中年とオブジェ

美術館・街で見かけたオブジェ 旅先で手に入れたオブジェ オブジェの視点で世の中を楽しむ中年の日常。

ZAIM

BankARTに立坑櫓インスタレーション

立坑櫓インスタレーション





















立坑櫓インスタレーション2立坑櫓インスタレーション3

















横浜ZAIMで芸大先端芸術表現科の卒業制作展、BankART Studio NYKで大学院先端芸術表現専攻の修了制作展を観た。昨年の川俣正[通路]展でコールマインラボに参加した田中さんが卒展に、菊地さんが修了展に出品されたのだ。田中さんの作品はZAIMの地下室でのインスタレーション。古い時計が集積した、どこか寺山修司っぽい世界。アナログな時計の音と、組み込まれた照明のモダンさの対比が面白い。ZAIMの地下空間の独特の空気が、作品に魅力を加えていた。

ZAIMを後にNYKに向かう。菊地さんの立坑櫓インスタレーションは予想以上の大きさだった。NYKのコンクリートの壁面を背景にライトアップされた白い櫓がシャープで美しい。ブースを取り囲むのは、炭鉱遺産の数々を撮影した写真。それにしてもこのオブジェ、炭鉱を知らない人の目にはどう映るのだろうか。機能美にあふれた櫓のフォルムは、その機能を超えて純粋に造形としても美しい。菊地さんらは昨年は国内各地の旧産炭地でのプロジェクトに携わり、これからも活動を続けていくそうだ。

学部の卒展と院の修了展を見比べて、修了展のほうが自己の表現に対するこだわりは強く感じられた。鑑賞者参加型で、見せる仕掛けに凝った作品が多いのも特徴。ちょっと小手先の表現にとらわれ過ぎている感を受ける。もっとストレートに訴えかけてくる作品が観たかった。

櫓への愛をそのままカタチにした菊地さんのインスタレーションは、個人的には「やってくれたなあ」と満足。

※1月25日で会期修了

コールマインラボ公式ブログ(随時更新中)

The Echo from Japan@ZAIM

横浜トリエンナーレに出かけた折に、ZAIM別館でThe Echo from Japanを観た。さわひらき、鬼頭健吾、名和晃平など、国際展であるトリエンナーレに対してこちらは日本人作家のみの展示。旧労働基準局であったZAIM別館は、建物の構造はそのままに、白塗りされた室内が、モダンな雰囲気になっている。

3階、4階の各部屋に1人から2人の作品を展示。映像・ペインティング・インスタレーションなど様々だ。4階の最も広い部屋をひとりで埋め尽くした大野智史のインスタレーション「子宮としての原生林」は力技。ひときわエネルギーを発散している。泉太郎は、給湯室まわりの備品をそのまま作品に取り込んで、映像作品と融合した空間を作り出している。以前野毛で見た、喫茶店の廃店舗を使ったインスタレーション同様、現実と非日常の脱臼を図っている。ソファとモニターを設置して、カラオケ空間を演出したのは竹村京。半透過の紙で包まれたカラオケモニター、壁の繊細なタッチのドローイングが、「カラオケ」の猥雑さを浄化し、不思議な世界を形成している。

さわひらきの映像作品「dwelling」は、まさにこれを観るだけでも「Echo展」に足を運ぶかいのある作品。無人の室内を、無数の小さなジェット旅客機が飛び交うモノクロの映像。寝室・ダイニング・キッチン・廊下などで離着陸し、旋回し、航行するジェット機のシュールな光景は、夢の中の幻のようであり、静かな詩情をたたえている。飛行機の移動速度、動きのコントロールなど緻密な計算の上に成り立った完成度の高い作品だ。

「Echo展」は10月5日(日)までと会期あとわずかだが、トリエンナーレに出かけるなら是非こちらも。最初はかなりゆるい作品が多いなあと感じたのだが、横浜トリエンナーレのあまりのゆるさにすっかり脱力し、「Echo展」の意義を改めて見直すこととなった。

ZAIM

サクサベウシオ「浮石」@ZAIM

浮石1浮石2


 






サクサベウシオさんの作品「浮石 Floating Stones2008」横浜ZAIM空中に今尚、浮遊中とのことです。是非ご覧になってみてください。私も昼間はまだ目撃していないのですが、青空をバックに見てみたいなあ。

下は3月29日に行われた、ZAIM地下同行室でのライブ画像です。横一列に並んだマリンバ・チェロ・ピアノ。たいへん面白い光景でした。もちろんそのサウンドも素敵でしたよ。

ZAIM地下同行室ライブ








友人SAI-UN氏が昼間の「浮石」を撮影してくれました!

