精神旅行ダイナマイト!!

2008年09月04日

久しい常夏

雪を頂いたアンデス山脈が国を貫く高山国家ボリビア。主な都市も多くは標高2000m〜4000mにあり高原のイメージが常に付きまとう。しかし、ボリビアはそんな木の生えないハゲ山ばかりではない!北の方にはアマゾンの末端ではあるがちゃーんとジャングルが存在するのだ!!木だってボーボーだ!!また、ブラジルやペルーに比べてジャングルツアーが格安で行けるという話をずいぶん前に旅行者から聞き、一度はアマゾンのジャングルツアーに行ってみたかった俺はボリビアに来た際には必ず行こうと決めていた。ということで、3600mのラパスから18時間かけて木がボーボーの町へ行ってきた。



リクライニングがぶっ壊れたシートに座り未舗装路の悪路の末、ルレナバケというジャングルツアーの基点となる町にやってきた。ルレナバケは川沿いにあるこじんまりとした町で、凍えるラパスとは打って変りさすがジャングルだけあって暑い。人々の顔はどことなく東南アジア系だし、木が多い茂るのんびりムードの町の雰囲気、バイクで駆け回る人々、ここはアジアのどこかなんじゃないかという気すらしてくる。そんな小さな町のメインストリートのほとんどが旅行会社で占めており、この町の経済には観光客が欠かせない存在なのだと感じる。そんな乱立する旅行会社の中で、安くて評判のいいアナコンダツアーというところで2泊3日約6000円のツアーを申し込んだ。

ツアーの内容は、ジャングルに流れる茶褐色の川を小さな船で遡り、川辺に住む動物達を船上から観察したり、ピラニアを釣ったり、ピンクイルカと泳いだり、またはアナコンダを探すために湿地を歩いたりするという結構充実した内容。ツアーにはガイドが1人、客が8人という構成。ヘブライ語のサインを町でよく見かけるほどイスラエル人観光客がここには多いのだが、俺達のツアーには奇跡的に1人もラエりーがいなかった。





これはルレナバケから3時間ほど車で走ったところにあるサンタテレサという町で、レストラン内に巨鳥、サル、イノシシ、インコなどが飼われており、さながらふれあい動物園。いきなりこんなにたくさんの動物達を見れるなんて、この先のツアーにも期待が高まる。
巨鳥とサル



































川は乾季のため水量が少なく、幅は10m程しかない。そんな小さな川によってたかるように動物たちがいた。ワニにいたってはうじゃうじゃいすぎて珍しくもなんともない。大きな口をあんぐり開け、じっとボートが過ぎ去るのを見つめるワニ、水中から目だけを出して見つめるワニ、ボートの波がかかって迷惑そうなワニ、ワニワニワニ。いつの間にかワニを見るとワニ革のバッグを連想してしまっていた。ボートに乗り始めてものの数分でアリゲーター、ケイマン、カピパラ、カメ、極楽鳥などをコンプリート。
ジャングルクルーズ




































アナコンダだけはさすがにホイホイ現れてはくれない。そのため、半日をかけてアナコンダ探しに湿地を歩き回ることになる。そして無事ガイドが発見したのが下の写真。触らせてもらったが、なんとも言えない柔らかさと硬さを兼ね備えていて、うんこ臭い。地面に置くとぐるぐるとトグロを巻き始める。最後に頭だけぴょこっとだすのはちょっと笑えた。
その下に腹を見せているのがイノシシ。こんなに大人しいイノシシは初めてというくらい落ち着いている。背中を触ると徐々に体が傾いていき、最後にはゴロンと横になって腹を見せる。犬のような従順さで、腹を撫でると気持ちよさそうに目をつむる。イノシシもありだな。
アナコンダとか




































右の写真はカピパラが死んだ直後のもの。アナコンダを探しに湿地を歩いているときのことだった。同じ道を戻っているとカピパラが倒れているのを見付けてガイドが息を潜めた。何があった!?恐る恐るそのカピパラに近寄ってみるとすでに死んでいた。ガイドが言うにはジャガーが襲って殺したのだという。さっきこの道を通ったときは何もなかったのに・・・と信じられない思いだ。よくよくそのカピパラを観察しても、どれが致命傷になったかが分からないほど傷は小さい。弱肉強食、自然は厳しいものだ。
カピパラとワニ

































