概要

 JRAで行われたレースの勝ち時計と馬場状態についてまとめた。


背景と目的

 勝ち時計は馬場状態によって変わるが、それがどの程度変化するのか私はよく知らない。そこで、馬場状態に対する勝ち時計の変化について調べ、まとめてみる。


詳細
1.条件

 調べる条件は、

  • JRAで行われた2012年の平地全3321レースが対象
  • 馬場状態と距離ごとに分類し、該当するレースの勝ち時計の平均値を求める
  • レース情報は独自の方法で収集、JRA発表資料によるものではない

 ということにする。

2.結果
2.1 芝ダート全体の傾向

 まず、図2.1に芝、ダートをまとめた全レースの馬場状態ごとの勝ち時計と良馬場に対する変化の割合を一覧表にした。ここで、各距離および馬場状態に該当するレースが10レース以下のものは『-』として算出していない。
 これをみると、概ね馬場状態の悪化に対して勝ち時計が遅くなる傾向が見える。その大きさはばらつきはあるものの概ね1%~2%程度のようだ。

芝ダート
図2.1 全レースの馬場状態に対する勝ち時計の変化

2.2 芝、ダート別距離分布

 次に、図2,2、図2.3に芝、ダート別に勝ち時計をまとめてみた。ここでは該当するレースが5レース以上あるものに対して算出を行った。芝レースでは、やや重で1.5%程度、重で2~3%程度、不良で3~4%程度と馬場の悪化に伴い勝ち時計が遅くなる傾向が見える。
 逆に、ダートレースでは、馬場の悪化とともに勝ち時計が速くなる。ただ、やや重ではほとんど変わらず、重、不良でも0.数~2.7%といったところである。芝よりも時計変化は少ないように見える。
以上から、一般に言われる『ダートは重のほうが勝ち時計が速い』というのがよくわかる。やはり、ダートの重は砂がシマり脚が埋まりにくくなるので走りやすいのだろう。

芝
図2.2 芝レースの勝ち時計

ダート
図2.3 ダートレースの勝ち時計


まとめと今後の課題

 JRAで行われたレースの勝ち時計と馬場状態について調べ、馬場状態による勝ち時計の変化をまとめることができた。ただ、実際には、レース格や競馬場、そのほかさまざまな条件があるため平均値だけでは明らかにならない部分もあると思われるので、今後より詳細な条件でも検討してみたい。