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カテゴリ: 3. 競馬

概要

 JRAの2016年リーディングサイアーに関する一考察である。過去10年にわたるリーディングサイアーランキングの変遷とともに今年のランキングの意味合いおよび来年以降のトレンドについて考察した。


背景と目的

 2016年もJRA全レースが終了し、リーディングサイアーランキングが確定した。本記事では、昨年と同様、過去10年にわたるランキング変遷とともに今年のランキングの意味合いと今後のトレンドについて考察する。


詳細

1.2016年リーディングサイアーランキング

 表1は2015年リーディングサイアーランキング上位10傑。
1位、2位はそれぞれディープインパクト(以下、ディープ)、キングカメハメハ(以下、キンカメ)となり2強状態が今年も継続した。ディープは勝馬率、EIとも他の9頭に比べて抜きん出ている。相変わらず優秀。
 キンカメは、獲得賞金が約10億円減り40億円程度になったが、これは、昨年G1を6勝と好調だったためで、初リーディングの2010年以降ずっと40億前後で稼ぎまくっているので全く成績は落ちていないといえる。
 ダイワメジャーは、上2頭とは差があるが、ついにトップ3入り。勝馬率がキンカメとほぼ同等で、クズが少ないのだろう。
 4位ハーツクライは、EIはダイワに勝っているが、勝馬率でやや劣る。また、G1勝ちがないのも辛い。2年連続でG1勝ちがないのが少し心配だ。
 5位ステイゴールドは、相変わらず勝馬率もEIも低いが、稼ぎはハーツクライと同等。産駒数が多いのが救いか。
 6位マンハッタンカフェは稼ぎが昨年とほぼ同等だが、勝馬率が非常に上がった。目立つ部分はないが、安定している。
 クロフネは、重賞2勝だけだが、渋太く上昇。勝馬率が上がって手堅く稼いでいる。
 ネオユニヴァースは昨年と同じ8位。勝馬率が下がったがどうにか踏みとどまったという感じだ。
 ハービンジャーは、産駒数も増えてついに本領発揮か。しかし、大物不足でやや物足りない。コンスタントに稼ぐタイプかもしれない。
 ブラックタイドは、さすがディープの全兄。しかし、勝馬率はベスト10クラスとしては物足りない。稼ぎがキタサンブラックにかなり依存している。
 昨年との変化で見ると、ゴールドアリュール、ゼンノロブロイが1年でいなくなってしまったのが少し寂しい。

表3 表3 2016年リーディングサイアーランキング10傑
順位 馬名 勝馬率 EI 賞金[億円] 代表産駒
1 ディープインパクト 0.374 2.8 73.7 サトノダイヤモンド
2 キングカメハメハ 0.321 1.66 42.5 ヤマカツエース
3 ダイワメジャー 0.319 1.31 27.8 メジャーエンブレム
4 ハーツクライ 0.281 1.41 25.6 シュヴァルグラン
5 ステイゴールド 0.264 1.25 25.4 オジュウチョウサン
6 マンハッタンカフェ 0.314 1.18 18.7 クイーンズリング
7 クロフネ 0.307 1.12 17.6 ホワイトフーガ
8 ネオユニヴァース 0.233 1.19 16 サウンズオブアース
9 ハービンジャー 0.291 0.99 15.7 マイネルサージュ
10 ブラックタイド 0.248 1.52 14.9 キタサンブラック


2.過去10年間の変遷

 図2は、過去10年のリーディングサイアーランキングの変遷である。
 2011年以降、ディープ、キンカメ2強が続いている。数年前までの上位常連であるフジキセキ、シンボリクリスエス、クロフネはピークが過ぎ、新世代としてダイワメジャー、ハーツクライ、ステイゴールドが安定勢力となった。また、ネオユニヴァース、マンハッタンカフェらも安定して上位を形成している。ここ数年は、メンバ―の入れ替わりが少ない傾向が続いている。注目株であったハービンジャーが9位に入ったのが、今年の大きな変化だろう。

2016
図2 過去10年の変遷

3.今後の展望

 前節までを踏まえてここでは今後の展望を行ってみたい。
 来年も1位ディープ、2位キンカメが堅いだろう。3位、4位はハーツクライ、ダイワメジャーだろうがダイワが優位か。5位以下は、常連のステイゴールド、マンハッタンカフェに、ハービンジャーが食い込んでくるだろう。クロフネ、ネオユニヴァースはさすがに上昇はきついと思われる。10位以内確保できるかどうかという戦いになりそう。
10位をうかがう馬としては、ヴィクトワールピサが今年17位で有望。アドマイヤムーンは少し頭打ち気味だが、まだ可能性はありそう。
 新興勢力については、初年度100位以内として、ルーラーシップ(65位)、アイルハヴアナザー(78位)、ディープブリランテ(81位)がいる。ルーラーシップは、勝馬率0.257と優秀。言わずと知れた良血で、ややムラのある現役時代を考えると、ステイゴールド的な活躍をするかもしれない。なかなか期待が持てそう。最後に2017年のリーディング予想を表2にまとめておく。


