概要
レースにおける着差について、着差の大きさと出現頻度の分布を作成し、考察した。
背景と目的
レースでは、さまざまな着差がつく。そこで、どのような大きさの着差がつくのか調べてみる。
詳細
今回は、手始めとして、1着と2着の着差と出現頻度について調べてみた。レースデータは、2013年のJRA平地全3324レースの結果を用いた。(JRA正式発表データではなく、独自に収集)距離や、馬場などの条件は限定していない。
図2が、着差ごとの出現頻度の分布図だ。
首差が最も多く、1馬身差以内の決着がおよそ半分を占めることが分かった。3馬身以内の決着では、9割に達する。つまり、レースのほとんどが、3馬身以内の決着になるということだ。5馬身差以上のレースは非常に出現頻度が低い。だから、大きな差をつけて勝つと見た者の印象に残るのだろう。ただ、大きな着差をつけて勝った馬が上級レースでも好成績なのかどうかは、調べてみないと分からない。これは、後で調べてみようか。
頭差と1馬身差の頻度が低いのは、なぜだろうか?着差の決め方の基準によるのだろうか?2013年の分布だけの傾向なのだろうか?これも興味引くところだ。
また、レース格や距離、コースなどによっても傾向があるかもしれない。今回は、時間が限られているのでこれだけだがいずれ調べてみたい。

図2 着差ごとの出現頻度の分布
まとめと今後の課題
着差ごとの出現頻度について調べて、傾向を見ることができた。いくつか疑問点や興味を引く点があるので、今後調査してみたい。