May 07, 2010

英語の勉強法について 号外のメルマガでインタビュー記事が掲載されました!

友人の英語情報コンシェルジェ、葵さんから、
彼女が発行のメルマガで英語の勉強法について紹介
してみないか、というお声を掛けていただき、
このたび、インタビュー記事を号外に掲載
いただきました。

★5月6日号外の記事です★
http://archive.mag2.com/0000259256/index.html

私自身は、英語教育の専門家ではなく、
英語を身につけるために必死に、試行錯誤してきた
学習者の視点でポイントや勘所を書かせていただいた
つもりです。

単なる興味本位で、楽しみながら勉強していた時期
海外に行って通用しない自分に焦り、基本に立ち返った時期
仕事で必要になってがむしゃらにやり始めた時期
色んな時期を経てきました・・・

英語を身につけるのに王道はなく、
単純で地道なことを大量に、粘り強く、繰り返さねばならない
でも、ストレスになり過ぎない工夫も必要なこと


逆に、それさえできれば、必ずしも海外経験がなければ
身につかぬものでもないこともよーく分かりました。

お読みいただけると幸いです。

このような機会をいただいた葵さんに感謝です。
この学習のプロセスは、仕事の他の知識やスキル、
行動様式を身につける過程にも共通するものが多いなあ、
という気付きが改めてありました。

下が葵さんのメルマガです。↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
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葵さんは、私のプライベートな友人で、
企業にお勤めでありながら、2児の母でもある
ワーキングマザーです。しかし、ママでありながら、
毎朝4時に起きて、ひとりの時間を確保し、
読書や英語の勉強など自己研鑽に励んでいる
のは、とても素敵なところです。

私にはとっても真似できませんが・・・・
このメルマガもその成果のひとつです。
それに、お仕事の専門分野での勉強にも余念がなく、
着実に資格を取ったりしてキャリアアップをしています。

女性のキャリアって複雑な要素もあるけど、
”女性”でも”妻”でも”ママ”でも、
「自分らしく」輝いていたいよね〜!
という話をよく彼女としています。

今回、インタビュー記事のお話をいただいて、
ひとつ英語というツールが自分の世界や可能性を
広げる一助になってきたな、と振り返ることができました。

「英語」に今、取り組んでみようと思う人がいらっしゃったら、
葵さんのメルマガはお勧めです。
なぜなら彼女自身が自身の成長に貪欲な人だから。
そういうポジティブなオーラが伝わってくるはずですよ

sato_urara at 17:32|PermalinkComments(1)TrackBack(0)お知らせ☆最新情報☆ | 女性のキャリア

May 01, 2010

大事な人との関係性を見つめてみる

私は1年ほど前から、自分自身にプロフェッショナルなコーチを
つけています。コーチというのは、人生やキャリアについて
アドバイスをくれるのではなく、自分で自分自身に向き合
って考え、決定し、行動するのをサポートしてくれる役割です。

テーマとしては、こんな質問を投げかけられて、答えていきます。
・自分が大切にしたい強みや価値観は何か?
・自分はどんな姿を目指していきたいか?

こういうことって正解がないですから、
自分で意識して考えないと「なんとなく」流されて
人生や仕事をやり過ごしてしまうことだってあります。
私が企業で実施しているキャリアの研修も、
まさに上記のような質問に対する答えを自分で見つけられる
力をつけることを目的としてるので、自分自身がその訓練を
怠ってはいけません!

さて、通常は、私個人でコーチングを受けているのですが、
コーチのご好意で、夫婦ふたりで一緒にコーチングを受ける
という体験を試してみました。これがなかなかちょっと面白ろ
かったです。

こんな質問が投げかけられる訳です。
・自分達がお互いを信頼しているポイントは何か?
 (大切にしてること、関係性の基盤)
・自分達ばどんな関係を築いていきたいか?
 (目指す姿)


この質問に答えて自分のパートナーが語るのを、
その場で聞く訳です。結構ドキドキしますよね!!

