて、心よりお詫びし、お礼を申し上げたい。
でも、おかげで、とても充実した1日になった。このことを、これからもずっと覚えておきたいと思う。そして、このご恩は、また仕事をこなすことでお返しします。
(って、それが一番たいへんなんだけど。笑)
2006年12月14日
これからの授業づくり研修会
メディア教育開発センター助教授(文部科学省初等中等局情報教育調査官付参与併任)の堀田龍也先生と、富山大学人間発達科学部助教授の高橋純先生を迎えての、「これからの授業づくり研修会」当日となった。
本日の研修会は、日頃本校で活用している姿を、二人の先生方に評価いただき、アドバイスをいただくことが目的。とはいえ、自分にとっては、実践者としてのテストに当たる日だな。もちろん試験官はほりたん(^^;)。
理科、家庭、国語、算数、社会な1日。5限が、研究授業だった。11::00に堀田、高橋両先生が来校。校長室で、本日の日程と授業の内容を確認。子供たちが、課題に取り組んでいる間を利用して、自分も同席した。
11:30〜の4限は、1〜3年と特別支援学級の授業を参観される(自分は教室で授業)。体育館から3階音楽室まで、授業会場がバラバラだったため、移動が大変だったようだ。それでも、3往復して、授業の途中途中をしっかり見たようだ。
昼食をはさんで、13:20〜、5限。今度は、4〜6年を見て回る。今度は、3階に集結しているので、移動は容易で、何度も行き来しては、それぞれの学級をじっくり見られた。
14:20〜15:25、コンピュータ室で研修1。各担任が今日の授業のねらいの説明や、実践の自己評価を行い、それに対して、堀田先生がアドバイスするという展開だった。一人あたりの持ち時間は8分程度だが、大変密度の濃い討議が行われ、大変深い学びを得られた。
15:45〜、会場を視聴覚室に移して、講演会。こちらは公開ということで、県内の小中学校、高校、大学、研究機関等から26名の参加があり、たいへん盛況だった。
高橋先生には、「ICTを活用した授業づくり」と題して、本校の取り組みについての評価をいただいた。堀田先生からは、「これからの教育の情報化の展望」と題して、これからわたしたちが取り組んでいかなければならないことに、たくさんの示唆をいただいた。
高橋先生には、「ICT活用は、中国、韓国やヨーロッパ諸国では、日本よりはるかに日常化している。将来、外国と協調してやっていかねばならない子供たちのためには、寒江小のような取り組みは、必要だし取り組んでいくのが当然だ」とお話しいただいた。「寒江小は世界標準」という過分なお言葉に、われわれ職員一同は、大いに自信をもつことができた。
今回の研究授業は、日常的にICTを活用するとしたら、どのような活用場面があるかを考えるものだった。しかし、堀田先生は「学級経営と授業の上に、数パーセントのっかっているのがICTだから、どのような授業を行うかがまず大事です。」と指摘された。そして、わたしたちが、ICTを使うことに振り回されず、子供たちの力を伸ばす上で有効なことは何かを考えていることこそ大事なことだと、お話しいただいた。
二人の話は、内容もさることながら、この時期に気持ちを奮い立たせて研究授業に取り組んだ先生方の心をゆさぶり、大きな満足感を与えてくださった。また、参加した校外のみなさんの満足度も大変高いものだった。
多忙な中、わたしたち寒江小職員のためにお時間を割いていただいたお二人の先生方には、心より感謝いたします。
というわけで、研修会は無事終了。疲れたけれども、心地よい1日だった。
18:30〜、堀田先生、高橋先生を囲んでの懇親会。これまた大盛り上がりで楽しかった。見送りがてら、堀田先生とワインバーで反省会。
2006年12月10日
学会発表の振り返り
今さらながら、今年の学会発表の振り返りをしたので、ここに記録しておく。
1)
論文は書けるようになってきたと思う。でも、そこに至るまでにかかる時間は、今回は、これまでで一番多かったと思う。(時間の余裕があったということもあるが)。
