2007年05月28日

4時間かかった契約

つい最近、あるマンション一室の賃貸契約仲介をさせていただきました。
若い青年で、申込をいただくまではとんとん拍子に進んだのですが、申込書の連帯保証人さん欄はお父さんで、この方が法律の専門家だったのです。
事前に重説(重要事項説明書)、契約書、賃貸住宅紛争防止条例に基づく説明書をチェックしたいとおっしゃるので、宅急便にてお送りしました。
最初の契約予定日、お父様がチェックをするということで順延になり、いざ当日を迎えました。契約者とお父さん、そしてお母さんの3人でやってこられました。
当方は客付けです。元付の不動産屋さんで契約が始まったのが6時半でした。先にお送りしたサンプルを見るとびっしりとレ点やアンダーラインが入っている。
冷や汗三斗、私が朗読する形で進行しました。
まず最初に問題になったのはアスベストの問題でした。比較的古いマンションなので、やはり心配です。アスベストは何十年という後にこれを吸った方が肺癌などを発症するという非常に怖いものです。「調査をするんですか、しないんですか。もしアスベストを使用していたら、どうするんですか?」と頑として譲りません。これで約1時間、管理会社にその場で電話で確認をして(電話に出てくれて良かったーっ)、アスベストを使用しているかどうかは分からないこと、現在まで調査を行っていないということ、調査をする予定もないということをお話しましたが埒(らち)があきません。
ここで二進も三進も行かなくなり、契約は頓挫するかに思われましたが、お母さんが助け舟を出してくれ、もしもアスベストが使われていることが分かったら無条件契約解除ということで落ち着きました。
そしてこれからが大変。3時間の長丁場。一つ一つの条項に検討を加えながら、解釈の仕方を確認しながら、終わったのが10時半近くでした。
さすがに元付の不動産屋さんもぐったり気味でした。翌日は普段より早く店じまいしてしまったそうです。すみませんでした。(笑)
しかし、おかげで、いままで間違った解釈をしていたことなども指摘していただくなど、本当に貴重な体験と勉強をさせていただきました。今は感謝の念で一杯です。契約とは本来こうあるべきものという感を強く致しました。
  
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2007年04月22日

「国家の罠−外務省のラスプーチンと呼ばれて」佐藤優著

非常に面白い本だ。
国益とは何か、外交とは、検察とは、権力とは、男が生きるとは、外務省の内的ロジックとは、ぐいぐい引き込まれていくその類いまれな知力と筆力には感嘆するばかりだ。本当に頭が良いというのは筆者のような人を言うのだろう。
筆者は至上命題であった2000年の日露平和友好条約締結に向けて(日露は大戦後、共同声明という形で戦争状態を終結したが、北方4島問題の未解決により平和友好条約を結んでいないので戦争状態は終わっていない)、当時の自民党有力者であり、外交のスペシャリストであった鈴木宗男氏を巻き込み死に物狂いの努力をしていた。
しかし、田中真紀子氏の外務大臣としての登場と退場、日本政府の外交方針の大転換の最中、二人は国策捜査のターゲットとなり、塀の中に入ることを余儀なくされる。
本書はその真相を告げる弁明の書であり、512日間の獄中記である。
現在、著者は2つの罪に問われ、2年6ヶ月の実刑判決(4年の執行猶予付)を受け、現在控訴し2審が行われている。
驚くのは、鈴木宗男氏を利用し、取り巻いていた連中(外務官僚、M物産の関係者)が検察マスコミが作り出す「鈴木宗男=巨悪」イメージ通り、次々「歌う」(認める)にもかかわらず、筆者は鈴木氏を最後まで守り貫き、その信義を貫くことである。並みの人にできることではない。
「国策捜査」、担当の検事もそのことを取り調べ冒頭で認めてしまっているのだが、要するに、この国の検察は、「時代のけじめ」として、一罰百戒、時代の寵児を捕まえて国民の溜飲を下げる役回りを担っているのである。
権力がやろうと思えば何でもできるということをいやというほど知る本である。
現在という大状況を知るにも見事に整理されていて読める。
担当の西村検事とのやりとりも本当に面白い。敵同士であるが、そこにお互いの信頼と尊敬、男の友情さえ感じられて、真の仕事の達人・職人とはこういうものだと気付かされる。
日本にも随所で秀れた人がいるもんだなぁーと心底思ってしまう本。  
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2007年01月08日