昼間の浮石

ZAIM速報

サクサベウシオ外壁


















サクサベウシオ地下同行室


















横浜ZAIMの空中に巨大な石が浮かんでいます。
怪しげな地下室にも浮遊する石が。
30日夜7時よりライブ第2夜です。

ZAIMホームページ

ZAIMイベント告知

今週末の予定の告知です。

Liberty-Comm Sierra Artista III
会場 横浜創造界隈ZAIM
   地下同行室 

地下同行室・外壁 展示:サクサベウシオ 浮石-Floating Stones 2008
2008年3月26日(水)〜31日(月)
11:00〜19:00(最終日は17:00まで)

ライブパフォーマンス(地下同行室)
3月29日(土)入間川正美(チェロ)、野村おさむ(マリンバ)、KYOU(ピアノ他)
3月30日(日)ZAIM204 Liberty-Commグループ 浅原ガンジー他
両日とも18:30開場、19:00開演
入場料¥1,500.(ワンドリンク付き)

私は3月30日に演奏予定です。


また、東京都現代美術館の川俣正「通路」展では、3月30日(日)午後3時より、コールマインラボにて中間報告ミーティングが行われます。北海道フィールドリサーチなどの報告が行われる予定。公開イベントなので私も参加するつもりです。

新・即興の日@ZAIM204 ジンバブエのタイコ

マツケン&タイコ















ジンバブエのタイコ















ダンサー















サックス奏者松本健一さん主宰の「新・即興の日」に参加した。2月24日は東京都現代美術館、川俣正展の通路カフェでガンジーさんのテナー・KYOUさんのキーボードによる「カフェ・ミュージック」を応援に行ったあと、みんなで横浜のZAIMに移動。

参加者10名以上のコアなセッションとなった。サックス・チューバ・ピアニカ・ダンサー。この日一番の注目は、ジンバブエのものだという不思議なタイコ。その姿は有機的でプリミティブで、なんだか現代アーティスト加藤泉のオブジェも連想する。ひとたび叩かせてもらうと、その静かで原初的な音に無我夢中になってしまう。そうまさに「無我」。定型ビートを出そうとか、みんなでキメをあわせようとか、そんな欲を感じさせず、ただひたすらペコポコ音を出し続けることに没入してしまう。

数人がタイコを取り囲んで叩いている様は、原始宗教の儀式のような光景だ。このタイコ、4月に川俣正展に登場するかもしれません。また告知します。この不思議な魔力を持ったタイコを多くの方に知っていただきたい。

2007年 私のお気に入り 音楽

マリーザ・モンチ■音楽
・マリーザ・モンチ(オーチャード・ホール)
ブラジルのトップ・スター、待望の来日公演。カバキーニョ・バスーン・チェロなども交えた個性的な編成のバンドをバックに、マリーザのつややかな歌声を堪能した。40代のマリーザはモデルのようなすらりとした長身で、その美しさはまさに歌姫。観客のブラジル人率も高く、ポルトガル語での唱和も盛り上がった。来年リリース予定の、今回のワールド・ツアーのDVDも楽しみである。日本では見られなかったが、ブラジルの現代美術家エルネスト・ネトによる舞台美術にも注目。

・ザ・カルテット(パシフィコ横浜国立大ホール)直前に残席があると知り、急遽観にいったコンサート。生ウェイン・ショーター初体験となったが、そのソプラノのスペイシーでSF的な響きと、テナーの幽玄なフレージングは素晴らしかった。ジャック・ディジョネットの知的でフレッシュなドラミングも健在。マイルスの名演で知られる有名曲が中心のセレクトだったが、高度な解釈による演奏は、肉体的な躍動感にはかけるきらいもあった。メンバー4人の精神性の高みには達人のみが表現する凄みが感じられた。

・Liberty-commセッション(横浜ZAIM他)
十数年ぶりにサックスをリペアした今年、ガンジーさんのお誘いで数多くのセッションに参加した。松本健一さんの新・即興の日、中之条ビエンナーレでの成瀬信彦さんの空中舞踏とのコラボ、横浜カーフリーデーの庄田次郎さんとのステージ、ZAIM地下室での川端浩史さんの舞踏とのコラボなど。野村おさむさんの子供たちも交えてのセッションは、疲れるけれど癖になる。

ペンギンたちの日々の暮らし 舞踏家川端さんと

ソプラノ















アルト















12月21日(金)、ZAIM地下室イベント。この夜は舞踏家川端浩史さんと私のサックスふたりの初めてのセッション。白塗りの川端さんは、開始時間の7時前から気を集中させ演舞へと入り込んでいく。どう音を合わせていくか悩みつつも、最初はクラリネットで静かにスタート。ソプラノに持ち替えやや激しく吹いた後、バスドラとハイハットを踏みながら、アルトサックスでパーカッシブにアクセントを出してみる。