表3 2017年リーディングサイアーランキングの予想
順位 馬名 コメント
1位 ディープインパクト 極めて傑出した能力により確実。
2位 キングカメハメハ 傑出した能力で2位確実。
3位、4位 ダイワメジャー、ハーツクライ 2017年も3位争いをするだろう。
5-6位グループ ステイゴールド、ハービンジャー ハービンジャーは上昇しそう。
7-10位グループ マンハッタンカフェ、ゴールドアリュール、ネオユニヴァース、アドマイヤムーン、クロフネ、ゼンノロブロイ、ヴィクトワールピサ 産駒数が多く安定な面々に、ヴィクトワールピサが食い込めるか。
新興勢力 ルーラーシップ 高勝馬率。いずれはトップ10を狙える感じ。


まとめと今後の課題

 2016年のリーディングサイアーランキングについて、過去10年の変遷および今後の展望を交えて考察を行うことができた。

要旨

 JRAの2015年リーディングサイアーに関する一考察である。過去10年にわたるリーディングサイアーランキングの変遷とともに今年のランキングの意味合いおよび来年以降のトレンドについて考察した。


背景と目的

 2015年もJRA全レースが終了し、リーディングサイアーランキングが確定した。本記事では、昨年と同様、過去10年にわたるランキング変遷とともに今年のランキングの意味合いと今後のトレンドについて考察する。


記事の詳細

1.2015年リーディングサイアーランキング

 表1は2015年リーディングサイアーランキング上位10傑。
1位、2位はそれぞれディープインパクト(以下、ディープ)、キングカメハメハ(以下、キンカメ)となり2強状態が今年も継続した。ディープは勝馬率、EIとも昨年より下がったが、EI=2.55は、他の9頭の平均である1.22に比べて圧倒的に高い。勝馬率は、他9頭と比べ最も高いが、他9頭も平均が.300と上昇したため今年はやや差が縮まった。それでも非常に優秀だ。
 キンカメは、獲得賞金が約3割も増えた。勝馬率、EIとも上昇し、ここへきてディープとの差を少し詰めた。EIが2近くになったのは、初リーディングトップの2010年以来だ。また、クラシック3勝を含むG1 6勝と最もG1馬が多くなった。牡馬のラブリーデイ、ドゥラメンテが活躍したのは、後継候補が増えるという意味でも非常に良かったと思う。
 3位ハーツクライは昨年、勝馬率、EIの点で優秀なため、キンカメを抜くと予想したが、逆にかなり差を付けられた。重賞勝利馬の数で大きく差がある。主力のヌーヴォレコルト、ワンアンドオンリーが活躍できなかったのも残念だ。4位ダイワメジャーは、勝馬率は非常に優秀だが、EIが1.20と寂しい。ハーツ同様上級レースで勝てる馬がいなかったということであろう。5位ステイゴールドは、勝ち馬率が改善した。G1はゴールドシップのみだったが、産駒全体で稼いだ印象だ。6位マンハッタンカフェは昨年とほぼ同様の成績。目立つ部分はないが、安定している。ゼンノロブロイは、勝馬率が上昇し、今年ついに10位以内に入った。ネオユニヴァースは勝ち馬率が上昇したが、全体の賞金が減り8位に下降。クロフネは、昨年11位から9位に戻ったが、勝馬率、EIとも下がり、さすがにピークは過ぎたか。ゴールドアリュールは、ダート路線では圧倒的で、勝馬率も.321と優秀。シンボリクリスエスが産駒数も勝馬率も低下したためか、11位になってしまった。
 10位以内でみると、フジキセキ、シンボリクリスエスの代わりに、ゼンノ、クロフネが入ったくらいで大きな変化はなかったといえる。


表1 2015年リーディングサイアーランキング
順位 馬名 勝馬率 EI 賞金[億円] 代表産駒
1 ディープインパクト 0.366 2.55 69.1 ショウナンパンドラ
2 キングカメハメハ 0.347 1.91 53.7 ラブリーデイ
3 ハーツクライ 0.332 1.36 25.0 ヌーヴォレコルト
4 ダイワメジャー 0.329 1.22 24.4 メジャーエンブレム
5 ステイゴールド 0.265 1.16 22.3 ゴールドシップ
6 マンハッタンカフェ 0.255 1.12 18.6 クイーンズリング
7 ゼンノロブロイ 0.304 1.03 17.8 リアファル
8 ネオユニヴァース 0.293 1.05 17.0 サウンズオブアース
9 クロフネ 0.258 1 17.0 アップトゥデイト
10 ゴールドアリュール 0.321 1.17 15.6 コパノリッキー


