Nasa_space_elev
 赤道直下のアフリカ大陸や南アメリカ大陸の西端から東に向けて内直径10mで長さ3,328kmの高気密性のチューブ軌道を水平に敷設し、この東にカーボンナノチューブ(略称:CNT)の円管で上昇傾斜角30度、傾斜部の直線の長さ200km、東端の高さ100kmの塔を建設し,傾斜部にチューブ軌道を延長する。全長3,528kmのチューブ軌道の西端を密閉し、高度100kmにあるチューブ軌道の東端を射出口として開放すると、チューブ軌道内の全区間が高度100kmと同じ、海抜ゼロメートルの気圧の約100万分の1気圧になる。
 チューブ軌道の西端から東に向けて,旅客や貨物を搭載した直径9mの射出体を超電導リニアモーター駆動磁気浮上させ、加速度2G(19.6m/s^2)で、10分間、加速し、高さ100kmのチューブ軌道の東端からマッハ33の第二宇宙速度で射出する。
 高度100kmの宇宙にまで届く、宇宙に達する巨大な塔(宇宙塔)を構成する円管の表面に設置した膨大な枚数/面積の太陽電池パネルが発電した安価でクリーンな電力による、超電導リニアモーター駆動で、旅客や貨物を搭載した射出体を地球引力圏外に、安全安価高速大量に輸送する。これが「宇宙塔マスドライバー」である。

 CNTの超極細で微小の繊維を紡いで糸を作る技術は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所と古河電工から特許第5135620号と特許第5131571号として共同出願特許登録されている。長さ1.00125kmのCNTの縦糸を複数、CNTの横糸で捲いて束ね棒1を作り,複数の棒1を同様にCNTの横糸で捲いて束ねて棒2を作り、以下、同様に,複数の棒を横糸で捲いて束ねる方法で,より太い棒3、棒4、棒5・・・を作り、こうして作った棒を集成し,長さ1.00125km、外直径が10m,内直径が9.9m、管壁の厚さが5cmの円管(パイプ)を作る。

 円管の両端と両端から250mと中央部の5箇所に 厚さ5cmで直径9.9mのCNTの板を円管の壁から垂直に設置し、円管が横に潰れるのを防ぐ。CNTの密度を0.037とすると、この円管(エレメント)1本の重量は約59トンになる。(  CNTの密度を1.4とした場合については後述する。)

 対角線の長さが南北に10km,東西に10kmの矩形の敷地に南北に100m,東西に100m毎に10,201個の点P100を設定し、最北、最南、最西、最東のP100からは1本,これらを除く最外部のP100からは2本,その他のP100から4本、この円管を立て,上部の高さ1kmの位置で各4つのP100の中心で4本の円管を束ねて四角錐を作る。

 こうして作った10,000個の四角錐の頂点をP99とし、 4つのP99から円管を立ち上げ同様に束ね9,801個の四角錐の頂点P98を作る。以下,同様に、四角錐の頂点が上の四角錐を構成する円管を支える構造を100段(100層)重ね,高さ100kmの四角錐の宇宙塔を建設する。 同じ高さにある四角錐の頂点は、互いに隣り合う頂点と直径50cmのCNTの円管で接続する。

 円管を立ち上げて1km上で束ねる作業は,全て自動でロボット化され,無人で行われる。円管をクレーンで持ち上げ/立ち上げ,束ねて四角錐を作る機能を持ったロボットが自ら宇宙塔を上下左右に昇り降りして宇宙塔を組み立てて行く。

 宇宙塔の頂点P0は、P1から立ち上がった4本の円管で支えられ,4個のP1は9個のP2から、P2は16個のP3から立ち上がった円管で支えられる。P0からP1を第1層(円管4本)、P1からP2を第2層(円管16本)、P2からP3を第3層(円管36本)・・P99からP100を第100層(円管40,000本)とする。この宇宙塔は1,353,400本の円管で構成され、総重量は,約79,327,023トンになる。円管1本の管壁の断面積は約62,753mm^2で、P100では円管が40,000本なので、79,327,023/(62,753x40,000)=0.0316トン/mm^2
1ミリ四方に31.6kgの圧縮負荷となる。圧縮強度は,純アルミニウム(Al>99.7mass%)が5.61kg/mm^2,ジェラルミンが54.08kg/mm^2なので,宇宙塔の最下部への圧縮負荷は,ジェラルミンの圧縮強度1ミリ四方に54.08kgより小さい。