へえ〜っそんなこと考えてたんだ!という発見があったり、
そうそう自分も同じこと考えてる!と共感したりします。

そして、コーチから我々ふたりがどのように映ったか、
何が伝わったか、フィードバックをしてもらいます。

似たようなことを、私は実は数年前に自分の弟夫婦に
試したことがあります。ただ、その時、違っていたのは、
ふたりを別々に呼び出して上の2番目の質問
「将来、どんな家庭を築きたいか?」を聞きました。

その時に、印象的だったことは、ふたりの回答が
細かいところまでピタっと一致していたことなんですね。
ああ、同じ方向を向いている素敵な夫婦だな
実の弟ながら感心し、ほほえましかったのを覚えてます。

そして、弟がその時、確か「俺は大宮の地が大好きだ。
この土地で、両親と近くで住めたらいいな」というイメージ
を口にしていました。数年後の今年、それが色んな
偶然が重なって実現した巡り合わせを思い起こし、
改めて”思い”の力ってすごいな〜、と思いました。

今回、私達も、自分達が将来、こんな風に過ごせたら、
活躍できたら素敵だな・・・というイメージを語り合うこと
ができました。その幾つかでも、数年後に振り返った時、
実現できていたら素敵だな、と思います。

こんなことってあり得ないよな〜
でも、こんな風になったら素敵だよな〜
ってことも口に出すって大切なことなんだ、ということ
を弟夫婦から教わった気がします。
しかも自分ひとりの夢よりも、誰かと一緒に築く夢であれば
なおさらパワフルだと思います。
そしてそれをパートナーと一緒にやることの新鮮さを
今回は経験することができました。

パートナー(夫婦)の関係だけでなく、例えば、
・親子の関係をどんな風にしたいのか?
・上司との関係をどんな風にしたいのか?
・どんな会社、チームでどんな仕事をしたいのか?
など、自分の将来の方向性や夢を、
人との”関係性”や”つながり”と絡めて考えてみること、
大事な人と一緒に考えてみることをお勧めします。



sato_urara at 23:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)「人」と「組織」の良い関係 | プライベートで、ほっと一息

April 25, 2010

変化の波を作るには? 〜World Shift Forum ワールドシフトフォーラムから〜

来る4月24日、25日
”World Shif Forum”というイベントがあったそうです。
「世界を変えよう」という大げさな宣言というよりは、
日常的な小さな変化をみんなで作っていきましょう!
という提言がなされる場のようです。

私自身は参加していないのですが、
参加している友人が講演はu-streamでも見れるよ!
と教えてくれたので、自宅で家事しながら、ゆっくり聴きました。
こういうことができるなんて、今、本当に便利ですね。

それにしても、総合司会の野中ともよさん、素敵ですね
知的でチャーミングで、場が上品な雰囲気に包まれています。
いち働く女性として、あこがれる存在です。

さてさて、その中で個人的に面白かったのが2本あります。
米倉誠一郎氏(一橋大学イノベーション研究センター長・教授)
前例踏襲⇒創造的破壊
http://www.ustream.tv/recorded/6398965

米倉先生と言えばイノベーション論で有名ですが、
私自身、この先生の話は、初めて聴きましたが、
本当に面白いですね〜!!
語り口も大胆だし、気持ちも元気になる。
よーっし、何かひとつやってやろうかな
いう気持ちにさせられます。

そして、
波房克典氏(日本ロマンチスト協会事務局)
http://www.ustream.tv/recorded/6427936

「世の中を変えたい!」「社会を変えたい!」と言う前に、
自分の一番大切な人を大切にできていますか?という問い
から始まって日本ロマンチスト協会なるものを立ち上げ
ちゃったお話。私自身もそういう意味じゃあ、究極
のロマンチストなので、「そうだよな」「そうだよな」と
思うと同時に、こう言った動きをノリで、長崎県雲仙町
町おこしの仕掛けにしちゃっている発想に関心しました。

それぞれ18分ずつで聴けるので、お勧めです



sato_urara at 18:45|PermalinkComments(1)TrackBack(0)サステナブルな社会の実現を目指して | 「人」と「組織」の良い関係

しなやかで、さわやかな変革者になりたい!

