2007年06月22日

シンポジウムで話す予定だった事4 島の女は知っている

f0e99fed.JPG 滅多に航海には出ませんが、島の女性たちもかなりの知識をもっています。
 自分の兄弟がお父さんなどから習うときに一緒に話を聞いて覚えてしまう事も多いようです。
 また、航海術の知識の中には、その一族だけで受け継いで行く秘密の知識がたくさんあり、それは一族の中の選ばれた男子数名にだけ密かに伝えられて行くのですが、その秘密知識を持つ男性すべてが島からいなくなる事態が起こりえます。頻繁に海に出るので海の事故で亡くなる率も高い。それからこのあたりでは結婚するとき男性が女性の家に婿入りするので、別の島へ婿入りしてしまうことも多い。そうやって秘密の知識を持つ男性が島からいなくなってしまった時の保険として、一族のなかから選ばれた一人の女性が全ての知識を受け継ぐというシステムがあります。こういう女性は相当量の知識を持っているようです。
 以前、定期船の機械が故障して現在地や方角が分からなくなった時、乗客のサタワル女性が正確にナビゲートしてくれた、なんて言う話も聞きました。
 写真みたいな普通のご陽気なおばちゃんたちの中に、ものすごい魔法や航海術を山ほど知っている人が潜んでいるのです。


トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by やじやじ   2007年06月22日 21:11
この人達の中に・・・例の魔法使いはいらっしゃるの?
2. Posted by sazayo   2007年06月22日 21:41
やじやじさん。私が魔法の話を伺った方は写っておられません。ただ、基本的に誰が秘密を持っているかは一応ヒミツ。なので、私が知らんだけで、この中の誰かがとんでもない事を知っていても不思議ではない、そんな感じでございまする。
3. Posted by lotus walker   2007年07月03日 20:54
isono sazayoさま、はじめまして。
  
ヤップ島で暮らしていた放浪者大内画伯の本を読んだりしながら、こちらにふと漂着したり、陰ながら大きな癒しの恩恵をこうむっております。ありがとうございます。
  
サタワル到着の浜辺で、ぎーーーんとくる内的変身の技を蒙り、サタワルの方々の「こやつは無害無毒、構ってやらねばならぬ」という安心感を醸成したなど、フィールドワークの達人を越え、神とも思われる境界に達された方と思われて、密かにお慕い申し上げておりました。
そういう方の絵日記のような安心を感じるブログのなかでも、大変気になって仕方のないことが夜に夜に泣く(多分)椰子林の精霊のように私に訴えることがあるのですが、解説して頂けないでしょうか。
4. Posted by lotus walker   2007年07月03日 20:55
>普通のご陽気なおばちゃんたちの中に、ものすごい魔法…

一体にどのような魔法なのでしょうか。是非とも教えて下さいませ。
隣の島のだれそれを、自分に惚れさせてしまうという恐ろしい魔術なのでしょうか。
5. Posted by sazayo   2007年07月04日 08:07
lotus walkerさま。はじめまして。いつも某ブログでのご発言、拝見しておりました。
えー、過分なお言葉を頂き、恐縮です。そんな上等なシロモノではございませんが。
椰子林の精霊……見てみたいです。どんなお顔立ちなのでしょうね。

6. Posted by sazayo   2007年07月04日 08:12
で、魔法ですが、私が知っているのはそんなにたくさんありません。
噂によれば、虫や食べ物を使って誰かを殺しちゃう、なんてのもあるようですが、表向きは「そういうよくない魔法はもう使わない」と皆さんおっしゃいます。
よい魔法としては、波をしずめたり、病気を治す、竜巻をよける、闇を照らす、誰かにかけられた呪いを解く、などが使われているようです。
ローカルメディスン(薬草)も盛んで、素人目には魔法と同義語ですが、グアム大学出の魔法使いさんによれば、ふつうの病気は薬草で治るが、呪いは魔法じゃないと治らないんだそうです。
7. Posted by lotus walker   2007年07月04日 21:00
ありがとうございます。島の方々が持っている魔法は、島のコスモロジーを語る貴重な<知恵の表現>なのでしょうね。
ホクレアが周航したときはあれだけ皆で盛り上がり、やはり不思議なことはあったから、人間同士と地球の自然の<感応の魔法>としか言いようはないし、そういうことが実際にある以上、島で魔法を使ったとき、うまくいってしまうことはやはりあるんでしょうね。
深層心理で、「これは起きる」と予感が隠れていることをやって、本当に起きるという(あまり合理的説明で面白くない)事は実際にあるのだろうなと思います。ヤップ島に融けこんだ大内さんは、以心伝心を越えた経験をされているような印象がありました。
書いたりお話したりして下さるなら、じっと耳を澄ます聴講者はおります。島なりに頑張って下さい ^^)v
8. Posted by lotus walker   2007年07月04日 21:02
こちらを楽しく旅させて頂きましたが、子どもの遊びがどうなっているか伝えて下さるような写真とかはいかがでしょうか?
注意不足でしたらごめんなさいですが、あったかな?
私、昔ベンガル湾に面する東インド海岸の村にいたことがあるのですが、その当時の浜の子は、木材とビニール袋の切れっ端でシングルアウトリガーカヌーの模型をこしらえて、浜の風のなかで海に浮かべ、走らせて遊んでいました。
帆の角度を調整して走らせるんですが、めっちゃに早かった。ぴうーーーです。
あれで憶えていくんでしょうね。
そういった子どもがカヌーを創っている凄くいい絵が大内さんの本にありました。今のサタワル島でもそうだといいなあ。
9. Posted by sazayo   2007年07月05日 02:18
lotus walkerさま。他力本願ではありますが、あそこの魔法の実効性について、どっかの学者さんがちゃんと調べてくれないかしら、なんて思います。有意な結果が出そうな予感がすごくします。(←サタワル人に感化されている)。それから子供のカヌー遊びは、もちろん健在です。近い将来(?)、書いていきます。気長にお待ちくださると嬉しいです。
10. Posted by lotus walker   2007年07月05日 06:04
>気長にお待ちくださると嬉しいです。

はい、わたしは太平洋の島にいる… 
という気持ちになる魔法をかけます。と、申しますか、すでにかけられております ^^)

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