 「宇宙に届く/達する建造物は,建造物の重みで材料が潰れるか砕け散るのでダイヤモンドのような強固な材料でも建設する事は不可能だ。」とする俗説がよく言われているが,これは誤り大嘘である事が明確に理解できる。

 エジプトにある世界最大のピラミッドは建築当初は高さ146.59m,総重量700万トンと推定されており,宇宙塔は、対角線の長さが南北10km、東西10kmの矩形の範囲に,この大ピラミッドが12個,建設されたのと同じ程度の負荷を地盤に掛ける事になる。

 この高さ100kmの宇宙塔の西に順次,より低い塔を建設し,上昇角30度,長さ200km,東端の高さ100kmのチューブ軌道を支える。 チューブ軌道の内直径は10m、射出体の直径は9mとし,射出体には,液体水素タンク、液体酸素タンク、これらを燃焼させるロケットエンジンを搭載する。射出時はロケットエンジンは動作させず、宇宙塔が発電した電力、電磁エネルギーだけ射出する

 宇宙塔の大部分は雲の上に出ているので、日中は天候に左右される事無く、安定して太陽電池発電できる。東西に約200km、東端の南北の幅が10kmの広大な敷地に建設された, 宇宙塔を構成する円管の表面に設置された膨大な枚数/面積の太陽電池パネルが発電する安価クリーン膨大な電力はスマートグリッドで全世界に配電供給される。この電力の一部を使って、宇宙塔マスドライバーは稼働する。
 射出後は,射出体は自身が搭載したロケットエンジンを作動させ,目的の宇宙ステーション、月、火星、小惑星帯などに向かう。液体水素タンク、液体酸素タンクのみを大量に射出して、地球高軌道やラグランジュ点などに係留して「宇宙ガソリンスタンド」の様なものを設置し、射出体を最小限の燃料のみ搭載して射出し、宇宙燃料スタンドに立ち寄って液体水素タンクと液体酸素タンクを必要なだけ買い求め,自身に装着し,目的地まで航行する事も考えられる。

 これの応用として,曳舟ロケットエンジンと多数の核廃棄物コンテナを射出し,宇宙空間で買い求めた液体水素タンク,液体酸素タンクと共に曳舟輸送船を組み立て,多数の大量の核廃棄物コンテナを太陽投下軌道に押しだして投下廃棄し、廃棄後、身軽になった曳舟輸送船は次の廃棄物を受け取りに地球近辺に戻って来る事も考えられる。

 加速度2G(19.6m/s^2)の加速を10分間、続けると3,528kmを走行し、秒速は、11.76km/sに達し, 地表/海抜ゼロメートルでの第2宇宙速度 秒速11.2km/sを超える。

 加速度1G(9.8m/s^2)の加速を14分間,続けると約3,457kmを走行し、秒速は、約8.2km/sに達し, 地表/海抜ゼロメートルでの第1宇宙速度 秒速7.9km/sを超える。

 地球引力圏を離脱せずに単に地球周回軌道に乗るだけなら、加速度1G14分間、加速するだけで良い。

 なぜ,高度100kmの射出口から射出するのか? それは低高度から射出すると第1宇宙速度や第2宇宙速度などの高速では、濃い大気による断熱圧縮の高温に射出体が晒されるので、これを避ける為である。下記のサイトの「2.標準大気世界の気圧と気温https://kemkem1.com/TRAVELLER/hukkou/hukkou2/yamanakasan/atm/Atm.html
を御覧戴くと高度100kmでは真空と言って良く、大気との断熱圧縮による高温や加速の際の衝撃波を心配する必要が無い為である。     2003年2月1日にスペースシャトルのコロンビア号が地球への帰還で大気圏に再突入した際、断熱タイルが破損脱落していた為に高度70km付近で推定1,540°Cもの高温に曝され機体に異常が発生し,高度が約70~60km(速度は約マッハ23~19)にかけて機体が空中分解し搭乗していた7名もの方々が亡くなる事故があった。

 宇宙塔マスドライバーは、高度100kmで殆ど真空と言える極薄の大気にマッハ33の第2宇宙速度で射出されるので断熱圧縮で機体が高温になる心配は無い。また、チューブ軌道の全区間が高度100kmと同じ殆ど真空である為に,    射出体が加速される際の空気抵抗によるエネルギーのロスも無く、スムーズに加速する事ができる。