2.過去10年間の変遷

 図2は、過去10年のリーディングサイアーランキングの変遷である。
 2011年以降、ディープ、キンカメ2強が続いている。ディープとトップは入れ替わってきた。2011年からディープ、キンカメの2強が形成されている。数年前までの上位常連であるフジキセキ、シンボリクリスエス、クロフネはピークが過ぎ、新世代としてダイワメジャー、ハーツクライ、ゴールドアリュールが安定勢力となった。また、ネオユニヴァース、ゼンノロブロイらも安定して上位を形成している。ここ数年は、メンバ―の入れ替わりが少ない傾向が続いている。年齢的にはステイゴールド、マンハッタンカフェが年上であることから、来年以降はこれらの後釜が出てくるかが注目ポイントになるだろう。
 

20151228230520


2.今後の展望

 前節までを踏まえてここでは今後の展望を行ってみたい。
 来年も1位ディープ、2位キンカメが堅いだろう。2頭は賞金的にも突出している。3位、4位はハーツクライ、ダイワメジャーが甲乙つけがたい。5位以下は、あまり差がなさそうだが、ステイゴールド、ネオユニヴァース、ゼンノロブロイ、ゴールドアリュール、クロフネ、マンハッタンカフェは安定として、アドマイヤムーン、ハービンジャーの上昇に期待もしたい。ハービンジャーは予想通り、2年目14位と台頭してきた。なお、スクリーンヒーローも期待したいが、少し産駒数が少なすぎる。
 新興勢力については、初年度100位以内として、ヴィクトワールピサ(74位)、ワークフォース(83位)、カジノドライヴ(84位)、ダノンシャンティ(91位)、ドリームジャーニー(97位)がいる。ヴィクトワールピサは、シンボリクリスエスの初年度と同程度の順位、出走頭数、勝ち馬率なので、将来の上位も期待できるかもしれない。 最後に2016年のリーディング予想を表2にまとめておく。


表3 2016年リーディングサイアーランキングの予想
順位 馬名 コメント
1位 ディープインパクト 極めて傑出した能力により確実。
2位 キングカメハメハ 傑出した能力で2位確実。
3位グループ ハーツクライ、ダイワメジャー 2015年ほぼ同等の成績。2016年も3位争いをするだろう。
5位-10位グループ マンハッタンカフェ、ステイゴールド、ゴールドアリュール、ネオユニヴァース、アドマイヤムーン、クロフネ、ゼンノロブロイ、ハービンジャー 産駒数が多く安定な面々に、ハービンジャー、アドマイヤムーンが食い込めるか。
新興勢力 ヴィクトワールピサ 2015年はシンボリクリスエス初年度相当の活躍。2016年は上昇していきそう。


まとめと今後の課題

2015年のリーディングサイアーランキングについて、過去10年の変遷および今後の展望を交えて考察を行うことができた。


要旨

 JRAの2014年リーディングサイアーに関する一考察である。過去10年にわたるリーディングサイアーランキングの変遷とともに今年のランキングの意味合いおよび来年以降のトレンドについて考察した。


背景と目的

 2014年もJRA全レースが終了し、リーディングサイアーランキングが確定した。本記事では、昨年と同様、過去10年にわたるランキング変遷とともに今年のランキングの意味合いと今後のトレンドについて考察する。


記事の詳細

1.2014年リーディングサイアーランキング

 表1は2014年リーディングサイアーランキング上位10傑である。
1位、2位は昨年記事の予想通りディープインパクト(以下、ディープ)、キングカメハメハ(以下、キンカメ)となり2強継続だ。ディープは勝馬率0.399、アーニングインデクス(以下、EI)が2.74と他の9頭の平均である0.279、1.29に比べて圧倒的に高い。EI=1.79で2位のハーツクライ(以下、ハーツ)とくらべても1近くの差がある。この能力の傑出ぶりは、もはや語る必要はない。
 キンカメは、出走回数が200回程度増えたもの賞金は前年とほぼ同じで、結果的にEIが下がった。GI勝ち馬が前年同様1頭のみ(ホッコータルマエ)であり、2位としては寂しい。また、リーディングトップ時の売りであった1頭あたりの出走回数が4.4と下がり平凡になってしまった。
 3位ハーツクライは、やはりというべきか、浮上してきた。勝馬率、EIの点では既にキンカメより勢いがある。4位シンボリクリスエスは、1頭あたりの平均出走回数が5.1回と丈夫だ。ただ、JC勝ちのエピファネイアのおかげで賞金がダイワを上回った感があり、実際には勝馬率の高いダイワのほうが勢いがありそうだ。こちらも1頭あたりの平均出走回数が多い。6位ネオユニヴァースは実は10頭の中であまり目立つ部分がないが、前年より重賞勝ちが増え、順位が上がった。ステイゴールドは、相変わらず我が道を行く感じで、低勝馬率ながら大物が大レースで活躍する。フジキセキは、出走回数が減ってきたがその中でイスラボニータが出て踏ん張った。ゴールドアリュールは、昨年予想で10位以内に期待と書いたが、まさに食い込んできた。コパノリッキーがG1を勝ち、ダート屋の役割を完全に果たしている。また、昨年予想で面々に大きな変化がないと書いたが、やはりその通りでクロフネが11位になったくらいでほとんど変化がなかった。