今日は、チェンジ・エージェント社主催の5周年記念講演
に参加し、久しぶりに代表の枝廣 淳子さんの講演を
伺いました。そして、へえーっと思ったことがあったので、
記録しておこうと思います。

ある国際会議で、これからの時代のチェンジ・エージェント
(変革の担い手)を、
”Tempered Radicals”と呼んでいたそうです。
訳すと、
柔らかい過激派
穏やかな急進派
という感じ。一瞬矛盾している言葉の組み合わせです。

ところがその会議では、
これからの時代は、企業で働く人たちが変革の担い手になり、
内からポジティブに変化を創りだそうとする人が増える、
その人達のことをTempered Radicalsと呼んでいたそうです。
面白いことに、こういった人達は、リストラされる直前の
(本当にリストラされてはいけないが)革新的なムーブメント
を組織内で起こしているということ。

変化には2種類あって、
・トップダウンで、計画的、戦略的、プログラム化された方法で
 起こす変化
・より有機的で、物事を変えたいとしつつも現状を大切にする
 分散したリーダーシップによって起こる変化
この後者の変革がTempered Radicalsによるものだそうです。

この微妙なバランスは、私がずっと目指してきた
自分自身の変革の姿にすごく近いな、と思い、共感しました。
私自身も、組織内であるいはクライアントにとって、
自分は爽やかな風のような変化を起こす人間でありたいと
常々思っていました。

「変わらないとダメ!」と派手にこぶしを振り上げ吠えるよりは、
この人と接していると「自分も変われそう」「変わりたいな」
「おもしろいことができそうだな」と周りを自然に思わせる人間
でありたい、とそう願ってきた。

枝廣さんは、それは人それぞれの役割だ、と言っていたのが
印象的でした。「急進的に変化を促進する人もいても良い。
穏やかに色んな価値観と調和させながら、現状の中に
生きながらその現状そのものもいつか変えようと志す
やり方があっても良いのではないか?それぞれに役割
がきっとある。」

例えば、資本主義的なビジネスの方法を変えたいと思い
ながらも、まずは、現状を維持している資本主義の仕組み
の中で生きていくことを選択し、その仕組みの中から
働きかける、というマイルドなアプローチである。

私自身も、自分が組織の中で窮屈さを感じ、
反抗的な異端児である顔と、
物分りよ〜く、つい求められる組織内の役割を
忠実に果たしてしまうメインストリームの顔
2つを同時に持っていることは、前から気付いていて、
いったい自分はどっちなんだ?と中途半端な違和感を
感じていました。

でも、今日の講演を聴いていて、私自身はきっと
その2つを大切にしていて、両立させたい人間、
Tempered Radicalなんだとよく分かりました。

こういうやり方や甘い!とか手ぬるいと言われる
こともあるかもしれない。確かにどっちつかずで
あれば、そうなってしまう。

目指したい姿がちょっと見えてきたところで、
そのために身につけなければならない心構えや技について
も気付きがありました。

それは、今、よく話題になっている”対話”という技術。
対話は心得も重要だし、高度な技も要します。
講演会では、
自分が見えている世界は、事実の一部かもしれない
という前提に立って、自分のメンタルモデルを見直し
ながら多様な価値観に耳を傾ける、と説明されました。
ふむふむ、言うは簡単だが、実践は難しい。

枝廣さんは、企業の変革だけでなく、
温暖化や生物多様性といった環境問題の第一人者でも
あります。その方が、温暖化懐疑論の武田邦彦先生と
対話をしたエピソードを話してくださいました。
どこが一緒で、どこが違うのか、立場の違いを超えて
ホンネで語り合って分かったことがあった、と。

温暖化論のホンネ ~「脅威論」と「懐疑論」を超えて (tanQブックス)温暖化論のホンネ ~「脅威論」と「懐疑論」を超えて (tanQブックス)
著者:武田 邦彦
販売元:技術評論社
発売日:2009-12-17
おすすめ度:3.5
クチコミを見る



これってかなりチャレンジングなことだと思いませんか?!
本当に、反対意見にも純粋に耳を傾けて対話するなんて、
Tempered Radicalを地で実践してる方ですよね。
このプロセスから得たこと、今後の課題になったことは何か、
もっとじっくり聴きたかったな、と思いました。

いやいや、世の中にはすごい方がいらっしゃるものです。
私も少しずつでいいから、前進したいものです。

sato_urara at 18:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)リーダーシップ | サステナブルな社会の実現を目指して

April 21, 2010

人生もキャリアも思い通りにはならない!だから・・・

最近目にして「いいな」と思った格言2つをご紹介。
人生にもキャリアにも言えることだが、
計画通り、思い通りに事が運ぶことはなかなかない。
でも偶然が味方をしてくれることだってある。
運を味方につけるために、必要なことにも気付ける。

☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆

「私たちは計画した人生を手放さなければならない。
 私たちを待っている人生を受け入れるために。」
(ジョセフ・キャンベル/アメリカの神話学者・作家)

“We must let go of the life we have planned,
so as to accept the one that is waiting for us.”
- Joseph Campbell

「自分を自分のキャリアの建築家と考えるのではなく、彫刻家だと考えよ。ハンマーを打ち、のみで彫り、くずを出して磨きをかけることをしなければならないのだと考えよ。」(BC Forbes/雑誌Forbes創設者)

"Think not of yourself as the architect of your career but as the sculptor. Expect to have to do a lot of hard hammering and chiseling and scraping and polishing."
- BC Forbes


sato_urara at 00:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)若手のキャリア | こんな本読みました

April 20, 2010

内から湧き出るような情熱にも2つの種類があり・・・

うちの会社、エム・アイ・アソシエイツのリーダーシップや
キャリアの研修では、内発的な価値観、内から湧き出る
ようなわくわくするような感覚に根ざした、「こうありたい」
「どうなりたい」という行動の軸や判断基準を持つことを
大切にしている。

それらは、外発的な価値観、世の中のトレンドや社会のルール、
組織の指示、期待で「こうあらねばならない」「こうすべき」
という既成の軸と調和させ、融合させることによって
新しい変化を生むのだが・・・。

内発的な価値観、内的動機にも発揮の仕方によっては、
良い影響力を発揮するものとそうでないものがあるなあ、
と最近うすうす感じていた。

そのことをうまく言い表している2つのブログの記事を
目にしたので、紹介したいと思う。

☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆

龍馬伝にみる「価値」と「ニーズ」に思う」 4月4日
(株式会社アネゴ企画 代表取締役社長 
 上田雅美さんのブログ)
龍馬伝の登場人物、龍馬と武市半平太の生き様の違いから
「価値」と「ニーズ」の違いを考察されている。幼なじみの
この2人は何か強い思いに突き動かされて時代を変革する
リーダーとなっていくのだが、エネルギーや影響力の発揮
の方向が途中から、だんだんと違っていく。

龍馬はより大きな目的に目をむけ「価値」が動機付けに、
武市半平太は根底に埋めたいコンプレックスが「ニーズ」
として動機付けになっている、という整理はとても興味深い
と思った。(どちらも、全ての人の中に存在する欲求ですが)

そして、私がこのドラマから思うに・・・、
2人の違いはどこから生まれるかというと、
龍馬は家庭の愛情に恵まれてて、「おまんはいつか
でっかいことをやる人間じゃ」と言われて育ち、深いところで
自分を信頼している(自己確信)が基盤にある。
一方で、武市半平太は、「おまんさんは優しいお方です」と
自分に全幅の信頼を寄せ、尊敬してくれている妻の存在が
ありながら、どこか常に満たされぬ思いを抱えている。

こういう人物を突き動かす情熱の底にあるものが、
それぞれの人生にどういう影響を与えるか、を考えると
なかなか面白い。

「二つの意欲」 4月6日配信「風の便り」メルマガ
(田坂 宏志氏)

日本にベンチャーが育たないのはなぜか?
ハングリー精神に欠けるから、という論調がある。

確かに、中国やインドなどに比べるとしのぎをけずる
競争を生き抜こうというハングリーさで比べると、
我々日本人は負けてしまうかもしれない。

でも・・・、田坂氏は続ける。
我々は高度に成熟した日本の社会において、今なお
ハングリーさによってしか自分を動機付けられない
とすればそれは悲しい。

「意欲」には二種類ある。
「欠乏感」から来る意欲と、「感謝」から来る意欲。
「感謝から生まれる意欲」で新しいものを生み出す時代
が我々の時代なのではないか??

☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆

先ほどの、龍馬と武市半平太の話と重なるところがあり、
すごくしっくり来る、というか、共感した。

なんとなくコンプレックスやハングリーさからだけ動機
付けられた行動って(もちろん、私達誰しもそういう部分
って持ってて避けられないけど)、傍から見るとある種、
危うさをはらんでいるように私には思える。
継続しないというか、成功しても他人を傷つけてしまうとか。

私自身、日本人が昔のようなハングリーさを取り戻さねば
ならない、という論調は、なぜかあまり好きになれない。
その理由が分かった気がする。

自分の中の「欠乏感」や満たされぬ「ニーズ」も分かった上で
それもひっくるめて自分を受け入れる心の強さを
訓練することの方が、本当は大切だと思う。

しかし、言うは易しだけど、実践は難しい・・・。
自分自身でも難しいし、人材育成という場面においても。

「あなたにはこれが足りない!これをしないとダメになる!」と
欠乏感に訴え、”あおって”動機付ける方が比較的たやすい
のではないだろうか?でも、それは私がやりたいことではなく、
本当は、本人が持っている可能性に目をむけ、より大きな志
に気づけるようにサポートすることなんだろうな、私がやりたい
のは。うーん、たいそうな話になってきたぞ
もっと考えてみようっと。



sato_urara at 01:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)リーダーシップ | 「人」と「組織」の良い関係

April 18, 2010

アダム・カヘン氏シンポジウムより 複雑な問題を解決するのに対話以前に大切なこと

去る4月12日(月)アダム・カヘン氏のシンポジウムに参加
してきました。アダム・カヘン氏と言えば、南アフリカのマンデラ
政権下でプロジェクトの実績があったり、民族紛争や社会問題
を対話で解決してきた人。

「手ごわい問題は対話で解決する」の著者でもあるので、数々
のプロジェクトをリードしてきたのか輝かしいサクセスストーリー
の披露、”どんな問題もこうやったら解決するんです”的な、
カリスマ的な指導者っぽい講演の雰囲気を予期してました。

手ごわい問題は、対話で解決する手ごわい問題は、対話で解決する
著者:アダム・カヘン
販売元:ヒューマンバリュー
発売日:2008-10-03
おすすめ度:4.0
クチコミを見る

ところが、期待はよい意味で裏切られ、
アダム・カヘン氏は理論家でも学者でもなく、数々のトライ
アンドエラーと失敗から、自分自身の考え方も変えざるを
得なかった「一作目の著書でまとめたことは恐ろしいほど
不十分であることを認めざるを得ない」という正直な告白
やリフレクションを開示してくれるほど謙虚で、自然体で、
バランスの取れた実務家だった。質問や発表に対しても、
「ここまでは分かるけど、これ以上は私にとっても難題だ
としか言えない」とか「今のコメントで私自身、気づかされ
た視点がある」とか始終、一緒に思考を深めるスタンスで、
自分の答えが絶対だ!という姿勢は微塵もない。

私が印象的だったのは、彼のその”あり方”であり、
難しいグループの対話の場をコーディネートするのに大切
なのは、高度なファシリテーションのテクニックではなく、
(いや、それも必要かもしれないがそれ以前に大切なのは)
変革にあたる者の”あり方”なんだろうな、と当たり前のようで
実は難しい、強力なメッセージが彼の話し方や話の内容から
ひしひしと伝わり、とても深い学びを得た気がした。

そのアダム・カヘン氏の最新の著書が、「未来を変えるために
ほんとうに必要なこと−最善の道を見出す技術」である。
私自身は、一作目に比べてすんなりメッセージが心に入り、
現在、楽しみながら読書中。

未来を変えるためにほんとうに必要なこと――最善の道を見出す技術未来を変えるためにほんとうに必要なこと――最善の道を見出す技術
著者:アダム・カヘン
販売元:英治出版
発売日:2010-04-20
クチコミを見る

さて、”あり方”と言っても漠然としているが、具体的に言うと
あらゆる問題を複雑にしてる根本にあるのは価値観の対立であり、
対立する価値観を両立、調和、統合させる力を持てるか、
が変革にあたる者にとって鍵である、ということであった。

特にあらゆる問題の根底にある価値観を大別すると、
Power(自己実現、成長、拡大・・・)という価値観と
Love(調和、和合、統一)という価値観になる。
(※詳しくはアダム氏の著書を読んでいただきたい・・・)

この2派のグループの対話をどうやってまとめたらいいのか、
と手法を知りたくなると思う。

その前に、その2つの価値観のジレンマを”自分の中”で
経験し、調和する訓練を行っている
必要がある。
どちらか取ってどちらか捨てるの選択ではなく、両立する
のはジレンマであり、そのことは、概念的には可能だが、
実際に行うのは非常に難しく、危険でもある

