中年とオブジェ

美術館・街で見かけたオブジェ 旅先で手に入れたオブジェ オブジェの視点で世の中を楽しむ中年の日常。

気仙沼・一関

気仙沼 311から1年半

今日はほかならぬ9.11テロの日であるが、東日本大震災311から1年半にもあたる。2005年気仙沼をはじめて訪ねて以来、被災後もまだ足は踏み入れていないのだが、思い出に残る居酒屋の営業再開の報を知った。気仙沼「福よし」。お兄さんが焼き方・弟さんが板さんで、囲炉裏でじっくり焼き上げる焼き魚は日本一との評判で、私もかつて無い絶品のサンマの塩焼きをいただいた。秋に訪れたので、気仙沼の名物戻り鰹の刺身なども堪能した。店は港近くの気仙沼魚町にあった。311で店舗は全壊したが、店主らは幸い難を逃れ、今年8月旧店舗跡のすぐそばで再開オープンを果たしたそうだ。新店舗をレポートされたブログを見ると、部厚い木のカウンターも囲炉裏も、震災前の雰囲気を伝えている。





これらは私の撮った2005年の写真

そして、「福よし」でほろ酔いになったあとで訪ねた喫茶マンボ。こちらも現在、仮設商店街「南町紫市場」の仮店舗で営業をしているそうだ。パフェからカクテルそして名物のラーメンまであるレトロでゴージャスな洋風建築の名店だったが、港町気仙沼の魔界のようなあの空間は今はもう無い。311により失われたものの大きさを感じさせられる。



2005年撮影

気仙沼の高台にある石山修武設計のリアス・アーク美術館も、震災の影響で公開休止していたが、部分開館を経て常設展示を9月1日より再開したそうだ。

震災からの復興はまだまだこれから。多難を極めるだろうが、少しずつ動き出しているようだ。


カツオが届いた

カツオ気仙沼からカツオが届いた。4kgはあろうかという大物だ。格闘の結果、刺身・あらの味噌汁・福よしで教わった血合いの味噌たたきが出来上がった。気仙沼の戻りガツオの旨さはやはり強力である。

市場で1匹1,500円。安い!

ベイシー ベイシー ベイシー

ベイシーベイシー入口






一関のベイシーといえば、日本一音のいいジャズ喫茶として有名だ。私とTakaは4回目、西丸ははじめてのベイシー詣である。玄関は防音のため2重になっているのだが、1つ目のドアを開けたとたん、バスクラの響きが聞こえてきた。ドルフィーだ!「イン・ヨーロッパvol.1」のオレオがかかっている。いきなりドルフィーのバスクラが聞けるとはなんと運がよいことか。(ベイシーではリクエストはできない)そして次のレコードはなんとコルトレーンの「ライブ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」A面。ドルフィーがバスクラを吹く「スピリチュアル」!

レンジの広いバスクラのサウンドが大音量で生々しく再現される。音像の定位がよいのでコルトレーン・バンドのメンバーが目の前にいるようだ。そのあとは「ウィー・ウォント・マイルス」の強烈なエレクトリック・サウンドも鳴り響いた。今日の選曲はベイシー体験史上最高だ。レコードでエキサイトするなんてそうあることじゃない。

ピアノ・トリオやハード・バップを何枚か聞いてようやくクールダウン。東京へ向かう新幹線に乗り込んだ。ふりかえれば実に濃い2日間であった。

ベイシー公認ホームページ

一関の地ビール

クラストン旅も終盤。一関で途中下車して、いわて蔵ビールという地ビールが飲めるというレストランへ向かった。以前は写真の石蔵がビアホールだったのだが、現在はイベントホールになってしまったそうで、隣の「蔵元レストラン世嬉の一」に入った。地ビール各種は樽生を飲むことができる。地元産のソーセージ・アイスバインなどをつまみに芳醇なビールを楽しんだ。

世嬉の一酒造

リアス・アーク美術館

リアスアーク正面リアスアークタワーリアスアーク天井






市場の食堂で遅い朝食を食べ、お土産にカツオとサンマを買ったあと「リアス・アーク美術館」に行った。石山修武設計のこの建物には航空機や造船の鉄板加工技術が取り入れられていて、建築では見たことのないような造形が随所に見られる。屋上にはSF映画のセットのようなタワー(冷却塔)が立ち並ぶ。

リアスアーク展望室館内には、漁業に使われた昔の民具などが展示さたコーナー・アートギャラリー・企画展示室などがあり、展示室の天井は建物の躯体ごと凸面になっている。

本体から突き出したガラスの展望室のデザインの美しさが印象的。展望室を支える細長い鉄柱に、細部へのこだわりが感じられる。現代建築好きにはたまらないマニアックな建物であった。