表1 2014年リーディングサイアーランキング
順位 馬名 勝馬率 EI 賞金[億円] 代表産駒
1 ディープインパクト 0.399 2.74 67.6 ジェンティルドンナ
2 キングカメハメハ 0.331 1.49 39.8 トゥザワールド
3 ハーツクライ 0.334 1.79 32.2 ワンアンドオンリー
4 シンボリクリスエス 0.247 1.24 21.9 エピファネイア
5 ダイワメジャー 0.308 1.30 21.6 コパノリチャード
6 ネオユニヴァース 0.252 1.10 20.1 デスペラード
7 マンハッタンカフェ 0.257 1.06 18.5 ラブイズブーシェ
8 ステイゴールド 0.193 0.99 18.1 ゴールドシップ
9 フジキセキ 0.257 0.45 16.8 イスラボニータ
10 ゴールドアリュール 0.336 1.23 16.7 コパノリッキー


2.過去10年間の変遷

 本節では、単年成績ではなく過去の流れにおける今年のランキングの意味合いを明らかにするため、図1にまとめた過去10年のリーディングサイアーランキングの変遷を見てみる。
 2007年までは、SS独壇場、2008年にタキオンが内国産として数10年ぶりにリーディング1位を獲得、2010年、2011年はキンカメ、2012年にディープとトップは入れ替わってきた。2011年からディープ、キンカメの2強が形成されている。昨年と今年で10位以内で入れ替わったのはゴールドアリュールとクロフネの間だけである。
 過去のリーディング1位タキオン、マンカフェは凋落した。特に、タキオンは前年より5億も賞金を減らし15位だ。その代り、ダイワメジャー、ハーツクライらが台頭した。勝ち馬率やEIの点でこれら2頭は優秀であり、実際今年ハーツクライは32億稼ぎ、キンカメに迫る勢いだ。
 

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2.今後の展望

 前節までを踏まえてここでは今後の展望を行ってみたい。
 1位は圧倒的成績のディープ、2位は今年10億ほど賞金を伸ばしたハーツクライ、3位はキンカメ、ここまでは堅いだろう。4位はダイワメジャーだろう。勝馬率、EIの劣るシンボリクリスエスより上に行きそうだ。5位以下は、あまり差がなさそうだが、いつもの面々であるステイゴールド、シンボリクリスエス、ネオユニヴァース、ダート屋ゴールドアリュールあたりに今年約3億賞金を伸ばしたゼンノロブロイ、クロフネ、アドマイヤムーンあたりが食い込めるかという感じだろう。フジキセキは今年9位ながら賞金、出走頭数が落ちてきたため、もう10位以内は厳しいと思われる。
 新興勢力については、新種牡馬としてハービンシャーが55位、ヴァーミリアンが88位で今後が楽しみだ。初年度50位台は将来のベスト10も期待できる。ヴァーミリアンはエルコンドルパサー産駒の種牡馬があまりいないので、頑張ってほしい。 最後に2015年のリーディング予想を表2にまとめておく。


表3 2015年リーディングサイアーランキングの予想
順位 馬名 コメント
1位 ディープインパクト 極めて傑出した能力により確実。
2位 ハーツクライ 傑出した能力で2位に上昇。
3位 キングカメハメハ ハーツに抜かれそうだが、3位は確実だろう。
4位 ダイワメジャー 3位は厳しいが、勝馬率が高く出走回数が多いため、ほぼ4位を確保できそう。
5位-10位グループ シンボリクリスエス、マンハッタンカフェ、ステイゴールド、ゴールドアリュール、アドマイヤムーン、クロフネ、ゼンノロブロイ