あとはなりゆきにまかせ、アルトでブロウ。最後にネタも尽きたところで、ガンジーさんのアルトクラリネットの低音が助け舟を出してくれ、クラリネットに回帰して終演となった。

舞踏とのコラボというにはあまりに勝手放題に吹いてしまい、川端さんには申し訳なかったが、今年最後の演奏を何とかこなすことができてほっとした。

十数年ぶりに楽器もリペアした今年、ZAIMの多彩な活動の場を提供していただき、久しぶりにサックスを吹く歓びを味わうことができた。来年もバリバリ演ろう。

パフォーマンスのダイジェスト動画(音声あり)
http://video.ask.jp/watch.do?v=c4c47fd8-1ad3-4deb-bb4c-13bbd46418bd

ZAIM地下室で

たかはしびわ ペンギンたちの日々の暮らし展


















第1回中之条ビエンナーレで、展示開始直後に部屋ごと封鎖されたペンギンをモチーフにした画家、たかはしびわさんの個展が、横浜ZAIMの地下室で行われる。町役場主導のビエンナーレではそのエロティックな描写が取りざたされたとか。

今回は、連夜即興ライブ・一人芝居・舞踏などのイベントもあり。私も21日(金)にサックスを吹きます。
16日(日)にもちょっと乱入するつもり。

展示公開 13:00〜22:00 入場観覧無料
ライブ 毎夕19:00以降 (原則カンパ制)
※ドリンクはLiberty-Comm提携 丸春バーが格安提供します。

12月15日(土)庄田次郎・林隆史
12月16日(日)野村おさむ・松本健一
12月17日(月)蔵重智 +仮称・月熊(朗読)
12月18日(火)蔵重智 +Gandhi(Sax)
12月19日(水)蔵重智 +KYOU(謎)
12月20日(木)蔵重智 +ジョバンニ(チェロ)
12月21日(金)川端浩史(舞踏)・テツ(Sax)
12月22日(土)成瀬信彦(ヴェクトル美人派)・Gandhi(Sax)

mixi上での詳しい情報はこちらで。
http://mixi.jp/view_event.pl?id=25763313&comm_id=2234792

新・即興の日 at ZAIM204

新・即興の日入谷のなってるハウスで、毎月開催されている「新・即興の日」というイベントがある。楽器・舞踏・アートなど即興表現をする者ならば誰でも参加できるという、自由自在な企画なのだが、主催者であるサックス奏者の松本健一さんが、私の出入りする横浜のZAIMでも「新・即興の日」を開催してくれることとなり、先日、第1回目のセッションが行われた。

サックス4人にパーカッション2人、ベース1人が参加し、混沌としたセッションに。本家なってるハウスのほうではもっと人数が多くさらに混沌とした状態だという。

第2回は7月8日(日)19時からの予定。参加費500円。ZAIM204号室で。

ZAIM

ZAIMでフリー・セッション

ガンジー&のむら















ZAIM
4月1日のエイプリルフール、横浜でフリー・ジャズのセッションに参加する。会場となったZAIMは旧関東財務局の歴史ある建物。だから「ザイム」なのだ。横浜市芸術文化振興財団が管理するこの建物には、アート・演劇・音楽など様々な団体が公募で選考され入居し、自由な活動の拠点にしている。3月23日から4月1日まで「ZAIM de FESTA」と称して連日公開イベントが行われた。

私も所属するリバティー・コムは即興芸術の表現者の集う集団で、音楽・舞踏・ポエトリーなど、様々なジャンルのメンバーが参加している。最終日はフリー・インプロビゼーションの日ということで、私もサックスを吹いて参加した。

サックス2人にクラリネットの無伴奏トリオで音を合わせたり、ポエトリー・リーディングの風月のJUNさんのバッキングをしたり、ドラム・ベース・ピアニカ入り乱れての混沌としたフリー・ジャズを演奏したり、イパネマの娘変態ヴァージョンに挑戦したり。午後2時から7時過ぎまで、ビールなど飲みつつまったりと、セッションは続いた。ドラムののむら君の幼い娘さん息子さんも乱入し、大活躍。子どもたちの自由奔放さにはタジタジである。

最後はFのブルースでオーラス。なんだかジャズ研みたいだったなあ。ちょっと恥ずかしい。

久々の演奏に、気持ちのいい汗をかいて、わくわく楽しい1日だった。
この日はポカポカ陽気の花見日和だったが、私たちは花よりセッション。
窓もない暗い部屋にこもって、気分はミッドナイトのアフターアワーズなのだ。

ZAIMホームページ
プロフィール

テツ

「中年とオブジェ」とは赤瀬川原平の名著「少年とオブジェ」へのオマージュである。美術、オブジェ収集、エリック・ドルフィーを愛好する。

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