昭和クッキー大演説

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こんばんは。ご存知、みよしです。
前回の記事が2016年11月、ざっと1年半ぶりのブログになってしまいました。
(その頃から見て下さってる方は何人いらっしゃるのだろう……)

この1年半の間に色々ありまして、上京するきっかけになった会社を退職し、
その次の勤務先を3ヶ月で辞めて、今年の2月から、また新たな職場で働いています。
職場では、時報の代わりにTOKYO FMラジオが流れっ放しになっていて
最初は集中できるか心配でしたが、今はけっこう、それが楽しみになっています。

特に『Skyrocket Company』(略称スカロケ)は、マンボウやしろさんと
秘書の浜崎さんの掛け合いが面白く、仕事しながら吹き出しそうになることも。
浜崎さんの美声と天然っぽさ(と毒っぽさのバランス感覚)が可愛らしく
やしろさんが面白いの方なのは知っていましたが、引き出しの多さにも驚きです。


春分の日だというのに、寒波と降雪に見舞われた3月21日。
「初めてのバイトの面接に落ちてしまった」という21歳の男性からのメールと
やしろさんの話に、思わず仕事の手が止まりました。

やしろ「人によっちゃね、一つバイトの面接落ちたぐらいでやる気無くしてんじゃねえよ
と思うかもしれないけど、初めてのバイトの面接行って落ちるって、すごいショックですよ。
(中略)これ本当に何かさ、否定されたようなね。書いてあります。
『ただでさえ今までの経験であんまり自分に自信が持てないのに、また何か否定されてる』
んだと、そう感じたと」

そして「毎日鬱々としている負のスパイラルから早く抜けたい」
「いっそ自分がいないほうが、という考えがチラチラして来ました」

という思いが続けて吐露され、やしろさんはどう励ますんだろう、と思っていました。
そこからのお話がすごく心に残ったので、以下はほぼそのままの書き起こしです。



やしろ「学生時代とか20歳くらいだと、自分が必要ないのかなとか思ったりとかね。
もう生きてくのも嫌だななんて思ってしまうことあって、
そういう時代を越えてね、僕ら20代働いて、30代40代になってるけど、
じゃあ30代40代になったらそんな風に思わないかって、そんなこともないんですよ。

30代40代50代になったって、なんか生きてんの大変だなー、なんてね(笑)。
贅沢な日本に生まれて育って、で、やっぱりなんとか働くところがあって、
ご飯食べさせてもらったりとかしてて。他の人からしたらさ、いや何だよ、
簡単にそんなこと考えんじゃねえよ甘ったれやがって、こっちは家族がいるから、
そんな甘っちょろいこと言ってられないんだって思う人も沢山いると思います。

でも家族いない人とかからするとですね、今度は逆にですね、
家族がいて羨ましいなと思うし、家族が居ないからこそ、
何のために頑張って良いのか分からなくなって来たな、なんていう世代の人も沢山いて。
本当に人それぞれ、色んな環境で悩んでて、色んなことがあって心が折れそうになって。

いっそ自分がいないほうが良いなんていう風にね、思ってしまうことあるけれども、
思うことは自由です。でもそっから、やっぱりもう一回帰って来て欲しいし、
誰かのためにできることがね、頑張って生きてると見つかってくると思うし

そうするとですね、その領域までなんとかね、
僕ら頑張って行かなきゃいかなきゃいけないんだなって、僕自身もよく思います。

諦めないで頑張ってると、いつかは、自分のために何かをしてくれる人も出てきたり
お互い支え合える、それは決して恋人だけじゃないし、パートナーだけじゃなくて、
友人かもしれないし、仕事で見つかる人もいるんですよ。
学生時代の友人とは違うし、恋人とか親友とも違うんだけど、
この人と仕事を一緒に支え合って行けたら良いな、
みたいな人が見つかることもあると思う。
だから、乗り越えて欲しいなと思うし、不安はね、あると思います。

本当に、よく思うけど、1000個、2000個、僕たちは持ってるわけですよ。
例えば僕だったらね、有り難いことに丈夫な身体を持ってたり仕事を持ってたりする。
で、友人もいれば遊んでくれる女の子もたまに居たりなんかもしますけど、
そんな中でね、1000個2000個ぐらい持ってるのかな。
でもね、5個6個上手くいかないと、もうダメだって思ってしまうことあるけど、
それでもね、まだあと900個とか持ってたりするわけでね。

その持ってるものをちゃんと目で見たいなと思うし、ちゃんと感じたいな心でと思うし、
ちゃんと手で掴んでおきたいなと思うし、やっぱね、踏ん張って欲しい。

でね、踏ん張るきっかけにね、この書き込みがなって欲しいし、
で、僕の言葉が届いて欲しいなと思って喋ってるけども、この方を含めて
今ラジオの前でなんか頑張れてないって人、いると思います。

僕の拙い言葉じゃね、こんなの届かないかもしれないけど、
だったらですね、今日の雪とか、今日の寒さをきっかけにしてもらっても良いんです。
なんだって良い。今からかかる曲、それをですね、何か、
心の切り替えのきっかけにしてもらっても良いと思います。
一緒に頑張っていきましょう!

かけられた曲はMOROHA「三文銭」
イントロを聴いて「うわーっこの選曲か!」と目元がじわっと潤みました。
あまりの真っ直ぐさにこちらが気恥ずかしくなって、
けれど曲を聞き終わる頃には、それを越えて胸を打たれる一曲
アフロさんの声を、Galaxy S7などのCMで聴いたことがある人も多いのでは。


「三文銭」は素晴らしい楽曲ですが、今回久しぶりにブログを更新したのは、
自分にとってやしろさんの言葉が「踏ん張るきっかけ」となったから、
この先もし心が折れてしまいそうなとき、折に触れて読み返したかったからです。
やしろさんの励ましは、ラジオの向こうにいる男性へ切実に語りかけつつも
やしろさん自分へ言い聞かせているような熱さも感じました。

今回のメールに限らず、やしろさん回答にはハッとすることが多いです。
人として誠実さや正しさはもちろん大事だけど、
その正しさに縛られすぎない別の道(大人のズルさ)があることを教えてくれたり、
やしろさんの人柄なのか、気楽でゆるい空気感が癖になっています

冒頭でも触れましたが私自身、ここ最近の転職について心残りがないと言えば嘘になるし
これからの人生についてや、30代が見えてくることへの不安もあります。
けれど、転職を機に『Skyrocket Company』と出会って、
新しい世界の扉を開けた気がするこの頃です。


『Skyrocket Company』
TOKYO FM 80.0MHz / 月曜日-木曜日 / 17:00-19:00
本部長 マンボウやしろ / 秘書 浜崎美保
http://www.tfm.co.jp/sky/

こんばんは。ご存知、みよしです。
関東圏で放送されている「お願い!ランキング」にて
11月3日、メイプル超合金の読書企画「レーザー読書」が放送されました。
主に観逃した方・放送地域外の方向けですが、あくまで自分用の書き起こしです。


年間200冊以上を読み、読書好きとしての一面も注目されつつあるカズレーザーさん。
(最近読んだ本は北方謙三「岳飛伝(17)」
※解りやすいようリンクしていますがアフィリエイトは設置していません

岳飛伝 十七 星斗の章
北方 謙三
集英社
2016-05-26

今話題の5冊を実際に読み、本当に面白いと思った順にランク付けをする企画
三省堂書店 神保町本店のフロアを借り、カズレーザーさん・安藤なつさんの他
司会に森葉子アナ、書店員の小橋さん・竹村さん・内田さんが参加。
今回取り上げる5冊は以下のラインナップ。

村田沙耶香「コンビニ人間」
永田カビ「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」
堀江貴文「99%の会社はいらない」
樋口卓治「ファミリーラブストーリー」
中島芭旺「見てる、知ってる、考えてる」

この中で安藤なつさんが読んだことがあるのは1冊もなく、
最後に活字を読んだのは鈴木光司「リング」とのこと。
(「らせん」「ループ」「バースデイ」と全部読んでいるらしいw)
リング (角川ホラー文庫)
鈴木 光司
角川書店
1993-04-22




5位は最後に発表、まずは4位から。
※書き起こしで名の記載がないものは、全てカズレーザーさんの発言です

▽4位
さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ
永田カビ
イースト・プレス
2016-06-30

「心を開くって、どうするんだっけ…」28歳、性的経験なし。生きづらい人生の転機。高校卒業から10年間、息苦しさを感じて生きてきた日々。そんな自分を解き放つために選んだ手段が、「レズビアン風俗」で抱きしめられることだった──自身を極限まで見つめ突破口を開いた、赤裸々すぎる実録マンガ。pixiv閲覧数480万超の話題作、全頁改稿・描き下ろしで書籍化。(Amazonより引用)
「最初、完全にエロ本だと思ったんですけど、
じゃなくてこの人の内面が描かれている作品なんですよね。
まさか風俗から前向きなストーリーが展開すると思わないじゃないですか。
最初、しかも風俗に行ったところから始まるんですよ。
それはけっこう、キャッチーで面白そうじゃないですか。
これだけでめちゃめちゃ面白そう」

キャッチーな入り口だからこそ、腑に落ちない点も。

「これは作者の実体験ですごく面白いんですけど、
ストーリーとして見たときに、この後まだ続くと思うんですよ。
現在があるじゃないですか、そこの方が気になるんですよね。
レズ風俗に行って、その後どうなったのか」

作中は風俗へ行くまでの苦悩が大半を占め、
体験後の心境や生活が深く描かれていないという印象を持ったという。

「起承転結の「転」ぐらいなんですよ、今」
安藤「なるほど。そこも1冊に詰め込んで欲しかったってことね」
「赤裸々なぶん、すごくキャッチーなぶん、
ノンフィクションで終わっちゃうのがもったいねぇな、ってのは思ったんですよね。
それよりも、最後に嘘でも良いから、
ストーリーとしての山場がもう一個欲しかったってのがあります」
安藤「ハードルが上がっちゃったってことですね」