【読書日記3】「月に響く笛 耐震偽装」藤田東吾著

 藤田東吾氏にはシンパシーを覚えていた。さまざまな困難を乗り越えて本書が出版されることを知ってすぐに買い求めた。大手書店でも扱いが次々決まっていることはこの問題が社会の耳目を集めていることを証明している。imairuという藤田氏にwebを提供し支援をしている会社が出版元である。
 一読、なんともやりきれない思いだけが湧き上げってくる。
 「コンプライアンス」の立場から時代の流れを正しく読んだつもりで打った手だったが、マスコミによるイーホームズ叩きによって会社のイメージダウンを余儀なくされ、表に出たものだけを自らの責任回避だけ考えて処理すればいいという国交省のシナリオ通りに会社を潰された著者の呻吟が伝わってくる。
 本書を出版するためにダンボールの中から資料を取り出しているときに「僕たちは馬鹿正直に過ぎたのだろうか」という思いがよぎったという。本音であろう。
 著者は、事実を明らかにし、その上で、国交省大臣が認定した欠陥ソフトの問題でもあるから、国に責任を認めさせて、さらに耐震力の劣った建物に補修を加えるという方向を探った。ヒューザーの小嶋社長は政治家を使って建築士の責任、イーホームズの検査確認機関としての責任を問いながら国を巻き込み補修ないしは建替えという方向で責任回避を図った。木村建設社長は神仏に祈りを捧げた「どうか、わが社だけには火の粉がふりかからないように」と。
 著者は初動の際に意を尽くして何度でも話して小嶋氏に納得してもらったうえで協調して一致点に向っていればこのような事態にならなかったのではと再三繰り返している。
 しかし「覆水盆に返らず」で、何人もの命が失われ、何百何千人という人が家を失い、また地震の恐怖のうちに日々を送り、二重のローンを支払わされる結果となった。姉歯という建築士には懲役5年という判決結果が出たが、今回の耐震偽装事件は、でき物を切るようにその周りのごくごく浅い病患だけ切り取って終わらせたように見える。根は深く深く張っているのにである。
 権力と一言に言うが、この国で蓄積されてきた権力とは想像を絶するくらいしたたかで、巧妙で、頭がよく、不動のステータスとして今もあり続けていることをいやというほど知る本である。たぶん今後も藤田氏の言動は政治的にも社会的にも無視され続けるであろう。しかし、このような人が一人でも存在し命の大切さこそ官僚や政治家や裁判官や検察が守るものであることを叫び続けていることは一条の光である。私個人としてはずっと支援していきたい人である。  
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2006年12月22日

【読書日記2】「時の眼」アーサー・C・クラーク(著) スティーヴン・バクスター(著) 中村 融(訳)

 この寒さで喉をやられ、早めに休み(妻の目を盗み)一気に読み終えた。
 昔からアーサー・C・クラークが好きで結構読んでいる。なかでも一番のお気に入りは『幼年期の終わり』だ。たしか大学時代だったが、結末の壮大さ、異星人が地球にやってきた意味に唸ってしまった思い出がある。こういうものを書かせたらクラークの右に出るものはいないだろう。SF自体はH・G・ウエルズからはじまり中学校図書館の本を手当たり次第に読んだ。当時、モーリス・ルブランやコナン・ドイルなどの探偵推理物にも耽溺した。本に没頭するという体験は僕にとってはこの中学の頃のもので、最近こういう心持になることはまれである。本当に最近思うのであるが、僕の精神的成長はこの時期で止まってしまっているのではないか、この時点で終わってしまっている。
 クラークにはもちろん有名な『2001年宇宙の旅』シリーズがあり、『3001年』までの4部作がある。異星の生命体が人類の進化をじっと見つめるというクラーク特有のテーマだが、この『時の眼』はこのテーマを引き継ぐものではなく、これを直角の方向から検討するというものらしい。2部作のうちの1部に当たる。

 2037年、国連平和維持軍の英国人ビセサ、アメリカ人ケイシー、アフガニスタン人アブディカディルは、パキスタンとアフガニスタンの国境地帯をヘリコプターで監視飛行中、ゲリラの攻撃を受け、見たこともない砦の近くに不時着する。そこは、1885年の大英帝国領インドのジャムルド砦だった。砦には、英国将兵のほか、アメリカ人記者ジョシュ、のちに大作家となる若き英国人記者キプリングがおり、百万年前に絶滅したはずの猿人までが捕まえられていた。さらに、紀元前4世紀のアレクサンドロス大王の軍団が砦に迫りつつあった。 いっぽう、2037年に国際宇宙ステーションからソユーズ宇宙船で帰還中の宇宙飛行士たち、ロシア人のムーサとコーリャ、アメリカ人セーブルは、通信途絶のため地上からの支援が受けられなくなっていた。やむをえず自力で着陸した三人が到着したのは、チンギス・ハンの支配する13世紀のモンゴルだった。 地球は恐るべき天変地異〈断絶〉により、200万年にわたるさまざまな時代と土地がキルトのようにつぎはぎされていた。しかも、その異変とともに出現した無数の銀色の球体〈眼〉が、すべてを観察しているかのように空中に浮かんでいる。
 歴史上ユーラシア大陸に最大の版図を有したモンゴル騎馬隊とアレクサンダー率いるマケドニアの精鋭部隊との戦闘は圧巻である。そして何故か彼らの表情のほうが生き生きと描かれているのだ。
 漆黒の板モノリスに比べ銀色の球体は「人類の愚考」を見つめている。
 2部の訳出が楽しみである。  
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2006年12月21日