 次に安価に大量に人や物資を宇宙に輸送する手段として話題になる「宇宙エレベーター」「軌道エレベーター」について考察する。静止軌道からヤジロベイがバランスを取る様にケーブルを地球側とこの反対側に伸ばして行き,地球側に伸ばした(垂らした)ケーブルを赤道のどこかに係留し、このケーブルを昇降機/クライマーで昇り降りして人や物資を輸送するのが「軌道エレベーター(宇宙エレベーター)」である。

 これを建設するには,高度35,786kmの静止軌道から地球に垂らしてもケーブル自身の重みでケーブルが切れる事なく、昇降機の重量と走行に耐えられる超引張強度を持つ軽いケーブルが不可欠である。この条件を満たすケーブルが無い事には、軌道エレベーターの建設は不可能である。こんなケーブルは、どこにも存在しないし、誰もこんなケーブルを作る事は出来ない。従って、軌道エレベーターは,あくまでも,もし仮にそんなケーブルがあったらと言う「」の「仮定」の「」のお伽話なのである。

 では何故、お伽話がこれほど話題になっているのか? それは、CNTの「理論値」を早とちり/早合点して、 実現可能な引張強度と勘違いしてしまった事による悲劇なのである。

 1991年にCNTを発見したノーベル賞候補と言われる飯島澄夫博士は,「あれは無理」と軌道エレベーターのケーブルをCNTで作る事につて語っていたという。何故、無理なのか?

 香港理工大学のFeng Ding氏がCNTのシミュレーションを行い.ふたつの六角形を構成すべき炭素原子のひとつを移動させ,五角形と七角形にしたところ,「理想の強さ」100GPaが40GPaまで大幅に低下する事を見出した。 CNTの炭素原子が全て完璧に六角形の配列である場合の「理論値」が100GPaで、この引張強度なら軌道エレベーターのケーブルとして使用できる可能性があると言う事で話題になったのである。

 しかし、これは「理想」の「理論上」の引張強度なのだ。現実には、全ての炭素原子が完璧に六角形の配列になるとは限らない。  どこかに歪みが生じ,五角形や七角形の配列になる可能性がある。そうなれば,引張強度は大幅に低下し,軌道エレベーターのケーブルには使用できなくなる。

 また、仮に静止衛星高度35,786kmから地表まで全ての炭素原子が六角形の配列のCNTのケーブルがあったとして、宇宙空間には高いエネルギーを持って飛び交う「宇宙線」が存在する。この宇宙線がCNTの炭素原子に衝突し、炭素原子を弾き飛ばし、六角形の配列が崩れ五角形や七角形の配列になってしまう事は充分に有り得る。そうなれば、CNTケーブルの引張強度は大幅に低下し、ケーブルはケーブル自身の重みに耐え切れずに切断してしまう。切断箇所から下のケーブルと昇降機は地球に落下して甚大な被害を齎し,切断箇所から上のケーブルと静止軌道ステーションやアンカーなどは遠心力で地球から離れ飛んで行ってしまう。

 wikipedia日本語版の宇宙エレベーターの記事では宇宙エレベーターを建設する為のケーブルには、引張強度は 65GPa、できれば、この倍の130GPaは必要だと記述してある。CNTのケーブルの引張強度が40GPaでは、全く話にならない完全に強度不足なのだ。

 私が話をした何人かの科学者は、ブレイクスルーがあって軌道エレベーターのケーブルが開発できたとしても,それは,ここ数十年間では無理で,今後、100年間は待つ事になるだろうと語っていた。

 それでも,間もなく軌道エレベーターのケーブルは開発され,2050年には軌道エレベーターが完成し、誰もが格安に宇宙に行ける様になると信じる「軌道エレベーター推進派/信者」の方が大勢いる。大手ゼネコンの大林組は,2050年には軌道エレベーターが完成できると語り,「一般社団法人 宇宙エレベーター協会(JSEA)」は,ケーブルをローラーで挟んで昇降機が昇り降りする技術を競う,「宇宙エレベーターロボット技術競技会」を開催している。

 さて、信者の皆さまの願いが実現して軌道エレベーターが完成したと仮定しよう。高度408kmを秒速7.8kmで国際宇宙ステーション(ISS)が地球を90分で一周している。45分毎に赤道を北から南に,南から北に一日に32回も横切る。地球の自転とISSの周回周期は非同期なのでISSが赤道を横切る位置(経度)は、刻々と変化し東西方向に移動する。軌道エレベーターのケーブルは,赤道の何処かから高度35,786kmの静止衛星軌道ステーションまで垂直に立ち上がっている。つまり、いずれ、いつかは必ず、軌道エレベーターのケーブルの高度408kmの位置にISSがライフルの銃弾の約10倍もの猛スピードで激突する。

