概要

 マイクアンプ製作に関する記事。本記事は、手始めとして録音システム構想およびマイクアンプ設計を行った。


背景と目的

 本ブログでは、以前何度かSkype用マイクアンプの製作を行ってきたが、それはモノラルで帯域も狭く、しかもPCライン入力用であったためシステム全体としてノイズ性能がよいとはいえずとりあえず声が聞こえればよいというレベルのものであった。なので、もっと低ノイズでオーディオ帯域全体を録音できる録音システムが欲しくなった。将来的に、趣味で行っている音楽の録音が行えるような録音システムにしてみたい。
 そこで、今回はまず、システム構想とマイクアンプ設計を行ってみる。


活動の詳細
1.構想

 まず、より低ノイズで録音するために必要な構成として図1のようなものを考えてみた。このシステムではUSBオーディオインターフェース(以下、オーディオI/F)を使用する。オーディオI/Fであれば、もともと録音用に低ノイズな回路で構成されており、PCライン入力に比べて非常によい音質で録音できる。そして、オーディオI/Fにはマイク駆動用ファンタム電源がすでに組み込まれている。しかし、これを使うにはファンタム電源対応のマイクが必要である。私の手元にあったマイクで試用してみたが感度が低くプリアンプなしでは実用に耐えないことがわかった。そこで、マイク用プリアンプは自作し、そのアンプの出力をオーディオI/Fに入力することにする。そして、マイクは市販のエレクトレットコンデンサマイクを使用し自作する。また、マイクアンプ、コンデンサマイクはそれぞれ2ch分を用意することでステレオ録音できるようにする。

システム図
図1 録音システムの構想

2.設計

 設計したマイクアンプ回路は、図2である。マイクアンプのゲイン設定は使用するコンデンサマイクの感度と最大音圧を考慮し、システム全体で46dB程度になるようにした。(もっとも、自作なのであとから変更可能である。)また、アンプは2段構成で1段目と2段目の出力を切り替えてゲインが変えられるようにしてある。そして、コンデンサマイクのバイアス電源はオペアンプの正側電源電圧と共通の4Vにした。マイクアンプの電源は、以前作製した±4Vの正負電源を用いるが、この電圧であればバッテリー駆動もできると考えられる。

マイクアンプ本番回路図
図2 設計したマイクアンプ回路


まとめと今後の課題

 新しい録音システムを構想し、マイクアンプ回路の設計を行った。次回はマイクアンプの制作を行う。