「少女革命ウテナ」の完全新作のマンガが掲載された「月刊flowers」9月号の表紙
「少女革命ウテナ」の完全新作のマンガが掲載された「月刊flowers」9月号の表紙

 1990年代を中心に人気を集めたアニメ「少女革命ウテナ」の完全新作のマンガが、28日発売のマンガ誌「月刊flowers(フラワーズ)」(小学館)9月号に掲載された。アニメの原案などを担当し、マンガ版も手がけたさいとうちほさんが描いた読み切りで、さいとうさんの画業35周年を記念したもの。「20年ぶりの新作登場!!」「時を経て、再び革命の扉が開かれる!!」というキャッチコピーが添えられ、さいとうさんとアニメを手がけた幾原邦彦監督の対談も掲載されている。また、新作第2弾が今冬に掲載されることも発表された。

 「少女革命ウテナ」は、全寮制の名門、鳳学園に転校してきた男装の女生徒、天上ウテナが、薔薇(ばら)の花嫁と呼ばれる謎めいた美少女、姫宮アンシーと出会ったことで、“世界を革命する力”を奪い合う決闘ゲームに巻き込まれる……というストーリー。

 アニメ版は「美少女戦士セーラームーン」シリーズなどの幾原さんが監督を務め、前衛的な演出が話題になった。寺山修司が率いた劇団「天井桟敷」で音楽を担当していたJ・A・シーザーさんによる音楽も人気を集めた。テレビアニメが97年に放送され、劇場版アニメが99年に公開された。マンガ版は「ちゃお」(小学館)で連載された。