という言葉がすごく印象的だった。
(大きな海峡にかかる命綱の細〜い糸の上を歩くような
 感じなんじゃないか、とイメージした)

確かに、PowerのないLoveも、LoveのないPowerも
無意味だよね、両方あって補完されるんだよね、と
頭で理解するのは比較的簡単である。でも、その
両方の価値を両立させて体現するのはすご〜く、
すご〜く難しい気がする。

例えば、子育てをしている親をイメージしてみると、
・愛情を持って慈しんで子供を育てたい(love)と思う
・厳しく突き放して子供を自立させたい(power)と思う
価値観がある。どちらも大切だし、どっちもあった方が
よいと思うけど、では一方を他方の犠牲にならないよう
にするには具体的にどうしたらよいか、そこに正解はない。
両方を思い、悩みながら進むしかない。

アダム・カヘン氏が教えてくれたPowerとLoveを
自分の中で発揮できるようになるステップは3つ
Step1:2つの衝動が自分の内にあることに気づくこと。
Step2:弱い方を強化し、どちらも100%(健全な形で)発揮
  できるよう目指すこと。
Step3:どちらも発揮する練習をすること。

そしてポイントとなっていたのは、
PowerとLoveという一見否定しようのない価値観の
生成的な面と退行的な面を理解すること。

Powerは、成長や発展というポジティブなサイドと、
支配、コントロール、強制というネガティブなサイドを持つ。
Loveは、受容、共感、理解というポジティブなサイドと、
保守、同質、抵抗というネガティブなサイドを持つ。

確かに、
概念的には、価値観に優劣も善し悪しもないのだが、
実践になると、ポジティブな側面を引き出すには訓練がいる。
これはすごく深い洞察だと感じた。

自分自身がそれらの衝動の極意(本当の意味)を理解し、
経験していなくて、どうしてそれらが対立する場面で
他者に影響力を及ぼすことがだろうか?!

私の中で、自分自身の強化したいポイントが少し明確に
なった気がした。家庭で、職場で、・・・もっとできること
があるはずである。

私達は、日常生活で安易に選択をしてしまっていて、
(割り切ったり、妥協したり、決め付けたり)大切にすべき
でも対立している価値観の葛藤やジレンマに向き合わず
に済ませてしまっていることが実は多いのではないか、
と思う。そこに向き合うことが自分の未来を変え、周り
の人の未来を変える一歩なのではないか、と思う。



sato_urara at 23:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)リーダーシップ | サステナブルな社会の実現を目指して

April 11, 2010

わたし流の「ポジティブである」ということの意味

神戸大学 金井 壽宏先生の新刊書籍
「人勢塾」 ポジティブ心理学が人と組織を鍛える
を読みました。

ちょうど最近、「ポジティブエネルギーで組織を変える
というブログを書いたところで、私のアメリカの大学
(ケースウェスタン)でも、ポジティブ心理学は重要な
一単位を構成していたので、振り返る意味でも、
自分の考えを改めて整理する機会になった。

「人勢塾」 ポジティブ心理学が人と組織を鍛える
「人勢塾」 ポジティブ心理学が人と組織を鍛える
著者:金井 壽宏
販売元:小学館
発売日:2010-04-05
クチコミを見る

読んでいて分かったこと。
私が大切にしたいポジティブの意味は、
・ものごとのよい部分を見る
・気楽に、ノーテンキに考える
 いわゆる「楽観性」「プラス志向」とはちょっと違う、ということ。
 この種の楽観性は、自分の都合のよいよう物事を全て解釈
 してしまう、という浮き足立った高揚感につながりかねない危うさ
 を秘めている。表面的な元気の良さは醸し出せても、継続性がない。

私が大切にしたいポジティブの意味は、
・困難に打ち勝つ
・逆境に乗り越える力
 という「レジリエンス(resilience,回復力、弾力性)」
 と言う言葉の意味に近い、ということが分かった。

私は昔から、色んな場面で親友や職場の同僚から、私の強みの
一つは”しなやかさ”だとフィードバックされることが多かった。
 芯が強くて、しっかりしてるから周りに振り回されない。でも、
 芯が強い分、外はソフトで、柔軟性がある。
 自分がそうあれてるとは思っていないが、少なくとも「そうありたい」
 「そういう資質を大切にしたい」と思って生きてきた自覚はある。

