Computerlove芝原龍弥

恋の営みと訪れるコト。リプロダクションとそのフラグメンツ。ゴシック・ダブ・ロマンスをドローンとジャズる、いわゆるジャスト・アナザー・コンプリート・ミステイク。

2011年10月

『Doldrums』 ARIEL PINK'S HAUNTED GRAFFITI paw tracks

7d875419.jpg
発売されたのが2004年。アニコレの『サング・タングス』と同年だ。

録音は01年から03年、同封された「ヴァイタル・ピンク」は99年から00年。

ずいぶんダラダラとサイケで夢見がちな曲が続く。

これがチルウェイヴに影響を与えたとされているが、確かにトロ・イ・モアあたりには受け継がれているだろう音。

ローファイだけど夢がいっぱい詰まっている。

『Cabaret Cixous』 MARIA MINERVA not not Fun

4b15c067.jpg
独特なローファイ感、エコーのかかったリズム。

夢幻を讃えたシンセサイザーとヴォーカルが、ニヒルに転がっていく。

『Small Black EP』 SMALL BLACK jagjaguwah

47bfee81.jpg
アルバムでは、シンセサイザー中心の展開だが、このリマスター・デビュー・シングルでは、ドライなギター・サウンド中心の上でシンセサイザーが鳴っていて、非常にポップな内容となっている。

『Player Piano』 MEMORY TAPES car park

49eb63d0.jpg
涼しく爽やかなシンセ・ポップ。

甘く切ないヴォーカルは、前作からまた1つグローしている。

『Seek Magic』 MEMORY TAPES car park

1b6cf1ea.jpg
こうしてチルウェイヴと呼ばれるものばかり聴いていると、1つの大きなグループにも聞こえる瞬間がある。

甘くけだるいコーラスのあるヴォーカル、太いベースライン、音色にこだわったシンセ、リズムボックス、その1つ1つが。。。

ニュージャージ発のチルウェイヴ。

ギターと鍵盤が綺麗な録音で渦巻く。

メジャー7thとペンタトニックの王道。

『New Chain』 SMALL BLACK jagjaguwah

83320c95.jpg
アニマル・コレクティヴの“マイ・ガールズ”の路線にある、チルウェイヴの名盤。

ペンタトニック・スケールと、ポップなグルーヴ。

音色へのこだわりが、心地よく響いてくる。

『Era Extrana』 NEON INDIAN static tongues

790d1eb4.jpg
ヘルシンキにこもって、こういう艷のある音楽を、未来の波に酔いどれながら作るアロン・パロモもまた天才だ。

ギターのストロークに匹敵するシンセサイザーの渦、煌めくメロディは大したもんだ。

今回はマーキュリー・レヴのメンツ、デイヴ・フリッドマンがミックスで関わっている。

このシンセ愛は大きい、とてつもなく。

“ハイテック・ジャズ”を初めて聴いた時のような情熱を感じる。

このヒトの場合はギターは一切使わず、それをシンセサイザーで描いているところがおもしろい。

日本盤は我らが野田アニキの解説付きで、ボーナス・トラックとして1曲と、『サイキック・チェイズムス』1枚分が入っている。

『Psychic Chasms』 NEON INDIAN lefse

2b26329d.jpg
このエレクトロニクスとのスタンスは、スパンク・ハッピーなどによく似ている。

ただヴォーカルやコンセプトは、もっとパーソナルで温かいものを感じる。

チルウェイヴはおもしろい。こんな音楽を素通りしっぱなしだったらもったいないところだった。

ハウスを聴きたいとも、テクノを聴きたいとも想う、未だに。

しかしながらこのポップの快楽原則には素直に乗りたい。

ホントにキラキラしてるよ、電撃メロディがっ。

『Freaking Out』 TORO Y MOI car park

0e7b4903.jpg
ニューロ・ファンキーからニューロ・ファンクへ。

麻酔的に蘇るアールン・ビー。

屈折が純粋へと結実するシングル。

やっぱり黒い血を感じる。

『Underneath The Pine』 TORO Y MOI car park

8634e9af.jpg
いきなりマイブラで始まり、お得意のニューロ・ファンキーな世界へと流れる感じは圧巻。

メロディはやっぱり甘い方がいい。

アルコールやニコチンの依存症からの脱却に身をもんでいる冴えない人生だけど、この快楽原則はそれらを吹っ飛ばしてくれる。

アナザ・ワールド。

チルウェィヴは確かにアナザ・ワールドをボクらに見せてくれた。

これらの音楽からお題をもらい、よし拡げて行こうってな感じで今ウキウキしてる。

こんな感じに音楽がさせてくれるのはホントに久しぶりのことだ。

今回は前作のヒップホップ・フレイヴァーから比べてロックよりでもありフォークよりでもあると言えるかも知れない。

でもこのヒトの本質はニューロ・ファンキーだと想う。

チルウェィヴにはメロディがある。
プロフィール

satyriot

タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