2006年06月09日

月の社会と不老不死の禁薬

東方永夜抄キャラ設定.txtの輝夜の項には、以下のような記述がある。

興味本位で永琳に、禁断の秘薬である蓬莱の薬を作らせてしまい、それに手を出してしまったのだ。

さて、ここではさらりと「興味本位で」と書かれているが、よく考えるとある疑問が生じる。

「なぜ、蓬莱の薬は禁断の秘薬とされていたのか?」
「なぜ、輝夜は蓬莱の薬に興味を持つことが出来たのか?」


「禁断の秘薬」とされるには、その存在を知られているか想定されてなければならない。
興味を持つためにはまず前提として、その存在を知っているか思いつくかしなければならない。
このことから、以下のパターンが考えられる。


「なぜ、蓬莱の薬は禁断の秘薬とされていたのか?」
A.「不老不死の薬」の成功例はなかったが、その危険性から禁じられていた
B.「不老不死の薬」の成功例があり、何らかの事件などにより禁じられていた

「なぜ、輝夜は蓬莱の薬に興味を持つことが出来たのか?」
1.自分の能力によって想像上の「不老不死の薬」が実現する可能性を考え、興味を持った
2.過去に存在した「不老不死の薬」の記録を見て興味を持った

Aの(前例がない)場合は、例えば現代社会における人間一人を丸ごとクローンで作ることの技術的・倫理的な問題などと同様に、「一つの可能性」として禁じられていたと考えられる。
しかしこれでは「秘薬」という言葉のイメージに合わない
製法すら存在しないものは隠し様がないだろう。

ただ、不老不死が実現していなかったとしても、不老長寿は完成していたことはほぼ間違いないと思われる。

No.126  神符「天人の系譜」(ハード)
 系譜を模した光。
 でも、出生率が激減している今はこんなに末広がりにならない。
No.129  蘇活「生命遊戯 -ライフゲーム-」(ノーマル)
 ライフゲーム。但し延命するだけして、世代交代せず御家断絶。
 全然ルールには乗っ取っていない。薬の与えすぎで寿命が長すぎる。
No.130  蘇生「ライジングゲーム」(ハード)
 ライフゲームの医療改善版。
 余り寿命を長くして出生率を減らすと最後はこうなる。


どうやら月では、延命技術の発達により日本以上に少子高齢化で悩んでいるようで
不老不死が蔓延することの危険性も十分すぎるほど承知だったのだろう。

Bの(前例がある)場合、それが輝夜と永琳が作った蓬莱の薬と同じ薬であるならば、“永遠と須臾を操る程度の能力”の持ち主が過去に存在したことになる。
または、蓬莱の薬と違う薬であるならば、別の特別な能力を使って「不老不死の薬」を作ったことになる。
なぜなら、特別な能力が必要ない場合、過去に誰かが作れた薬を永琳が作れないということはまずないからである。

B―1の場合は、輝夜と永琳がたまたま作り上げた薬が禁薬だったということになる。
B―2であれば、「秘薬」である以上一般には知られていないはずの薬について、輝夜が何らかの理由で知り得たということになる。
これには輝夜が月の姫であることが関係しているかもしれない。

また、「不老不死の薬」が成功したことを確かめるためには、誰かがそれを服用し不老不死になる必要がある
つまり、この場合は輝夜・永琳・妹紅の他に最低一人は蓬莱人が存在することになるのである。

もしかすると、輝夜と永琳が蓬莱の薬を作る以前から、既に月と禁薬の因縁は始まっていたのかもしれない。

sasuga_koyou at 15:42│Comments(3)TrackBack(0)clip!

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この記事へのコメント

1. Posted by 神尾そら   2006年06月09日 23:01
 どうも。いつも楽しく拝見させて頂いております。

 スペルカードコメントとは盲点でした。
 余り深く考えてませんでしたが、輝夜や永琳を語る上で重要な手がかりですね。

 神主の「輝夜や永琳は数億歳」発言はともかく、鈴仙に波動を送った兎の言葉を鵜呑みにするなら
 最低でも数千年は生きてられるのは確実っぽいです。
 

 蓬莱の薬を知っていると言えば、紅魔チームのエキストラを見る限り、パチュリーも資料で知っていてレミリアにウンチクを与えてたようです。
 幽々子もエンディングで永琳が言った事で、初めて蓬莱人が自分の能力が効かない相手だと気づいたようですし
 幽々子も以前から知っていたように捉えることも可能でしょう。
2. Posted by 神尾そら   2006年06月09日 23:05
 ただ「蓬莱の薬」について語ってる資料が残っているのかも謎です。
 やはり輝夜以前にも蓬莱の薬は作られた事があると考えられますね。

 少々電波入りますが、西行妖が蓬莱の薬を吸ってるのではないかと妄想してました。
 幽々子があそこまで蓬莱人に脅えるのも
 死を操る能力で西行妖を完全に殺す事が出来ない事も(妖々夢では八分咲まで行きかけてる時点で、生きてるっぽいですし)
 紫ですら西行妖と幽々子をどうにも出来ないのも、蓬莱の薬の影響なのではないかなぁと。
 「優曇華」(蓬莱の玉の枝の別名)とは「西行妖」だったのではないか。
 いや憶測に過ぎませんが。
3. Posted by みそぎ@管理人   2006年06月10日 09:18
蓬莱の薬は意外と有名?
禁薬である理由は地上に流出したせいかもしれませんね。

西行妖は幽々子の設定では

>幽々子が転生も消滅もせずに楼中に留まっているのも、西行妖の封印があるためである。

となっていて、
蓬莱の薬はEXの会話では

>その生き肝を亡霊が食すと……?
>死ねない亡霊が生まれるわ。
>そして、蓬莱の輪廻は終る。
>成仏も転生も出来ないし、薬も続かない。

となっているのが面白い類似ですね。
西行妖と幽々子の封印とは、死と不死の打ち消しあい……?

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