今回気を配ったのは、以下の2点。
- 目的と結論の整合性
- 結論に至るまでの、実践の道筋の整合性
ただし、プレゼンを作る段になって、上手く説明しきれないグラフを入れていることに気付いた。堀田先生は、プレゼンをつくりながら論文を仕上げていくとよいと言われるが、自分には、とても腑に落ちた。
2)
新しく学んだことは、データ分析の仕方。教員研修ぽい内容で、アンケートを分析するような論文を書いたのは今回初めてだった。分析結果から2つの要素の相関を見るグラフの手法は、今回初めてわかったことだった。
このグラフがあったから、論文の論理性を訴えられたと思った。高橋先生に感謝。
3)
今回気を使ったことは、論文に書くときに、とことん筋を通すということ。前提と結論をしっかり頭に据えて、そこに集約していく過程に、かなり頭を悩ませた。
たくさんのできごとを限られた紙面の中に入れ込むために、かなり内容を絞り込みながら、それを整然とつながるようにまとめていく過程はしんどかった。でも、すっきりはまったように感じたときはうれしかった。
4)
質問への対応。
他の人の発表に対する質問を考えられるようになれば、自分への質問の対応力が、高まると思った。だから、学会では、質問を考えながら他者の発表を聞きいた。また、質問もしてみた。
当を得た質問をすることは難しいが、体験しないと当を得ないということも感じた。
5)
堀田先生は、慢心を生むことをいつも戒められる。自分は、慢心しているつもりはないが、目的意識がいまいちずれることがあってミスをする。
最近、目的が読み取れなくなって、ずれることが増えてきているような気がする。自分で自分が心配になってきた。
2006年12月05日
12月14日 堀田先生が寒江小で講演
来る12月14日(木)、寒江小では、メディア教育開発センター助教授であり、文部科学省初等中等教育局情報教育参与である堀田龍也先生をお迎えして、研修会を行う。題して 「これからの授業づくり研修会」。
校内研修なので、授業の公開は残念ながらできないが、その後の堀田先生の講演はできるだけ多くの方に聞いていただきたいと考え、公開することになった。演題は、「これからの情報教育の展望」。たくさんの方に聞いていただければ幸いである。
参加ご希望の方は、寒江小Webから配布文書のコーナーから申込用紙をダウンロードし、FAXにて申し込みいただきたい。多数のご参加をお待ちしております。
なお、日程は以下の通り。
「これからの授業づくり研修会」
◇日時 平成18年12月14日(木) 15:50〜16:30
◇場所 富山市立寒江小学校3F 視聴覚室
◇講演 演題「これからの情報教育の展望」
講師 メディア教育開発センター助教授 堀田龍也先生
学校Webへは、こちらから。
結局ダウンロードへの直リンクも用意したりして(笑)。
(2006年12月5日公開)
訂正のため、しばらくPDFファイルにアクセスできなくなっていました。今は再アップしたので、ダウンロードできます。みなさん、来てね。
2006年12月03日
「村の分校の記録」を見る
まずは、「村の分校の記録」というビデオの視聴。今から30年前の山村に、テレビが持ち込まれ、「テレビの旅」という番組を毎日配信したときに、どのような学習が起こったかを紹介するビデオ。
その中から、今も変わらないことと、変わった方がよいことを見つけながら、番組を見た。
他地域と比較して、自分の地域の特性を探ること。くらしの中に潜む問題を考えようとしていること。子供の願いを引き出す学習になっていることなど、今の教育でも大事にされていることが、番組の中で随所に見られた。
体験活動が学習にとても効いていた。従来の学習は体験的ではなかったというのは、よくいわれるが、全てがそうであるような言い方は、ステレオタイプな見方だなと感じた。
キーワードは「最適化」と「自動化」
天性の才能(感覚?)や豊富な体験を基に、無意識に最適化と自動化を行っている教師がいる。(無自覚といってもよいかも)。しかし、そういう人はほんの一握り。
