概要

 以前製作したセンタースピーカー用のスタンド製作に関する記事である。TVボード内に設置するための専用スタンドの製作を行った。


背景と目的

 以前製作したセンタースピーカーは、TVボード内に設置したいのだが、TVボードは耳の高さに対して低いためスピーカーをリスナーを仰ぎ見るような角度に設置したい。しかし、市販品ではそのようなものが見当たらなかった。そもそも市販のセンタースピーカースタンドで汎用製品などというものはほぼ存在しないようである。そこで、センタースピーカー用のスタンドを自作することにした。


製作の詳細

1.構想と設計
1.1 構想

 実現すべき点は以下のとおりである。

  • TVボードに収めることができる
  • 設置位置の低さを考慮し上向きの角度がつけられる
  • スピーカーを保持するのに十分な剛性を持つ
 以下にイメージ図を描いた。上部に搭載されているスピーカーは以前製作したものでそれを支えているのが今回製作する予定のスタンドである。TVボード内に設置されたときにスピーカーが上を向くように角度がついている。
 なお、本イメージ図はGoogle SckechUp!という3D描画ソフトを用いた。

centerspeakerstand
図1.11 イメージ図


1.2 設計

 上記のイメージ図を元に検討した結果、12mm厚MDF合板400mm×900mmを基本として1.1mm厚の化粧用オールシナベニヤを表面に張ることで実現することにした。以下に、それぞれの板取図を示す。(板取図は3Dで書く必要はまったく無いが、GoogleSketchUp!を使用して作成したため3Dとなっている。)底板は12mm厚合板2枚重ねで強度と重量を確保し、柱となる部分は6枚の板を張り合わせて柱の形状をつくる。また、切りしろはのこぎりの厚みよりやや多い2mmとし最終的な寸法出しはカンナとヤスリで調整することとする。

センタースピーカースタンド_MDF板取り図
図1.21 MDF合板の板取図


2.製作
2.1 材料調達

 MDF合板は楽天市場内のオカモク、オールシナベニヤも同じく楽天市場内の北零WOODで調達した。


2.2 部材の切断と接合

 切断は板取図のとおりに行いカンナとやすりで寸法だしを行った。この際、やわらかいMDF合板を削りすぎたり角が丸くなってしまわないようにすることに注意した。なぜなら角が丸くなると化粧板との張り合わせがうまくいかないからである。
 接合はまず底板となる2枚の板を張り合わせたあと化粧板を貼り付けた。柱は6つの部材を張り合わせたあと化粧板を張った。図2.21は化粧板の張り終わった各部材を完成状態に仮配置したところである。最終的な接合は塗装の後に行う。

部材の切断と接合
図2.21 接合した様子

2.3 塗装

塗装は、和親ペイント製油性着色ニスのマホガニーとブラックオリーブをブレンドし濃い茶~黒に仕上げた。手順は以下のとおり。

  1. #400のサンドペーパーで下地処理を行い、薄め液50%程度で薄めに塗る。
  2. #400のサンドペーパーで一度目の塗装で毛羽立った表面を均し、薄め液20%程度でやや厚めに塗る。
  3. #800のサンドペーパーで表面を軽く均し、原液で塗る。
  4. #800のサンドペーパーで表面を軽く均し、原液で塗る。
  5. 最後に#800のサンドペーパーで表面を軽く均す。

3.完成と評価

 完成したスタンドは、図3である。TVボード内に設置してみた。形状はほぼイメージどおりである。ただし、色あいが予定よりも薄くなってしまった。また、塗装の際、塗り斑ができてしまった部分もある。全体としては、塗装が少し失敗してしまったため完璧とはいえないが、とりあえず実用にはなりそうである。

写真図3 TVボード内に設置した様子

まとめと今後の課題

 センタースピーカースタンドの自作を行いほぼイメージどおりの形状に仕上げられた。そして、実際にTVボード内に設置し実用できるものができた。今後は、塗装を失敗しないようにしたい。