2007年06月22日

シンポジウムで話す予定だった事6

986e33e7.JPG 学校事情のほかにもう一つ、伝統航海術の障害となっている、というより島全体の大問題となっていることに、成人病の増加が挙げられます。特に多いのが糖尿病です。
 マウ・ピアイルクさんは、高血圧、糖尿、痛風その他いろんな病気で寝込んでいますし、
マウの弟、トビアス・ウルパさんは優秀なナビゲーターであり、カヌーマスターでもあるのですが、、昨年、糖尿病で左足の膝から下を切断されて、事実上引退したなさいました。
 現役のナビゲーターの中でも一番優秀とされている方も糖尿で、今はまだ足の小指が一つないだけなので近場は大丈夫ですが、長期に渡る航海には出られないと言われています。
 現地の食生活を勉強している方によると、自給できる伝統的なローカルフードは絶妙に栄養バランスがとれているんだそうです。従って、スパムやコンビーフ、イワシのオイル漬けなどの缶詰類、米、それから呆れるほど大量に消費されている砂糖、などなど多くの輸入品が原因ではないかとされてます。
 あと、もうひとつ、島の伝統、もしくは迷信みたいなものに、「子供たちから尋ねられるまで、大人側から伝統的な知識を教えてはいけない。もし教えてしまうと、すぐに大人が死んでしまう」というものがあります。これは、かなり広い範囲で信じられています。なので、教えたくてむずむずしている大人はどっさりいるのに、子供たちが遊びほうけているのでちっとも教えられない、という状況もあります。
 写真は、私のためにお母さんが伝統的なビーズネックレス、ウソースを作り始めたところ、姪っ子がようやく興味を持って習い始めたところです。しかし彼女も今年の秋から他島のハイスクールへ行くそうです。

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この記事へのコメント

1. Posted by mauka   2007年07月01日 09:59
はじめまして
検索していたら・・・あれ?この話聞いたぞ!って事で読ませていただきました。
そう、あの日お話を聞かせていただいた者です。
食糧事情がわからないので、病名を羅列される時に必ず糖尿病って言葉が出てたのにとても驚きました。

小指一本でも長期の航海ができず・・・というのもへぇ〜でした。
素人の私ですから、この最初の話しで引き込まれ、その先の部分も興味深く聞くことができました。有難うございました。またどこかでお話を聞きたいと思いますし、さかのぼって読ませていただこうと思います。ALOHA
2. Posted by sazayo   2007年07月01日 16:07
maukaさま。
はじめまして。
シンポジウムでつたない話を聞いてくださったそうで、ありがとうございます。
時々しか更新しておりませんが、気が向いたときにでもまたのぞきに来てやってくださると嬉しいです。

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