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音楽文化的日々

2007年09月22日

スタイリッシュなアイドルテクノポップ

 NHKと公共広告機構が共同で張っているリサイクルキャンペーンのテーマ曲を歌う「Perfume(パフューム)」がかなりよい。木村カエラもおすすめの女の子3人組。

 曲調はテクノポップだが、詩の世界は、それなりに女の子女の子していて、でもやっぱりデジタルっぽい言葉も使われていて、という、不安定感がおもしろい。プロモーションビデオに見る、ダンスパフォーマンスも独特で目を引く。

 初期のころは、80年代風のピコピコテクノポップで甘々なところもあったが、最近は、クラブミュージック風で、スタイリッシュに作り込まれた音の重なりが、またかっこよいのだ。順に進化してきたから、受け入れられたというところもあるだろう。

 キャンペーンに使われている最新曲「ポリリズム」は、音といい映像といい先端を行ってるっぽいが、それでいてアイドルポップの香りを残しているのが、とてつもなく凄い。

 とうわけで、年甲斐もなく、はまっています(笑)。



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2007年07月21日

IT`S HARD SAY GOOD-BYE(角松敏生・国分友里恵)

 角松敏生というミュージシャンがいる。「WAになって踊ろう」や中山美穂「You're My Only SHININ' STAR」の作者として知られているが、彼自身のアルバムを、学生の頃よく聞いていた。

 晴れた日の夏の海や、スタイリッシュな夜の都会を彷彿とさせる音楽が満載で、車でよく流していた。LPからCDへの過渡期だったし、レンタルしたアルバムをカセットテープに録音して聞いていたので、今となってはほとんど音源を持っていない。

 「IT`S HARD SAY GOOD-BYE」というデュエットのスローバラードがとても素敵だったが、You Tubeで、そのライブ映像を見つけてしまった。わりと最近の映像のようだが、オリジナル同様、国分友里恵とデュエットしている。20年以上前の歌だけどそれほど古さは感じないよね。(詞は、さすがにちょっとクサイけど。)

 うれしくなったので、リンクまでしてみた。この歌が、こんな風に聞けるようになるなんて、いい時代だ(笑)。

 



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ブラームス:バイオリン協奏曲(ヒラリー・ハーン)

 中山さんが内留中に、ドイツでライブで聞いたというヒラリー・ハーンのCDを手に入れたので、聞いてみた。

 ブラームスとストラヴィンスキーのバイオリン協奏曲をカプリング。ネビル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団がバックを努めていて、安定感の高い演奏が期待できる。

 ハーンの演奏は、アメリカ人演奏家らしいドライな音色でありながら、繊細でみずみずしい。ビジュアルも素敵な方なので、ライブだとさぞよかっただろうな。

 今年、ローマ法王の前でもソロ演奏しているようなので、将来を嘱望されているのだろう。これからが楽しみな演奏家だ。

 ブラームスのバイオリンコンチェルトは初めて聴いたが、温かみのあるメロディが素敵な曲だった。かつては、ブラームスやベートーベンは、曲調にスリルが少なくて苦手と思っていたが、しみじみ聞けるようになってきたのは、年をとったせいかな。



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2007年06月02日

ちょっと昔の歌の歌詞を考える

 You Tube で音楽を聴きながら、Blogを書いている。プリンセス・プリンセスとかドリカムの少し(いや、かなりかな)前の歌。

 

 プリプリの「Diamond」の最初の方に、

 ブラウン管じゃ分からない景色が見たい
 針が下りる瞬間の胸の鼓動 焼き付けろ

という歌詞が出てくる。

 この歌が出てから、20年以上経ち、テレビはブラウン管ではなくなったし、針が下りるレコードプレーヤーは、もはやマニアしか知らない音響機器になった。でも、この歌が伝えたい気分は、今でもしっかり伝わってくる。杏里のデビュー曲「オリビアを聞きながら」(この歌も25年以上前の歌だよね)も、オリビアが誰かを知らなくても、その切なさはよく分かる。

 このころの歌の歌詞には、想像の中でイメージをかき立てるパワーがあった。ドリカムの不朽の名曲(と自分が勝手に思っている)「未来予想図2」など、ドラマを見るように情景が浮かぶ。

 あの頃バイクで とばした家までの道
 今も ルーフからの星を 見ながら走っている
 わたしを降ろした後 角を曲がるのを見送ると
 いつも ブレーキランプ 5回点滅
 ア・イ・シ・テ・ルのサイン

 

 最近のアーティストの歌は、聞き手にこのような効果を及ぼしてくれるのだろうか。宇多田ヒカルとかコブクロとかは、けっこう感じるところがあると思うけれど、そうじゃない人が多くなっているように思えてならない。スタイリッシュではあるけれど、それ以上ではない歌がたくさんある。

 もっとも、今の若い人と自分とでは感覚か違うだろうから、聴き方も違うのかもしれない。

 ああ、でも、かつての「ピチカート・ファイブ」(知ってる?)のように、ひたすらスタイリッシュさを追求した音楽というのも、潔くて、それはそれでよいと思うけれど。



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