「もう1つは、レズ風俗で指名して描かれてる女性がすごい可愛いんですけど、
本当にそんな可愛い子が来るのかなあって、どうしても。どーうしてもそこが」w



▽3位

離婚を切り出された脚本家の野田隆介は、夫婦円満なホームドラマのシナリオを書きながら悩む。二人の子供は十分に育ち、手はかからない。だが自分は妻と別れたくない。その理由は何だ。世間体か?お金か?妻を愛しているからか?ドラマは高視聴率のまま最終回に向かい、離婚期日は刻一刻と近づく。
「めちゃくちゃ読ませる本」と褒めるカズレーザーに、
安藤「「読ませる」ってどういう表現なんですか?」
「これはもう、止まらないです。全然活字に慣れてない人でも読みやすいし」
森「安藤さん"でも"どんどん読める?」
安藤「ちょっとごめんなさい、語弊がないですか。バカな私でも大丈夫って意味ですか?」
間髪入れず「そうです」と言い切るカズレーザー(笑)。
安藤「そうですじゃない、潔いわ!」ww

ファミリーラブストーリーは、11月5日に公開された映画
『ボクの妻と結婚してください。』の原作も手掛けた樋口卓治さん。

「売れっ子の脚本家の方が主人公で、
夫婦愛をテーマにしたドラマの脚本を書くんですけど、
書き始めたときに奥さんから離婚を切り出されるんです。
離婚を迫られてる状況で、いい家族、理想の家族をテーマにした脚本を書いていく」
安藤「きつー。超きついじゃん」
本当に理想の夫婦の形ってどうなんだろう?っていうのが多分テーマだと思うんですけど、
樋口さんが出した答えが、けっこう意外な形なんで、『あ、そうなんだ』って思いましたね。
すっげぇ面白い、本当に面白かった」

なぜ3位なのか?

「これはもう僕の好き嫌いなんですけど、
この本の登場人物のイメージが一切描かれてないんです。例えば外見とか。
主人公の野田隆介、背丈がどれくらいとか殆どわからないように書いてある。
読んでるときに一番楽しいのって、その風景が全部浮かぶ描写。
描写が上手い本が僕は好きなんですけど、そういうのを極力排除して書いてある。
それに途中で、最初から絵が浮かばなかったんで、
どういう人たちなんだろうって考えてたら、もしかしたら樋口さん、
また映像化を見越して書いているんじゃないかなっていう」という指摘w

安藤「それか、読み手がその本人になれるっていうことではないのかな?」
「あー、そういう書き方なのかな」
安藤「わかんない、まだ読んでないから」www
「でも、そういう読み方もできると思う」



▽2位
99%の会社はいらない (ベスト新書)
堀江 貴文
ベストセラーズ
2016-07-09

世の中には「忙しい、忙しい」と言っている人は意外と多い。だが僕も仕事をしている量で言えば、「忙しい」と口にしている人たちと同じか、それ以上だ。にもかかわらず、「そんなにたくさん仕事をしていない」と感じる。なぜなら僕は「自分の時間」で忙しい、だから楽しい忙しさなのだ。しかし世の中の人は「他人の時間」で忙しい。忙しくて不幸だと感じてしまう。その元凶の一つが、「会社」という仕組みだ。会社に属することは「他人の時間」に縛られることでしかない。本書は会社に代わる組織のカタチと、新しい働き方を記したものである。
会社勤めてる人がこれ読んで、会社辞めたくなると思う。すっげぇ面白い。
今の会社社会全般にある、会社っていう組織はいらねえだろっていうのが
堀江さんの人生哲学なんですよ。会社っていう組織の否定じゃなくて、
『99%のモノはいらない』なんですよ、多分言いたいのは」

例えば「常態化する会議は会議室ではなくスマホ上で行う」
「面倒な仕事はAIに任せる」など働くことへの持論が展開されている。

「実際にビジネスでめちゃくちゃ結果を出してる方がそれを言っているから、
説得力が無限にありますよね。こういうのが読みたくなる新書だと思います。
新書を書く人って有名人なんですよ、基本的に。それを(頭に)入って来やすい言葉で書く
安藤「入って来やすい言葉って大事ですよね」
「そりゃそうよ。学術書じゃないんだから、固い言葉で書いたらダメなの。
堀江さんすごいのが、いい感じで自分が関わってるビジネスをさらっと入れ込んでくる」
書店員の小橋さん「すごい入ってました(笑)」
「やっぱり上手いんですよね」

なぜ2位なのか?

「多分けっこう売れてると思うんですけど、これ以上はあんまり売れないと思うんですよ。
めっちゃ伸びたりはしないと思う。っていうのも、これ新書の弱点なんですけど、
誰が言ってるか次第なんですよ、これって。堀江さんって賛否両論ある方じゃないですか。
堀江さんのことを嫌いな人は絶対手に取ってくれないですよ。
だから、完璧な手放しに絶賛はできないなっていう。弱点はそこだなと。
これはしょうがないですけどね、新書の弱点なんですけど」



▽5位

「ノンストップ! 」(フジテレビ系)で紹介され話題に! 脳科学者、茂木健一郎先生も大絶賛! 「バオはこの本で、もしかしたら、大人の常識をひっくり返すかも知れない」 ネットでつぶやく言葉が「深すぎる…」と話題沸騰!
この本にこの額を払うのは、自分だったらどうだろうなって考えちゃいますね。
あんまり面白くなかったですね」と笑いながらも厳し目の評価。
「子供は大人に従いなさい」
なんて言ってる大人がいることが驚きで、
そんな先生がいるのが驚き。
同じ人間なのに。
と作中の言葉を引用し、
「10歳の芭旺くんが、10歳なりに発した言葉って考えたらすごい面白いと思うし、
なるほどって思うこともあるんですけど、
それを感動する前提で書籍として売るのはいかがなものかっていうのがありまして。
改めて、それに影響を受ける大人って、ちょっとバカっぽくないですか?」
安藤「まぁ、忘れてた何かっていうところでの、大人がそれは良いって……」

何気ない言葉が心を打つなんてことはないと思ってる。
なぜなら本って、みんな作り手がめちゃめちゃ考えて書いた言葉が初めて、
活字になって出版されるわけで。何気なく書いた言葉に価値があるなんて言ったら、
本は俺、成立しなくなると思うんですと」
安藤「なるほどね。あー、なるほどね、そういうタイプ?」
「ちょっとそこがあって。あと、この子がよくわからないっていうのがあって。
もっと薄い本だったらいいんですよ、これが。
内容に比した厚さって本で一番大事だと思うんです。この厚さの本を作るなら、
もっといっぱい芭旺くんの写真なり直筆の文字なり入れてくれないと、
この子が誰に向けて書いてるかもわからない言葉に、
やっぱり心は打たれないと思うんですよね。
なんならこれは大人じゃなくて、10歳の子が読むべきだと思う。
同世代の子がこういうことをやってるっていうのが何よりの刺激だと思うので。
色んな人が、10歳の子がみんな出版するようになったら、めちゃくちゃ面白いと思うし」

書店員の内田さん「評判になっているのは間違いなくて、
活字がびっしり詰まった本がいっぱいあって、
息抜きにどこから開いても読めるっていうところが、
今求められてるっていうのはあると思います」
安藤「本とかあんまり読む意欲がない人なわけじゃないですか、
  (私みたいに)読んでないってことは。で、入口になったらいいかなとは思います。
忘れるからね、大人になると、子どもの心が。汚れてくから」
「まー脂汚れがすごいですもんね」
安藤「うん。しつこいね、しつこい脂汚れが」www



▽1位
コンビニ人間
村田 沙耶香
文藝春秋
2016-07-27

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。
「人とのコミュニケーション、距離のの取り方が我々とまったく違う、
全然違う考え方を持った女性が、社会と共存して行くために
コンビニでバイトするって話なんですよ。
でも途中でそれが一回崩壊するの。そこが面白いのよ」
安藤「なんで?なんで崩壊するの?」

「あれ?私、コンビニで働くことが社会との接点じゃなくなってる、
ってふわって気づく瞬間が」
安藤「えっ?どういうこと?すげぇ気になるんだけど」
「それが再生した形で幕を閉じるんだけど、
これがハッピーエンドなのかって言ったら、すげぇ分かれるところなの」
安藤「ハッピーエンドじゃないと思う可能性もあるってこと?」

「前に光浦さんと若林さんとも喋ったんだけど、
『これハッピーエンドだと思います?どっちだと思います?』って、
けっこうそこで分かれたの」
安藤「どっちだったの?」
「俺は、そんなに明るい未来じゃないのかなって思って……。
これ、すごい難しい本なのよ。すげぇ分かりやすく、噛み砕いて書いてあるんだけど、
噛み砕いて最後に感じる味が、たぶん各々違う
っていうのが、
この本のすごい面白いところなの。ネタバレになるからあんまり言えないんだけど。
これすげぇ、すげぇ本なの、ここ!(興奮して立ち上がろうとする)
めちゃくちゃ奥深い本!めっちゃくちゃ面白い」
安藤「興味ある!(自分が感じるのは)どっちかな」



発表後

評価された5冊のうち、1人の作者が様子を見ていた、というサプライズが。
そこに居るのは、お願い!ランキングの放送作家でもある、
「ファミリーラブストーリー」の樋口卓治さん

森アナから「居て欲しくない方は?」と聞かれ、
「居て欲しくない方ですか……樋口さん(笑)」と苦笑い。
安藤「お世話になってる人に居て欲しくないって」
「そりゃあね、これはもう(番組でお世話になってるから)取っつきにくいよね!」

好き勝手言ってしまった樋口さんと対面したカズレーザー。
あっ!はぁぁぁああ〜!(なんともいえない顔)お世話になっています」
樋口「嬉しかったです」
「すみません、3位っていうのは実質1位なんです」ww
評価には納得している、という樋口さんに作品の裏話を聞く。

「登場人物の外観がないと、やっぱりしっくり入ってこないんです、僕。
けっこう描写を重視するほうなんで」と、
登場人物のイメージを詳しく書かなかった理由を尋ねるカズレーザー。
樋口「言われて、書き忘れてたなと思いました。
   書いてるつもりだったんですけどね、自分では」
安藤「(物陰から様子を伺いつつ)忘れてたんかい」w