【読書日記1】「生かされて」

 昨日は水曜定休日だったので久し振りに1日読書三昧。イマキューレ・イリバギザ著『生かされて』を一気読みした。
 何ヶ月か前、TUTAYAで「ルワンダ・ホテル」というビデオを発見し、興味深かったので鑑賞していた。不覚にも1994年の春から夏にかけ、中央アフリカの小国ルワンダで少なくとも80万人の人々が虐殺されていたことをこのビデオで初めて知った。
 そんなわけで、この本の著書イマキューレ・イリバギザ(国連勤務)さんがつい先日来日され、講演活動をしているという新聞記事を読み、一度聴いて見たいなと思いながら意を遂げずにいた。
 そして一昨日の新聞広告でこの本を発見して、何か運命的なもの?あなたはこの本を読むべきであるという強烈な何かを感じ、その足で書店に行き買い求めた。
 衝撃的な本である。
 ルワンダでは国民のほとんどがフツ族(多数派)とツチ族(少数派)である。ふたつの種族はフツ族が主に農耕民、ツチ族が主に遊牧民であり、富裕層にツチ族が多いのだが、長年に亘り混交し仲良くくらしてきたのであった。元ドイツの植民地であったがその後ベルギーが宗主国となった。このベルギーの統治政策こそが二つの民族を分断するものであった。宗主国はツチ族こそ優秀な民であるとし、ツチ族を多く登用してフツ族は下等な野蛮人であるとしてこれを退けた。そして民族証明書を発行するなどして、ベルギー下の統治が人種間憎悪の引き金となった。
 その後独立をめぐり、ベルギーと距離を置いたツチ族が、べルギーを後ろ盾にしたフツ族から排斥された。しかし一部エリートのみが栄華をきわめて最下層のフツ族の不満は高まるばかりであった。そこで、指導層はその怒りの矛先をツチ族に向けさせたのであった。そしてその矢先、和平路線に舵を切り始めたハビャリマナ大統領の飛行機が何者かに撃墜される。
 これを機に身の毛もよだつ大虐殺が始まるのである。「殺せ! 殺せ! 殺せ! ツチ族どもを、ゴキブリを殺せ」という大合唱とともに。昨日までの仲の良い隣人がナタやナイフを手にツチ族を襲う、妊婦さえ切り裂かれ、赤ん坊は放置され野犬の餌となった。そして道という道は死体の山となった。約100日間に殺された80〜100万人という数はナチスのホロコーストの数をも越えるという。
 
 この物語はこの極限状態を、狭いトイレの中に3ヶ月間8人も詰め込まれ奇跡的に生き延びたイマキューレ・イリバギザさんの実体験である。そして彼女の誇り高き家族(長男だけ留学で国外におり助かったが、父、母、二男(兄)、三男(弟)が犠牲になる)の物語でもある。
 この本が単なる虐殺の証言だけに終わっていないのは著者のキリストへの強く深く純真な信仰があるからである。彼女は敬虔なカトリックであり、すべての試練を神と共に乗り越えていくのだ。信仰の強さ、祈りの凄さがひしひしと伝わってくるのである。私はキリスト教徒ではないが、人間の善性を最大に触発するためには、信仰というものの必要を思う。
 兄がナタで殺される際に発した毅然たる言葉、そしてこの兄を真に誇りに思う著者の心。家族を殺した人へのすさまじい葛藤を経た後の極限の赦(ゆる)し。涙を禁じえなかった。

 今彼女は国連で、こうして生まれた孤児たちの救済支援の仕事をしている。それが生き延び、神から与えられた使命と感じて。
 若い人にぜひ読んでもらいたい本だ。
 
 

 
   
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2006年12月13日

談合社会の終焉−その2

 昨日の続きです。
 日本において、ある共同体社会の既存共通権益を蹴り、より高次の利益あるいは正しいことを求めて明らかにしていくことがいかに困難なことであるかを感じます。
 何年か前の雪印食品の牛肉偽装による国からの補助金詐取事件。西宮倉庫の水谷洋一社長が怒りの告発をしました。しかしその後、取引関係先は荷を引き上げ、業界から激しいバッシングを受け、倒産してしまいました。マスコミも正義の味方ぶってこれを当初センセーショナルに取り上げましたが、後追い記事報道も少々あったきりで、徹底して西宮倉庫を守り切る所は1社もありませんでした。キャンペーンでも組んで継続的にこの問題の根の深さを国民に訴え、世論をリードして行ってもいいはずでしたが。また国も国で、事件の発覚によりこの西宮倉庫を業務停止処分にし、返って「内部告発とは日本ではするもんじゃない」という思想を満天下に示してしまったのでした。本来なら、国民の税金である補助金の不正詐取を告発したのですから、誉められてしかるべきで、国こそが守らなければいけない立場なのにです。
 これと似た話ですが、建築業界に激震をもたらした耐震偽装の告発者、元・イーホームズ社長・藤田東吾氏の話。偽装を告発したこと自体は、今後永久に消費者・生活者の利益を守ることになるのだから絶対に正しい。しかし藤田氏は誰にも迷惑をかけていない増資の際の「見せ金」問題(もちろんいけないことではあります)で今年4月逮捕されてしまいました。イーホームズはこの時点で終わりました。その後彼は、国、前総理、現総理をも弾劾し、さらに姉歯建築士だけでなく、次々と自らの会社で審査した中に偽装物件があったことを公表しています。国もマスコミも臭いものに蓋で彼を擁護しようとさえしていません。
 この2つの話は本当に象徴的で、日本の深い病理の露出と言えないでしょうか。
 簡単に「正義」だとかは言えないのであって、まさに会社を潰し、文字通り抹殺される覚悟の命懸けの決心が必要だということでしょう。青いと言われようが、日々心に問い、「おまえにとって正義とは何だ」と思想し、戦える人間になりたいものです。  
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2006年12月12日

