選択と集中
「女流独立問題」ですが、独立派のメンバーで新法人設立との発表がありました。
これで事実上、分裂が決定したことになります。
・
女流棋士新法人設立準備委員会の発表
・
女流棋士会が分裂…独立派が新法人設立表明(スポーツ報知)
分裂の賛否の判断云々もありますが、事実上、「新たに動き出す」ことはもう間違いないようです。
ならば、それを前提に「今、何をすべきか?」ですが、
まずは、「現状の経営資源をきちんと整理・分析すること」でしょう。
人・物・金・情報等の「経営資源」について
・「一体何が使えるのか?」
・「どこまで使えるのか?」
をきちんと精査し、「見極めること」が重要です。
この場合のポイントは「厳格に精査、見極める」ことです。
甘い見通しでは、その後の計画をすぐに修正せざる得なくなるでしょう。
その上で、
・「どういった組織を作るのか?」
・「どういった活動を行うのか?」
を詰めていく必要があるでしょう。
いわゆる「ビジョン策定」もしくは、「コンセプト作り」です。
この場合の重要なポイントは「選択と集中」です。
コンセプト作りでは、いきおい「あれもこれも」と範囲を拡大しがちになります。
しかし、財政基盤がない状況で手を広げすぎることは、組織破綻の危険性大です。
だからこそ、「自分達が最もその持てる力を発揮できる分野を見つけ出し、そこに経営資源を集中して突破をはかる必要があります。」
いずれにしても、今回の場合は、「組織が生き残る戦略」を立てるべきだと思います。
組織が存在しなくなったら、新たなメンバーを迎え入れることすらできません。
「生き残るための選択と集中」
これが重要なキーワードだと思います。
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Posted by sbc2005com at 15:00│
Comments(6)
いつの間にか矢内女流名人も残留派?になったんですね。
かなり厳しいですね。
第一に金額にかかわらず収入源はあるのでしょうか?
イベントくらいやるんでしょうが、いつ・どこで等全くきまってないでしょうし。
資本金もなしに起業する気でしょうかね。
とりあえず、行動することを全て否定はしませんが、弁護士は何かアドバイスしてるんでしょうか。
【マロさん コメント有難うございます。】
現段階の内部状況は、私も全くわからないです。
ただ1つ言えることは、どんな内部状況にあっても「前に進むしか道がない」ということでしょう。
まずは運営費の捻出ですが、場合によっては「自腹」もあり得ることだと思います。
後はそれだけの「覚悟」を持てるかでしょう。
主催人さん、こんばんは。
設立準備委員会のメッセージ拝読し、「分裂」とか「温度差」など、これまでこのブログで懸念されていた語句が使われているのを見ると、とても切なくなりました。
>「自分たちのことは自分たちで決められる」立場を目指し
冒頭のこの部分が独立の大義名分なのでしょうが、主催人さんが仰るように「その結果、どんな世界を目指そうとするのか」というビジョンが描けていない、あるいは共有できていないのが分裂の大きな原因なのでしょうか?
小生は平凡な初老の一サラリーマンに過ぎないのですが、企業がビジョンを描くときに真っ先に考えるべきは「顧客のためにいかにあるべきか」ということだと思います。
将棋界を支える多くの将棋ファンの声は女流棋士の皆様にはどのように届いているのでしょうか、気になるところではありますねえ。
【王より飛車が好きさん コメント有難うございます。】
>将棋界を支える多くの将棋ファンの声は女流棋士の皆様にはどのように届いているのでしょうか、気になるところではありますねえ。
そうですね。
どう届いているかは、女流棋士達の「これからの活動」に現れてくると思います。
期待したいと思います。
律儀と評判の森下卓理事が本当に可哀想です。名人戦主催新聞社移管騒動に続き、女流棋士たちの連盟からの独立騒動。相当、神経をすり減らして理事の仕事に邁進していたことでしょう。案外、彼の病気が事態の推移に少なからぬ影響を及ぼしたのかもしれませんね。もともと、女流棋士たちの大多数は、男性棋士たちと「仲良し倶楽部」的付き合いをしているんじゃないですかね。だから、もめ事は好まないでしょう。いくら、一部の構成員に差し迫った危機感があったとして、なあなあ体質の構成員が大多数では、ダメですね。本当は、新法人設立準備委員会を解散してしまいたいところなんでしょうが、社会的に相当な地位の方々に発起人をお願いしている以上、そう簡単な話ではないですよね。だいたい、男性棋士たちがもっとしっかりしていれば、はなからこんな問題はおこらなかったと思いますよ。男性棋士たちの責任はことのほか重いと思いますね。
【最弱三段さん コメント有難うございます。】
>いくら、一部の構成員に差し迫った危機感があったとして、なあなあ体質の構成員が大多数では、ダメですね。
そうですね。
結局、プロ棋士の意識はどこまでいっても、「自分達の本分は将棋を指すこと」でしょうから、それ以外のことは「関心を示せ!」と言っても無理なのかもしれません。
さすがに、「今回の女流独立騒動自体を全く知らない。」という棋士はいないとは思いますが、中身を詳細に知ろうとはしない棋士は結構いるかもしれません。