2008年10月21日
大田尭先生のメッセージ
19日に行なわれた「第5回馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」は、新たな感動をもたらしてくれました。大田尭先生のご挨拶は、遺跡のみならず地球の未来を見据えた自然讃歌・人間讃歌を高らかに謳いあげて私どもに勇気を与えてくださいました。*********************
皆さんこんにちは。
この市民フォーラムも5回を迎えることになりました。ご承知のように今、金融不安、政局不安定、日本だけじゃなくて、戦争やテロもあれば貧困もある、こういう地球の状況の中で、知的好奇心を満たすこういう小さな集まりというものがこうして今開かれようとしているわけです。しかしこの小さなフォーラムは、非常に重要な意味をもっていると思っています。政治や経済というような、いわば社会の上層部の動きに対して、私どもがこうやって集まっている市民の集まり、これが実は社会的胎盤といってもいいほど、生活の基礎にある人間関係から目指しているところです。
小さな集まりですが、そういう社会のいわば一番基本にある人間関係、市民とのつながりがしっかりしているかどうかというところが、まさに我々の未来をつないでいくために非常に重要だと思っています。従ってこの小さな市民フォーラムは、そういう未来を展望しながらも市民の連帯、アメニティという言葉を使われているようでありますが、私の考えでは人間連帯の再建、バラバラな社会で市民のつながりあうという会を一つでも多く持つということの値打ちはかけがえのなく重いという風に思っております。
この馬場小室山遺跡の将来につきまして、これを見沼歴史博物館として発展させたいという大きな構想をお持ちになっているとうかがっています。これは非常に興味ある構想であります。ちょうど30年前に、私が都留市の都留文科大学という大学の学長に就任しましたときのことです。富士山の北麓一帯の原始林を中心としたその一部が都留市でありまして、都留市全体を自然博物館にするという構想を、議会に出向きまして説明を申し上げたのです。私がやめましたあとも、フィールドミューゼアムという組織が出来ていまして、つまり自然の全体を博物館に、大学の研究室を中心に市民と一緒に都留市の自然を守る、富士山麓の自然を守る、そういう運動には30年の蓄積を持っているのであります。
見沼というのは自然と歴史に実に豊かに恵まれた地域でありまして、見沼全体の自然、見沼全体の歴史というものをつつんだ見沼自然そして歴史博物館という構想で、見沼の地を守るという構想に、この小さなフォーラムが発展しますと、私は日本においてすべて特徴となる場所となるばかりでなく地球温暖化の今日グローバルな意味でも非常に大きな意味を発揮するものと考える次第でございます。小さな集まりだけどこういうところから積み重ねていって大きな歴史を開く一端を背負うということは、私どもの誇りであるとやりがいある仕事だと考えている次第でございます。
簡単ではございますけれどご挨拶とさせていただきます。(一部省略しました。文責・さわらびT)
