2008年02月12日
光の館 アートに泊まる
金沢21世紀美術館の「Blue Planet Sky」、直島の「オープン・スカイ」に続き、新潟県十日町市の「光の館」に宿泊体験することが出来た。昨年春に直島の地中美術館で「オープン・スカイ」の日没を鑑賞するナイト・プログラムを体験し、「光の館」も是非という気分が高まっていたことに加えて、12月中旬まで富山の発電所美術館で内藤礼の個展が行われていたことが旅の決め手になった。しかし、天井にぽっかりあいた空を見上げるタレルのこの作品、金沢・直島は観賞場所が屋外の構造になっているので雨が降っても体験できるが、新潟の「光の館」はなんと12畳の和室の屋根がスライドして空を見られるようになっているのだ。12月という天候の不安定な時季に宿泊するのは確率の低い賭けだった。
光の館に到着した午後4時頃、空は曇り空から青空に変わり、さっそく管理人の女性に屋根を開けてもらいじっと見上げた。白い雲が美しく流れる。吹きさらしの天井からは冷え切った空気が入ってくるが、部屋の暖房はダクトから強力に噴き出し快適だ。
管理人は隣接した小屋にいるが、夜は帰ってしまい、屋根の開閉も宿泊者の管理となる。荒天時の開閉による損害の賠償などについての誓約書にサインし、屋内施設の説明を受けた後は、この日は我々ふたりの貸切だった。部屋は屋根が開閉する12畳間と8畳間、6畳間。大きなシステムキッチンと広い風呂、トイレ2つなどがある。神殿のような外観・和風の内装と天窓のシステムのギャップが面白い。
やがて日没の時間が近づきコンピューター制御のライト・プログラムが始まった。空は曇ってきたが何とか降らずにすんだ。地中美術館の空との補色を鮮やかに使ったプログラムに比べ、シンプルなライティングの変化だが、暮れ行く空の色を切り取っただけでこんなにも深い色調の変化を体験できるとはなんとも不思議だ。淡い青から濃紺、漆黒まで、移ろう空を和室の畳に寝そべって味わえるというのは極上の気分だ。
日が暮れたあとの「光の館」の佇まいも格別。室内の調光器はタレル指定の照度に設定され、薄暗いほのかな陰影を味わう。風呂はすっかり闇の中で、浴槽に設置された光ファイバーだけが光源の神秘的な空間に生まれ変わる。24時間いつでも入れる、4人でもゆったりのこの風呂、さすがに循環バスで、塩素臭さはいまいちだったが。
夕食は山菜・野菜を中心にしたケータリングを頼んだ。冷蔵庫には新潟の地酒が各種、冷えている。
やがて降りだした雨は夜通し続き、夜明け前に一旦やんだものの、霧雨が続き、夜明けのプログラムは断念せざるを得なかった。
光の館の宿泊料金は、何人で泊まっても基本使用料2万円がかかる。(2人で泊まればひとり1万円づつの負担)これに1人当たり3000円の宿泊費、寝具・タオル代500円などが加わってくる。キッチンや食器の使用は無料なので、大人数で宿泊して宴会を楽しむグループもいるとか。ちなみに宿泊希望が何組か入ったときは、宿泊者に部屋のシェアの仕方などをまかせ同泊となることもある。(相部屋にはしないそう)
半年前から、週末は予約で埋まる「光の館」。これからますます予約困難になっていきそうな気がする。文字通りアートに泊まる体験。直島のベネッセハウスに泊まる比ではない。
光の館ホームページ
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この記事へのコメント
1. Posted by sumiko 2008年02月13日 20:00
夜明けのプログラム、残念でしたね。
でも、雨の日の光の館もそれなりに赴きあがっていいですね。
でも、雨の日の光の館もそれなりに赴きあがっていいですね。
2. Posted by テツ 2008年02月14日 09:27
メインの和室の眺めのよさには驚きました。
雪景色も楽しめましたので、
この時季に訪れたかいはありますね。
雪景色も楽しめましたので、
この時季に訪れたかいはありますね。
3. Posted by ジャム 2008年02月20日 19:49
大変貴重な体験をなされたんですね。
私にも、そんな機会が訪れることを願います。
ジャム
私にも、そんな機会が訪れることを願います。
ジャム
4. Posted by テツ 2008年02月21日 09:42
ライトプログラム自体の体験は、
直島の地中美術館に行かれたほうが
確実でしょう。(完全予約制ですが)
でも、光の館には直島以上の
感動がありました。
直島の地中美術館に行かれたほうが
確実でしょう。(完全予約制ですが)
でも、光の館には直島以上の
感動がありました。








