【 日経先物に遅れて上げ過ぎに到達 】




NYダウチャート関連をお伝え致します。


まず週足をご覧下さい。


チャート(2015)


先々週のローソクで逆張り「売む」「売ゐ」を取っています。
この2つの売り法示は直前まで下げ基調だったものが一気に上昇した時に現れやすい売り法示。今回で言えば直前の陰線2本での急落、そして陽線2本での急騰部分です。


このような動きが出た時にありがちなのが「内包された悪材料で下げ、まだ公でないためなぜ下げたのか分からず株価が一気に戻す」と言うシナリオ。今回は新型コロナウィルスの件で一時大きく下げたが、結局は一気に戻したとする見方が優勢かも知れません。果たしてそうか。


チャートからして見れば上げ基道「aーa'」に対して上げ過ぎ位置だったのだから、直前の陰線2本の急落を切っ掛けに調整下げが入った方が健全だった。それを無理やり上げさせてしまったことで出なくても良い売り法示を2つも出現させてしまったと言うのがこちらの見方になります。


もちろんここまで売りポジションも相当数入っていると思うので、それらを踏み上げるために一気の買い攻勢を仕掛けると言う考えは悪くなく、まさにそれを狙っていることもある。直前の「売き」の時はまさにそう言う作戦だったのかも知れません。


ただ今回は上げ過ぎ位置まで上げてしまったことも考慮しなければならない。今までは「下げてもすぐ戻る」ことを繰り返していたので、人間だけでなくプログラムも、そのような思考で動いているかも知れません。これで不意に大きく突っ込んだらどうなるか。


そして大きく気になる点。NYダウは現在、日経先物(日経平均)と全くと言って良いほど連動していないこと。


チャート(2015)


日経先物は上げ基道「DーD’」に対し上げ過ぎ位置に到達したこと、順張り売り法則を2つ出したことを主な理由として下げ傾向にあります。確かにNYダウでは上げ過ぎに到達したのは日経先物に比べれば比較的最近なので、反動下げが出るのはこれからと言えるのかも知れません。しかしNYダウが後追いでも下げ始めれば、日経先物は必要以上に反応しやすい。


NYダウ_週足で出現した「売ゐ」「売む」は即効果が現れるとは言えないものの、天井形成時に出やすい売り法示。


上げ過ぎ位置であることも考慮し、今後の参考材料として組み込んでおいて下さい。





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