2013年10月07日

歴博でブロガー内覧会「中世の古文書−機能と形」

edcd1124.jpg佐倉の国立歴史民俗博物館(歴博)に行きました。隣接市に住んでいることもあり、歴博にはしばしば足を運んでいますが、これまで企画展示の内覧会に参加したことはありませんでした。明日(8日)から始まる「中世の古文書−機能と形」ですが、ブロガー内覧会があると知り応募したところ、運よく招待状が届きました。出来たてほやほやの展示を見る楽しみを味わわせていただきました。
歴博では、9月1日まで「時代を作った技−中世の生産革命」という企画展示が開催されていて、中世社会が、わが国における生産技術の画期であったことを教えていただきました。「中世の古文書−機能と形」は、同じ時代を対象に「文書」に焦点を当てた企画展示です。専門的な訓練をしないと読めないのではないかと敬遠しがちな文書だけがちりばめられていて、果たして面白く感じられるだろうか・・・そう思いながら内覧会に臨みました。

「一般向けのさまざまな切り口や解説も用意して、古文書やくずし字について知識のない来場者にも、古文書を「見る楽しさ」を味わっていただける展示となっています。」と、歴博のHPに書かれています。

最初は「機能と形」に注目しての展示のコーナーですが、公式様文書(律令による文書)と公家様文書、そして武家様文書とが比較され展示されていました。武家様文書としての源頼朝の文書ですが、源頼朝下文 (神奈川県立博物館所蔵)は、花押が文書の右端に記載されています。これは袖判文書と言って発給者の尊大さを示していて文書による権威づけがなされているところに面白さを感じました。この形は後々踏襲されていきます。

興味を持ったのは、「高山寺旧蔵聖教紙背文書屏風」(写真)です。この屏風の一番右上の紙背文書は「源義経自筆書状」、文書全体を義経本人が書いたと考えられているものです。義経の自筆は、二つしか見つかっておらずその一つだとのこと、伊予国司だった義経が、八条院庁から派遣される使者に関して、同国内に障害はないことを報告したものとか。貴重な逸品ですが、ささっと書いた感じもします。義経の筆跡が今日に伝えられないのは、当時は朝敵となったために価値がなく、たまたま紙背文書として伝えられた結果、運良く残ったもののようです。明治時代にこうした屏風にしつらえられています。歴博の所蔵なのに、これまで見る機会が少ないものですが、今回はじっくり拝見できます。

まだまだ興味深い資料が展示されています。ほとんど文字資料だけの展示ですが、今日は展示プロジェクト委員の小島道裕先生はじめ諸先生方の懇切丁寧な解説を拝聴でき、更なる興味もわいてきました。展示は明日から12月1日(日)までです(写真は、主催者のご了承により風景写真として撮影させていただきました)。

sawarabiblog at 22:40│Comments(0)TrackBack(0)

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