 更に、高度780kmの全地球を網羅/カバーする多数の軌道に66機もの衛星電話のイリジウム衛星が周回しており、軌道エレベーターのケーブルは高度780kmの位置でこれらと激突する。

 更に更に、高度20,200kmには,全地球を網羅/カバーする6つの軌道に各4機づつ,計24機の重さ1.5~2トンものGPS衛星が秒速3.8kmの猛スピードで周回している。 軌道エレベーターのケーブルは高度20,200kmの位置では、これらのGPS衛星と激突する。

 これらは、一例であって、地球の周囲を現在、4,400機以上もの人工衛星が様々な高度を周回している。信者の皆さまは、ケーブルをクネクネと揺らせて、人工衛星との激突を回避すると言っているが、多数の人工衛星が様々な高度を周回している中で、いつまでも激突を回避し続ける事は不可能である。いずれ、いつかは必ず、軌道エレベーターのケーブルと人工衛星は激突してしまう。

 人工衛星が自身が搭載した燃料を噴射して、自らの軌道を変えてケーブルとの激突を回避する方法もあるが、何回かこれを行って燃料を使い果たしてしまえば、もうこの方法では,激突は回避できなくなる。

 信者の中には,人工衛星を削減,廃棄,全廃すれば良いと言う方もいる。人工衛星は,地球規模の通信には不可欠で,金融取引/決済などのデータ通信に人工衛星は不可欠である。また,地表や海面の温度観測などでの天気予報,農林畜産水産漁業などの収穫漁獲予報予測や火山噴火/地震/津波/台風/洪水/水害などの状況把握/情報収集などにも不可欠である。

 GPSに依る 全地球規模のトラック/バス/タクシー/マイカー等の無人運転と物流効率化にTOYOTA,GMなどの大手自動車メーカーと世界中の陸運/海運/航空輸送業界などが協力して動いている中で人工衛星は不可欠である。

 スペースX社は今後,1万機以上もの人工衛星を打ち上げる計画だと発表しており,人工衛星は増加する事はあっても、削減や廃棄/全廃はありえない。

 軌道エレベーターは,ケーブルが命である。このケーブルが人工衛星、スペースデブリ,隕石などと激突し損傷を受けるとそこに応力が集中し,ケーブルが切断する可能性がある。ケーブルの切断は,即、軌道エレベーター全体の崩壊となる。軌道エレベーターは,構造的に非常に脆弱な建造物なのである。

 軌道エレベーターの昇降機/クライマーには、上昇でも、下降でも,速度に比例するコリオリの力(ちから)が東から西に向かって働く。時速200km以上だとコリオリの力が大きくなり過ぎて,軌道エレベーターのケーブルが耐えられなる。 従って,昇降機の上昇速度と下降速度は共に時速200kmが限度/上限となる。地表から静止衛星軌道まで片道35,786kmもあるので、時速200kmで走行すると約179時間、7.5日間、一週間と半日も掛かる。昇るのにも一週間と半日も掛かり,降りるのにも一週間と半日も必要なのである。地球引力圏を離脱するには,静止軌道ステーションから更に高軌道ステーションまで昇って,そこでロケットに乗り換え,ロケットを加速する必要があり、僅か10分間の2Gの加速だけで地球引力圏外に離脱できる「宇宙塔マスドライバー」と比較するとあまりに遅く,長い時間を必要とする。

 まとめると、

 第一は,軌道エレベーターはケーブルが無い/存在しない。ケーブルを誰も作れない。従って,軌道エレベーターの建設に不可欠で必須のケーブルが開発できないので、   軌道エレベーターの建設は不可能/無理。建設は絶望的。

 第二に,仮に軌道エレベーターが建設されると人工衛星の周回の障害/邪魔になる。

 第三に、軌道エレベーターは構造的に非常に脆弱で、ケーブルの切断は,即、軌道エレベーター全体の崩壊となり、切断箇所から下のケーブルと昇降機が地球に落下して来て甚大な被害を及ぼす恐れがあり極めて危険な建造物である。