リアス・アーク美術館




レトロな喫茶マンボ

喫茶マンボ
ヴァンガードは酒がなかったので近くの「喫茶マンボ」でジントニックを飲む。この店は昭和26年開店の気仙沼でも一番古いカフェ。天井にはシャンデリア。ステンドグラスが輝くゴージャスでレトロなインテリアに驚いた。マスターに聞いてみると開店当時、東京から職人を呼び寄せて内装工事をしたという。

メニューもすごい。ソフトドリンク・カクテル・パフェ・あんみつ・ケーキ。なんとラーメンまである。おばちゃんのグループ・カップル・家族連れと客層もファミレス並の多彩さ。福よしのおやじさんに聞いた話では同窓会の2次会などもやる気仙沼の社交場だそうだ。

ジャズ喫茶ヴァンガード

ヴァンガード
福よしのある魚町から南町まで夜の港を見ながら歩いていく。森進一の「港町ブルース」がセンサーで流れ始める歌碑があった。

♪みーなーとー 宮古 釜石 気仙沼〜

演歌のあとはJAZZ喫茶だ。薄暗い「ヴァンガード」の店内に入る。ライブもたまにやる割と広い店内にはピアノもある。アイスコーヒーを飲むと、酒と魚で限界に達した体が生き返るようだ。ジターバグ・ワルツを吹くバスクラが響く。思わずマスターに「誰ですか」と尋ねると竹内直のライブ盤だった。煙草のヤニで飴色に変色した店内。常連客がカウンターでコーヒーを飲んでいるが、マスターは言葉少な。時間の止まってしまったような古ぼけた店だった。

福よしで魚三昧

福よし暖簾福よし刺身福よし囲炉裏






今年の夏、豊橋の居酒屋「千代娘」で偶然、テレビ番組「居酒屋紀行」のスタッフの一人、カメラマンの立石さんに出会った。その時、秋に行くのなら気仙沼の「福よし」が一番のおすすめだとうかがい今回の旅を思い立ったのである。

繁華街から外れた魚町という静かな町並みの中に「福よし」はあった。粋な暖簾をくぐり店内に入ると分厚い木のカウンター席、小上がり、囲炉裏を囲んだ席、奥は個室だ。予約してあったカウンター席に座りゆっくり飲み始めた。料理は5,000円のおまかせにしたのだが、その内容とボリュームには圧倒された。山盛りの刺身盛り合わせやたくさんの料理を食べているあいだに、囲炉裏では火がおこされ串に刺したサンマがずらりと焼かれている。

戻りガツオの刺身はまさに驚きの旨さだった。脂がのって全く臭みがなく、口の中でとろけていく。続きを読む

気仙沼駅前オブジェ

気仙沼駅前灯台気仙沼駅前さめ気仙沼に到着。駅正面にあるホテルの部屋の窓からは駅舎と観光シンボルの灯台が見え、旅情をかき立てられる。(夜は灯台に明かりがともっていた)気仙沼といえばフカヒレで有名だが駅前ロータリーには大きなサメのオブジェもあった。

仙台のピッツア

ナプレマルゲリータメディアテーク






仙台で途中下車してランチを食べに行ったのが「ピッツェリア・デ・ナプレ」。Wカップサッカーで仙台に滞在したイタリア人チームのお気に入りとなったという、本格的ナポリ・ピッツアの店。以前仙台に来たとき日本料理の名店「萬み高橋」の女将さんに教えてもらった。

エビス生ビールに、窯で焼き上げる分厚い生地のボリュームあるピッツアを食べ至福のランチタイム。基本のピッツア、マルゲリータは平飼い鳥の卵をトッピングした。卵の甘み・チーズ・バジルの香り・トマトソースが渾然となって実に旨い。食後のエスプレッソも濃厚で香り高い。

伊東豊雄の斬新な現代建築「せんだいメディアテーク」の向かい側にある。

べろ蔵のレポートはこちら

ピッツェリア・デ・ナプレ

待ち合わせは銀の鈴

銀の鈴
テツ・Taka・西丸の中年男3人ぶらり東北旅。集合場所は東京駅の待ち合わせスポット「銀の鈴」。巨大な鈴型のオブジェがぶら下がっている。これから仙台経由で気仙沼に向かい、一関によって帰ってくる。1泊2日の小旅行だ。
プロフィール

テツ

「中年とオブジェ」とは赤瀬川原平の名著「少年とオブジェ」へのオマージュである。美術、オブジェ収集、エリック・ドルフィーを愛好する。

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