2013年02月

2013年02月12日

狭小敷地に家を建てる


住宅が密集した狭小敷地で、建物の計画をする時、採光と通風が十分採れるかどうかが、問題となってきます。

間口が狭く、奥行きの長い、いわゆる「うなぎの寝床」といわれるような敷地はどの様にプランするか。

密集地なので、両側に隣家が迫っていて、横からは十分な採光が望めない。

換気の為の窓は、設ける事が出来るが、あまり大きな窓を隣家側に取るのは、双方のプライバシーの面でも問題が有ります。


採光1


こういうケースでは、中庭を設けて上部から光を採り入れるプランが最適です。

採光2
中庭を設ける事により、北側の部屋にも南側からの採光が期待できる。

又、中庭を介して各部屋に採光および、通風を取り入れる事が出来る。

中庭の部分をテラスなどにすれば、部屋の延長としても利用できる。

また、中庭は建ぺい率や容積率にも含まれないので、実際の床面積以上のボリューム感のある建物になります。





中庭を設けるのも無理という狭小敷地では、トップライトや吹抜上部に設けるハイサイドライトが有効です。

上の階から下の階まで採光が届き、密集地でも明るい家になります。

ハイサイドライト



satkd2002 at 16:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)建物の話 

2013年02月01日

深層混合処理工法という地盤改良工事

2月1日地盤改良工事の着工です。 (F邸現場日記)

敷地は盛土された土地で、支持力にもバラツキがあることから、建物荷重による不動沈下の可能性が懸念されました。

この為、地盤の補強工事をすることになりました。

柱状改良による地盤改良です。

IMG_1815

名古屋市内の木造3階建ての住宅です。

構想5年?もっとかな(笑)

当初、鉄骨でプランを考えていて、実施設計も終わり、見積もりを出した所、施工費が思った以上に高くなってしまい、急きょ木造での設計変更となりました。

軟弱地盤の上に、自重の重い鉄骨造とかRC造の建物を建てようとすると、その自重を支える為、基礎も大きな基礎が必要となります。その為、さらに自重が増え、杭の長さが長くなり、本数も増えるという悪循環に陥り、基礎工事の見積金額が跳ね上がってしまいました。

目に見えない所にそんなお金を掛けるのもなんなので、自重の軽い木造での設計変更となりました。


設計期間2年を経ての着工なので、とてもうれしく、そしてとても楽しみな現場です。