 宇宙塔マスドライバーは、強固な多数の円管で構成されるので、隕石などが激突して円管の数本が完全に破断したとしても,宇宙塔マスドライバーの全体が崩壊する事は無い。損傷した円管は、至急、ロボットにより予備の円管と交換するので、修復は容易である。

 第四に、軌道エレベーターは、宇宙塔マスドライバーと比較すると、極めて遅い、時間が掛かり過ぎる輸送手段である。片や僅か10分間の加速度2Gの加速を行うだけで地球引力圏を離脱できるのに、他方は、静止衛星軌道まで昇るのに一週間と半日を要し,更にそこから高軌道ステーションまで昇り、ロケットに乗り換え,ロケットを噴射して加速して、やっと,地球引力圏を離脱できるのである。静止衛星軌道から地表に降りるのにも一週間と半日も必要である。

 非現実的なCNTの引張強度の「理想の値」「理論値」を拠り所とする軌道エレベーターに対し,宇宙塔マスドライバーは現実的なCNTの圧縮強度を根拠にしている。宇宙塔の円管に要求される圧縮強度は、1ミリ四方31.6kgとジェラルミンの圧縮強度1ミリ四方54.08kgより小さく開発は可能と考えられる。

 人工衛星の殆どは,高度1,000km以上を周回する。恒久的でない短寿命のスポット的な人工衛星ですら高度は120~150kmである。従って,高さ100kmの宇宙塔マスドライバーは,人工衛星の周回の邪魔にはならない。

 また、射出は、全ての人工衛星の位置を把握した上で、どの人工衛星とも激突しないタイミングを精密に計算して行うので、人工衛星の周回の障害にはならない。

 宇宙塔マスドラバーは,赤道直下に建設/敷設するのが理想的であるが、北アメリカ大陸の西海岸から東海岸に向けて建設しても良いし、ロシアのモスクワからシベリアに向けて建設しても良い。中国本土のゴビ砂漠から東に向けて建設しても良い。日本は国土が狭いので,あえて建設するなら与那国島から南鳥島に向けて,EEZと一部は公海の海底にチューブ軌道を敷設し、南鳥島に上昇角30度、長さ200km,東端の高さ100kmの宇宙塔を建設し(宇宙塔は南鳥島を食み出す!!島の周囲の埋め立て/メガフロートを考慮する必要がある)射出するしかない。

 CNTの密度は、1.4として計算すべきとの指摘があったので、1.4として計算すると、円管1本の重量は2,218トン,底辺の対角線の長さが南北に10km、東西に10km、高さが100kmの宇宙塔の重量は約30億トン,この宇宙塔の最下部への圧縮負荷は、11.5GPaとなる。 住友電工の資料では,ダイヤモンド(結晶)の圧縮強度は 9~17GPaとの事なので、CNTの密度を1.4とした場合は、宇宙塔の最下部の円管はダイヤモンドと同程度の圧縮強度が必要となる。

「さとうひろし」は、「宇宙塔・自立塔型 宇宙エレベーター」の著者です。その内容は高さ300kmの宇宙塔を建設する話です。
そのホームページは
https://uchuutou.jimdo.com
です。内容の一部が無料で読めますので是非,ご覧下さい。宇宙塔の構造概略図もご覧戴けます。
この作品はamazonでのみ取り扱っています。https://www.amazon.co.jp/%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%A1%94-%EF%BD%9E%E8%87%AA%E7%AB%8B%E5%A1%94%E5%9E%8B%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%EF%BD%9E-%E3%81%95%E3%81%A8%E3%81%86%E3%81%B2%E3%82%8D%E3%81%97-ebook/dp/B01NGUIU9K/ref=tmm_kin_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=1571718916&sr=8-9https://www.amazon.co.jp/%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%A1%94-%EF%BD%9E%E8%87%AA%E7%AB%8B%E5%A1%94%E5%9E%8B%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%EF%BD%9E-%E3%81%95%E3%81%A8%E3%81%86%E3%81%B2%E3%82%8D%E3%81%97-ebook/dp/B01NGUIU9K/ref=tmm_kin_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=1571718916&sr=8-9
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税込972円です。(2019年11月4日 現在)

CNTの引張強度シミュレーションの結果、引張強度が40GPaしか無い事の詳細は、https://www.gizmodo.jp/2016/06/xx_2.html
を御覧下さい。
質問やお問い合わせなどは、satouhiroshi4649@gmail.com
へ送信して下さい。宜しく御願い申し上げます。
以上。