談合社会の終焉

 今日のNHK‘クローズアップ現代’を観ました。
 「”脱談合”現場で何が」というものでした。地方の建設土木工事の現場で今、「談合破り」が続発している。公共事業が激減し、かつての談合持ち回りの受注形式では、自社の番まで待てなくなる。とくに地元大手が持ち回り順を守らなくなる事態があり、たまりかねて地元中小の企業が談合を破って採算ぎりぎりの入札額を入れるようになった。
 また、スーパーゼネコンが本腰をいれて脱談合に動いており、あらゆる公共事業で予定額に対し50%前後の入札額が出てきているといいます。この動きの背景には懲罰金がどんどん大きくなる傾向、さらに入札指名停止期間の長期化(1年から2年に)傾向、海外での評判が落ち契約破棄など企業の存続を揺るがす事態があります。
 スーパーゼネコン、大成建設葉山社長は、インタビューの中で、「談合」という言葉をあえて使い、この歴史を認め、これを「必要悪」とみる傾向が今まであった、しかし今「必要悪」などと言っていたら企業自体が吹き飛ばされてしまう、と明確に脱談合に向う決意を表明していました。これによって全国50万(何とこんなにある!!)建設土木関係の企業体が、何分の一かに淘汰されるという大変な時代を迎えているというのです。スーパーゼネコンのこの脱談合の動きは、公共事業を主体とする中堅ゼネコンにも衝撃をもって迎えられており、「大手と中堅の我慢比べが始まった」と固唾をのむ状況だそうであります。

 談合とは実に日本人的なシステムだといえるでしょう。今日の読売新聞の夕刊「山伏哲雄の宗教つれづれ」(山伏哲雄:宗教学者)というエッセイを興味深く読んだ直後だったので、これに関連して考えさせられました。

 以下山伏氏によります。
 日本人というのは西洋人と違い、「超越神」と「契約」が欠落しているという。このところの談合、コンプライアンス(法令順守)というマスコミを騒がすことば、ここには単なる善玉、悪玉議論では片付かない根の深い問題があるというのです。
 要約すると西洋では絶対神が存在するがゆえに、この神に対し「人間とは頼りないもの」「信頼できないもの」という考えが根底にある。そこで、垂直的には神に対しての信仰、水平的には他者に対して契約で縛る、これをもって自身と社会を保ってきた。それに比して日本では絶対的な神は存在しなかったがゆえに、「人間とは信じられる存在」とし、水平的な集団の力に頼って相互信頼の共同体をつくろうと考えた。しかしその中でも裏切り行為は後を絶たないので、精神的防御策として「組織に対する裏切りこそ最大の悪」と考えた。
 しかし現在、この日本的倫理観を崩壊させる事態が進行している。「内部告発」行為であり、いわゆるコンプライアンスという考え方である。まさしく日本的なシステムは崩壊に向かいつつあり、組織を守ることこそが正義であり、モラルであるという根っこの部分が音を立てて崩れている。
 というものであります。

 僕が思うに、社会といってもあらゆる階層、種類が存在しており、個人個人は複数の社会に所属しており、その中のどれに一番の操(みさお)を立てるのかという問題がつねに付きまとうと思います。これを考えるとやはり「価値」という問題に突き当たるのであります。
 例えば、目黒区から始まった政務調査費の不正使用の問題なども、実に日本的な精神性(メンタリティー)のもとに運営される「議会」というぬるま湯社会(この程度はだれでもやっていて許されるという馴れ合いお手盛りに支配された)に操を立てていた議員さん連中が今までその暗黙の了解を裏切らなかったから平然と今日まで過ぎていたわけです。ところが市民オンブズマンの目から見たら、区議会議員とは納税市民を代表する存在なわけだから不透明な金遣いは許すべからざる行為ということになる。

 この問題は実に大きなことだと、この文章を書いていて改めて思います。
 プラトンは名著『国家』の中で「正義」こそ実現すべきものといいましたが、私達日本人にとって実現すべき「正義」とはいかなるものでしょうか。所属共同体へ操を立てること、これこそが正義だと教えられ、考えてきた日本人にとって基準となるものが突風に吹かれて揺れています。それが何がなんだか訳がわからなくなり、センセーショナルなマスコミの言辞に乗せられているように見える日本。一億みな、精神的な病に冒かされているような社会。
 「振り込め詐欺」「自殺」「いじめ」「談合」「耐震偽装」・・・・。
 まことまことに恥ずべき社会でありますが、青年たちや子供たちの未来のため、今こそ我々中年の踏ん張りどころ。頑張ろう!!
 