VTRが終わり、スタジオの竹山さんの感想。
竹山「このコーナー面白い。ヤバいな、カズレーザー見つけたな!
   書評が面白いもん。これは出版界を賑わすと思うよ
   あいつ、クソ忙しいのに今からクソほど本読まなきゃいけなくなるね
   やべーなこれ、面白い。また安藤があのスタイルだから余計にいいよね。
   ああいう本屋さんいるもん」
その後「TV Bros. 」しか読まない、本屋行ったらうんこしたくなるだけ、という竹山さんw



感想

お悩み相談コーナーの「カズレーザークリニック」も好評ですが、
今回の「レーザー読書」とても面白かったです!是非続けて欲しい企画。
5冊それぞれの書評が的確で、読んでいる本は「そうそう!」と思うし
読んでいない本にも、興味を惹かれるランキングでした。

カズレーザーさんもとい、メイプル超合金はM-1を見て好きになりましたが、
読書芸人としても注目され(今日放送のアメトーーク!読書芸人にも出演されますが、
上記の光浦さん若林さんと「コンビニ人間」について話したのもこのタイミング?)
カズレーザーさんをきっかけに本を読む方も、今後増えていきそうだなと思います。

読書芸人では濃いめの話が多そうですが、
「レーザー読書」では安藤なつさんが詳しくない代表なので、
あまり本を読まない人に向けて優しい企画として、たまにあると嬉しいですね。
現在の忙しさで話題の書籍を5冊読むのはなかなか大変だと思いますが、
コミックや新書混じり&普段の読書量が多そうなので、無理のない範囲で……と思います。

雑誌「FRaU」「MORE」など書評のお仕事も増えているカズレーザーさん。
又吉さんの『第2図書係補佐』のように、書評本や作家さんとの対談集も期待してます。
(既にそういった企画は動いてそうだけどw)今後の活躍もとても楽しみにしてます!



こんばんは。ご存知、みよしです。
今回は、NHKで放送されているコント番組「LIFE!」「人生とは」一覧です。
個人的に一気に読みたかったので、まとめてみました。
(一番上が最新〜BSプレミアム時代まで)随時追加予定です。

◯「LIFE!」とは?
「LIFE!」は「人生」をテーマとする新しいコント番組。
毎日を懸命に生きようとするからこそ突き当たる
人生の“可笑しさ”や“哀しさ”を、
さまざまな設定やキャラクターのオムニバスコントでつづります。
観れば少しだけ、生きることが楽しくなる?そんな番組です。
(公式HP「番組紹介」より引用



15.0.9.24|series-3 #21|水たまり1
  人生とは、避けられぬ深み。

15.0.9.17|series-3 #20|教育の壁
  人生とは、壁を貫く正義。

15.08.27|series-3 #18|囲み取材
  人生とは、飾られた嘘である。

15.08.20|series-3 #17|女マン
  人生とは、歩み合う影である。

15.07.30|series-3 #16|ダイエットの壁
  人生とは、理想という夢。

15.07.23|series-3 #15|歓喜の瞬間
  人生とは、喜びを分かち合うこと。

15.07.09|series-3 #14|モグラに育てられた男
  人生とは、不器用を愉しむこと。

15.07.02|series-3 #3ヶ月点検SP
  人生とは、「ありのまま」を見せること。

15.06.25|series-3 #12|カッツ・アイ
  人生とは、愛を守ること。

15.06.18|series-3 #11|奇跡の瞬間
  人生とは、他人(ひと)には見えない景色。

15.06.11|series-3 #10(モー・ミモー復活)|スーパースター 〜2割引〜
  人生とは、情熱の坩堝である。

15.06.04|series-3 #09|法律の壁(まっすぐ彦介)
  人生とは、壁の向こうにある明日。

15.05.21|series-3 #08|カッツ・アイ
  人生は、皆、仮の姿。

15.05.14|series-3 #07|ボクたちの公園
  人生は、遊び方を学ぶこと。

15.05.07|series-3 #06(『まれ』コラボSP)|宇宙人総理
  人生とは、未確認である。

15.04.30|series-3 #05|宇宙人総理
  人生とは、未知である。

15.04.23|series-3 #04|チキン揚げていい人
  人生とは、極みの味を知ること。

15.04.16|series-3 #03|部長、お電話です
  人生とは、出会いの巡り合い。

15.04.09|series-3 #02|オレたちの人生
  人生とは、青天井の欲である。

15.04.02|series-3 #01|最終面接
  人生とは、偽りのない履歴である。



◯series-3までの「人生とは」(不定期放送も含む)

14.12.30|2014 年の瀬 紅白コラボSP
  人生は、白か黒か、紅か白か。

14.09.25|series-2 #20|NHKなんで
  人生とは、続くものである。

14.09.18|series-2 #19|まっすぐ彦介
  人生とは、己の壁を破ること。

14.09.04|series-2 #18|パリの空の下
  人生とは、喜びを歌うこと。

14.08.28|series-2 #17|ホントに恐い人劇場
  人生とは、情熱である。

14.08.07|series-2 #16|密着!竹脇みつる新曲レコーディング
  人生とは、自らを越えること。

14.07.31|series-2 #15|スーパースター 〜2割引き〜
  人生とは、日常という名のショーである。

14.07.24|series-2 #14|オリジナリティ
  人生とは、個性を身にまとうこと。

14.07.17|series-2 #13|健さんがいた
  人生とは、粋である。

14.07.10|series-2 #12|傑作
  人生とは、夢のかけらである。

14.07.03|series-2 #11|新郎の父
  人生とは、涙にぬれた幸せである。

14.06.12|series-2 #10|たとえ予報士
  人生とは、曇りのち晴れ、ところにより雨。

14.06.06|series-2 #09|山倉くんと望月くん
  人生は、求めるな、与えよ。

14.05.29|series-2 #08|なんでも御見トシ夫
  人生は、逆転、また大逆転。

14.05.22|series-2 #07|練習中
  人生は、理想と現実のバランス。

14.05.15|series-2 #06|サイン
  人生は、落胆の中に奮起あり。

14.05.08|series-2 #05|スポーツ番長
  人生とは、すなわちこれ、人間なり。

14.04.24|series-2 #04|最後の客
  人生には、譲れない正義がある。

14.04.17|series-2 #03|大将
  人生とは、熱き夢を生きること。

14.04.10|series-2 #02|人見知りSP
  人生は、どこかで誰かに守られている。

14.03.18|やってみようスペシャル|一流の舌
  人生とは、新しい味への挑戦。

14.03.04|series-1 #06|サプライズ
  人生は、喜びと悲しみの交差点である。

13.11.04|series-1 #04|自慢の味
  人生とは、明日への選択である。

13.08.27|series-1 #03|9時半の男
  人生には、それぞれの正しさがある。

13.08.20|series-1 #02|うちわ職人
  人生は、今を生きること。

13.06.18|series-1 #01
  人生とは、勇気をみつける旅である。

2012.12.12|NHK BSプレミアム版 #02
  人生とは、風の中で生きること。

2012.09.01|NHK BSプレミアム版 #01
  人生とは、答えのない「問い」である。



◯番外編(series-3 #02|LIFE Word「結婚とは」スタジオメンバーの格言)
  結婚とは、修行である。(西田尚美)
  西田「親とか、そういう血を分けた人じゃなくて、
     他人の人と一緒に生活をともにするっていうのは、
     やっぱり耐えることも沢山あるしぃ(笑)。
     でもまぁ、一緒にいるから面白いことも沢山あるから」
  
  結婚とは、部屋が明るいこと。(内村光良)
  内村「ずーっと一人暮らしが長かったから、帰ったら暗いじゃん。
     で、パチンパチン全部つけなきゃいけないから、俺ってすごい注意深いから、
     もし泥棒がいるかもしれないじゃん。
     一部屋一部屋、サッ(と見渡す仕草)、つって。
     一部屋一部屋にブルースリー状態で(笑)」

  結婚とは、手に入らないもの?(塚地武雅)
  塚地「もう、見えない。
     内村さんじゃないですけど、家暗いし、寝てても怖いし。
     想像つかないんですよね。
     暖かく、他の人がいるっていう安心を
     俺は手に入れることができるのか、みたいな。
     だからもう、ずーっと仕事してたいんです、夜終わらず。
     帰りたくない、寒いし〜……」



◯最後に個人的な話
「人生とは」が気になり始めたのは、series-1 #06『サプライズ』でした。
杏奈ちゃんの誕生日をお祝いしようと、サプライズを計画していたしずる池田さん。
最初は和やかに食事をしていたものの、杏奈ちゃんから突然別れ話を切り出され、
池田さんは動揺して店員さんに『サプライズ』の合図を送ってしまい、
いたたまれない空気の中、店中から祝福される……、というコントでした。
別れ話の真っ最中に「おめでとう!」と言われ、二人は苦笑いを浮かべる気まずい空気の中
「人生は、喜びと悲しみの交差点である。」とナレーションが。痺れました。

「人生とは」は、このように毎回コントの内容に沿っているので、
文章だけで見ると軽く感じるかもしれませんが、
毎回、「ああホントにそうだなー」と自然に思えて、とても好きです。
内村さんにとっても「人生とは、コントである」ことが柔らかく伝わる番組で、
他のメンバーの方とのやり取りやロケも含めて、毎週楽しく見ている番組です。
「人生とは」はもちろん、これからの放送も楽しみにしております。

こんばんは。ご存知、みよしです。
5月25日、渋谷の無限大ホールで「又吉直樹主催 実験の夜 vol.38」を見ました。
「実験の夜」とは、ピース又吉さんが定期開催しているライブで
演目と演者は当日のお楽しみという、不思議なライブです。
決まっているのは、又吉さんが出演して、何かをするということだけ。

38回のうち私が見に行ったのはほんの数回なので、まだまだ新参者です。
ただ今回は、エンディングで「おおっ」と感じたことがあったこともあり
vol38のレポをしつつ、自分なりにこのライブを魅力を書いてみたいと思います。



◯開演前
「気になる言葉、好きな単語を書いて下さい」というA4のアンケートが配布され
舞台上には飛行機の滑走路のようなセットが置かれていました。

◯オープニングトーク
この日の又吉さんは、上下黒い服で、靴下だけが赤い。
『火花』の発表以降、差し色に赤がよく使われているような気がします。

先日発表がありましたが、『火花』で三島由紀夫賞にノミネートされたものの、
発表の瞬間は別のお仕事をされていたそうです。
結果がわかったあと、スタッフさんや編集さんは黙り込んでいたものの
綾部さんだけは「取れなきゃ意味ねぇんだ」と又吉さんに声を掛けたというw