以下は,宇宙/時間/空間/時空/存在/創成/神/目的/理由など諸々についての考察です。
ひまな時、お時間が御座いましたら御覧下さい。

広がり,空間が無い宇宙,空間が無い世界は,何かが存在する為の空間が無いのだから,何
も存在できない。つまり,何も無い「無(む)」と言う事だ。
空間・広がりは有るが「時間」が無い宇宙・時間が無い世界を考えると,何かが存在
する為の時間も瞬間も無いのだから、何も無い・何も存在でき
ないと言う事になる。
つまり,空間が無いとは,何も無いと言う事で,時間が無いとは,何も無いという事だ。
何かが存在する為には,この「何か」には,当然,「空間」と「時間」も含まれるが、
「空間」と「時間」が必須なのだ。
空間と時間は,「時空」と呼ばれる。「時空」が,「宇宙」なのだ。
「存在」とは,何でしょう? 「存在」とは,何か? 貴方は明解に誰かに説明する事がで
きますか?
「存在」が成立するには、ある二つのものが必須です。
その二つが「時間」と「空間」です。
我々は、時/時間が無かった状態をイメージできない。時/時間が無かった状態から
「時/時間」が始まった状態/状況もイメージできないのです。
「空間/広がり」が無い状態もイメージできません。と言う事は,つまり「時/時間」と
「空間/広がり」が無い状態は,存在しない/存在でき
ないと解釈した方が自然です。
「時間と空間」が無い状況/状態はあり得ない,必ず「時間と空間」は存在していると
考えるべきです。
このように極めて自然に論理的に思考すると「時間と空間」の創成/創造は無かった/
あり得ないと言う結論になります。
「時間と空間」,つまり,「時空/宇宙」は,創成/創造は無く,無限遠の過去から存在して
いたと認識するのが正しいと言えるでしょう。
「時空/宇宙」は,無限遠の過去から無限遠の未来まで時間が流れ続ける無限の大きさ/
広がりを持った空間で,「最初/起源」も「終わり/終焉」
も無い。
と認識すべきなのです。
「最初の時/最初」と言う事,それ自身が「時/時間」の概念です。世界創成の話で,何も
無い状態で「神」が最初に「時/時間」を創った。
としても,ここにも「最初」が在り,最初と言う(時/時間)は既に存在していたのです。
「時/時間」は,神が創ったのでは無く,「空間/広がり」と共に無限遠の過去から「存
在」していたと理解/認識するしかないのです。
「真空のエネルギー」とか、「宇宙の相転移」と言う言葉を御存知でしょうか?
「最初、何も無かった」は有り得ないのです。以下で説明しますが、
我々が存在して
いるこの宇宙がビッグバンを起こしたのは「超時空」
「超宇宙」「母宇宙」とでも呼
ぶべき「起源や最初」が無い存在だと認識
するのが最も論理的です。

宇宙は、何故あるのか?
回答は、「ある」からあるです。
宇宙が「存在」するのに理由など無い。
宇宙が「存在」するのに理由など必要ない。
宇宙が「存在」するのに理由が必要だ言う根拠は?
宇宙の「存在」に理由など必要ない。
森羅万象に対して、何故、存在するのか? 存在する理由は何か?
を問う事に何の意味があるのか? 意味など無い。
宇宙は何故、空間は何故、時間は何故、存在は何故、「存在」するのか?
こんな事を問う事は、無意味である。
「ある」から「ある」。「存在」しているから「存在」しているだけだ。
「ある/存在」に対して,「目的/理由/根拠/起源」が無ければならない!!
と決め付ける理由は? 何事にも目的/理由/根拠/起源が無ければならないと考える事,
自体が視野の狭い、偏屈な考えなのだ。
別に何に対してでも「存在の目的/理由/根拠/起源」が必要な理由など無いのだ。