まとめと今後の課題

2014年のリーディングサイアーランキングについて、過去10年の変遷および今後の展望を交えて考察を行うことができた。


概要

 レースにおける着差について、着差の大きさと出現頻度の分布を作成し、考察した。


背景と目的

 レースでは、さまざまな着差がつく。そこで、どのような大きさの着差がつくのか調べてみる。


詳細

1.方法

 今回は、手始めとして、1着と2着の着差と出現頻度について調べてみた。レースデータは、2013年のJRA平地全3324レースの結果を用いた。(JRA正式発表データではなく、独自に収集)距離や、馬場などの条件は限定していない。

2.結果

 図2が、着差ごとの出現頻度の分布図だ。
首差が最も多く、1馬身差以内の決着がおよそ半分を占めることが分かった。3馬身以内の決着では、9割に達する。つまり、レースのほとんどが、3馬身以内の決着になるということだ。5馬身差以上のレースは非常に出現頻度が低い。だから、大きな差をつけて勝つと見た者の印象に残るのだろう。ただ、大きな着差をつけて勝った馬が上級レースでも好成績なのかどうかは、調べてみないと分からない。これは、後で調べてみようか。
 頭差と1馬身差の頻度が低いのは、なぜだろうか?着差の決め方の基準によるのだろうか?2013年の分布だけの傾向なのだろうか?これも興味引くところだ。
 また、レース格や距離、コースなどによっても傾向があるかもしれない。今回は、時間が限られているのでこれだけだがいずれ調べてみたい。

着差ごとの出現分布
図2 着差ごとの出現頻度の分布

まとめと今後の課題

 着差ごとの出現頻度について調べて、傾向を見ることができた。いくつか疑問点や興味を引く点があるので、今後調査してみたい。

要旨

 JRAの2013年リーディングサイアーに関する一考察である。過去10年にわたるリーディングサイアーランキングの変遷とともに今年のランキングの意味合いおよび来年以降のトレンドについて考察した。
ランキングに誤りがあったため、修正済み。


背景と目的

 2013年もJRA全レースが終了し、リーディングサイアーランキングが確定した。本記事では、昨年と同様、過去10年にわたるランキング変遷とともに今年のランキングの意味合いと今後のトレンドについて考察する。


記事の詳細

1.2013年リーディングサイアーランキング

 表1は2013年リーディングサイアーランキング上位10傑である。
1位、2位は予想通りディープインパクト(以下、ディープ)、キングカメハメハ(以下、キンカメ)となり2強時代が際立ってきた。それを裏付ける数値として、以下が挙げられる。

  1. 勝馬率が2頭とも高い
  2. アーニングインデックス(以下EI)が高い
 ディープは勝馬率が種牡馬デビュー以降4年間ずっと4割以上をキープしていて、能力が傑出している。キンカメも2010年の.412からは下がるが、.330と優秀だ。
 ディープのEIは2.67と傑出している。キンカメも1.68と優秀だが、ディープとは差をつけられた。1頭あたりの平均出走回数が4.5回と今年は平凡だった。
 
3位シンボリクリスエスは、昨年に続き勝馬率、EIとも凡庸だが相変わらず出走回数の多さで稼いでいる。4位ダイワメジャーは、3年目で4位に食い込んできた。1頭あたりの平均出走回数、平均勝ち数が高く、優秀である。ハーツクライも5位進出、勝ち馬率、EIが高く種牡馬としての総合力が高いといえる。6位ステイゴールドは勝ち馬率は低いがEIが高く大物で稼いでいる。7位~10位は近年の上位常連であるが、クロフネが10位になってしまった。ダイワ、ハーツクライらに押し出された感じだ。アグネスタキオンはついに10位以内から陥落してしまった。


表1 2013年リーディングサイアーランキング
順位 馬名 勝馬率 EI 賞金[億円] 代表産駒
1 ディープインパクト 0.444 2.67 54.6 ジェンティルドンナ
2 キングカメハメハ 0.33 1.68 40 ロードカナロア
3 シンボリクリスエス 0.269 1.1 22.1 エピファネイア
4 ダイワメジャー 0.324 1.46 21.8 ダイワマッジョーレ
5 ハーツクライ 0.332 1.57 21.6 ジャスタウェイ
6 ステイゴールド 0.256 1.56 21.1 ゴールドシップ
7 マンハッタンカフェ 0.262 1.37 20.3 グレープブランデー
8 フジキセキ 0.302 1.27 19.2 ブライトライン
9 ネオユニヴァース 0.257 0.94 18.4 デスペラード
10 クロフネ 0.277 1.09 18.1 ホエールキャプチャ