◯メンバーの呼び込み
しずる村上さん、ライス関町さん、ブロードキャスト房野さん、ジューシーズ児玉さんの4名。
ちょっと順番があやふやですが、企画の準備をお客さんがしている間、
居酒屋で強面の先輩芸人たちに会ったお話で盛り上がっていました。
木村祐一さん、品川庄司品川さん、千鳥大悟さんという、映画『Zアイランド』組と遭遇し、
それまではしゃいでいたのに、緊張で無口になってしまう面々。
トイレに近い席で食べていたので、坊主の人が来るたび気にしていたものの
店員さんやお客さんも坊主の人がいて大変だったらしいw
又吉さんは「でも木村さんが全部ご馳走してくれてな」とフォローされていました。

◯紙飛行機文庫
そんなトークの最中にお客さんがせっせとしていたのは、紙飛行機の準備でした。
事前に配られたアンケートを紙飛行機にして、舞台上の滑走路へ飛ばすというもの。
又吉さんが説明しているあいだも「カサ……カサ……」と折る音が止まらないw
舞台上では、眼鏡と教頭先生がつけるような黒のアームカバーが配布される。

ちょっと設定があやふやな部分もあるのですが、「紙飛行機文庫」の企画説明。
村上さんは司会、又吉さんは帯を書く人で、他の3人は編集部員。
編集部員の3人が滑走路に届いた言葉を選び、それを組み合わせでできた本のタイトルに
又吉さんが即興で売れそうな帯を書く、といった大喜利のような企画でした。

お客さんたちが思い思いの飛行機を持つと、又吉さんの合図と楽しげなBGMがw
一斉に紙飛行機が飛ばされる光景はとてもファンタジックで、どこか懐かしかったです。
私は今回遠くの席だったので、飛ばした飛行機が中腹で落下するアクシデントが……。
(もしどなたかの身体にぶつかっていたら申し訳ないです、すみません)
けれど、前方の席にいる方々が不時着した紙飛行機を懸命に滑走路へ飛ばして下さったので
ほぼすべての紙飛行機が舞台上に届いていたと思います。こんな所で人の優しさに触れる。

村上さん「普段の実験の夜とは違う、陽気な光景でしたね!」w
早速、届いた紙飛行機の中からお題にする言葉を選ぶ編集部員たち。
舞台のホワイトボードには「そして / からの / は / の / と / に / が / も」と助詞等が並び
いくつかのお題が組み合わされる。お題が決定すると又吉さんがその帯を考え、
その回答が、ちゃんとした本の装丁のようにモニターへ投影される。

「腹ペコ」の「海外旅行」
  北半球は食べ尽くされた。逃げろ!南半球

解説:腹ペコ、という単語を擬人化?する発想。
   海外では「スプーン」というタイトルで販売されるとのことwありそう!

「関節」「ヒューヒュー」「おじさん」
  アイドルの追っかけはもう古い! わしはアレを応援する

解説:アイドルの歌やダンスではなく、軋む関節を応援する男の物語。
   ライス関町さんいわく、ジブリで映画化されるほどの人気作だとかw
   ボキボキッと骨が鳴る音を集音マイクで拾って〜と又吉さんが説明するも
   村上さんに「そんな光景ジブリで見たことないわ!」と一刀両断されるw
   個人的に、石田衣良さんのIWGP「骨音」を思い出したりしました。

この辺りで又吉さんが「みんな真剣にやってる? ちゃんと探してな」と不安がるw
感動できる作品を、と編集部員が懸命に言葉を探すものの、
又吉さんはなかなかGOサインを出さない……。
そんな中、決まったのが次のお題でした。いや、なんで?ww

「夕焼け」「ベロベー」
  夜はベンベーロ

解説:児玉「シュールにシュールを返すなよ!」ww
   朝も気になりますね、と誰かが言ってて「確かに!」と思いました。

◯メトロノーム大喜利
大量の紙飛行機は一旦滑走路にまとめられ、次の企画へ。
メトロノームのカチ、カチ、という音の合間に「早すぎるわっ」等の台詞があり
タイミングをあわせて大喜利を考える、というもの。印象的だった回答だけ抜粋。

「早すぎるわっ」
  ブロキャス房野「20歳でブルーチーズ」→早すぎるわっ
  又吉「早すぎるか?」→早すぎるわっ

この辺でジューシーズ児玉さんがフリップを使わずボケはじめ、
以後他のメンバーもフリップをほとんど使わなくなるw
児玉さんのこういうところが、すごいなーと思います。囚われてない!

「85歳で急に超能力に目覚めたじじいか!!」
  又吉「(空を見上げながら)雨が降る……」
「神よ」
「幻」
  又吉さんが関町・房野・児玉を従え異国の神話に出てくる神様みたいになってました。
  (この説明でまったく伝わる気がしなくてつらい)

◯限界あっちむいてホイ
2人1組になり、フリップで出されたテーマに沿ってあっちむいてホイをする企画。
「スーパースロー」(もはや顔芸の戦い)
「高速」(開始直後に「負けた〜!」と崩れ落ちる又吉w)

「反抗期」
  村上さんに「じゃんけんしろよ」と言われるものの、ふてくされる又吉と関町。
  又吉「ハァ?それやっていいことあるん?なんかくれんの?」
  村上さんの熱血教師っぷりもハマっていました。

「ホラー」
  薄暗く照明が落ち、児玉と関町があっちむいてホイをするたびに
  舞台上の誰かが倒れて行く展開w 最後はみんなが床に倒れて終了。

◯エンディング
5月26日に発売された堀本裕樹さんとの共著「芸人と俳人」の告知。

また、又吉さんから嬉しいお知らせも。以下会話のぼんやりした記録。
又吉「来年くらいに、実験の夜を大きな会場でやってみたいですね」
村上「いいですねそれ! 今まで何十回としてきた集大成ってことですね」
又吉「せやな、ずっと実験ばっかりしてたから……。
   やから、本番ってことなんかな」
村上「本番の夜!」

終わりっぽい雰囲気になったところで、又吉さんが「ではそろそろフライトしましょうか」と
言い出し、訝しそうなメンバー。又吉「無限大ホールが昔飛行場やったって知ってた?」w
突如設定を思い出した又吉さんと、椅子を並べただけの操縦席に座らされる面々。
ゆるいイラスト&ライス関町さんに雑な写真加工を施した写真などがモニターに写し出され
そのまま舞台袖へ飛行機が飛んで、今回の「実験の夜」in空の旅は幕を閉じました。



◯「実験の夜」とは
ざっくりとしたレポートだったので、どの程度伝わるかがとても心配ですが
「紙飛行機文庫」で、大人たちが紙飛行機を集める姿がなんとも奇妙だったり、
(言葉を書いた紙飛行機を飛ばす、という設定自体もとても美しいなと思います)
それぞれの芸人さんの発想の瞬発力には、毎回すごいなぁと思わされます。

「実験の夜」は1時間公演なので、「もっと見たい」と思うところでサクッと終了しますが、
だからこそ、月に1回のお楽しみ感があるのかもしれません。
平日の21時45分開演となると、関西からはなかなか行き辛かったのですが
今は東京に引っ越したので、むしろこの時間帯の開催がありがたく思えます。

これまで数回通っていて、なぜ突然レポートを書いたかというと
最後の又吉さんの「本番の夜」の構想に、特別な興奮を覚えたからです。
多忙を極める又吉さんがどれだけこのライブを大事にしているかは
これまでに開催された回数を見ても明らかですが、
今回のエンディングでも、「あそこはもうちょっとこうするべきやったな」とか
「次はああしてみたらええんかな」
と、次々にアイディアが出てくる。

少し前の話になりますが、3月に草月ホールで開催された『火花の秘話』というイベントで
西加奈子さんと対談された際、「実験の夜」にも関連したお話があったので
抜粋して書いてみたいと思います(より詳細な、イベント全体のレポートはまたいつか)

西さんは又吉さんと出会った当初から、その思考回路に非常に興味を持っていて
「今何考えてるんですか」「それはどういう意味ですか」と質問責めにしていたそうです。
「今でも何しでかすかわからへん。床の上を突然転がり出すんじゃないかって思う」と。
又吉さんは笑いながらも「それはでも、めっちゃ正解です」と話す。

又吉「僕、めちゃくちゃお客さんの前でやりたいんですよ。やりたいって衝動がすごい」
NSCに入って、まったくウケなくても「やれた」から満足だったそうです。
例えば、道の往来で突然叫び出す男は、傍目には異常者でしかないですが、
それを「一発ギャグ、叫ぶ男」とでもパッキングすれば、笑いとして成立する。
「だからギャグとかやなくて、ある種の病気なんです」と、
又吉さんは恥ずかしそうに話されていました。

又吉さんの「ギャグをやりたい」「小説を書きたい」はどちらも根っこにあるのは衝動で、
その衝動は狂気と紙一重かもしれず、だからこそ物凄く惹かれるのかなと思います。
又吉さんの中で、衝動と狂気と笑いはとても近しいところにあるのかなぁ、とか。

ところで、「実験の夜」は回ごとに又吉さんが話す割合がかなり低いときがあって、
それでも満足感があるのは不思議だなと思います。又吉さんが企画・主催してるからかな。
又吉さんの「やりたい・好き・面白い」という感情の延長線上に「実験の夜」があって、
感情の輪郭は曖昧になって、まるで意識を共有してるような瞬間が時折あるのです。

こう書くとヤバい奴みたいですが、そんな思考の一端を、これからも覗き見たいです。

6月は桜桃忌にあわせ「太宰治ナイト」があるため、次回の開催は7月21日(火)ですが
もし、この記事を読んで興味を持たれた方がいらっしゃったら、とても嬉しいです。
無限大ホールはすり鉢状の劇場なので、どこからでも見やすいかと思います。
(という文言はほーぼーさんのブログ「劇場へいこう」から頂きました(勝手に)