「宇宙は、どこまで続いていて、果てがあるのか、どれくらい大きいか」
「宇宙は、どうやって/どのようにして初まったのか、その起源は?」
この様な疑問を多くの人々が感じています。宇宙には「果て」がある。
「有限の大きさ」がある。「初まり/始まり/起源がある」と無意識に暗黙のうちに決
め付けてしまっている危険があります。
宇宙には、果ても、有限の大きさも、起源も無いのかも知れません。
我々は無知です。宇宙や空間や時間について殆ど何も知りません。
解っているのは,「空間」と言う三次元の広がりと「時間」と言う一次元の過去から
未来への流れが「存在」すると言う事ぐらいです。
この空間と時間を「時空」と呼び、時空は四次元であると解釈されます。
我々が「存在」している「宇宙」は、この四次元の「時空」なのです。
ハッブルが遠くの天体ほどより速く地球から遠ざかっている事を発見し,この事から
我々が存在している宇宙は,膨張し広がっていると科学者達は
理解しています。
「どうやって広がるのか?」・・・我々が存在する宇宙の「空間」自体が膨張し広が
っていると科学者達は考えています。何故,膨張し広がるのか
については、ダークエ
ネルギーと呼ばれる未知の存在が空間を押し広げて
おり,我々の存在している宇宙は,
「空間」が加速膨張する性質を持つ
「宇宙」なのだと解釈されています。
「どこに広がっているのか?」・・・「どこへ/どこに」と言う事ではなく,あらゆる
向き/方向に均等にムラなく広がっていると考えるのが妥当
のようです。

宇宙とは,「何」でしょうか?・・・ 宇宙とは,時間が流れている広がり/空間です。
宇宙は、何故、存在し、宇宙は、どうしてどのようにして始まったのか。
_神が創ったのなら、
_神は、何故、存在し、 _神は、どうしてどのようにして始まったのか。
こう考えると宇宙も神も立場・位置づけは対等になります。
ある意味、「宇宙 イコール 神」。宇宙は神であり、神は宇宙である。

何も無いところから我々の宇宙がビッグバンで誕生し,膨張して来て,今も加速膨張を
続けていると言われますが,「何も無い」と言うのは,
無理があります。
現在,多くの人が「何も無い」訳では無く,「母宇宙/超宇宙/超時空」とでも呼ぶべき,
無限遠の過去から存在し,無限遠の未来まで存在し
続ける,それぞれが無限大の大きさ/
広がりを持った「子宇宙」を
無限個/無数も含んでいる,無限の大きさ/広がりをもった
「時空」が
存在していて,その中で時空の「揺らぎ/ゆらぎ」がビッグバンを起こし,
ビッグバンの引き金となって,我々の存在している宇宙が誕生
し,我々が存在する宇宙
は「子宇宙」として,「母宇宙/超宇宙/超時空」
の中で誕生し,今も,そこで,加速膨張し
続けている。
そして、我々の宇宙と同じ様な無数の無限個の「子宇宙」が「母宇宙」
の中で同じ様に生まれ膨張し成長していると考えています。
これがマルチバースと呼ばれる考え方です。
「母宇宙/超宇宙/超時空」は「初め/始め/最初/起源」も「終わり/終焉」も無いと考え
られます。

1900年にプランクが量子論を,1905年にアインシュタインが相対論を創始し,それまで
の物理学は古典物理学と呼ばれる様になった。
今,物理学界は,宇宙の加速膨張が観測され,ダークエネルギーや超弦理論など話題沸騰
している。1900-1905年に物理の大革命が起こった様に,今の
現代物理学が古典物理学
と呼ばれる様になる,全く新しい「真新物理学」が
誕生する可能性は非常に高く,それ
は,1900年ごろの人々がGPSの相対論的時間補正や量子コン
ピュータを理解できない
様に,2019年の我々に理解できない技術を産むだろう。
任意の範囲の空間を自在に制
御して,その空間を通常空間の中を波乗りする
様に滑らせ,通常空間を光が何万年も掛
かって到達する遥か彼方の惑星や衛
星に極,短時間で人や貨物を輸送し,何万光年も彼
方のスーパーアースに移民
船が大挙して押し寄せ,ネオ日本,ネオアメリカ,ネオロシア,
ネオ中国などが
建国されるかも知れません。