   
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2006年12月09日

酒の十徳

 今年もいよいよ師走です。
 そこかしこで忘年会のシーズンですね。わが業界でも昨夜、地区(四つ木、立石、青戸エリアの業者さん)の忘年会がありました。乾杯の挨拶でも、「今年は我々にとっていい年とはいえなかったが、来年はいい年になるよう頑張ろう」という話で、皆さんの心情を言い当てていたようでした。
 私などは新参ですので、こういう席には極力顔を出すようにしております。隣に座った初老のころの先輩に親しくお話をうかがうことができ、本当にありがたかったです。
 昔何かで知った「酒の十徳」という中に「一、位なくして高貴に交わる」というものがあったような気がしますが、まさしく普段聞けないようなお話を承って感激、決意を新たにしました。
 この方は、900件を越す管理物件を抱えておられる不動産屋さん(仮に一軒6万の家賃として最低5%の管理手数料としても月に270万の収入になる!!)で、バブル全盛の頃も一切売買には手を出されなかったそうです。ほかの業者からは「今どき管理なんて」と馬鹿にされたそうですが、ひたすらオーナーさんから任された管理物件を丁寧に丁寧に守り、これを生業とされてきたそうで、おかげで、バブル崩壊の影響は一切受けなかったそうであります。
 最近、業界でも管理が大事だと言われ、賃貸管理士になれだの、かまびすしい時期ですが、早くから節を守ってこられたのでした。最近はファンドがらみのマンション売買で結構大きな仲介を何件もなさったと伺いました。ファンドとは不動産投資のありかたの一種で、最近リートと言われて上場企業なども多くなっています。要するに資本家から会社が資本を集め投資用の物件を買い、この運用益で投資家に配当していくというものです。物件の値段がどんどん跳ね上がっており、このリートが現在3%ぐらいで運用してきているので、これに市場がつられて物件の値段が上がり、投資利回りがどんどん落ちてきているようです。もうこれ以上ファンドも危ないなといわれていました。そのほか競売にからむあまり聞けないような話もあり、大変勉強させていただきました。儲けるとはお客様に誠心誠意尽くしぬくこと、その結果!と深く反省もし決意も新たにしました。  
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2006年12月08日

所ジョージさんを見直した

 つい先日、TVの番組タイトルは忘れたが、子供たちと見ていた番組の中で、先生役の所ジョージさんがタレント相手に授業をしている光景に出くわしました。
 最近はやりの「勝ち組」「負け組」という言葉に対するコメントでしたが、なかなか的を射た意見で、大したものだと思えました。
 それは、要は人間は「幸せ」を求めて生きているのであって「自分が幸せ」と思えればよいので、「勝ち組」「負け組」という言葉の立て方自体がナンセンスというものです。では「幸せ」とは何かとなるのですが、結論は「ちょっと面倒なことをする」という言葉に置き換えていました。少し説明不足ですが、自分の好きなものに向って努力している過程の中に「幸い」はあると言いたかったのではないかと思います。
 この問題は、「価値」という問題に接近していて、首肯することしきりでした。たとえば「お金」というものに代えがたい重み(価値)を感ずる人はお金の有無で勝劣を量るでしょうが、「いのち」というものを至上のものと考える人にはお金の有るとか無いとかは二の次の問題でしょう。
 昔読んだ本の中で、次のような話がありました。
 ある人の前に10cm幅の平均台が置いてある、平均台の一方の端には男がいて、1万円をもっている。平均台を渡ってくることさえできればこの1万円をくれるという。誰もが渡りたがるでしょう。天邪鬼を除いては。次にこの平均台が、何十階という高い2つのビルの屋上と屋上に架かっている。あなたはこちらのビル、かの男はあちらのビルの屋上にいる。また1万円を持っていて、無事渡れたら1万円をくれるという。あなたは渡るだろうかという設問である。普通の人なら命あってのもの種だから、渡らないでしょう。
 しかし、もし、その男が、あなたの一番大事な人、たとえば恋人、奥さん、子供さんを人質にして、ナイフをかざし「渡って来い。もし渡ってこられたら、釈放してやる。さもなければ殺す!」と言っているとする。さあ、あなただったらどうする?
というものです。
 例えば、私なら落ちると考えても渡るでしょう。それは自分の命より大切な人を守りたいと思う心が恐怖を上回るからです。
 このように、人の行動を決定する価値とはその人にとって相対的なものであり、そのときそのときの人と対象との関係性の量によると言えましょう。平均台の先にあるものと状況(一つの象徴だが)によって人間の判断・行動はいかようにも変わるということであり、自身が対象に価値を見出すなら非常に危険であってもいとわない。逆に言えば人間の行動とはその時その時の対象・環境への価値判断のたまものであるとも言えるでしょう。であるならば、自分にとって最高の価値を実現することこそが最大の満足であり、幸せなのだと言い換えることができるかもしれません。
 だから、所さんが言うように「勝ち組」だとか「負け組」だとかはナンセンスであり、結婚していない女性を「負け犬」だとか、こういう言葉がいかに時代を反映する偏頗にして部分的な人間観から来ているかということが分かると思います。
 こういう言葉を無限定・無慈悲に使うマスコミも、おつむの程度が自ずと知れるというものです。  
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2006年12月03日

生涯勉強だ

 私達は宅地建物取引業協会という組織に所属して業を営んでおります(全日本不動産協会など別の組織もある)。当会では出席を義務付けられている定例の研修講習会以外に、任意に、希望するものだけが受けられる、宅建業界主催の宅建経営塾という講座があり、私はできる限り聴講しております。
 今年も11月に4日ほどこの講習があり、これで通算4度目の受講になりました。内容的には売買、賃貸の実務等、現場の仕事に即生かせるような知識の習得をめざすもので、弁護士、不動産鑑定士、税理士、司法書士など一流講師の話を無料で聞けるとあっていつもにぎわっております。ただ、比較的中堅の不動産屋さんの社員が多く、私のような零細店の店主は少ないような気がします。
 毎回触発をうけることばかりですが、私達小店主にとって誠に得がたい知識を授けてもらえるので重宝しております。
 業界も時代とともにめまぐるしく変わっていっており、真剣に時代とともに勉強していかないといけない、というより危ない、との思いをいつも強くしています。
 たとえば、最近話題のアスベスト、耐震構造問題。私達不動産業者が賃貸、売買の仲介をする際に、必ず宅地建物取引主任者証をお客の目の前に提示して説明を行わなければならない35条書面(重要事項説明書)で改めて説明項目が設けられました。今年からこれが義務付けられたのですが、意外にチェックをしていない不動産屋さんが多いのは事実です。
 また消費者契約法、住宅品質確保促進法など、不動産取引にもかぶさって来る法律がどんどん成立していますので、その中で、いかにベストを尽くし、調査し、説明していくのか、本当に勉強していかなければなりません。生涯勉強。不動産取引は金額が大きいだけに不断の学習が欠かせないのです。
   
