2016年07月22日

映画『シアター・プノンペン』

c321c148.jpg映画を見る機会は少ないのですが、御茶ノ水での用事が終わり、都合のいい上映時間だったこともあって久しぶりに岩波ホールに出向きました。上映されていたのは、カンボジア映画の『シアター・プノンペン』
物語の主人公は、女子大生ですが、授業をさぼって遊んでいる日々を送っています。荒んでいるのは、病気がちの母親や軍人の父親の干渉から逃げているためのようです。特に、父親が決めた将軍の息子との結婚話には、気が進まないか。ある日、ボーイフレンドからはぐれて、偶然辿り着いた映画館(シアター・プノンペン)で、自分の母親の若き姿を目にします。スクリーンに映し出されたのは、クメール王国を舞台にしたラブストーリー。
この映画は、クメール・ルージュがカンボジアを支配する前年1974年に製作されたものでしたが、内戦の混乱の中で、最終巻が紛失したためにエンディングを見ることができないのだという。・・・・
物語は、この女子学生が主役を受け継いで、映画を完成しようと試みるという展開になるのですが、実は驚きの真実が明かされることになります。
カンボジアの現代が描かれていて興味深いですが、娘の結婚相手を決めてしまうような父親の権威主義は一般的なのでしょうか。プノンペンは、現代にしてはかなり古びた建物が多いように感じましたが、戦禍の爪あととして残されているものなのでしょうか。
映画のロケ地として描かれた、蓮の花に満ち溢れた風景の美しさにいやされますが、残酷な過去の出来事によって、今なお人々が沈黙を強いられていたことを知らされます真実も突きつけられます。
多くの人命が犠牲にされ、多くの映画人も標的にされた時代があったということを、知らされました。


sawarabiblog at 20:43│Comments(0)TrackBack(0)

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