トマソンズのホームグラウンドであるジャズスポット、横浜ジャズファーストでのライブ、「MAY STORM NIGHT」が迫ってきた。

今回のトマソンズはゲストにベースの江口丈典、ドラムスの林裕人という30代の二人をむかえて演奏する。トマソンズはライブに今までにもゲストを加え、不定形な編成で即興演奏をしてきたが、今回のメンバーは昨年の新宿シアターPOOが初顔合わせで、2回目のユニットとなる。

トマソンズ+〇と名乗ってきた従来のゲストユニットと異なり
「ELECTRIC THOMASSONS」の名を冠している。

ベーシストがエレキ・ベースを弾くとか、ジョヴァンニ・スキアリがピックアップマイクでチェロをアンプにつなぐという意味を超えて、今までのトマソンズとは異なる新たな音を創りたいという意気込みの表れなのである。

私が好きなサックス奏者ジョン・ゾーンが自身のユニットに「MASADA」と「ELECTRIC MASADA」という名称を使い分けたように。


ライブのタイトル「MAY STORM NIGHT」は直訳すると「5月の嵐の夜」であるが、そもそも英語にはMAY STORMという表現は存在しない。日本で大気が不安定になる5月にちなんだ和製英語なのである。

トマソンズの音楽を私自身はジャズだと思っている。これは相方のジョヴァンニ・スキアリとは見解を異にするとこなのだけれど、いわゆるスタンダード・ナンバーを理論に基づいて演奏するオーソドックスなJAZZとは隔絶しているとはいえ、私にとっての即興演奏は「ジャズ」という言葉でしかすくい取れない衝動に支えられている。

JAZZ の世界には存在しないトマソンズ固有のジャズとでもいえばいいのだろうか。ちょうどMAY STORMという言葉のように。

そして今回のライブでは私は林晶彦というユニークなピアニスト・作曲家とも共演する。クラシック音楽を土台にして、独創的で柔軟な旋律を生み出す彼が、即興主体の演奏に挑戦する今回、私の荒くれたサックスと、ビアノの美しい響きがどのように対峙できるのか。

JAZZ ではないジャズのMAY STORM NIGHT。嵐は起こるか?

MAY STORM NIGHT
トマソンズ meets 林晶彦 at YOKOHAMA JAZZ FIRST
2019年5月19日(日)
18:30 OPEN
19:00 START
チャージ2500円+drink order
横浜ジャズファースト
横浜市中区長者町9-140 1F
ご予約・お問合せ TEL 045-251-2943