ピラニアを釣ってガイドがさばいているところ。この川の透明度はゼロに近い。それにも関わらず、肉をつけた針を川に投げ入れると瞬く間に肉が食い取られる。しかも魚が小さいのか賢いのか、針には引っかからずにキレイに肉だけを食べやがる。しかしそれをものともせず釣り上げるのがガイド。針で引っ掛けるんじゃなくて、肉に食いついている瞬間を狙って”持ち上げる”という感じで釣り上げていた。俺もピラニアじゃなくてキャットフィッシュという魚を釣り上げ、無事その夜のおかずになったのでした。
ピラニア釣りと夕日


































写真はないんだけども、どこがピンクなんだか分からないズングリムックリのピンクイルカと泳いだ。透明度がゼロなもんだからイルカが近くにいても気付かず一緒に泳いでる気がしない。ましてや背びれにつかまろうなんて百年早かった。でも淡水に適応したイルカなんて珍しいし、太古の昔に海からアマゾン川を数千キロも上ってこんな小さな川にはるばるやってきたことを考えると凄いヤツらなような気がする。




ま、そんなこんなで南米最後の地、イースター島へ行く日が9/19に決まった。
そして、それが終われば長かった南米大陸も終わり。
さて、次はどこへ行くんだろうか、今後のルートは決まり次第追って更新する予定。

satosisisi_0305 at 19:08│Comments(6)TrackBack(0)ボリビア 

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この記事へのコメント

1. Posted by TOMOPP   2008年09月05日 12:05
どっひゃーーーーーーーーーー!

鳥???????でか!?

蛇は苦手ですわ!探すの難しいんですね!?
それにしてもイノシシは大胆ですね!?
やらしいですわ!僕みたいです!笑

さっちゃんは元気そうでなによりです!
また更新楽しみにしています!

とも!
2. Posted by miyuki   2008年09月07日 04:41
アニマル天国、ばんざーい!
髪の毛切った?
3. Posted by さとし   2008年09月07日 06:54
>TOMOPP
この鳥むっちゃでかいの!!
しかも口をかぽかぽやるの!!
イノシシを見てジュン、ってなったよ。
とにかく、さくさく行くで〜!!

>miyuki
アニマルアニマルアニアル〜!!
髪の毛切ったよ。
特に変化もなくふっつー。
4. Posted by 盛岡の伯母ちゃん   2008年09月07日 08:57
えっどっちがサル?久しぶりに顔出しだね。
確か揚子江にも淡水イルカがいるらしいよ。
貴方が好きなピンクではなさそうだけどね。
イースター島のモアイによろしく!
5. Posted by Taki   2008年09月08日 23:15
元気そうですね。どこから帰国するのかとても楽しみです。俺は今サナアで明日アジスアベベにそこから南下しマダガスカルを予定していますが、何かVISA代が最近90前後に値上げしたらしくAirも安くないし苦戦を想定しております。南米のハイライトは絶対イースターですよ。しっかり楽しんできて下さいよ。お奨めはラノララク。俺はハマってしまい計4回足を運びました。(だが遠杉。。。)徒歩は計20Km程度なんでサトシ君には余裕だと思うが給水ポイントは一切ないので準備は万端にね。俺は500mlの水とサンダルで行き途中で死にかけました。そして帰りはPm9時過ぎにようやくヒッチが成功し30分でセントロに、売店に直行しコーラ1.5Lを飲み干しました。あのクソ高いコーラの味が忘れられません。長期組み最後まで頑張ろうね。ではエチと戦ってきます。
6. Posted by さとし   2008年09月10日 10:50
>盛岡の伯母ちゃん
どーせサルです。
淡水のイルカ、調べるとあの汚いガンジス川にもいるとか。
イースターのモアイにもよろしく言っておきます!!

>Taki
あれーーー!!?
なんでまたアフリカとかいるんですか!?
てっきりもう帰るころだと思ってましたよ。
しかもエチとは気合が入りますね。
イースター情報、ありがとうございます。
絶対ラノララクまでは歩かないようにしますね。
タキさんもがんばってくださいよ!!

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