要旨
フリーの数値解析ソフトOctaveの導入に関する記事。PCへのインストールと簡単な計算を行い使えるようになったことを確認した。
背景と目的
私が普段よく使用しているExcelは3次元グラフ表示があまり得意ではない。一方、私は3次元グラフの表示ができるMATLABの使用経験があるが、これを個人導入するには費用の点で困難である。そこで、フリーの数値解析ソフトを探していたところ、MATLAB互換のOctaveを見つけた。MATLAB使用経験がある筆者としてはMATLAB互換のソフトウェアが一番敷居が低いと思われるのでこれを私用PCで使えるようにし、3次元グラフ表示ができるようにしてみたい。
詳細
1.インストール
インストールにあたっては、Web上のいわゆる入門サイトを参考にした。
インストールはウィザードに従い基本的にはNextを押していけば正しく完了できるようだ。一部、バックエンドの選択という項目で選択が必要な部分があり、今回はgnuplotという項目を選択した。
図1.1がインストールが完了し、はじめてソフトウェアが起動したところである。
図1.1 インストール後ソフトを立ち上げた様子
2.簡単な計算を試しにやってみる
早速、簡単な計算を試してみた。図2.1は足し算、引き算、および変数の使用を行った結果である。いずれも正しく計算できている。また、Plotという関数に変数x,yをそれぞれ引数として渡すとx-yのグラフが描かれることも確認できた。
図2.1 足し算、引き算、変数の使用
3.3次元グラフを描いてみる
本来の目的である3次元グラフ表示について試してみたところ、図3.2のとおり表示できた。なお、表示内容はz=ysin(x)でソースコードは図3.1である。
図3.1 3次元グラフのソースコード
図3.2 3次元グラフの試用
まとめと今後の課題
OctaveのPCへのインストールと簡単な計算、3次元グラフ表示の確認を行った。今後は、コマンドラインで入力する手間を省くためにスクリプトファイルへの記述を試してみたい。