スピーカーシステムの製作に関する記事である。ブックシェルフ型バスレフ式2wayシステムの製作を行う。本記事では、最終仕上げとしてコンパウンドによる研磨および組み立てを行い完成させた。
前回は、塗装の最終段階であるニス塗りを行った。今回は外観の最終仕上げとしてニスの層をさらに研磨する。また、ユニットの取り付けを行いシステムを完成させる。
ニス塗りした層は、すでに光沢感のある層に仕上がっているが、塗り斑による凹凸がある。そこで、最後にニスの層をコンパウンドによって研磨することで平滑性と光沢感をよりいっそう上げる。目標としては鏡面である
まず、#2000のやすりを用いて研磨を行い大き目の凹凸を消す。すると、ややつや消しの表面になり光沢感が失われる。ここで、細目のコンパウンド研磨を行う。すると、少しだけつやが出てヤスリがけ前よりも光沢感は無いものの平滑になる。そして、次に中細のコンパウンドで研磨した。すると、さらにつやが出てきた。手触りもかなり滑らかになり、鏡面に近づいた気がする。そして最後の仕上げに極細のコンパウンドで研磨する。すると、非常に滑らかかつ光沢感のある表面に仕上がった。図3.71がその様子で背景を反射していることがわかる。図3.72では近くにぬいぐるみを置いてみた様子で、ぬいぐるみの顔がよく映りこんでいて鏡面に近い仕上がりになっていることがわかる。以上で、ほぼ目標どおりの仕上がりが実現できた。

図3.71 コンパウンドがけが終わった表面の様子

図3.72 ぬいぐるみを表面に近づけたときの様子
外観の仕上げが完了したので、スピーカーユニットを取り付け音がなる状態にする。スピーカーユニット、吸音材、バスレフポート、スピーカー端子、ネットワーク等を所定の位置に取り付けた。そして、完成したシステムは図4のとおりである。第1回で示した完成予想図とほぼ近いイメージで仕上がったことがわかる。(色は異なる)

図4 完成したスピーカーシステム
ブックシェルフ型バスレフ式2wayシステムを無事完成させることができた。本記事を持ってこの製作テーマは終了とする。今後は、また何かスピーカー製作テーマを見つけて取り組みたい。