私が、「組織をポジティブに変化を起こしたい」と言う時は、
組織やそこにいる人が、どんなに難しい逆境や困難からも何かを学び、前に進んでいく力を備えて欲しい、と願っているのであって、それこそが
”真の強さ”だ、と思っていることがよく分かった。

書籍の中で、こんな説明があった。(以下、部分的に引用)

「レジリエンスには、・・・逆境下で、逆境がのぞましくないことを
もたらすかもしれないという確率を高めるリスク因子を意識して、
緊張感を高めつつも、逆境からも将来はポジティブな結果が生まれると
と信じる信念がそれを上回ると信じ、将来展望するビジョンを
示し、それを実現可能にする未来の自己の支えになる価値観と
信念があげられる。」

・・・うーん、深い。
単なる物事のよい面を見る、ということではない。
物事の真実、現実を直視しつつ、それでもそこから行動を起こせる
強さを持つ、ということだ。

私は「とにかくほめる」「とにかく励ます」というのも苦手である。
そんな他人の言葉で自信がついても、本当の自信ではないから。
人は、自分で何かを乗り越えた時に初めて、自信をつけるのだ。
だから頑張っている人の傍にいて、本人が困難を乗り越えるのを、
じっと見守ることしか所詮他人にはできない、と思っている。

こんな自分が時に、冷たい人だな、と思えたことがあったが、
”ポジティブ”という言葉のニュアンスの理解を深めることで、
自分のそう考える理由がよく分かった。


sato_urara at 23:52|PermalinkComments(1)TrackBack(0)「人」と「組織」の良い関係 | こんな本読みました

April 10, 2010

良品計画松井会長に見る、経営トップのリーダーシップ

少し前のこと、日経ビジネス社主催のセミナーで、
良品計画の松井会長の講演を聴いてきた。

「無印良品」をV字回復に導いた変革期の社長を
務めていた方である。私は前職のお仕事で、当時
松井社長だった時期にお目にかかったことがあったが、
当時と変わらぬオーラと温かな笑顔は健在だった。
キャリパージャパン勤務時代)

私は自分の仕事の醍醐味だなあ、と思うのは、
お仕事で出会うお客様企業の経営者で、”くらっ”とくる
ほど魅力的で素敵な人物に出会える瞬間である。
間違いなく松井会長はそういう方だった。

松井会長の不思議な魅力は、絶妙なバランスにある
・リーダーシップとマネジメント
・変わることを恐れない大胆さと粘り強く実行する継続力
・大胆な方向性と緻密な計画性
・人間的温かみと理詰めのロジック
一見矛盾する資質を兼ね備えていらっしゃる方はいない
のではないか

良品計画の経営改革の話に戻そう。
良品計画は、西友のプライベートブランドとして発足した。
歴史的にはセゾングループのメンバーであり、松井社長含め
西友出身者も多い組織である。

ところがそこで、打ち出された新しい変革の指針
(価値観)は、「セゾンの常識は当社の非常識」であった。

経営不振に陥った時、その理由をマーケットやお客様のせい
にするのではなく「原因は、我々の育った企業風土ではないか?」
と問うたそうである。

つまり、セゾンが大切にしてきた
・個人経営
・経験主義
・企画中心
・個人中心 を
良品計画では、
・チェーンオペレーション
・見える化、マニュアル化
・実行
・組織中心
を大切な行動指針として置き換えていったのだ。

この戦略によって経営が回復した結末を知ってしまっていれば、
ふーんと当たり前のことのように思えるかもしれないが、
これはなかなかできないことだ、と私は感銘した。

結構多くの企業であるのは、変革期に経営陣が
ボトルネックになって物事が進まないことが往々にしてある。
外から再生のために呼ばれた社長なら分かる。でも、
セゾングループで出世街道を歩んできた社長自身が、
どうして自分がなじんできたはずの組織の価値観を
定義し直すことができたのだろうか?

