2006年12月18日

野毛の沖縄居酒屋 守礼の邦

守礼の邦カウンター古酒






もずくスーチカー豆腐チャンプルー






10年以上前バンドをやっていた頃、関内にあるライブハウスでオールナイトのイベントに出たことがあった。演奏は夜中の2時くらいで、終わったあとこれから打ち上げで飲める沖縄居酒屋があると教わり「沖縄イレブン」という店に向かった。結局朝8時頃まで飲み続け、外に出ると、すっかり朝になっていた。おやじさんに一口サービスでなめさせてもらった30年物の古酒(クース)がたまらなく旨かった。

その店は火事で焼けてしまい、野毛に場所を変えて営業しているということをかなりたってから知った。名前も「守礼の邦(くに)」に変わったという。ふと思い出して、野毛の飲み屋街を見当もつかずに歩いているとバー「山荘」を見つけた。この店は以前太田和彦の居酒屋紀行で取材されていた。思い切ってドアを開け、バーテンダーに「今日は何時までですか」と声をかける。古色蒼然とした店内。カウンター席の奥にボトルが並ぶ。「守礼の邦っていう店はどこかわかりませんか」と尋ねるとバーテンダーはわざわざ店の外まで出て「その先の角を右に曲がってすぐですよ」と教えてくれた。「後でカクテル飲みに寄りますよ。ありがとうございます」

沖縄居酒屋「守礼の邦」はすぐに見つかった。主人にイレブン時代に飲んだときの話をする。ここに移ってもう7年になるという。「30年古酒はなくなっちゃたんだけどね。北谷(ちゃたん)長老の13年物はおいしいですよ」と勧められ、生ビールの後はからから(酒器)で泡盛のロック。「いいお酒はいいグラスでね」と赤い琉球ガラスのロックグラスを出してくれた。琉球ガラスの中でも赤は特別高価なのだ。グラスに口を近づけるとふわーっと芳醇な香りが広がる。43度の古酒はとろりとしてまろやかだ。

料理は沖縄料理を食べなれた今食べるとそれほどの出来ではない。でもスーチカー(塩豚)はしっかり皮付きだし、豆腐チャンプルーは安くてボリュームがある。なによりも小さな包み込まれるような店内の居心地がいい。この店は今も朝まで営業していて、混み始めるのはまだこれから。金・土はあまりに混むので2時間制にしているという。皆、カラオケで沖縄民謡を歌って盛り上がるようだ。

バー「山荘」にもどる路地沿いには、小さな店構えのよさ気な飲み屋が並んでいる。焼き鳥、やきとん、きりたんぽ。野毛に深く入り込んだのは初めてだが、魅惑の街だ。

守礼の邦ホームページ

schizou at 12:38│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!旅めし 

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