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2006年10月19日

錦秋の立山黒部アルペンルート

大観望より黒部平を望む

立山黒部アルペンルートを旅してまいりました。
天気にも恵まれ、すばらしい自然を満喫してきました。
地元の方の話によると10月に入って初めての好天で、お客さんたちは運が良いと。
黒四ダムの上で、人間の凄さというものを考えました。この工事で犠牲になった方も多く、慰霊の像の前で冥福を祈ってまいりました。  
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2006年09月18日

屋形船

先日、葛飾業協会のレクリエーションで屋形船に乗ってまいりました。なんでも13年ぶりとのことで、確か長男が幼稚園の時、子連れで参加した思い出があります。
十数年の長い不動産不況も終わりつつあり、業界人の気持ちもちょっと上向いてきたのでしょうか。未ださして景気に関してはいいものを感じておりませんが、前向きにとらえて頑張りたいと思います。
45名の参加。江戸川区は松本、新中川沿いにある「たかはし丸」という船宿さんで、3時間強の行程。そこから東京湾に出て停泊、夜景を楽しみ、最後にディズニーランドの花火を見て帰路に。その間、さしみと天ぷらに舌鼓を打ちながら歓談をするというもの。
季節は初秋とはいえ、いささか肌寒さを感じるものでした。川面を走る清涼な秋風にしばし憂き世の疲れも忘れ、よい一時を過ごさせていただきました。  
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2006年09月08日

不動産研修

今日は不動産の葛飾支部主催の研修会に行ってまいりました。
私達、宅地建物取引業協会に所属する会員には消費者保護などの観点から研修が義務付けられており、業界を取り巻く状況も刻一刻変化をしており、さまざまなテーマで、常々勉強をしているわけです。
公正な広告の作成の仕方、賃貸管理上の実務ポイントなど、非常に有意義な研修でした。
私たちの仕事は、扱う額が大きい分、最新の注意が必要ということでしょう。
やはり不断の勉強の必要性を痛感いたしました。

  
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2006年09月06日

ホームページの物件住所から地図を表示

ホームページの物件住所から地図を表示できるようにしました。
googleマップへリンクして飛ばしています。このgoogleマップ、驚くのは、例えば東四つ木から全世界各地まで、住宅地図レベルから徐々に衛星地図レベルまで縮小拡大が自在で、見事に飛んで行きます。
さらに驚くべきことは地図と並んで航空写真も見られるということ(地図あるいは写真が選択できるようになっている。後で分かったことですが、ほとんどの検索サイトマップがこれに対応している。いままで知らなかったは不覚。しかし拡大縮小が自在なのはgoogleが一番か)。その地域の実写が労せずして眼下に入るのです。自宅の屋根が見える。
孫悟空のきん斗雲か天狗の飛行術か、フラットランドのA・スクエア氏(注1)が3次元世界から2次元世界をのぞくように、わが町から世界の各地まで、これで遊んでいるだけで実に楽しい。凄い技術と感心しきりです。
これは色々な意味で革命的なことではないかと思います。ある意味、決して大げさでなく人間の空間認知の幅を劇的に変えうるもので、誰でもがこれを活用できるということが凄い。もちろん地理教育も格段に変わっていくでしょうし、地学などの理科教育にも絶大な力を発揮していくことは間違いないでしょう。
たまたま、検索窓に住所を入力したとき、このマップに行き着き、以来病みつきになりました。ある時はロンドンの時計塔の上に、次の瞬間はパリのエッフェル塔の上に、さらにはエベレストの上空にと、世界各地に旅をして、楽しんでます。ああ、今朝もこの町の下に人々の生活が息づいているのか。空想は無限に広がっていきます。
リンク先をUnicodeに変換しなければいけないかなと思っていましたが、試しにリンクアドレス部分に日本語の住所をそのまま入れてみたらうまくいきましたのでそうしています。ちょっと変換に手間取るのでしょうか、若干のウェイトがありますが、表示可能なようです。
google、恐るべし。

(注1) 120年ほど前のイギリスで出版されたE・A・アボットによる『2次元の世界』という本がある。これは2次元世界フラットランドの、四角形の形をした住人であるA・スクエア氏が、異次元からきた球状の訪問者スフィアによって未知の3番目の次元が存在することを知るというものだ。  
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2006年09月05日

8月に引っ越しましまた

8月上旬に四ツ木駅から歩いて30秒の所に引っ越しました。
この夏の疲れが今頃どっと出て来ている状態ですが、新たな気持ちで頑張ります。
息子が高校野球最後の大会を終え、寮から帰宅し、色々と手伝わせて(有料アルバイト?)ます。
今88回大会土壇場で、NO.3から正捕手の座をつかみとり、本人としてはやり切った思いでいるようです。
グラウンドで、球場で、応援に明け暮れたこの1年でした。一抹の寂しさとともに我が子の新しい人生の出発を静かに見守る日々であります。学習問題児で、卒業が・・・。
  
