緊張感のあるクリックなテイストを持つアルヴァ・ノトが、アインシュトゥルツェンデ・ノイバウテンのブリクサ・バーゲルドと組んだ新作。

工業都市の闇の響きが美しく拡がる。

確かにその闇は疎外感とともにあるんだが、金メッキを金だと信じ込んでしまう罠にハマるよりは、そういう孤独の方に、実はやや救われる部分もある。

あまりこの闇は暗さだけを感じない。

むしろ光ってさえいる。

それにしてもあちこちにある、荒涼たる工場。。。

坂本龍一との合作が光っていたアルヴァ・ノトだったが、ブリクサとのやりとりには、その声も相まって生の息吹を感じる。