宇宙全体から見れば,我々が存在している「銀河系(天の川銀河)」は,ありふれた普通
の銀河だ。太陽もありふれた普通の恒星だ。地球もありふれ
たと言えるかは何とも
言えないが,標準的な岩石型惑星と言えるだろう。
地球の特色は,表面に豊かな大気と海が存在している事だ。金星の大気は厚く熱く生
命の発生や生存には厳しい環境だ。火星の大気は薄すぎて,太
古の昔は海や大河があ
ったらしいが、今は液体の水が存在するのは難しい
環境だ。
銀河系だけでも2000億個から4000億個もの恒星があると考えられ,恒星の多くは惑星
や衛星を持つと考えられる。
2017年11月に惑星ロス128bが地球から11光年離れた位
置に
発見された。地球の1.35倍の質量を持ち,地球規模の大きさで岩石で構成されて
いるら
しい。
地球に生命が誕生し進化して来たのだから,どこかの惑星や衛星で生命が誕生し進化
している可能性があり,地球にしか生命は誕生しないと考
える方が無理があります。
地球は全球凍結や白亜紀末期(約6600万年前)のチクシュルーブ隕石(チクシュルー
ブ小惑星)の激突による恐竜やアンモナイトなどの大絶滅など何度も大絶滅と大進化
を繰り返して,ようやく人類が誕生しました。宇宙のどこかの惑星や衛星では,神の試
行錯誤の様な大絶滅/大進化が非常に効率良く進んで早期に科学技術文明が開化し,銀
河間航行など我々より優れた知能を持って繁栄しているかも知れません。

NASAは宇宙人の情報を隠しているのか?
同じ惑星の生態系の生命体を収穫/捕獲して生命を奪って食べて消化吸収し
なければ,
生命活動のエネルギーを得られ無い地球人を宇宙人は,冷酷で残虐
な種族と考え,人類
の活動範囲を太陽系の中だけ制限し,制限エリアから出な
いようNASAに厳命し,人類
を監視して,太陽系の中に監禁しているのかも知れません。
だとしたら,そんなヤバイ情報は隠すしかない。とても公表/公開なんてできないよね
この監視/監禁する生命体/種族は,食べる事は無い。光合成で光を浴びれば生命活動を
維持するエネルギーを自己の体内で作り出す事が出来る。または,彼らの惑星や衛星
で生命が誕生する際に核分裂物質を取り込み,その核分裂エネルギーで生命活動を維
持するタイプの生命体として誕生し,進化して来たとも想定される。従って,他の生命
体を捕食すると言う事は無い。
捕食しないのだから口(くち)は無い。我々が目で見て、耳で聞く様に、彼らは電磁
波を発して受信してコミュニケーションしているかも知れない。ならば、目も耳も無
い。呼吸もしないので鼻も無い。我々の様な手足も無い。触手の様な体の器官で物を
掴み、銀河間航行する宇宙船を作っているのかも知れない。
監禁どころではなく、同じ惑星の生態系の他の生命体を収穫し捕獲して殺して食べな
ければ自己の生命活動を維持するエネルギーを得られ無い狂気の悪夢の様な悍ましい
弱肉強食が蔓延している地球は、宇宙に存在しては成らない狂気の惑星として、宇宙
から瞬時に惑星丸ごと消滅消去してしまうかも知れない。

一般相対性理論は,ロケットの噴射に依る加速度でも天体の大質量に依る重力加速度
でも,加速度が大きいほど時間の進みは遅い/遅れるとして
おり,地球の表面の重力加速
度より,重力加速度が小さい高度
20,200kmを周回するGPS衛星の時計は,地表の時計よ
りも一日当たり
約1万分の3秒速く進む事が観測されています。
良く言われるのは,宇宙に行って戻って来る際に,ある宇宙の目的地Aに行くのに地球
とAの中間点Bまでロケットで加速し,BからはAまでは
逆向きに加速し(要は,減速し),
帰りは,AからBまで加速し,Bか
ら地球までは,この逆向きに加速し(要は,減速し)て地球
に帰還し
たとします。このロケットに搭乗した双子の兄は行も帰りもずっと加速度を
受けています。その加速度の向きは関係無く,加速度の総量が地
球に残った双子の弟
が受けていた地球の重力加速度の総量より大きい場
合,例えば,双子が30歳の時に兄が
ロケットで出発し,ロケットの中の時間で
は,3年間が経過して,兄は33歳として帰還す
ると,その間に地球では,
30年が経過しており,33歳の双子の兄を60歳の双子の弟が出
迎える事
になります。浦島太郎の様な話なので,これをウラシマ効果と呼びます。

タイムマシンの小話
貴方が江戸時代に行ったら奉行所に捕えられ色々と聞かれますが,要領を得ない奇怪
な奴と断じられ,物の怪の化身と言わ
れ首を刎ねられました。タイムマシンで出発し
た時代では,出発後の貴方は消失/行方不明となるのでしょうね。
過去に行って父か母を貴方が殺してしまったら,殺した瞬間に貴方が消えるの?
でも,父か母が死ねば,父か母を殺しに来る貴方は生まれないのだから,父も母も殺され
ない事になるよね?