自分のような平凡な教師は、自分の取り組んでいることを、要素に分けて最適化する、可能な部分を自動化して本質的な学習に注意を振り向けられるようにする、という視点がなければ、生きていけないと思う。
教育工学を学ぶようになってから、上記のような視点で、自分の実践を考えるように努めるようになった。では、具体的にどれだけ説明できるようになったかといえば、まだまだ不十分としかいいようがない。才能で授業をする先生ならば、それについても、とうとうと話すのだろうが・・・。
とういうわけで、自分にとってのキーワードは、
- 最適化
- 自動化
- (プラス)具体化
の3点。
2006年12月02日
研究としてどこを切り取れるか
次に、菅原実践のテレビ番組から、、研究としてどこを切り取れるかを考える演習。10分くらいの間に、目的、結論、方法、研究の意義を書き出す。
深井さん、吉野さん、國香さん、向井さん、渡辺さん、笹原が発表。自分の考えたのは、個別学習におけるゲストティーチャーを効果的に活用する際の留意点。
研究的に見るには、ねらいが、実践のねらいでなく研究のねらいとして考えられていること、ピンポイントで考えることが必要であると、堀田先生からの指摘。
自分の案に対しては、研究としては成立するが、留意点を論じるなら先行研究から、留意点に関する知見を基に、その留意点を挙げることが重要と指摘を受けた。自分で考えた留意点は、「自分で考えた」という時点で負けだ、という指摘に納得。
授業システムとは何か
今度は、講義。授業システムとは何かについてのお話。
こういう指示をする先生の指導力は???、という話からスタート。
人間の情報処理モデル
- 注意(見たものを全部認知しているわけではない。注意が向かないものは学習対象にならない。)→注意を向けさせなければ学習はできない。
- 短期記憶→ここに入ったものしか、長期記憶にならない。
- 長期記憶はあとで引き出すことができる。でも、ぐちゃぐちゃに入れると、あとで取り出しにくい。入る段階で、どれだけ整理されているかで、使うときの役立ち度が決まる。それぞれの対象のつながりを理屈で考えられる人は、記憶が整理されている。整理して記憶できるように教える、教え方がある。
短期記憶。一瞬で覚えられる量には限界がある。携帯番号は明日には忘れるので、メモする。メモするのは自分の記憶からなくなってもよいと判断したこと。リハーサルすれば、記憶の中にしばらくいる。それをやめると消えてしまう。短期記憶は、7文字〜9文字が限界(容量がある)。
「わかる」ということ
- 「人間の情報処理モデル」
−短期記憶と長期記憶
−ノードとリンク - 「わかる」とは再生可能な形で情報が格納されることである。
−単にデータが入ってくるだけではない。つながること、理解すること。
覚えるだけではわからせたことにはならない。リンクをできるだけたくさん、探索させる。
心理学には、知見がある。
- 「彼女はたいへん空腹だった。そこで、バッグから旅行ガイドをとりだした」
という文を読んで、ガイドブックで料理店を見たと考えるのは、自分だったらそうするから。書いてあることから理解するわけではない。こういう文脈だったら自分はどうするかという経験を使って理解する。
どれだけ類推しやすいかで、わかりやすさは決まる。学べば学ぶほど、学びがうまくなる。学べない人は学びが足りない。既得の知識の大きさが物事を考えるときに影響している。
心的回転
- 図形などは、頭の中で回転させている。そのときには、時間がかかる。認知には相当の差がある。
人間は見えているものを都合よく読む。わかろうとする。経験に近い読み方をする。形が同じなのに違って読む。今までの知識が学習に寄与している。
洗濯について説明した文だが、「洗濯について」とわかっていないと意味がわからない。今日は何の勉強をします、と最初に言わないと、認知負荷が高くなる。洗濯のことを何となく知っているからわかる。わかりやすく教えることは難しいことがわかってきた。
授業システム論
- 「システム」って何?
