私が2009年に観た展覧会等のベスト10です。例年同様、明確なランキングは表示しませんが、特に思い入れの強いものには☆マークします。
☆‘文化’資源としての<炭鉱>展(目黒区美術館)
夜の美術館大学コールマイン・アート学科
‘文化’資源としての<炭鉱>展
岡部昌生のユウバリマトリックス
写真に見る炭鉱
私と炭鉱
☆阿修羅展(東京国立博物館)
阿修羅展に急げ!
阿修羅が家にやってきた
ずっと阿修羅が好きだった
☆内藤礼「すべての動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」(神奈川県立近代美術館 鎌倉館)
☆塩田千春「流れる水」 (発電所美術館)
☆やなぎみわ「マイ・グランドマザーズ」 (東京都写真美術館)
☆野口里佳「光」(国立新美術館)
☆富山妙子「アジアを抱いて―富山妙子の全仕事展1950―2009」 (越後妻有アートトリエンナーレ)及び映画「はじけ鳳仙花」(ポレポレ東中野:映像の中の炭坑)
・西野達「バレたらどうする」 (アラタニウラノ)
・村田朋泰「2」(GALLERY MoMo Ryogoku)
・牧島如鳩展(三鷹市美術ギャラリー)
次点
・ヤノベケンジ「ウルトラ」(豊田市美術館)
・爆心地の記憶 丸木位里・俊の「原爆の図」(桐蔭学園メモリアルアカデミウムソフォスホール)
私自身が長い間コミットしてきたテーマということで炭鉱展・阿修羅展については当然ながらエントリを重ねました。炭鉱展の「夜の美術館大学」では、講師や受講生と飲み会に突入することも度々。まさに「目黒炭鉱祭」でした。
女性アーティストが☆マークの大半を占めましたが、共通するのは心の深い部分に言葉では尽くせない感興を与えてもらったことです。村田朋泰さんもその意味でランクイン。
富山妙子・牧島如鳩という未知だった作家との出会いも印象に残ります。富山妙子の制作風景のドキュメンタリーと、作品を静止画で演出構成したアートフィルムの要素をあわせ持つ映画「はじけ鳳仙花」は、貴重な上映でした。
西野達・ヤノベケンジの暴力性もやはり魅力ありです。
画像は、川俣正コールマイン・プロジェクトの図録の予約特典の炭鉱住宅マケット。このチープさ、薄っぺらさは、炭坑町の持っていた儚さ、まるで仮設的な繁栄の記憶とどこかつながっているのかなあ。
ちょっと想像つかないです。
発電所美術館の塩田千春さんの降り注ぐシャワーの音は今も耳に残っています。
富山さんは東近美あたりで個展やっていただきたいです。