最後に、ずーっと気になってたんですが「実験の夜」って公演タイトルは
ここから来てるんだろうか。実験の夜、発見の朝、本番の夜。
実験の夜、発見の朝
パラダイス・ガラージ
イーストウエスト・ジャパン
1998-09-15

こんばんは。ご存知、みよしです。
もう2月が終わることに危機感を感じながらも、なんとかやってます。
今日は、新宿シアターモリエールで「すいているのに相席3」昼の部を見ました。
aiseki
「すいているのに相席」はバッファロー吾郎Aさん、せきしろさん
ヨーロッパ企画主宰の上田誠さんら3人が脚本を書いたコントを
キングオブコメディ高橋さん、THE GEESE、山脇唯さん、バ吾Aさんが演じる
ユニットコントライブ。噂はかねがね聞いていましたが、見るのはこれが初めてでした。

最近ほとんどのライブをご一緒している気がする、ほーぼーさんと一緒に、昼の部へ。
開演前BGMは3公演それぞれに脚本の3人が曲を選んだそうで、今回はせきしろさんセレクト
ミッシェルのゲット・アップ・ルーシーはいつ聞いてもいい曲だ!
(ちなみに、せきしろさんとクハラさんは北見北斗高等学校の先輩後輩という間柄です)
特集:【特別対談】クハラカズユキ×せきしろ - CDJournal CDJ PUSH



某アニメを連想させる「999」(まんまのタイトルだけどw)からはじまり
いくつものコントと幕間の音楽に夢中になって、あっという間の二時間弱でした。
面白くて楽しくて、徐々にきゅっと心を掴まれて、けれど最後は笑えて終わる。
残った余韻が確かにあるのは、狸の仕業じゃなくて舞台の醍醐味だなと思います。

順番はあやふや&抜けがあるかもしれませんが、コントタイトルは以下。
(詳細なメモをとってはいないので、便宜上って感じです……。)
999 / 姪孫 / 美しい声 / やる気 / スズメ / 挑戦 / アイドルの町 / EZ DO DANCE
雷 / 終り / ファニーチューリップ / オンバト / ボール / エンディング?
VTRコント:「十五の夜」「ギザギザハートの子守唄」

それぞれのコントにおいて有名人や芸能人の名前がふんだんに使われているので
こうやってブログで感想を書こうにも、どこまで書いていいか分からないのですが
「やる気」で鈴木雅之さんの名前が出たときは「そう来たか!」と思ったし
「終り」の山脇さんの生々しさには唸りました。(あのいけ好かなさ! / 褒めてます)

全体を通して感じられるのは、対象への強い興味の昇華
その人がなぜあんな風貌なのか、話し方なのか、美学を持っているのか、
そこに強い疑問や興味があるからこそ、その対象をより面白く見せることができて
悪意ではない、ユーモアの柔らかな膜で覆うことができるのかも、と思いました。
(まぁ、悪意の塊のようなコントもあることはあったんですがw)

演者も、キンコメ高橋さんの攻守の安定感(理性的な役が多かった気がする)
バ吾Aさんの溌剌としたおもしろおじさんっぷり、山脇唯さんの可愛らしさと穏やかさ、
そしてTHE GEESEの尾関さん、高佐さんはお二人とも存在感がすごかった。

高佐さん一人芝居の「美しい声」は、特に異質な空気が漂っていた気がします。
眼帯+学生服姿で耽美世界を体現する姿には、思わず高揚しました……。
古屋兎丸先生が描かれる世界観みたいでしたね。たまらん〜。
ただ欲を言えば、靴はローファーであって欲しかった(贅沢な願い)

どれも本当に面白かったけれど、個人的に好きだったのは
「やる気」「アイドルの町」「オンバト」〜「ボール」でした。
「オンバト」「ボール」はせきしろさん作のコントで
息子が芸人になったことに反対する父(Aさん)が、母(山脇さん)と一緒に
オンバトに出演した息子(尾関さん)を見るものの、オフエアで……という物語。
東京で頑張る息子に父親が送った手紙が最後に流れるのですが、
思わず自分に置き換えてしまって、胸がいっぱいになりました。

頑張って頑張って頑張って、どうにもならなかったら。
その「どうにもならない」はどうやって決めたらいいんだろう、と思いながらも
あのエンディングで思わずわはは、と泣き笑って。余韻がいつまでも残っています。
最後の曲はなんて曲だったんだろう。もう一度聞きたかったです。

そうそう、わがままかもしれませんが、開演前と作中の曲目リストと、
コントタイトルのリストを終演後に出口で配布してくれたら、
とっても嬉しいのになーと思いました。後々自分で聞けると楽しいと思う。
それと、自分の無知さと世代の違いもあってか、ピンとこないボケがいくつかあって
事前に「この動画を見とくといいかも」が知りたいなーとも思いました。
それを言い出したらネタバレになるのかなぁ。難しいですね。



終演後のアフタートークには、ずんのやすさんとR藤本さんが登場。
お揃いのようなパステルカラーの私服で、「なんか似てるね」と言われる2人w
アフタートークでは毎回尾関さんが司会らしく、懸命に話を振るのですが
そのシンポジウムのような口調から、真面目な人柄を感じられました。

やすさんは「オンバト」「ボール」に感動した、と熱く語られ
R藤本さんは「アイドルの町」で物語が進んだきっかけを質問されていました。
(A先生曰く「それはあるけど言えない!」とのこと。気になるー)
キンコメ高橋さんが山脇さんにセクハラ発言をする場面もw ひどいw

「EZ DO DANCE」で最後の「できたー!」というバ吾Aさんの台詞は
やすさんの常人離れした大声をイメージして発声した、という話や
(実際にやすさんが大声を出されたのですが、耳がビリビリするくらいすごかった!)
「美しい声」の恐ろしい裏設定(探していた人に光を奪われている)が特に印象的でした。

いろいろ忘れてるし漏れてる気がしますが、ざっくりとした感想とレポでした。
私が見たのは22日昼の1回のみでしたが、3公演とも少しずつ展開が違うそうで
次回は複数公演で見に行けたら良いなと思います。それまでに色々勉強もしたいw



今後の関連イベントとして、3月10日に新宿ネイキッドロフトで
「すいているのに相席3反省会」が開催される他、
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/naked/date/2015/03/10

3月21日には新宿ルミネtheよしもとにて「すいているのに相席 3.21」として
今回披露されたコントの中からいくつか、加えて新作も数本、
ゲストに麒麟の田村さんも出演されるそうです。
こちらはまだチケットもあるようなので、興味を持たれた方はぜひぜひ。

こんばんは。ご存知、みよしです。
今日はシソンヌ単独ライブ「trois」(トロワ)を見ました。
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シソンヌといえば、キングオブコント2014では王者に輝き、その面白さは折り紙つきです。
じろう、長谷川忍のW眼鏡という風貌は地味ながらも一癖も二癖もあり、
その唯一無二のコントは、芸人仲間からの評価も高いと聞きます。
チョコレートプラネットとの合同ユニット、「チョコンヌ」としても活躍中。

私がシソンヌを初めて見たのは前回の単独ライブ「deux」だったのですが、
その面白さと、狂気と色気が絶妙に混ざったコントに夢中になってしまい
今回の単独「trois」も、開催を聞いてからとても楽しみにしていました。
そしてその期待を何倍も越えてくるようなネタの数々に圧倒され、痺れました
すごく面白かったです!そんな勢いのままに、以下ざっくりとした感想。

※激しくネタバレしていますので、未見の方・DVD待ちの方はご注意ください



「空港」
「目覚まし時計」
「話そうぜ」
「体罰」
「老人と杖」
「トイレ」
「道案内」
「祭り」
「ぼけてる」


ネタの順番のみメモをとっていたのと、それぞれの名前は便宜上でつけています
幕間VTRの順番までは覚えていませんが、あの方の登場には驚きました!(笑)
前回もつくづく思いましたが、オープニングから音楽から衣装から、
本当にどれもお洒落でカッコよかった。センスが爆発している!
忍さんも衣装で印象がガラッと変わるけど、あるコントでの赤い靴が素敵でした。

個人的に好きだったネタは、「目覚まし時計」「体罰」「トイレ」「道案内」
「祭り」「ぼけてる」
。いや、ほとんどかい!ってツッコミはともかく、
後半の畳み掛けには心を鷲掴みにされました。終わって欲しくない、と思うほどに。

失踪した子どもへの執着が日常を狂わせていく「目覚まし時計」
うだつの上がらない清掃夫の特異な才能が発揮される「トイレ」
公園で待ち合わせる男の小さな疑問が事件性を帯びる「老人と杖」
これら三つのコントにおける、無機物への物語性を帯びた妄想がどれも面白くて、
けれども、すべての結末には薄ら寒い恐怖が伴う

シソンヌはこの緩急を使うのが本当に上手だなぁと思うのですが
(後述しますが「ぼけてる」とか(まぁこれは恐怖ではないけれど)
放たれた妄想が観客の脳を直撃するさまが、何よりも素晴らしいと思う。
「トイレ」は幕間VTRも込みで、特に面白かった作品です
帰りに駅のトイレで手を乾かすのが怖かったという影響されっぷり。

「体罰」は、クラスの担任(忍)が体罰教師に変貌するのを恐れて
夜も眠れない(が、殴られる夢は毎日見るw)少年(じろう)の、繊細さと異質さが際立つ。
癇癪からパニックを起こした暴走っぷりには全コントの中で一番笑ったし、
終演後に大きな拍手が自然と起こる
など、会場の熱気も凄かったです!

個人的に忍さんの、怒るというより叱るようなトーンがとても好きなんですが、
一方で感情が爆発したキャラクターを見るのも大好きです。
そういう意味で「道案内」は、じろうさんの色気はもちろん、
忍さんのカッコつけたヤンキーっぷり(男気)が垣間見えて好きでした。
キングオブコントで優勝を決めた「タクシー」を少しだけ彷彿とさせる、印象的なネタ。
ネタの合間から見える二人の心理にほっこりしたし、方向音痴なじろうさんに萌える!

