名南経営コンサルティング 佐藤公俊の社長ブログ

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2016年03月

 昨日とある勉強会にて、「論理的に考える」という演題で、講演の講師をさせて頂きました。そこで述べた話題の1つです。

 論理学でよく知られたパラドクスに、「自己言及のパラドクス」と呼ばれるものがあります。例えば、「この文章は、正しくない。」という文章は、正しいのか正しくないのか?

矛と盾 正しいと仮定すると「正しくない。」が正しいことになり、正しくなくなります。これは、正しいという仮定と矛盾します。

 正しくないと仮定すると、「正しくない。」が正しくないことになり、正しいことになります。これは、正しくないという仮定と矛盾します。

 つまり、正しいと仮定しても、正しくないと仮定しても、矛盾が生じることになります。言葉遊びのようにも思えますが、かつて日本の法律にも、そのような例がありました。

 1960年に廃止された日本の「土地台帳法」の第1条第1項に、「この法律の施行地にある土地については、その状況を明確にするため、この法律の定めるところにより、土地台帳に必要な事項の登録を行う。」という条文がありました。日本にある土地については、この土地台帳法の定めで、土地台帳に登録する、ということです。

 一方、同じ法律の第44条には、「この法律は、国有地には、これを適用しない。」という条文がありました。

 すると、国有地を土地台帳に登録すると、44条の規定に違反することになり、また国有地を土地台帳に登録しないと、44条の規定を国有地に適用したことになり、44条の規定に違反することになります。44条が、自己言及していることによる矛盾です。

 既に廃止された法律とはいえ、国家の基本ルールである法律にも、矛盾が含まれていたという実例になります。
自分が文章を書く際にも、矛盾したことを書かないよう、気を付けたいと思います。

地球 今年は閏(うるう)年で、2月は29日までありました。地球の公転周期が365日よりも約0.2422日分多いことから、調整のために閏年が設けられていることは、よく知られています。

 では何故、1日増やすのが2月の末日になったのかというと、古代ヨーロッパで使用されていた暦では、2月が1年で最後の月だったからだそうです。これは今回のブログのために調べて、知りました。

 今、全国の税理士事務所・税理士法人では確定申告の真っ盛りです。閏年の場合、営業日が1日多くなるので、一見、メリットがあるように思えます。

 もし閏年の2月28日が土曜日だった場合、3月15日は月曜日になり、この日が申告期限になります。この場合、閏年でなければ3月15日は日曜日になり、申告期限は平日である翌日3月16日の月曜日になります。つまり閏年であっても、申告期限までの日数は、変わらないことになります。

 逆にもし閏年の2月28日が木曜日だった場合、3月15日は土曜日になり、申告期限は3月17日の月曜日になります。この場合、閏年でなければ3月15日は金曜日になり、この日が申告期限になります。つまり閏年であれば、申告期限までの日数が、3日多いことになります。

 このように曜日がどうであるかによって、日数についての悲喜こもごもが生じ得ますが、いずれにしても申告期限はやって来ます。陰ながら、エールを送りたいと思います。

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