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2005年11月03日

賃料支払い延滞者との攻防戦

駐車場の管理を委任されました。
オーナーからの話で、契約書にサインをもらったが、一向に敷金を含めて今に至るまでの計62000円の入金がない人がいるという。督促をするのだが、
「郵便局に振り込みました。確認できませんか?おかしいなー。」2,3日たって「振込み口座ナンバーの下2桁を間違えたらしい。改めて振り込みなおしたんで2、3日後に確認してください。」またしても振込みがない。督促すると、「銀行経由で郵便局口座に振り込んでいる。銀行の担当者がつかまらないので2、3日まってくれ」
約束の日時の直前には必ず律儀に連絡を入れてくる。
私が督促を引き継ぐことになりました。
案の定、オーナーにから聞いた言い訳をするので、「振込みをしたのなら、その控えがあるでしょ。それをFAXで送ってくださいよ。だれが、銀行経由で郵便局に振り込むなど面倒なことをしますか。嘘なんでしょ??」
しばらく絶句し返答がない。
「いま、おれ、仕事中なんだよ。いずれにしてもお店に払いに行くから。明日。」
その日になっても来ない。電話があって、
「創生社さんの振込み先を教えてくださいよ。必ず振り込むから。」
----いや、あなたの話は信用できない。私が取りにいくから。家にいなさいよ。何時だったらいるんですか。
「じゃ明日の朝10時半に」
当日、10時半にとりに行くと、携帯に電話があり、
「来なかったじゃないの」
----行きましたよ。10時半ピッタリに。
「10時の約束でしょーが。10時20分まで、ずーっと車を待たせてお宅を待ってたんだけど。いま会社なんだよ。」
こういう人間には猛然闘志が湧いてきます。
----あなた、いい加減にしなさいよ。何時だったらお宅に居るんです! 夜たずねますよ。朝だって何時でもいいから。
「だから、おれは夜中に仕事をしてるから、あさ3時から4時くらいに帰ってきて、着替えてすぐ出ちゃうんだよ」
----朝4時でも5時でも何時でも取りに行きますよ。
「あした必ず9時半にお宅の店に行くから」
----わかりました。絶対にいらっしゃいよ!!
翌日9時20分に電話があり、
「家のポストの天井に3万円だけ封筒に入れて貼ってある。残りは今週末に。」
とりに行きかけましたが、よく考えると他人様の郵便ポストを開けて現金を回収するというのはどうもまずい思い直しました。電話をし、
----人様のポストを開けるというのもどうかと思う。とにかくあなたに直接会って現金をその場で確認し、もらった額だけ領収書を書きますから。
翌々日夕方、会社に届けるという。
当日、午後電話があり、
「まだ仕事場なのよ。夕方行けなくなった。実は駐車してある車は俺の車でなく兄の車なのよ。今月末で解約したい。兄に払いに行かせるから。」
----解約はOKだが。お兄さんはだめだ。契約者はあなただし、と拒否。
「じゃ、明日払いに行く。」
朝7:50に電話、
「今新宿なのよ。帰れない。2時から3時ごろまた電話するから」
----いい加減にしろよ!!何時に来るんだ。時間をはっきりしろ!!
「とにかく電話するから」
2時に電話あり、
「今日は行けない。兄じゃだめか?明朝までに兄に言って9時半から10時には払いにいかせるから、頼む」
----間違いないのなら、しょうがないですね。とお兄さんの名前を聞き承諾
翌朝電話あり、
「2、3日待ってよ。今、兄から電話があって、こちらに向かう途中、高速で追突されて、フロントガラスが割れてガラスが目に入った。2,3日行けそうにもない。」
----お兄さんには気の毒。なら、あなたが払いに来ればいいじゃないか!! だいたいがあなたおかしいよ。誰が聞いてもわかるような愚にもつかない嘘八百ならべて。いつ払ってくれるんだよ!!明日が解約日だぞ。
と語気を荒げる。
「悪いね。あさって必ず行く。延滞分は言うとおりに払うから。」
即座に解除確認書をポストに入れに行きました。解除はもう撤回できないこと、今までのやり取りは詳細に日時と内容を記録してあることを記載して。(私は、問題がありそうな客とのやり取りは詳細にメモにとどめるようにしています)
さすがに観念したのか翌々日には車は移動されていました。
そして本日の早朝5時、私の携帯が鳴りました。
「いまなら払える」
----即行きますから。10分後!!
当人は家の近くで暗がりの中待っていました。
「鈴木さん?」
心なしかおびえているような気がして、いささかやりすぎたか?と思われましたが、大半を回収し、名刺の裏に預りの旨を記し渡して分かれました。残金は7000円。明日事務所に届けると言います。