−いくつかの要素(部分)に分解できること
−要素間には関連があること
−最適化を目的として要素の値を変える(関数) - 学務の学籍管理のシステム
要素;学籍簿、教官からの成績、成績簿、学割のほしいユーザー
最適化:ユーザーが便利、担当者の管理が楽、人員削減。
コンピュータシステムだけをいうわけではない。システムはどんどん改変される
システムの仕組みが明確になると、部分的でも自動化が可能になる。
人間の自動化機能。人間は学習できるので自動化できる。その分違うことに注意を向けられる。
- −手元を見ないでも文字入力ができる。
−掃除しながら歌が歌える。
−車に乗ったら・・・。
学習の訓練を受けていない人は、あれもこれもと散漫になって、学習に集中できない。
授業システム論
- −授業をシステムとしてみる
分解する、内容、ねらい、学習技能、教えるノウハウをどこを自動化しどこにアテンションを向けるかを考える。日々変わる。思いつきでできるようなものではない。
−その目的は最適化するということ
子供がきちんとわかる。より高みまで子供を持っていく。
もっとわかるために、どう作りかえていくか。授業をしながら改善していかないとできない。授業研究は、今日の工夫が最適化に向かったかを検証する。
授業の上手くならない、先生は自分の努力を説明できない。最適化を説明できないから、授業がうまくならない。
授業システムの構造
- −要素:教える内容、児童生徒の人数、数え方、教室の仕組み、試験etc。
−最適化:よくわかる。教えやすい。
−要素を変化させる:
内容を変更する。人数を変える。教え方を変える。入試を変える。etc
※どうしても変えられない束縛条件もある。
授業の全部を自動化できるか
- 1時間の授業なら可能か
−教師は複雑な意思決定をしている。開発効率が悪い。
今では、機能限定で自動化が主流
−解法を示す。
授業の一部を自動化するとは、
−教師がやっていることを、別のもので置き換えること。
キーワードは「最適化」と「自動化」
2006年11月24日
熊本大会での論文を公開してみた
教育工学研究協議会熊本大会で発表した論文を、Webに掲載してみた。
タイトルは、「学校の情報化を意図したWeb更新の日常化とサポート体制の工夫」。関心があればご覧いただきたい。
わたしの本来のWeb「総合的な学習と情報教育」から、どうぞ。
2006年11月22日
ワークショップっぽくまとめた内容を発表した
体育、理科、理科、総合、音楽、委員会な1日。
理科は昨日の続き。地震や火山による大地の変化について調べたことを発表しあう。すぐに発表に入ろうと思ったが、1日おいたためいろいろと付け加えもあるらしく、時間がほしいという要望が入る。しばしの打ち合わせの後、発表。
学習発表会以後、こういう風にグループでまとめたことを発表するのは3回目。そろそろ、順番を決めておかなくても、1番に発表しようとするグループ、それに続こうとするグループが出てきた。
しかし、体育の後で時間が食い込んでいた上、避難訓練が近づいていたため、一班残して終了。タイミングよく(?)、今日は地震を想定した避難訓練だった。
3限は、発表の続き。
紙芝居スタイルであることを生かし、2枚を重ねておいて半分だけ見せるとか、別の絵をかぶせておいて、めくると場面が変わるとか、そういう工夫が最後の班にあった。断層とはどういうものかがわかりやすく説明されていて、その手法に感心した。
プレート、断層など、教科書には十分書かれていないが、子供たちが調べてきたので、補足説明して終了。
5限は総合。先日の話し合いを受けて、今日は課題が明確になっていた様子。再来週に再び中間報告を行うことを確認して、調べ学習。
放課後は、養護教諭と3年生による保健の授業研究の事前研。
2006年11月21日
ワークショップっぽく教科の授業をしてみた
国語、算数、理科、理科、国語&理科(ワーク)。
