2016年07月23日

『ミケランジェロ展 ルネサンス建築の至宝』に思う

df6da6e9.jpg現在、パナソニック汐留ミュージアムで開催中の『ミケランジェロ展 ルネサンス建築の至宝』(8月28日まで)を見てきました。ミケランジェロは、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロとともに、彫刻、絵画、建築を手がけたルネサンス期イタリアに特有の「万能の天才」の一人と言われますが、主要な活動の舞台であったフィレンツェとローマには、彼の手がけた建築が、残されているそうです。先日のイタリア旅行中にも、ミケランジョロがかかわった建築を見る機会がありました。
さて、この展覧会の見どころのひとつは、フィレンツェのカーサ・ブオナローティ美術館の所蔵する作品を中心に、ミケランジェロ本人による真筆の素描および書簡が35点、展示されていることです。システィーナ礼拝堂の天井画のための素描とされる習作などを拝見していますと、地味な展示ですがミケランジェロの制作過程を知ることができる貴重なものであり、興味をそそられました。旅行中、システィーナ礼拝堂でミケランジェロの作品を目の前に豊かな時間を過ごしたことも思い出され、制作中のミケランジェロの苦闘を想像しました。本来は、彫刻家であったミケランジェロが絵画、そして建築と新たに学びながら超一流の仕事を成し遂げたことに驚嘆します。
写真は、ミケランジェロ展カタログ表紙にもなっているシスティーナ礼拝堂天井画《クマエの巫女》のための頭部習作です。そのほかに、有名なスケッチですが、友人あての手紙に添えられたシスティーナ礼拝堂天井画を描いてる自画像が描かれたものも展示されています。こんなに窮屈な姿勢で苦労して描いていると自作のソネットにつづられていて、苦労がしのばれますが、このような肉体的な損傷を受けたことは理解できるんものも、ほほえましくも感じてしまいます。ミケランジェロ展はその人物像を知るために、よい機会といえるでしょう。


sawarabiblog at 19:22│Comments(0)TrackBack(0)

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