2.過去10年間の変遷

 本節では、単年成績ではなく過去の流れにおける今年のランキングの意味合いを明らかにするため、図1にまとめた過去10年のリーディングサイアーランキングの変遷を見てみる。
 2007年までは、SS独壇場、2008年にタキオンが内国産として数10年ぶりにリーディング1位を獲得、2010年、2011年はキンカメ、2012年にディープとトップは入れ替わってきた。2011年からディープ、キンカメの2強が形成されている。2頭は非常に優秀なのでしばらくはこの2強体制が続くだろう。
 過去のリーディング1位タキオン、マンカフェは5位に入ることができなくなってきた。その代りに、ダイワメジャー、ハーツクライらが台頭した。勝ち馬率やEIの点でこれら2頭は優秀であり、2強がいなければタキオン、マンカフェ以上の活躍をした可能性は十分ある。
 SS勢力という見方をすると、2010年以降安定してSS産駒が10位以内に半分以上ランクインしているが、SS孫世代種牡馬は目立ったものがいない。昨年と同様にSS直仔種牡馬以降に孫世代が上位を形成できるかは不透明だ。今年引退したオルフェーヴルなどが活躍してほしいところだ。


2013年
2.今後の展望

 前節までを踏まえてここでは今後の展望を行ってみたい。
 1位、2位は勝馬率、EIに優れるディープ、キンカメで堅いだろう。3位、4位はダイワ、ハーツの争いになるだろう。シンボリクリスエスは、出走頭数が多く安定はしているがダイワ、ハーツの世代数が増えると逆転される可能性は高い。クロフネは非常に高い安定感がある。ステイゴールドはゴールドシップよりも下の世代から大物がでるかが重要である。かつてのリーディングであるタキオン、マンカフェ、またネオユニヴァースなどは10位前後を形成する力はあるだろうが、今年より大きく上昇は難しいだろう。フジキセキ年齢的にはかなり頑張っているが来年あたりが10位以内最後のチャンスになろう。
 新興勢力について触れておく。昨年アドマイヤムーンを推したが15位までだった。しかし、力のあるところは見せているので10位も視野に入るだろう。それと、ゴールドアリュールがじわじわ上がってきている。ダート巧者のため大きく稼ぎづらいが力があるので、10位前後を形成するのは間違いないだろう。今年は、初年度で100位以内に入った馬がいないようだ。今後数年はリーディング上位のメンバーは固定化されそうだ。 最後に2013年のリーディング予想を表2にまとめておく。


表3 2013年リーディングサイアーランキングの予想
順位 馬名 コメント
1位 ディープインパクト 極めて傑出した能力によりほぼ確実。
2位 キングカメハメハ 傑出した能力で2位を堅持。
3位グループ ダイワメジャー、ハーツクライ 新興2頭。非常に優秀だ。
5位-10位グループ シンボリクリスエス、アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ステイゴールド、ゴールドアリュール、アドマイヤムーン、クロフネ


まとめと今後の課題

2013年のリーディングサイアーランキングについて、過去10年の変遷および今後の展望を交えて考察を行うことができた。


概要

 前回までの検討で判明した回収率100%を超える買い目決定条件が、十分有効であるかレースデータを増やし詳しく調べた結果、確実に回収率100%を超えるのは厳しいが、100%を超える場合が多く、条件設定は概ね有効であることがわかった。


背景と目的

 前回、単勝オッズ範囲に加えて買い目数が3になるレースのみに絞って買った場合に、回収率が100%を超えることがわかったが、使用したデータが直近の半年分のデータであり、他の期間についても同様の結果が得られるか調べる必要が出た。そこで、今回は、異なる期間のレースデータに対しても同様に回収率が100%を超えるか調べ、回収率100%超えに有効であるか検証する。


詳細
1.調査条件と方法

 調査対象のレースデータは、前回のものにさらに半年を加えた2012年の7月~2013年6月の全平地レース3357件である。データは、JRA発表のものではなく、私が独自に収集した出走馬全頭の最終単勝オッズのデータである。おそらくJRA発表のものと同等であろうが保証はない。
 このデータを使って、前回の調査期間から1ヶ月単位でずらした計7つの期間について半年間通算回収率を求める。

2.調査結果

 図2が、調査期間ごとの回収率である。右端は、全データを用いた場合の回収率である。この結果、5期間で回収率が100%を超えており、最高で116%となることがわかった。しかし、残り2つの期間では、80%台前半と振るわず、買い目数を条件に加える前の89.3%より悪化した。また、1年間の通算では93%と100%を割り込んでしまう。回収率の低い2期間が大きく影響している。
 以上より、残念ながら全ての期間で100%を超えることはできなかったが、調査した期間のうち半分以上が100%を超える結果となり、条件設定は概ね有効であると考えられる。しかも、馬の実績も見ずにただ一定ルールに従って買い続ける方法にも関わらず、回収率100%に到達するというのは、非常に興味深い。
 というわけで、ここまでの検討結果より、

