マイクプリアンプの製作に関する記事。以前製作したマイクプリアンプを電池駆動可能なようにした。
以前製作したマイクプリアンプは、電源としてDC12Vのアダプタを使用していたが、電源の無いところでの作業で藻使用できるようにするため、乾電池駆動できるように改造する。
前回基板を実装したケースは、基板に対しては少し大きめで、図1にあるとおり、右上のほうに電池ボックスの入りそうなスペースがあるので、ここに電池ボックスを収められるようにしてみる。
方法を検討したところ、電池は単三×8本とし、それを収める電池ボックスをマジックテープで固定することにした。大きな振動を与えなければ十分保持できそうなのが確認できたし、なにしろ、板金加工をせずに済むので簡単である。
また、電池から取り出した12Vは、アダプタがつながる12Vラインに並列に接続し、従来どおり前面パネルの電源ボタンが使えるようにする。しかし、この場合電池とアダプタを同時に接続すると危険なので、(両者の出力電圧が常に完全に一致していれば何も問題ないのだが、そんなことはきっとない。)ダイオードを入れたり、アダプタからの電圧を検出して電池側を遮断するのも考えられたが、改造の規模が大きくなるので今回は対応を見送った。自作機器なので自己責任で使用すればよい。

図1 前回基板を実装したケース内
電池ボックスを実装した結果、図2のようになった。電池ボックスは手元にあった4本用と2本用2個を組み合わせて8本が直列になるようにしたため汚らしい配線になってしまったが、設計どおり8本分を収めることが出来た。
この状態で動作を確認したところ、アダプタを使用した場合と遜色ない動作をすることが確認できたので、無事改造終了である。なお、アダプタの誤接続については、電池使用中はアダプタ端子にシールを貼ることで、それを破かない限り接続できないようにした。自分で使う限りはこれで十分と思われる。

図2 電池ボックスを実装したケース内
マイクプリアンプを電池駆動可能なように改造し、無事動作することを確認した。