「祭り」は緩やかな導入からは想像もつかない物騒な展開ですが、
昔読んだ中島らもの短編「日の出通り商店街いきいきデー」のような味わいがある。
(商店街の住人たちが自らの職能にちなんだ武器で殺しあう一日を描いた作品。
『白いメリーさん』収録 /「世にも奇妙な物語」で映像化されたこともある)
白いメリ-さん (講談社文庫)
中島 らも
講談社
1997-08-07

ほうれんそうで脳天、ネギ鉄砲の発想も凄まじいのですが
じろうさんが開発したという黒じゃがいもの開発理由が特にぶっ飛んでて、
「じゃがいもを投げても脳はじゃがいも分のダメージしか受けなくて
 黒じゃがいもを投げると脳が石と誤解して石のダメージを受けるんだ」
って最高すぎる!
オチが少し分かりにくかったんだけど、あれはどういう気持ちで見れば良かったのか(笑)

「ぼけてる」は、ちょっとこれ殺しにかかってるな……と思いました。
ぼけ始めた母親(じろう)に呆れつつも相手をしてやる息子(忍)
って図式にまず涙腺を刺激されるし、じろうさんの口癖や仕草もなんともいえず切ない。
オチの瞬間に、涙を零しながらもあんなに笑ったことは無かったです。泣いたよ!

同じような経験がある人は心を揺さぶられて仕方ないだろうし、
純粋に親孝行しようって、珍しく前向きに思えるコントでもある(失礼)。
「息子がいる」の流れであと数枚、胸にぐっとくる言葉が書いてあってもいいのに
それ以上の涙は欲しがらないところが潔くてカッコいいなと思いました。

最後の締めの短いコントは、全体の円環を感じさせるような終わり方。
幕間VTRでもその気配をじわじわと感じられるのだけれど、
考えれば考えるほど、すべてが繋がっていたのでは?と思ってしまう。
(そんな伏線の回収には、かもめんたるの単独ライブを少し思い出しました。
 勿論どちらのコンビも唯一無二だけど、この2組での合同コントも見てみたい!)

例えばあの杖の所在について、見た人とじっくり語りたい。
お婆さんがあの杖を持って小学生をいじめていたのか?(でもいじめそうにない)とか、
その小学生が8秒目を離した隙にいなくなった男の子なのかなーとか、
(でも8秒で誘拐はされないか)いろいろと膨らみます。妄想の伝播。
あとは、幕間VTRのパンはなぜ不味かったのか、とか(笑)
時計の時刻もなんか意味がありそうなんだよなー。そこはもうDVDで考察するしか!

そうそう、今回の公演はDVD化されるのでした。おめでとうございます!
(これまでの単独「une」「deux」からも一部収録があるそうです)

シソンヌライブ [trois] [DVD]
シソンヌ
よしもとアール・アンド・シー
2015-03-31

会場でDVDを予約すると、コント衣装のシソンヌと3ショット撮影会に参加できたのですが
スッピン+マスク+眼鏡のひどい状態だったのですごすごと帰りました。
シソンヌのお二人をじっくり近くで見られる貴重な機会だったけど、
恥ずかしさが勝って平常時でも参加できなかったと思う……。

ちなみに、次回の公演「quatre」も既に決定しており、
恵比寿のエコー劇場で5月29日(金)から6月7日(日)の10日間の開催だそうです。
じろう「10日間もするとおかしくなりそう」
忍「しんどすぎて途中で人が変わって、代理でしてるかもしれません」

とのことでした(笑)次回も是非行きたいと思っています。

今回の公演「trois」は、明日が千秋楽ですが、当日券も多めに出るそうですし、
会場は赤坂見附の「赤坂RED/THEATER」なので、どこからでも見やすいかと。
迷っている方はこの機会に是非、見に行ってみてはいかがでしょうか。おすすめです!
シソンヌライブ(公式)http://sissonne.jp/live03.html



こんにちは。ご存知、みよしです。
新年、あけましておめでとうございます!
本年も「昭和クッキー大演説」をよろしくお願いします。

と約半年ぶりのブログ更新となりましたが、元気です。元気でした。
Twitterを見て下さってる方には近況も伝わってると思うんですが
思えばブログでそういう記事は書いてこなかったですね。
というよりは、意図的に排除してきた、という言い方が正しいのか。
なので、関連するTwitterの呟きを混ぜつつ、
昨年を振り返ったり今年の目標なんかについて書きたいと思います

昨年はTwitterをきっかけに知り合った方とお会いする機会がとても多くて、
新年会や忘年会に呼んで頂いたり一緒にライブに行ったりと、
月並みな言葉ですが「出会いに感謝!」と思うことばかりで、とても楽しい一年でした。
そんな訳で、気付けば地元の京都よりも東京のほうが友達が多い、という謎の状況に。

その流れでという訳ではありませんが、実は11月に引っ越しました。引っ越したんです。
勤務地は東京で、住んでいるのは神奈川です。齢25歳にして初めての一人暮らし!
オードリー春日さんもびっくりの家賃で、慎ましく暮らしております。

そんな我が家ですが、自分が選んだご飯を食べて服を着て寝具で寝ると、
自分の濃さがすごく強まってる気がして、最初は落ち着かなかったです。
それも徐々に落ち着き、約二カ月経った今では一人暮らしを満喫しています。
今月は初めて友達が遊びに来るので、寝袋を買ったりしました。はしゃいでいる!

とはいえ、あのアイミングじゃなきゃ、私は引越せなかったろうなと思います。
東京への憧れはずっとあったけれど、思い切って飛び込む勇気がなかった。
数年にわたる夜行バスでのライブ通いの日々で、少しずつ精神を引っ越して、
いくばくかの確信を持って上京することができました。それはとても良かったです。
精神を置き去りにして、肉体だけ上京してもきっと意味は無くて、早々に潰れてたと思う。

前述した方々との出会いだったり、未来を考えての転職だったりと、
昨年は、間違いなく今後の人生ではターニングポイントなんだろうなと漠然と考えるけど、
タイミングの良さや運だけじゃない武器を手にいれるためにも、
今年はもっと頑張らなきゃいけないなぁ、と気持ちを新たにしています。
[現在の武器](と呼べるのかは疑問)
そんな訳で、昨年の下半期は就活や転職や引っ越しでバタバタと過ぎていきました。
今年は2月くらいには落ち着く予定なので、もっとブログを更新したいです
(これ毎回言ってる気がするけど、ほんとのほんとに!)

いつからか、ブログを書く文体がものすごく硬くなってしまって、
レポートのような、遊びの余地がない文章しか書けなくなっていました。
(たぶん、読んでる方にとっちゃ「考えすぎ」ってレベルなんだと思うけど)

その分、Twitterはわりあい自由にあれこれ書けて、
でも勢いに乗って書きすぎちゃうきらいがあって、なかなか難しいですね。

という訳で、今後もブログ・Twitterともに、良い感じで使っていけたらなぁと思います。
今もこのブログを見て下さってる方がいらっしゃるか解りませんが、
心機一転で頑張るぞーという気持ちでやっていきたいです。ひとつよしなに。
本年もどうぞ、宜しくお願い致します。皆さまにとって良い年になりますように!



今後の更新予定など
◯地味にプロフィールページを更新しました
◯昨年一年分のTwitter月ごとまとめは意地でもやります
◯昨年5月の又吉さんせきしろさんの自由律俳句イベントレポも意地でもやります
◯クリスマスに見たRGさんの3時間あるあるライブのことも書きたい
◯市川春子さんの『宝石の国』ほか、好きなものについてちゃんと書きたい
◯一人暮らしや母親との話など、これまで書かなかった日常のことも書きたい
◯卒論で書いた小説(短編80枚弱)の、評価が確定したら公開したい
◯がんばる

こんばんは。ご存知、みよしです。
26日、祇園花月の「RGが120分あるあるを歌いつづけるために武将が120分民衆からあるあるを聞き出すために客席に出陣する会」へ行ってきました。(以下あるあると略します)

出演者は、レイザーラモンRGさんと、ミサイルマン岩部さん(武将様)の2名。
普段は、RGさんとプラン9浅越ゴエさんの組み合わせで行われています。


このライブは、客席からリクエストされたあるあるを
レイザーラモンRGさんが選曲したカラオケに乗せ、時にはダンスも交えて歌い上げる。
歌い終わると、そのあるあるを色紙に書いてプレゼントしてくれる……。

そんなシンプルな作りですが、とにかく見終わった後の高揚感が凄い!!!
この日も、手拍子しすぎて痺れた腕を引きずるようにフラフラ帰ってきました。

実はかなり歴史のあるライブなのですが、私は2月のゴエさん回と合わせて2回目です。
関西在住のわりに参加歴が浅いのは理由があり、またこの記事は
「あるあるをテレビで見たことはあるけれど、あんまりピンときていない」
「気にはなっているけれど、もはや宗教という感想に不安を煽られている」方向けです。
……ものすごく絞られた層ですが、実をいうとこれは、以前の私自身のことです。

「もはや宗教といえる盛り上がり」「お客さんはあるある信者になってしまう」
そんな感想を見るたび、私は「つまり「一見さんお断り」な楽しさなのかなー?」
と勝手に解釈していて、回を重ねるごとに行き辛かったのですが、
思い切って行ってみるとこれがめちゃくちゃ楽しくて、まんまとハマったという訳です。

一度ハマったら抜け出せないという意味では、本当に宗教かもしれません。
ただお布施はチケット代だけなので、とっても良心的です!怖くないよ!
もし同じような理由で迷ってる方がいらっしゃったら、是非生で見て欲しいなぁと思います。

芸人さんはテレビでも見られるためか、世間ではお笑いライブは案外に敷居が高く
私自身も、「よく一人で行けますね」と職場で驚かれることもしょっちゅうですが、
ライブでしか味わえない面白さというのは、絶対的にあります。
それを強く感じさせてくれるのが、この「あるあるライブ」だと思います。

ライブそのものについては、ゴハさん(@goha5800jp)が完璧にまとめて下さっているので
「レイザーラモンRGと、あるある芸の向こう側 - オーバー・フロウ」
この記事では、個人的に感じた「面白さ」について書きたいと思います。