いやはや、この1週間はこの方との壮絶なバトルの連続でした。
次から次とよく虚構の弁解が出てくるものです。初めて接触するタイプの人間でした。

周辺からの情報で、私が思うほどの悪い人間ではないことが分かりました。
要はふところ不如意ということなのでしょう。

  
Posted by satchan753 at 18:43Comments(0)TrackBack(0)日記

2005年09月05日

お客さんの見極め方

 先日も書きましたが、賃貸にせよ売買にせよ、物件をご案内するときにあらかじめお客様の全容を知るということは非常に困難なことであります。まして弊社のようにHPから問い合わせをいただく場合、なおさらです。たとえば、マンションの内件にあたり、私の場合、はじめからズケズケと年収、勤務先、年齢やら伺うのも気が引けるので、とりあえず基本的なことだけうかがい、あとは目をつぶって、まずご案内をして、その道すがらお客様のプロフィールをつかむというのが普通です。
 インターネットを通じて物件の照会をしてこられる方は、狙い撃ちのご指定が多く、成約率が非常に高いということがいえますが、時には売買価額といわゆる指値との懸隔が大きすぎて話にならなかったりというケースもあります。これなどは最初から分かっていれば見る前に売主の感触を得て内覧することも出来たはずで、難しいところです。
 ある不動産屋さんなどは、飛び込みの来店客に対して、徹底してプロフィールを聞き出してからその人となりを判断し、物件案内をしているようですが、あまりに不躾(ぶしつけ)な質問にお客様のほうで気を悪くされることもありそうです。
 効率を考えるとそのほうがよいのでしょうが、私などは申し込み時点で全容が分かればいいかなと割と鷹揚(おうよう)に構えております。要は内覧時間を必要な営業リスクと考えて広く薄くカバーする業者か、自社限定物件のみを案内すればよしとし、出来る限り効率を考える業者か2つに分かれるのでしょう。
 ただし、お客様の気分を害さず、個人情報を取材できればそれに越したことは無いわけで、経験の量によってクリアできる問題でもあるような気もします。さらなる勉強ををということで。  
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2005年09月02日

ニューオーリンズ冠水

 「米ルイジアナ州のニューオーリンズ市が、危機的な状況を迎えている。大型ハリケーン「カトリーナ」に襲われ市内は八割が冠水。数万人が避難できずに「陸の孤島」に取り残され、略奪や発砲、レイプなどが横行、無法地帯の様相を呈している。食料や水はほとんど届いておらず、餓死者も出始めた。」(9月2日東京新聞)

 8月29日ルイジアナ州に再上陸したハリケーンによって翌30日ニューオリーンズ市が冠水、市内には死体が浮遊し、お年寄りや赤ちゃんの中には餓死する人も出ているそうです。昨年の暮れ、世界はインドネシア沖地震で津波の大被害を経験しました、そして今年まさか世界の先進国米国でこのような大惨事が起こり、こんなに混乱が長びいているとは。
 とにかく、最大限の救助体制を敷いていただきたいし、心からの早期復興をお祈り申し上げるものです。
 いま日本では郵政民営化法案賛否をめぐって衆院選のまっただ中ですが、これはこれとして、政治の最大の使命とは、このような最大緊急時に国民のためにいかに迅速に対応できるかにあるとつくづく感じます。
 救出体制、食糧、水、トイレ、医療、等々ぬかりなく、一刻も早く手を打てる政府であるかが求められるでしょう。
 どこぞの政党の某先生のように、尼崎電車事故の直後に、地元選出の議員であるにもかかわらず、JR西日本の懇親会で楽しくお酒を酌み交わしておられたり、現場近くのゴルフ場で、事故の数日後に議員同士ゴルフコンペをされたりと、まことにノー天気な方々もいたりで、とてもこのような先生方が大災害に即座に対応できるとは思えないのであります。その人が持つ「志」というものが、いざというときの人の振る舞いとして現れるのだと思います。立派な人もおられますが、まともな政治家は少ない。
 テレビで伝えられるなまなましい惨状がリアルであるほどに、日本の平和ぼけの日常が違和感をもってせまってくるのは私だけでありましょうか。
  
Posted by satchan753 at 23:34Comments(0)TrackBack(1)日記

2005年09月01日

この夏、終わる

 今年の夏は、長男の硬式野球と長女の吹奏楽大会参加の2大イベントで騒々しく始まり、そして終わりました。
 甲子園をめざす長男の夏は西東京大会ベスト16にて終わりました。何とか2年生としてベンチ入りを果たし、控えのキャッチャーで頑張りました。このベンチに入るということが大変。高野連からもらえる背番号は1〜20までで、数十人の野球部員がしのぎを削りベンチ入りを目指すわけですから、背番号をもらえるということは非常に栄誉なことなわけです。
 先輩の親はみなこの背番号を額に入れて飾っているといいますが、その気持ちがよく分かりました。
 最後の試合が終わってから、先輩と涙涙のあいさつ。3年のエースピッチャーから「お前と甲子園に行きたかったな!」と言われ、抱き合って泣いておりました。3年生は翌日全員退寮。厳しいものです。
 そして息子たちの代の甲子園への挑戦がまた始まりました。

 長女のほうも夏の吹奏楽の都大会出場に向け、夏休み返上で毎日練習の日々でありました。そのかいあって、なんと中学高校混成チームであるにもかかわらず、高校生の部で見事金賞を射止めたのでありました。学校として9年ぶりの快挙とのこと。中学生ながら、難しいピッコロのソロパートをなんとかこなし、チームに貢献することができました。

 どこにも行けない夏、子どもたち二人のそれぞれの夏を静かに見守ってやるのみでありましたが、それなりに楽しませてもらいました。  
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2005年05月24日

大家さんと賃貸人との確執

 今日は早朝から私が管理させていただいている大家さんにつかまりました。電話がかかってきたのは朝の7時。
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