概要

 数値解析ソフトOctaveのGUI環境の導入に関する記事。いくつかの候補の中から、WOctaveを導入し、無事動作することを確認した。


背景と目的

 以前導入した数値解析ソフトOctaveはコマンドプロンプト上で動くが、MATLAB使用経験のある私にとってはカレントディレクトリやワークスペース変数が見えない、ステップ実行ができないのは非常に不便に感じた。そこで、Octaveにも、GUI環境をインストールしてみる。


詳細
1.Octave用のGUI環境の選定

 OctaveのGUI環境はいくつも存在する。そこで、Webで入手可能なOctave Workshop、GUI Octave、WOctaveの3つを試してみた。その結果あくまで私見だが

Octave Workshop → ファイルサイズの割りにGUIの見た目が洗練されておらず使いづらい
GUI Octave v1.5.4 → 見た目は結構MATLABっぽいが、Workspaceが私の環境(Win7、Octaave3.6.1)では正常動作しなかった。ver1.6.0で正常動作するとの情報があったが、そのバージョンが手に入らなかった
WOctave → インストールや設定が簡単、見た目もそこそこMATLABっぽい

そこで、WOctaveを導入し動作するか確認してみる。

2.インストール

 WOctaveは、googleで検索しても余り情報は多く見つからない。私はいろいろなGUI環境を探しているうちにたまたまSorceforge.net内でOctave関連のものを検索し見つけることが出来た。ファイルをDLしたところは以下のURLである。

http://sourceforge.net/projects/woctave/?source=directory

ここから落としたzipファイルを解凍すると、WOctave本体と関連ファイルが出てくる。これを任意のフォルダに置けばインストールは完了である。

3.設定

 WOctaveには、図3に示すように設定項目が2つしかない。メニューバーのEdit>Preferenceと進んで
・Octave本体の置いてあるパスの指定
・コマンドウインドウ、エディタのフォント
が出てくる。パスの指定はOctave本体のあるパスをそのまま指定すればいい。フォントは単なる好みである。非常に簡単である。

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図3 WOctaveのPreference

4.動作確認

 動作環境が整ったので、早速使用してみた。図4に簡単なスクリプトファイルを作成し実行した結果を示す。カレントフォルダウインドウ、ワークスペースウインドウ、エディタ、コマンドウインドウと最低限必要なウインドウが表示されており、スクリプトも正しく実行されたようだ。そして、ステップ実行もできる。
 細かい不満をいえば、ウインドウ位置の変更が出来なかったり、カレントフォルダ変更時にアドレスバーにパスを直打ちできなかったりといくつかあるのだが、とにかくMATLAB風の使い勝手が無料で簡単に実現できたのは評価に値する。これで、Octave実行環境はかなり快適になったと思う。

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図4 作成したプログラムを実行した結果


まとめと今後の課題

 OctaveのGUI環境WOctaveを導入し、無事動作することを確認できた。今後は、これを使っていろいろOctaveで解析してみたい。