 締め切り直前オッズが16倍~45.3倍の馬が3頭いるレースに限りその3頭の単勝を買うというのを半年程度続けた場合、1割程度の儲けが出る可能性が比較的高い。

 と結論づける。

20130822220428
図2 調査期間ごとの回収率


まとめと今後の課題

 回収率100%超えが期待された条件設定の有効性について調べ、それが概ね有効であることがわかった。

概要

 前回の回収率が改善した方法について、さらに検討を進めた結果、買い目数が3となるレースのみを購入した場合に、回収率100%を超えることがわかった。


背景と目的

 前回、単勝オッズ範囲に着目し買い目を絞った場合に、回収率が改善できた。そこで、前回の条件にさらに新たな条件を付け加えて買い目を決めた場合に回収率が改善できないか検証する。


詳細
1.調査条件と方法

 調査対象のレースは、2013年の1月~6月の全平地レース1684件である。データは、JRA発表のものではなく、私が独自に収集した出走馬全頭の最終単勝オッズのデータである。おそらくJRA発表のものと同等であろうが保証はない。
 今回は、前回の検討で回収率が改善できた単勝オッズ範囲16-45.3倍という条件に加えて、その範囲に該当する頭数すなわち買い目数という条件を追加し、買い目数ごとの回収率を調べてみることにした。なぜこれに着目するかというと、買い目数が少なすぎれば的中率が下がり、多すぎれば無駄打ちが増えるから、買い目数には最適値があるのではないかと思ったからである。

2.調査結果

 表2が、買い目数ごとの回収率である。買い目数が7以上のレースは該当数が少ない(50レース以下)のため、参考外とした。この結果、なんと、買い目数3のレースだけを買った場合は106%と、買い目数にこだわらず全て買った場合の89.3%から、およそ2割の改善となる。回収率が100%を超えるというのは、驚異的である。
 しかしながら、これはたまたま最近のレースでそういった結果になったに過ぎないかもしれない。したがって、他の期間についても回収率を調べ、同程度の結果になるか、確認する必要がある。

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表2 買い目数ごとの回収率


まとめと今後の課題

 オッズ範囲に加えて買い目数を条件として追加することで、回収率100%を越える場合があることがわかった。次は、別の期間のデータを用いて回収率を調べることにより、今回発見した条件設定が有効であるか確かめたい。

概要

 単勝オッズに基づいて買い目を絞った場合の回収率を調べた結果、全頭買いに比べて改善できることがわかった。


背景と目的

 単勝人気と勝率の関係を調べた後、勝ち馬と単勝オッズとの関係が気になってきたため、勝ち馬のオッズがどのような範囲で分布しているかを調べてみた。その結果は図1に示すようなある範囲にピークを持つ分布となった。(2013年上半期JRA平地レース結果を用いて独自に算出)このことから、単勝オッズに基づいて買い目を適切に選べば、全頭買いよりも回収率を上げることができるのではないかと考えた。そこで、単勝オッズ範囲をいろいろ変えた場合の回収率を調べ、全頭買いに比べて回収率が改善できるか検証する。

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図1 勝ち馬の単勝オッズヒストグラム


詳細
1.調査条件と方法

 調査対象のレースは、2013年の1月~6月の全平地レース1684件である。データは、JRA発表のものではなく、私が独自に収集した出走馬全頭の最終単勝オッズのデータである。おそらくJRA発表のものと同等であろうが保証はない。
 このデータから、単勝オッズ範囲を絞って買い目を決めた場合の回収率を計算する。ちなみに、

回収率 = 払い戻し金額 / 購入金額 * 100 [%]

である。単勝オッズ範囲は、下限を2^(n/2) (n = 0~8,nは整数)、上限を2^(m/2) (m = 8~16,mは整数)倍として、合計100通りのオッズ範囲について回収率を求める。

2.調査結果

 図2が、オッズ範囲と回収率の関係である。同じデータを使って全頭買いの回収率を求めると73.2%となるが、図2に示す値はすべての場合でそれを上回っている。したがって、オッズ範囲を絞って買い目を減らすことで、回収率が向上する(1割程度)ことがわかる。最も高い回収率となるのは、16倍~45.3倍までの範囲を買った場合で89.3%となる。ただ、この方法では回収率が100%を超えないので、もちろん儲けるのは無理である。

