2007年05月05日

月都万象展の展示物の謎

輝夜スレでレスしようと思ったら、内容が膨らみすぎて意外な長文になったため考察文として纏めてみる。

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書籍文花帖と求聞史紀の両方で取り上げられた「月都万象展」
月の都に関する物品や資料を集めて公開した博覧会である。

幻想郷の住人にとって、月は多大な影響力がありながらも遠い世界であり、地上に月の品々があることは不思議な事。
しかし東方永夜抄をプレイしたわれわれ読者視点で言えば、元月人である輝夜が月の品々を持っていることはなんの不思議もない……と、それはおかしい
月人とはいえ今は地球にいる以上、永遠亭に月の品々が存在するためには、なにかしらの方法で月から運んでくる必要があるのだ。
これらの物品・資料は、いつ、どうやって地球に持ち込まれたのだろうか?

まず、永遠亭にいる元・月の住人、輝夜・永琳・鈴仙が月から地球に運んできた可能性を考えてみる。
3人は一度地上に降りて以降、月には戻っていない筈なので、それぞれに一回ずつの機会があった事になる。

罪人として地上に堕とされた輝夜が、特別必要とは思えない大量の物品を携帯する権利、または隠し持つ余裕があったとは考え難い
また、「月の民が戦っている中、仲間を見捨てて命からがら逃げてきた」鈴仙が、実用性の低そうな物品まで運ぶ余裕も必要もないだろう。
よって、最も可能性が高いのは、永琳含む月の使者が降りてきた時である。

とはいえ「迎え」の使者がわざわざ地上に月の物品を持ってくる必要はない。永琳以外の使者は、まず関わってはいないだろう。
永琳にしても、輝夜が地上で暮らすことを選ぶ事まで、月を出立する時点で永琳が想像していたかは疑問である。

しかし、永琳が自身の判断で月との決別を考えていた可能性は高い。
蓬莱の薬を作った罪について、(細かな罪状が分からない以上憶測が多分に混じるが)輝夜が有罪なのに永琳が無罪である事には政治的な思惑が関わっているように思える。
とすれば、輝夜の罪が晴れ、月に連れ戻される事になったのにも、同様に政治的な思惑が関わっていると見れるのではないか。
それならば、月に戻っても輝夜のためにならないため永琳が輝夜との逃避行という事態を想定して、持ち得る限りの私物を運ぶ準備をしていたとしてもおかしくはない
これについては、永琳が不必要な程の量の(竹取の翁に渡され、妹紅が飲んだ分の)蓬莱の薬を所持していた事が一つの根拠になる。

では、展覧会が開けるほどの量の物品を、どのようにして永琳が独断で運んだのか
身も蓋もない結論を言えば、4次元ポケットかホイポイカプセル的な「自身の体積以上の容量を持つ何か」に詰めて運んだと考えられる。
(投げやりに見えるかもしれないが、これについては今後「壺中の天地」と題して詳細な考察を別記する予定があるので勘弁していただきたい。)

さて、この説ではひとつ問題が生じる。
書籍文花帖の新聞記事中に出てくる展示物「人間が月に置いていったと言う旗」
このキーワードから素直に連想されるものと言えば、1969年7月20日アポロ11号が人類初の月面着陸に成功した際に立てられた星条旗であるが、
これを平安時代前後に地上に降りた筈の永琳が持って来たとすると、時系列の乱れどころの話ではない。

永琳のスペルカードには天呪「アポロ13」があるが、これはあくまでアポロ13号の事故をモチーフにした弾幕、あるいはそれを引き起こした月の民の呪いの力を扱う術、と解釈すれば矛盾はない。
しかし、実物として存在する旗については、そういう訳にはいかない

ここは、旗だけは鈴仙が逃亡するときに持ち去った品であると考えるのが一番無理がないかと思われる。
(幻想郷の外の世界の)地上人が「制圧」の印として立てた旗と考えたのなら、物自体の有用性とは別に、戦略的意図や戦果の証として緊急時に持ち去るだけの重要性を持つだろう。

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ここまでの説と全くの別説として、万象展の展示物は「月の品々に関する記憶を元に地上で制作したレプリカ」であると考えることも出来る。
永夜抄Stage6B開幕文「解決不能な五つの難題。しかし、長い年月と幻想の力は、それらの問題を解くのに十分だった」
神宝 「蓬莱の玉の枝 −夢色の郷−」の解説文「輝夜が唯一、本物を保持している宝」を併せて考えると、
輝夜のスペルカードに用いられる宝の殆どはレプリカであり、それを造り上げた術を転用すれば月の物品のレプリカを造る事が可能と推測できるからだ。
(これらの難題・新難題・神宝に関する考察も、いずれ詳細に行いたい)
しかし、万象展の展示を見て「インチキっぽい」と評した文を、輝夜が穏やかに扱き下ろしたところを見るに、その線はやや薄いか。

sasuga_koyou at 06:52│Comments(1)TrackBack(0)clip!研究・考察 

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この記事へのコメント

1. Posted by m   2007年05月06日 02:04
言われてみると、納得せざる得ない考察ですねw

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