ひとつの仮説として、客観的なデータから
勝算がある戦略はこうだ、と導いたというのがあるだろう。

もうひとつの仮説として、私が思うのは、
この方はセゾンでもちょっとした異端児だったのではないか?
ということ。(単なる勘だが)
組織が掲げる価値観に染まりきらず、どこか自分なりに疑問や
問いを持っていたから、変革期に周囲の抵抗があったとしても、
自身の思いで変革の旗印を掲げることができた。
その思いにデータの裏づけがきちんとついてきたから、
勿論、そこに説得力が加わり、周囲の賛同も次第に得られていった
のではないか、と思う。

私がそう思うのは、会長が講演の中で、
組織外のネットワーク、異業種の経営者のネットワークを大事して
きて、異質な考え方に触れることで、自分の経営者としての悩みを
解決してきた、とおっしゃっていたことだ。

自分の考えを周囲に同調することで硬直化させないこと、
外に出て行って多様な考えに触れること、
そしてそれをどう自分に取り込むかは孤独に考え抜く

これは経営者に限らず、我々が自分のキャリアを築く上でも
持つべき姿勢だと思う。

sato_urara at 01:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)リーダーシップ | 「人」と「組織」の良い関係

April 08, 2010

山崎 直子さん ママさん飛行士、宇宙へ!

宇宙飛行士 山崎直子さんが乗ったスペースシャトル
ディスカバリーが宇宙へ出発しましたね。

結婚して、子供を産んで、旦那さんが専業主夫になって
支え、幾多の危機を乗り越えて実現した宇宙飛行だと
随分と話題になりました。

夫の母から
「旦那さんと子供を置いて宇宙に行くなんてすごいね!
 あなたにも、仕事と家庭を両立させて、
 人間として大きくなって、あんな風に活躍して欲しいわ!」
と電話で言われました。

思わず、夫は隣りで苦笑いです。
でも、これが家庭と仕事を持つ働く女性である嫁に対しての
姑からの発言だというのがポイントで・・・・、仕事が中心で
家事だって十分にできてないダメ嫁なのに、
仕事大好き人間の私を尊重し、応援してくれて、
誇らしくさえ感じてくれて、夢をかけてくれるのが、
すごく嬉しく思いました。

どこかのニュース番組で、
「宇宙飛行士というのは、プレッシャーの下で周囲を巻き込み、
気持ちよく協力しながら仕事ができなければいけない高度なチーム
ワークが求められるので、きっと山崎さんもそういう魅力のある方
なのでしょう。」というコメントが印象的でした。

家庭があるからこそ人間も育てられ、よりいい仕事ができる、
夢を持って仕事で輝いてるからこそ、家庭でも周りが協力したくなる、
相乗効果で、みんなで幸せになれる、そんな働き方をしたいな、
と思いました


ある一面では、奥さんの夢をかなえるために旦那さんが犠牲を
払っているように報道されて、
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010040602000127.html
世間では痛々しく受け取っている人もいるのかもしれないけど、
旦那さんの夢をかなえるために、妻が夢をあきらめた例だって、
世の中に数え切れないほどあるのだから、あくまでもそれは、
夫婦の価値観の問題。
夫婦で乗り越えられたら、そこに意味があるのですよね。

私にとって”働く”というのはとっても自然なこと
欲張って、がむしゃらに手に入れた、という感覚はあまりない。
女性だから、結婚してるから、って”働く”ことが特別なことには
ならないでしょ。

大切なのは、なぜ”働くのか?”ということ。
単にお給料をもらうためではない、人間として大きく成長して、
夢をかなえるため!そういう志は忘れたくないな、と思いました。

sato_urara at 01:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)女性のキャリア | サステナブルな社会の実現を目指して
プロフィール
佐々木郷美 略歴
【勉学 School】 ☆奈良女子大学文学部卒(英語・英米文学科) 趣味は寺社・美術館巡りだった。 ☆イギリス、ランカスター大学に留学 言語学からビジネス(経営)に専門変更。 ☆アメリカ・ケース・ウェスタン・リザーブ大学 ポジティブ心理学を応用した組織開発 修士習得。 【仕事 Career】 ☆フランクリン・コヴィージャパン 社長秘書⇒商品開発&マーケティングを担当。 人材開発の業界に最初に魅せられた。 ☆キャリパー・ジャパン 人材開発は科学でありアート、その奥深さと 面白さを一層追求できたのがこの会社。 アセスメントを中心としたコンサルティング・ 個人のキャリアのカウンセリングの実績も 積むことができた。 ☆エム・アイ・アソシエイツ?(現在) マネジャー、研修講師として、研修プログラム の開発と提供に携わる。
INVINIO LEADERSHIP INSIGHT
枝廣淳子さんの著書
スマートワークス社のビジネス書
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