◯ライブでしか聞けない「あるある」
私が初めて生で聞いたあるあるは、「ゴマあるある」でした。
ゴエさんの「なぜゴマ!」「朝からゴマと決めていたんでしょうか」という解説を受けつつ
RGさんが選んだ曲は、布袋寅泰の「スリル」で、
「Baby Baby Baby Baby……」が「ゴマ ゴマ ゴーマ ゴーマ……」と歌われた瞬間、
グッと空気がRGさんへ引き寄せられるのを、びりびりと肌で感じました。

それは普段テレビで見ていた、「(あるある)はよ言え!」「時間取りすぎ!」と
揶揄される姿ではなく、キラキラした照明を受けて歌う、紛れもないスターでした。
瞬時にお客さんのボルテージも上がり、そのまま手拍子が沸き起こって
「みんな、あるあるを求めているんだ!」と衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。
(ちなみにゴマあるあるは「とんかつ屋、注文後にゴマ擦らせて時間稼ぎがち」でしたw)

また、テレビでは時間の都合上「1あるあるに対し1曲」が暗黙のルールですが、
ライブ後半になればなるほど、数個のお題を1曲に放り込む豪快さで、
偶然なのか必然なのか、歌詞にばちっとはまる瞬間が最高に気持ち良いです。

時にはダンスも交えながら「あるある」は歌われるのですが、武将様とのコラボでは、
「お化け屋敷あるある」をマイケル・ジャクソン「スリラー」に乗せて
あのダンスを完全再現する
という、蒸し暑い京の夜に相応しいナンバーとなりました。



◯唯一無二のコスプレとゲストとの掛け合い
実は、私が「あるあるライブ」へ行ったきっかけは、RGさんの佐村河内守のコスプレです。
なんで? と思われそうですが、気になっちゃったんだから、仕方ない……!
このクオリティたるや!
この回でのRGさんは、冒頭こそ杖をつき足を引きずっていたのですが
後半はその杖にマイクを巻いて(左腕の包帯を解いてw)手持ちにしていました。
サングラスのせいで目線が分からず、あるある採用者が分かりにくくなる失敗もw

私が佐村河内さんにどハマリしていたのを除外しても、「ゴーストライター」のお題で
「ゴーストバスタース」の主題歌を選ぶそのセンス
には痺れるばかりで、
客席全員で\ゴーストライター!/の合唱をしたのは良い思い出。
佐村河内さんをはじめ、RGさんが主催されている「バスツアー」では
小保方さんになりきってみたり(http://matome.naver.jp/odai/2139738171264685101
普段もコスプレで出てらっしゃることが多く、そちらも見所のひとつです。

武将様とのコラボでは「落馬で足を傷めて客席へ行けない◯食(RGさん)に代わって武将様があるあるを聞きにいく」という設定があり、武将様のキャラがとにかく濃厚な2時間でした。

濃厚なキャラクター例(順不同)
・迫(せり)から決めポーズで登場する武将様
・「武将様ー!」の歓声に「どしたぁー!?」と怒鳴り返す
・差し入れには一旦「毒入りか!?」と狼狽するものの素直に受け取る
・チキンナゲットあるあるをリクエストしたお客さんに「風刺ですな」と紙吹雪を撒く
・ひょうたん(自作)に入った川の水(ペットボトル)を飲む
・飛んできた手裏剣をかわす動体視力(武将様の手元から飛んで見えたのは幻覚です)
・雑誌は瓦版という(例「金曜日という瓦版」)
・妊婦さんがお題をリクエストすると「色紙は男が取りに来いよ!」という男気
また、小学生の女の子が「反抗期あるある」が書かれた色紙を持ち帰る姿を見て、
その小さな背中に思わず舞台上でグッときてしまう二人がとても良かったです。

一方、ゴエさんは武将様のような特異なキャラクターという訳ではありませんが、
劇場の真ん中あたりに座って実況しつつ、タブレットを操作しRGさんに情報を伝えたり
(パイン飴のお題では、会社のHP情報を伝えてくれる)かと思えば
「気持ち悪いですね」「早く(あるある)言って欲しい!」と痛烈に突っ込む場面もあり、
飴と鞭の使い分けの上手さを遺憾なく発揮されていました。どちらも楽しい!



◯お笑いライブとは思えぬ異常な盛り上がり
お笑いライブがどんなに盛り上がっても、最初から最後まで手拍子が鳴り、
「フ〜ゥ!」と大きな歓声や口笛が聞こえることは無いのでは
、と思います。
エンディングを迎えても尚、アンコールを求める拍手が鳴り止まないことからも、
お笑いというよりは、音楽ライブというほうがしっくり来るかもしれません。
お笑いと音楽、それぞれの美点がこれ以上ないほど融合したライブだといえます。

座ったままめちゃくちゃ盛り上がれるので、老若男女問わずおすすめですし
私自身がそうだというだけですが、音楽ライブに乗り切れない人ほど
(縦ノリの方法が分からなかったり、周囲の人との距離感が分からなくなるetc)
あるあるライブをより楽しめるんじゃないかと思います。
長々と書いてきましたが、とにかく一度、騙されたと思って足を運んで頂きたい。

もし「初めてお笑いライブに行きたいんだけど、何が良いかな?」と聞かれたら
迷わず「あるあるライブ」を推したいし、誰かを誘いたくなる魅力があります。
「ダイアン津田あるある」「学天即奥田あるある」を聞いて
応援したい人が増えるかもしれないし、何よりRGさんが本当にかっこ良くて、
パフォーマンスといい歌声といい、天性のエンターテイナーだわと惚れ惚れしてしまいます!

次回のあるあるは、8月26日(火)NGKでの「RGが笑いの殿堂なんばグランド花月で90分
あるあるを歌い続け、それを浅越ゴエが90分実況し、博多大吉が90分解説する会」
です。
平日開催ということでなかなか難しいかもしれませんが、
関西でも関東でも今後また機会はあると思うので、
少しでも興味が湧いた方は、是非行ってみて下さい!おすすめです。

こんばんは。ご存知、みよしです。
毎日アツがナツいせいで、冬の寒さが懐かしいですね〜。
という訳で(?)映画『私の男』を見てきました。

※原作と映画のネタバレ注意です
(原作への思い入れが強いので、映画に対して好意的ではないかもしれません)

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あらすじ(ぴあ映画生活より引用)
2008年の直木賞に輝いた桜庭一樹の同名小説を『海炭市叙景』の熊切和嘉監督が映画化。
流氷がやってくる北海道と東京を舞台に、自然災害で孤児になってしまった少女・花と、
彼女を養女として引き取った男・淳悟の禁断の愛を、
長い年月と移りゆく季節の中で描きだす。
浅野忠信が淳悟を、二階堂ふみが花を演じる。



感想
桜庭一樹さんの『私の男』は過去に読書会を主催したこともあり、
「原作がすごく好きですごく嫌い」という、特別な作品です。
◯記事 桜庭一樹「私の男」(原作感想)

なので、映画化されると聞いた時は、喜びよりも先に不安が頭に浮かびました。
テーマがテーマなだけに、批判の目を向けられることは想像できたし、
この関係が安易な恋愛モノとして描かれないかが心配
だった。

結果、どちらの理由とも緩やかに逸れつつ、でも原作とは別物だなと思いました。
原作を読んで映画を見る時、映画を見てから原作を読む時だけ、
一時的にその時の記憶を忘れたいなぁと思うことがあるのですが
「私の男」は良くも悪くも、そういう映画でした。

震災孤児となってしまった花を淳悟が引き取る冒頭シーンではじまり、
その後は多少のカットバックがあるものの、基本は時系列に話が進んでいきます
現在から過去に遡ってストーリーが進行していく原作とは逆の手法ですね。
(原作では、カメラで撮られた写真のように、ある日だけが描かれる)

花役の二階堂ふみは、中学生→高校生→大人へと、女の子から女へ変わっていく、
そんな難しい年頃を演じるのがとても上手かったです。
あどけなさと妖艶さが絶妙なバランスで入り混じる表情がとにかく魅力的で、
個人的には最優秀男優賞を受賞した浅野忠信よりも、二階堂ふみのインパクトが強い。
(勿論、浅野忠信のクズっぷりも良かった。想像以上に色気があった!)

ただ、全体的な話の構成が、その妖艶さに引っ張られすぎている気がする。
淳悟が花を抱くようになった肝心の理由が幼少期のトラウマや絶望ではなく
花の成長による欲情、かつ単純な性欲処理であるかのように見えてしまった。
(小町と別れるシーンが直前にあるからだろうか)

話題になっている(?)血の雨のシーンは衝撃的ではあったけれど
(親子の血縁や、生まれ直すという意味が込められているのかなぁ)
そういうメタファーではなく、もう少し二人の言葉のやり取りが欲しかったです。

ラストの囁きと笑みも、原作とはテイストが違った印象でした。
主導権は花にあって『私の男』をどうするかは全て自分次第、という暗示なのかな?
ここで原作への思い入れを爆発させますけれど(これまでも大分出てたけど)
『私の男』の淳悟と花の関係は、原作での「チェインギャングの絵」だと思っています。
二つのべつべつの鉢から生えたほそい貧相な木が、
鉢を近くにおきすぎたせいで途中から絡まって、
一本の木みたいになって上にのびているのだ。
剪定もされず、無駄な枝や花弁や実に疲れきって、二本とも乾いて痩せていた。
どちらがどちらを支えているのか、互いに困っているのか、
必要としあっているのかもよくわからない。
それはなんともグロテスクなフォルムだった。
共依存よりもっと醜く淫猥な、血の依存というテーマに対しては、
安易な共感ではなく、一枚の絵画のように突き放して見るしかないのでは。
原作では、そのおぞましさと歪みが強烈な筆致で書かれているので
目が離せない魅力を感じていたし、それこそ覗き見したいとも思えました。

ところが不思議なことに、映画での花と淳悟の関係は
知れば知るほど「どうぞ勝手にして下さい」と萎えてしまう
二人とも体温が低そうな感じだからかな? とも思ったんですが、
この記事を読んでなんとなく、理由が分かった気がする。
「私の男」に近親相姦被害者が疑問 - シネマニュース : nikkansports.com
「難しいところを描いている…
そういうことを言われるのは当然と思って描いた。
うまく言えませんが、そういうことはあると思うけれど、
愛はあるということを描きたかった。美化して描いたというつもりはない。
そこにある厳しさをもって描いたつもりです。」
原作を読んで、私は愛ではなく共依存だと強く感じていたけれど
監督がそれを愛だと捉え映画化したのであれば、そりゃあ別物に感じるのは当たり前だ
ただ、個人の感じ方とはいえ、あれを愛と呼ぶのは暴力的すぎやしないか
私の知らない世界には、そういう愛もあるのかもしれない。
愛の解釈なんて人それぞれだし何が正解なんて無いけど、私はあれを愛だとは思わない。



