2007年03月31日

区切りと新たな始まり

 昨日は連盟より女流棋士独立問題に関して重要な発表がありました。

 詳細は、将棋トピックスさんにまとまっていますのでそちらをご確認下さい。

 独立希望 17
 残留希望 36
 不明   2  合計 55

 以前行われた「慎重派の記者会見」では独立慎重派は13人でした。

 ですから、今回の意思表明は「中間派」が多数残留サイドに流れた格好となっています。

 確かに、この結果の背後には、連盟サイドの切り崩しもあったでしょう。

 しかし、今回私が何より残念に思うのは、結局ここまで一度も、独立準備委員会より「独立後の展望が公式に発表されなかった」ことです。

 もちろん、ここでいう「独立後の展望」は「確固たる数字の裏づけのついたもの」です。

 この発表がなかっただけに、結局「感情論」の闘いになってしまった感があります。

 つまり、連盟サイドと委員会サイドのどちらの「戦略プラン」の方が優れているかという「戦略プラン上の優劣を争う闘い」に全くなりませんでした。

 この結果、皮肉なことに大きな課題を残すことになったと思います。

 それは言うまでもなく、「今後のプランは一体どうなの?」です。

 確かに今回は残留派が多数を占めました。

 しかし、仮に残留したとしても、今後のプランは現状「???」なわけです。

 今後の待遇が「上がるのか」「現状維持なのか」それとも「下がるのか」すら未知です。

 結局、今回の争いは、「どちらの方がより魅力的か」という前向きな選択ではなく、「どちらの方がより信用できないか」という極めて後ろ向きな選択になってしまったように思います。


 さて、17人の独立希望者が今後どうするのかは現時点では不明です。

 今後も引き続き独立の準備を進める可能性も残っています。

 その場合どうすべきか、ですが、やはり戦略プランを詰めるべきでしょう。

 結局、「なぜ女流独立か?」

 といえば、「それが将棋界活性化に繋がるから。」でしょう。

 ならば、「将棋界活性化に繋がる独立プラン」を発表して、今度こそプランの中身で勝負してもらいたいと思います。


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Posted by sbc2005com at 11:31│Comments(2)
この記事へのコメント
どうやら独立は暫くお預けのようですね。
寄付金・・・・・
独立後の明確なプランすら描けてなかったんでしょうか、準備委員会というのは。
新法人設立ということなんですから、起業すると同じこと。
「将棋を指す」しか考えてなかったのだとしたら残念ですね。
弁護士はいたようですが、いわゆる経営コンサルタント系のアドバイザーはいなかったんでしょうか。
なんか拍子抜けです。
Posted by マロ at 2007年03月31日 12:03
【マロさん コメント有難うございます。】
>独立後の明確なプランすら描けてなかったんでしょうか、準備委員会というのは。

真相はわかりません。

しかし仮にプランが「存在」したとしても、それを「公表しない」というのは、判断する側にとってみれば「存在しない」のと同義になってしまいます。

日付がかわり、4月1日となりました。

今日、明日にでも何らかの会見があるのではないかと思いますので、発表を待ちたいと思います。
Posted by 主催者 at 2007年04月01日 00:19