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図2 買い目オッズ範囲と回収率の関係


まとめと今後の課題

 単勝オッズ範囲を限定して買い目を絞ると回収率は改善できることがわかった。次は、さらに回収率が改善できる手段がないか研究してみたい。

概要

 単勝人気と勝率の関係を調べてみた。


背景と目的

 単勝人気は、馬に対する期待度の現れであるが、それが実際のレース結果と結びついているのか気になった。そこで、単勝人気と勝率の関係について、調べてみる。


詳細
1.調査条件と方法

 調査対象のレースは、2013年の1月~6月の全平地レース1684件である。データは、JRA発表のものではなく、私が独自に収集した勝ち馬の単勝人気のデータである。おそらくJRA発表のものと同等であろうが保証はない。
 このデータから、単勝人気ごとの勝率を計算する。ただし、出走頭数ごとに集計し、該当レース数が少ないもの(50レース以下)は、除外することにした。(調べてみてわかったが、17頭立てレースはすごく少なかったのは意外だった。逆に、16頭立てレースが最も多い。たった1頭の違いなのになぜなのだろう)

2.調査結果

 図1は、単勝人気と勝率の関係である。概ね単勝人気に反比例するような分布となった。つまり、それなりに単勝人気どおりに勝っているといえるのではないだろうか。私は、競馬は予想どおりにはいかないという先入観から、一定の綺麗な分布にはならないだろうと予想したが、意外にも綺麗な分布で驚いた。
 図2は、人気のあるほうから、勝率を積み重ねた累積勝率(と勝手に定義した)を示している。これを見ると、2番人気以上の馬がほぼ50%の確率で勝つということになる。5番人気まででいえば、およそ80%とかなり高い割合で勝つということだ。ということは、おそらく5番人気以下の配当は、6.3倍(5倍÷80%)以下程度ということになるであろう。こういった配当金と人気との関係については、また別の機会に考察しようと思う。

勝率
図1 単勝人気と勝率の関係

累積
図2 単勝人気と累積勝率の関係


まとめと今後の課題

 単勝人気と勝率の関係を明らかにすることが出来た。次は、配当金について調べてみたい。

 先日非常に久しぶりに、日本ダービーを観戦したので感想をメモしておく。

 まず、何年ぶりかというと2000年以来なので実に13年ぶり。他のG1には行っていたがダービーはこんなに久しぶり。2000年といえば、テイエムオペラオー8連勝の年。最後の有馬記念は圧巻だった。勝ち時計、着差を根拠にテイエムを評価しない人が多いらしいけれど、個人的には非常にすばらしい馬の1頭だと思う。ダービーはアグネスフライトが最後の直線で皐月賞馬エアシャカールを差して勝った。しかし、アグネスはその後レースも種馬としてもいまいちなのは残念。まあ、弟が種牡馬で活躍できたから牝系一族的にはOKか。というわけで、当時からだいぶ日が経っているのだが今年も相変わらず当日の賑わいぶりはすさまじかった。JRA発表によるとおよそ13万人来場したらしい。確かに途轍もない人数だった。昨年観戦したジャパンカップも11万人で多かったが今回それより多かった。それでも、早めにスタンド下のゴール50m前エリアに移動したおかげでレースは比較的よく見えた。ま、ターフビジョンで見てたけど。
 やっとレースの話に入る。普段、私は馬券は買わないのだがせっかく来たし一緒に来た競馬初心者に教える意味もこめて珍しく買ってみた。普段、買わないくせにいざ検討に入ると当てようと考えてしまう。結果どんどん買い目が増える。結局人気どころ満載の馬単フォーメーションで、レース前から儲からない雰囲気がぷんぷん漂っている。外れたら記念馬券ということにしようかな?いや、馬単フォーメーションで記念馬券なんて聞いたことない。人気薄が2着に入ってくれことを願うしかない。
 レースは、知ってのとおり後方待機の1番人気キズナが直線一気を決めて戴冠。馬もすばらしかったが、個人的にはジョッキーのグッドパフォーマンスが光ったように見える。最近精彩を欠いていた武豊が復活。図ったようにゴール前さしきり。あれは、いわゆる仕掛けのタイミングが完璧だったというしかない。あれより早くても、遅くてもだめだろう。おそらく、武は馬に相当な自信があったのだろう。もし、自信がなければ早仕掛けになる。我慢できないと思う。ま、素人考えだけど。2着コディーノは、かつてこの世代をリードした馬。ここで、地力の高さを証明できた。ダービー2着は大成することが多い。昨年のフェノーメノもいまや天皇賞馬だ。何となく名前の響きが似ているコディーノも今後に期待。で、馬券のほうは的中。しかし、予想どおりマイナス。回収率66%。人気どころで決まれば当然だ。だが、それ以上に、いいレースが見られたのでマイナス分は観戦料と考えたい。
まとめると、 ・馬、騎手ともグッドパフォーマンスのレースだった ・人が多くて移動が大変だったがそれだけ注目のレースを見られたわけで、一緒に行った競馬初心者も観戦できてよかったと言ってくれた ・馬券もたまに買うのはわくわく感があって面白い という感じだ。このブログはタイトルに競馬と付いておきながら、あまり記事がない。もう少し増やせたらと思う。

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