算数は、付箋を使ってグループ討議する授業の2回目(1回目は理科)。だんだん形に慣れてきて。本質的な討論が起こるようになってきた。カテゴリわけが難しいようで、はめられないものを1カードで1グループにしてしまうところがあったり。でも、操作活動を伴う授業は、このような形で議論した方が、活動が多くてよい場合があると思った。細部を見れば、ちゃんと活動がなされていないところもあるが、一斉学習の中でただ固まっているよりは、今回のような学習形態の方がずっとよい。
理科も同様、地震や火山による大地の変化を調べる学習。教室をいくつかのグループに分け、調べてまとめて発表する学習。発表の形式を紙芝居スタイルにし、全員が、フリップを作成して発表に関われるようにする。時間を区切ることで、調べ学習は短時間でポイントを絞ったものになった。ただし、今日は短縮校時であることを忘れて、時間を読み違えていたため、発表は明日に持ち越し。
午後は、富山市社会科副読本編集委員会。稲垣さん@青々編集を交えて、今年度大改訂を行った副読本をさらに、ブラッシュアップしていく。修正点はたくさんあったが、テンポよく進み、定刻に収まった。
早めに帰宅できたので、遅れていた某仕事。途中でダウンするも、22:00頃目覚めて続き。26:00、できあがった部分を発送。そのまま、続きをさらに作成。迷惑かけてるみなさん、すみません。(謝ってばかりですみません)。
2006年11月18日
「授業システム論」から学んだこと
1日目の集中講義は、次のような展開で進んだ。
1)教育の今日的な課題について知っていることを確かめる
学生さんがテレビラジオ等の受け売りによる、イメージ的なとらえになっていることを確認。(といっても、これが世間一般のとらえ方なのかもしれないが)
2)NHKの教育番組の名前をたくさん見つける。
さわやか3組の認知度は抜群だった。あとは、じゃじゃ丸、ピッコロ、ポロリの3人組も。挙がる番組について、堀田先生が、その番組制作の意図を
説明していった。「おかあさんといっしょ」のキャラクターにさえ、深い検討がなされていることを知り、教育番組の存在価値が学生たちにだんだん形作られていった。
3)NHK学校放送5年社会「とことん見聞録」を見て、気付いたことをたくさん見つける。
今日的な技術を生かした工場生産の野菜と、伝統的な手法による京野菜について紹介した回だった。(制作は桜田さん?)。番組で伝えたいことは何かを考えた。
4)午後は、ETVから、東京都和田中の藤原和博校長の実践を特集した番組を見、従来の教育と比べて変わったことと変わっていないことを付箋に書き出して、見出しを付けて整理した。
藤原校長の教育改革は、元企業人としてのスピードとアイディアに満ちていた。土曜日の講座に受講料を取る、授業時間を5分短くした分を集めて1校時とし、980コマだった授業時数を1200コマにするなど、斬新なアイディアは、教員の感覚からは生まれないと思った。相当軋轢もあったことと思うが、校長自ら「よのなか科」の授業を行う、そのエネルギーが学校を変えたのだろう。
ただし、「よのなか科」だけが和田中を変えたわけではない。1200コマも授業を実践していることや、植栽・図書管理を地域にまかせ、教員の負担を減らしていることから、教科の学習を大切に実践した上に乗って「よのなか科」が行われていることは、容易に想像がつく。
藤原校長の迫力がよく伝わっていたが、そういう番組のつくり自身にも迫力と思い入れを感じた。
学生さんの学習に対する態度が、だんだん前向きになっていくのがよくわかった。討論の内容も、午前と午後では雲泥の差で、大変深まりのある話し合いになっていた。
和田中の教育改革の内容や、藤原校長の「正解より納得解」というモットーなど、わたし自身もたくさんの内容を学んだ。
それにしても、朝の最初に、ステレオタイプな自分の考え方を浮き彫りにし、実際のところを教員の生の声から拾い出して、自分自身で考えることの大切さを説く藤原実践へとつなぐという、学習の流れがしっかり作られていることが、すごいと思った。こういう指導が、自分のクラスでもできるといいのだが・・・。
学生さんたちが、うわべの言葉だけでなく、真にこの授業を理解できればよいなと思った。2日目を受講できないのが残念。
2006年11月17日
校内研で総合の授業をした
4:00に起きて、今日の校内研のための資料作成。
