【アメリカ6月住宅着工・建築許可件数】
 米商務省が19日に6月の住宅着工・建築許可件数(建設開始または建設許可された住宅件数)を発表。

 6月の住宅着工件数(以下、季節調整済年率)は前月比8.3%増の121万5000戸、前月は112万2000戸に修正(速報109万2000戸)。
 住宅建築許可件数は前月比7.4%増の125万4000戸、前月は116万8000戸。

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 詳細は米商務省で確認できます。

 6月の住宅着工件数は前月比8.3%増の年率換算121万5000戸と4ヶ月ぶりに増加しました。1戸建て住宅、集合住宅ともに増加、地域別では4地域中3地域が増加となり市場予想(116万戸)を上回っています。

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 種類別にみると基調を示す1戸建て住宅(+6.3%)は84万9000戸と4ヶ月ぶりに増加、ブレが大きい集合住宅(+15.4%)も35万9000戸と6ヶ月ぶりに増加しました。3ヶ月移動平均をみると1戸建て住宅は横ばい圏、集合住宅は緩やかに減少しているように見えます。

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 地域別にみると「南部」(▲3.6%)が3ヶ月ぶりに減少したのに対し「北東部」(+83.7%)や「中西部」(+22.0%)が大きく増加したほか「西部」(+1.6%)も小幅ながら3ヶ月連続で増加しています。

 一方、着工件数の先行指標である住宅建築許可件数は前月比7.4%増の年率換算125万4000戸とこちらも3ヶ月ぶりに増加しました。1戸建て住宅、集合住宅ともに増加、地域別でも4地域中3地域が増加しています。

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 種類別にみると1戸建て住宅(+4.1%)は81万1000戸と4ヶ月ぶりに増加、集合住宅(+14.6%)は40万9000戸と2ヶ月ぶりに増加しました。着工件数と同様に3ヶ月移動平均をみると1戸建て住宅は横ばい、集合住宅はやや下向きに推移しているように見えます。

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 今後ですが住宅ローンの低金利などを背景に住宅需要は引き続き強いのですが、労働力や建築場所の不足により住宅の供給不足が続いている模様で着工件数は伸び悩みそうです。

 また7月のNAHB住宅市場指数をみると前月から2ポイント低下の64と建築業者の景況判断は若干後退気味となっています。原材料コスト上昇が要因のようで今のところは大きく影響しなさそうですが先行きが若干心配に。


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