2007年06月22日

シンポジウムで話す予定だった事3

0b723f32.jpgサタワルでは男女の仕事ははっきり区別されています。主にタロイモ担当は女性、航海は男性の仕事です。
普段男性たちは、村のビーチにあるカヌーハウスにいて、カヌーをつくったり、ロープをつくったり、ミーティング(?)をしたり、あるいは昼寝やトランプなどをしておられます。が、風がいい季節になると、半日ほどで着く無人島へでかけ、その島に滞在してカメや魚がたくさん採れるまで帰ってこないので、一週間以上かかることもふつうです。
 風がよくない時期には、島の近くへ猟に出かけますが、海が荒れる冬は、近くの海にさえ出る事ができなくなり、シーフードが食卓から完全に消えてしまうそうです。。
 島の航海には、カヌーとモーターボート、両方が利用されています。時にはカヌーにエンジンをつけて利用する事もあります。ガソリン代が高騰する昨今は、カヌーの利用が増えているようです。
 このように、サタワルの航海は実務的なものなので、コンパスやGPSを利用する人もいます。
 あるナビゲータの兄弟で、兄が使おうとしたGPSを弟がたたき壊した、というエピソードもあるように、
こうした機器の使用については、個々で考え方がずいぶん違うようです。
  島の長老たちはおおむね、機器の使用を嘆いていますが、それでも多くの男性は伝統的なナビゲーションの基本は知っているし、基礎の基礎とされるスターコンパスに出てくる星の名は、5、6歳の子供たちでもたいていは空で言えるようでした。
 写真は、ウミガメと魚を捕りに無人島に出かけるサタワルのカヌー、エクソダス号の出航直前風景。桟橋というものがないので、セイルや食料などはカヌーを海にだしてから人々が海に入って届けます。ハワイのカヌーと比べると、いちいちワイルドな感じです。



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この記事へのコメント

1. Posted by かとう   2007年06月22日 21:51
「ガブリエル・エクソダス」とありますな。やたらとキリスト教な名前っす。
2. Posted by sazayo   2007年06月22日 22:53
ですね。シミオンホクレアもシミオンはキリスト教からの名前ですよね? 詳しくは知らんですが。昔のサタワルのカヌーの名前には、腐ったパンの実という意味のマインクミット号なんてのもあったそうです。あまりにそのカヌーがのろくて、島で帰りを待つ妻たちが用意してくれていたパンの実料理が腐ってしまった、という主旨でつけられたそうです。あと、サントリーという彼らの好物の名前がついたものもあったとか。命名者の趣味によっていろいろみたいです。

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