国語、総合、図工、算数、社会。
2限は、校内研の公開授業だった。子供たちは、これまで、自分の見つけた日本らしさをそれぞれに追究してきた。今日は、互いの見つけた日本観を語り合って、考え方をシェアしたり、自分の追究テーマを見直したりする時間だった。
子供たちが、「日本らしさ」根拠としてあげた視点は、次の3点
(1)日本独特である
- 日本の城・・・その構造や真っ黒な瓦屋根は、他国の城にはない。
- 富士山・・・その風景が日本独特。青と白という色合いも日本らしい。
→赤と白も日本の色だ。 - 祭・・・リオのカーニバルと比べると、衣装がシンプルだが、そこが日本らしい
→御輿を担ぐところは賑やかで派手なのではないか
→着るものはシンプルでも、演出が派手なところは似ている。
→派手なところもあるが、その中に、日本らしい落ち着きがある。 - 方言・・・地方ごとに、独特の温かな言葉がある。日本人は故郷を大切にしていて、そこが日本らしい。
(2)歴史をつないでいる
- 日本の城・・・織田、豊臣、徳川の時代から、今につながっている。文化遺産に指定されていて、今でも大切にしている。
- スポーツ・・・すもうは、飛鳥時代から現代まで続いている。
- 遊び・・・剣玉はかつて鹿の角で作られていた。昔からあって、現代にも続いている。75年間に流行したことがあった。
(3)外国から入ったものを日本流にアレンジしている
- 行事・・・正月、七夕、月見、花見。中国から入ったものだが、もはや日本人のものになっている。
→でも、あんまりしない。正月といっても、おせちとお年玉ぐらい。 - 技術・・・パソコン、テレビは、世界に輸出している。よりよいものにしたり、使いやすくしたりするところが日本らしい。
ここに書いた意見は一部で、他にもさまざまな視点から、日本らしさを感じ取っていることを分かり合った。
- 自分たちは「日本らしさ」に囲まれてくらしていること
- 外国や歴史とのつながりから比べて考えるとよいこと
- 伝統的なモノばかりではなく現代の中にも日本らしさが含まれていること
などに気付いた子供たちだった。
単に、日本らしさを表す事実を羅列するのではなく、それのどこから「日本らしさ」を感じ取ったのかを話し合うことで、自分の日本観を確立していく、そのとっかかりの時間になったと思う(今さらだけど)。
一方で、子供たちが「日本らしさ」として取り上げたものの中には、自分たちのくらしから消え去ろうとしているものもある。また、富士山も日本だが、自分たちの住む富山にも日本アルプスという、世界に誇れる自然がある。身の回りの生活を重ねて考えていくことができて、初めて、「自分の住む日本はこんな国だ」と語れるのではないかと思う。
そのあたりをどう考えるのかが、今後の課題になっていくだろう。そこを追究していくことで、身の回りの人や専門家へ質問する活動が起こったり、「日本らしさ」を体験しようとするモチベーションが起こったりすると思う。
社会は、進度が遅れ気味(反省)。課題提示・調べてわかったことの話し合い・まとめと確認、という最近の学習の流れが定着してきた。時代背景を含め、現代の子供たちにとって、明治は遠い時代(想像するのが難しい時代)になっているので、一つ一つの知識を押さえるのが大変だが、このくらいの知識は身につけてほしいとも思う。
放課後は、今日の校内研修の事後研。終礼。残務を整理して退勤。
夕食後は、そのまま、寝入ってしまった。
2006年11月11日
「New Education Expo in 埼玉」で発表した
4時に起きて、資料作成。プレゼンも大体できあがったところで、空港へ。1便で東京。JRを乗り継いで、さいたまスーパーアリーナで開催のNew Education Expo in 埼玉へ。到着は10:30頃。会場では、同時に全国実業教育フェアが行われていて、ものすごい数の高校生でにぎわっていた。
デジタル仕事術のセッションを効いた後、12:00-14:00、uniqueプロジェクト会議。校務の情報化を推し進めるプロジェクトは、着実に進んでいる。