そのほか気になったところ
◯淳吾ってこんなにダメ男でしたっけ?
コーラと煙草(HOPE)のステマ疑惑
◯まんまとコーラ買って帰ったよ!
◯コーラといえば(?)高良くんの噛ませ犬感がすごい

世界一怖い「美人薄命」の使い方と堂々たる宣戦布告
◯小町さん役の河井青葉さんも綺麗な方でした
◯このインタビューも面白かった!
INTRO | 河井青葉(女優)インタビュー:映画『私の男』(6月14日公開)について【1/5】

◯上記インタビューを読んで気付いたけれど、
 東京へ行って淳悟が転落し花が美しく成長していくのは、
 腐野という名字にかかっているのかな
(鎖、でもある気もするし)
 (淳悟はそのまま「腐」って、花は名字を変え「花」の鮮度を保つ

主演二人の絡みは指フェチ・脇フェチの人には堪らないんじゃなかろうか
 小町の指はしゃぶらないのに花の指はしゃぶる淳悟=甘えの表現?
 原作にある「指に、娘の匂いがしみついて、洗っても消えない」
 「指に娘が棲んでいる」感じはすごく伝わってきた。えろい

◯一般的に、父親がどこまで娘に触れて良いかのラインで
 「下着で隠れる箇所は触るな」という意見を聞くけれど
  手はむき出しであると同時に「舐める」ことが直ぐさま前戯に繋がる不思議

◯高良くんと浅野忠信のシーンで目がキラキラする女ですみません
◯ガッツリした濡れ場は小町と花それぞれで2回くらいです
◯バストトップ→小町◯ 花×(何のメモなんだ……)
付き合う前の男女では行かないほうが良い(たぶん、いや絶対気まずい!)

◯『私の男』より『ヒミズ』『地獄でなぜ悪い』の二階堂ふみが好きなので、
  自分はテンションの高い彼女が好きなんだろう
◯淳吾は大森南朋さん、新井浩文さんでも見てみたかった
◯新井浩文さんだとガチ恋人だからアレなのかしら

こんばんは。ご存知、みよしです。
壱坪シアタースワンで、iaku「人の気も知らないで」を見ました。
※ツアー公演は来週の三重が最終だそうですが、多少ネタバレがあります
hitonoki
あらすじ(フライヤーより引用)
春の日曜日の午後。桜は散った。
彼女たちは交通事故で入院中の同僚・アデコのお見舞い帰りにカフェでお茶をしている。
今日は寿退社した別の同僚の結婚式の余興の打ち合わせを
しなければいけないのだけど気分じゃない。
入院中のアデコの治療痕があまりにもショッキングだったから。
「目に見える身体の一部欠損」を負った彼女をどのようにサポートしていくか、
それぞれの生活・事情・思いに”繋がれた”ところから激しい議論が交わされる…。



感想
劇作家の横山拓也さんが主催される「iaku」の公演は「エダニク」でハマり、
「目頭を押さえた」「流れんな」と見ていたのですが、久しぶりに感想を書きます。

「人の気も知らないで」は「エダニク」と同じく、会話が主役の作品。
舞台は客席と地続きのテーブル二つに椅子が四つ。照明も音響もなし。
役者さんは時折飲み物を飲んだりするものの、基本は座ったまま。
そんな55分という短い尺の作品でしたが、味の濃い食べ物ほど少量で満足できるように
見終わった後は色んな考えが頭をぐるぐると渦巻いて、大変でした。

登場人物は綾(伊藤えりこ)(ノリと面倒見が良い。7歳年下の彼氏がいる)
心(宿南麻衣)(真っ直ぐかつ素直。意見ははっきり言うタイプ。綾たちの後輩)
長田(永津真奈)(毒舌クールなインテリ系。マッサージの常連)な三人の女たち。

カフェに入ってきた綾と心は、ミニコミ誌の先輩後輩の関係。
お見舞い、花粉症、同期の結婚式、これから来る長田の話などが取り留めもなく語られる。
遅れて綾の同期である長田が合流し、取引先の社長やマッサージの話を経て
本題である、結婚式の余興の打ち合わせを始めるものの、
長田のある提案で三人の思惑は徐々におかしな方向へ……。といった感じ。

全体を通して関西弁ということもあり、前半の綾と心のやり取りは
ノリツッコミや歌ネタ(絶妙な「Joy to the love」)が多用され、とても楽しい!
(ただ、今思い返すと、アデコの治療痕を見たショックの反動なのかな? とも思える)

長田が到着してからは長田VS心の力関係が目まぐるしく入れ替わり、
仲裁する綾の暴露によってそれぞれの過去が明かされていくのですが
これが攻撃ならぬ口撃の連続で、見ていてハラハラしました。
ふらりと入ったカフェで、隣のテーブルがこんな感じだったら怖すぎる。

長田のある秘密が分かってからは、彼女が心へ浴びせ続けた言葉が、
そのまま長田自身のことを表していた
と分かり、ふわりとした弛緩がある。
その直後に「こんな後出し、ずるい!」と激高する心の気持ちも、すごく分かる。
自分だけが知らなかったこと、自分だけ悪者にされたような、そんな気持ちなのかな?
少し違う喩えかもしれないけど、秘密を共有する=女同士の友情みたいなところ、ある。
同期である綾と長田の絆と、そこに入り込めない心のもどかしさを同時に感じました。

序盤の伏線をゆるく回収する形でラストへ繋がっていくのですが
長田や綾は進めるきっかけが出来たけれど、心はしんどいだろうな。
二人が心の真っ直ぐさと、筋の通し方を好意的に受け止めてくれることを祈りたい。
(あと、長田の相手の職業を考えると、カミングアウト済みなのか? とふと気付く)
にしても、甘いものを食べて元気出そう!って、女の特権的な気分転換方法ですね。
かくいう私も帰り道に甘いものが食べたくなって、チョコレートを買いましたよ(報告)

舞台上には出てこない「アデコ」の存在やキャラクターが色濃く見えるのは
「エダニク」での「ヤナギさん」に近いものを感じました。
あと、男性ながら女性の会話をここまで書けてすごい、と思う反面、
男性だからこその距離感と目線の冷徹さなのかな
、とも。そんなリアリティ。
ざっと全体の感想はこんな感じでしょうか……。でも、まだまだ書きたいことがある。
雑談混じりになりますが、もし良ければもう少しお付き合い下さい。

まず、痛みや喪失をどう処理するか三者三様だなぁ、ととても興味深かった。
アデコの事故というイベント(嫌な言い方になりますが)があり三人は
心→今後のアデコの人生や、自分にできるサポートを考える
綾→事故が起こった原因の追及と、その責任の所在を明らかにしたい
長田→アデコに感情移入する/自分に置き換えて考えてしまう と、
それぞれが「過去」「現在」「未来」の考え方を体現している気がしました。

脚本を書かれた横山さん曰く「他者が抱える傷への想像力の話。」である今作は
「人の気なんか知らないよね」という、諦めであり救いでもあると思う。
その傷がどう癒されるのかその人自身でさえ分からなくても、
ある日突然誰かの一言ですーっと楽になることがある。
そういう意味では、長田が言われた「出来損ないのニューハーフ」も、
アデコへの「不幸中の幸い」も、そういう意図じゃなかったかもしれない。

誰かの照れ隠しが誰かの地雷だったりするし、
誰かにとって最良の言葉のチョイスが、言われた方にとって最悪だったりする。
私たちが言葉を使ってコミュニケーションをする限り、
この埋まらなさを抱えていくしかないんだな、と改めて思い知らされる。

(言葉にだけ頼るのは良くないですね、と自戒の念を込めて……。)

それと、「欠損」というキーワードが個人的にとても気になった。
「四肢全部」と「頭・胴体」ではどちらが私なんだろう、とふと考える。
長田の「右腕の無い男と結婚できるか?」という台詞と、
「目なら?生殖器なら?」という追い打ちにグサグサと射抜かれてしまった。
ただ、結婚した後で右腕が無くなる可能性はゼロじゃないし、
それを言い出すと「どうせ死ぬなら生きてても仕方ない」と極論になる気がするけど。

(なんとなく)関連する自分の呟きふたつ。


終演後は、アンケートを書きながら会場の写真を撮ったり(許可は頂きつつ)
ラスト一冊だった短編戯曲集を購入したりと、隅々まで堪能しました。
(タイトルからして気になる「嫁に来ない課」「仮面夫婦の鑑」!こちらで購入できます)
今回の台本もあったものの、記憶そのままの熱量で書きたかったので見送ることに。
三人を演じた伊藤さん、永津さん、宿南さんを間近に見たものの、
さっきとは皆別人のようで、さすがプロだわ!と感じました(当たり前)
IMG_8380
さて、えらい長さになってしまいましたが、今後のiakuの公演予定と
脚本の横山さんに心をくすぐられた話をして終わりにしたいと思います。
・会場の入口でちょこんと目印のように立っている横山さん
・終演後「感想を下さい」をあれこれ言い換えて訴える横山さん
・「(感想を)書きやすいテーブルが…非常に書きやすいテーブルがございますので」
(※ほんとにただの萌えポイント列挙でしかない)



iaku 今後の予定
「人の気も知らないで」全国ツアー2014
7月18日(金)〜19日(土)三重:津あけぼの座

「目頭を押さえた」DVD発売&「流れんな」新フライヤー公開記念 iakuトークイベント
8月9日(土)21:15〜22:45 大阪:common cafe

「流れんな」
東京公演(10/25-11/2)@三鷹市芸術文化センター 星のホール
三重公演(11/8-9)@三重県文化会館小ホール

※より詳細な情報は公式(http://www.yokoyama-iaku.com/)をご覧下さい。

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