教育工学の中原淳さんのブログを読んでいたらちょっと面白い事が書いてあった。彼は僕と同年代で、しかも最近子供が生まれたばかりということで色々と共感できることがあって興味深い。今回は「早期教育の誘惑」というタイトルで書いてた。

『「親歴1ヶ月とちょびっと」にして、痛烈に感じることがある。「親をとりまく早期教育の誘惑がいかに強烈か」ということだ。』

これは確かにそうかもしれない。ウチの近所にも0歳からの英会話だとか、バイリンガル託児所(!)だとかがやたらあるし、そういえばスカパーの昼のアニメ番組なんかを見てるとかわいいペンギンが出てくるやけに脅迫的な英会話セットのCMなんかが容赦なくかかる。で、そういう早期教育のCMをして

『早期教育勧誘の論法は基本的に共通している。
「これをやるだけで、アタマがよくなります」
これである。
ある知り合いの先生が、こういった類の論法を「みのもんた式」と名付けていたいたのが印象的だった。』


スルドイ例えに思わず笑ってしまった。確かに途中のロジックをばっさりカットしてあってA→B的な、「椎茸をたべると脳卒中にならない(なんだそりゃ?)」みたいな、まぁ確かにみのもんた的である。ちょっと横道にそれると、よくおばあちゃんの知恵袋とか言うけど、最近のおばあちゃん方はテレビ大好きなので、知恵袋はだいたいみのもんた由来のものつまってる、とある人が言っていて「まったく年寄りはしょうがねぇな」と笑ったのだけど、気をつけないとそういうみのもんたメソッドにうっかり乗ってしまいそうである。おそろしや。

このブログの記事は最後にこんな風に終わる

『そういえば、先日、ある先生にこんなことを言われた。
「子供は、本当にアッという間に大きくなります。一緒に過ごし損ねた時間は取り戻せません。仕事を質を落とさずに圧縮(lossless compression!)するノウハウが重要です」
その言葉の意味が、何となくわかってきた。「Lossless compression」は難しいことではあるけれど、チャレンジしないわけにはいかない。課題がまたひとつ増えた。』


Lossless Compression、うまいこと言うなぁと思う。みのもんた式は間のロジックをすっぱいぬいた不可逆圧縮である。よってめちゃくちゃコンパクトになるわけだ。それに対してlosslessで容量を小さくするのは非常に難しい。かなり難しい。現実的なところとしては、CDみたいに人間の耳で聞こえない部分はカットしちゃいましょう、ぐらいのところかしら。ごまかせってことじゃなくて、うまく取捨選択するみたいなカンジ。CDならCDなりにいい音で鳴らせばいいんですよ、とかね。

http://www.nakahara-lab.net/blog/2007/01/lossless_compression.html