15:10-16:40、清水さんの司会で、CMSセミナー。村井さん、皆川さん、笹原の順に発表。村井さんは、赴任先の学校でWeb更新を広げていく過程を、皆川さんは、学校研究を案内するツールとしての活用から、学校情報を紹介するサイトへと発展する過程を発表。自分は、Web更新の日常化を進めることで、ICTへの苦手意識をなくし、教師の実践力を高める仕掛けについて発表。
三者三様の内容だったが、まとめてみれば、仕掛け方や留意すべきことには共通点が多かった。
終了後は、すぐに羽田へ。到着までに、2時間近くかかった。最終便で来富。行き帰りで、中公新書「ぐっとくる名前」を読了。
2006年10月28日
教育工学研究協議会2日目
8:30ホテルをチェックアウト。発表会場の鶴屋東館へ。この建物は下層階は、百貨店が入っているが、7階以上は、ホールや会議室などの公共施設になっている。
9:30〜、研究発表スタート。中川さん、堀さん、國香さん、佐藤さん、塩谷さん、宮脇さんの発表を聞く。昼食をはさんで、渡邉さん、小川さんの発表に続いて自分の発表となった。最前列に文科省の来賓が陣取っていらしたので、少しばかり緊張。でも話し始めると、だんだん心地よくなってきて、ゴールに向かって一気呵成の発表をしてしまった。終わってみれば、1分近く時間が余ったので、早口すぎたのでは?言い忘れたことがあるのではないか?と不安が残った。みなさん、どのように受け取られたのだろう。
発表後、松原さん@熊本日吉中とお話。自分の論文等を県総教セでの研究に参考にしていただいたとのことだった。座長の原先生、戸田先生にご挨拶して宮崎さんの発表会場へ。
今回聞いたのは、ほりたん連名の発表ばかりになったが、手前味噌でなく、皆さん、すっきりとかなり論理的に話を進めていた。クオリティはかなり高かったと思う。聴衆の様子を気にして見ていると、うなずきながら聞いている人も多かった。とはいえ、その人なりに、それぞれに反省することはあるだろうなぁ。
また、普段、自分とは研究の接点がない方の発表も、もっと聞きたかったと思った。来週の工学会では、意図的にそういう発表を求めて聞いてみようと思う。
協議会終了後は、山西先生、ほりたんと一緒に、高橋くんの運転で、一路内牧温泉へ。
阿蘇プラザホテルで、富山チームで山西先生を慰労する会。という名目で、みんなで楽しんだ。よい温泉とおいしい料理に満足。
田辺さん@熊本の地元だったので、ホテルに教え子がいたり、田辺さんからすごーくおいしい焼酎が届いたりと、行き届いたサービスと心配りに大感謝。来て良かった。
部屋で2次会。ほりたんのハト談義で盛り上がる。ここには、書けない話でいっぱい。(軟らかめの話ばかり。ホント書けない。笑)
2006年10月23日
ICT活用研修シリーズの第3弾
15:30〜、ICT活用研修シリーズの第3弾。今回は、プロジェクタを使った模擬授業。まずは、活用イメージの確認。その後、各自で授業構想を5分余り。その後、担任7人と教務が、それぞれ数分で模擬授業。さまざまなアイデアが出てよかった。最後に、渡邉さん@宮崎のリーフレットを活用して、プロジェクタ活用の有効場面を説明して終了。集団下校騒ぎで、30分遅れのスタートだったが、15分遅れを取り戻し、正味45分間で終了。
終了後は、職員会。学校保健委員会打合せ。一休み語、校務処理。最近の校内研の感想を提出。教室内整理。空き缶回収ボランティアのお知らせプリント作成。退勤。帰宅後、昨日の会議の整理。
2006年09月30日
IT活用学力向上実証プロジェクト富山班会議があった
12:40、高橋先生、國香さんと3便で羽田へ。14:00に池袋のSKSにいるためには、かなり時間がタイトになると判明。着陸後、3人でタクシーに飛び乗り、会場へと向かう。休日の首都高を快走し、無事時間前に到着。
SKSでは、新しいコンセプトの学習ソフトウエア「Skip」プロジェクト会議。珍しく、事前の宿題はなかったが、その分帰ってからの宿題が、大量に出た(涙)。でも、これまでにない感覚の、興味深いプロジェクトなので、おもしろそう。足を引っ張らないように気をつけたい。
池袋で懇親会。解散後、宿泊する土井さん@徳島と、ショットバーで反省会。