教育現場でのコーチング実践

教育現場で役立ちそうなコーチング情報と、 高校現場で手探り実践しているコーチングについてお伝えしています。

どの子も同じ

特別支援学校の「院内学級」、正式には「分教室」といいますが、
病院内にある「分教室」を見学しました。
以前は養護学校と呼ばれていましたが、現在は「特別支援学校」です。
特別支援学校には全部で5つの領域があります。
「知的障害」「肢体不自由」「病弱」「視覚障害」「聴覚障害」です。

この中の「病弱」特別支援学校の「分校」もしくは「分教室」、
あるいは小学校や中学校の「特別支援学級の分教室」という形で、
地域の病院に設置されています。
まだまだ数は少なく、学校の先生が病室をたずねることで
授業をしている地域もあると聞いています。

特に、高等部のある分教室、
高校生が学べる教室は全国的にはとても少ないそうです。

病室と同じフロアに教室があり、ここで子ども達が時間割にそって学習をしてい
ます。
小学生のテーブルでは、国語の時間でしょうか、
先生と一緒に「く」のつく言葉をたくさん見つけるゲームをしていました。
「くつ」「くるま」「くり」「くまもん」(笑)など。
高学年になると漢字でくのつく言葉を書いていました。
中学生のテーブルでは、理科でしょうか、教科書を広げながら環境問題について
のプリント学習をしていました。
高校生のテーブルでは数学かな?何やら難しい計算問題を解いている姿がありま
した。

子ども達は、私たちが学校で見ている生徒と同じように、学習しているのですが、
その脇には点滴を下げ、モニターを付けていて「ピーピー」という電子音がする
ことだけがこの教室の違うところなのかも知れません。

体調が悪い子どもは途中で退席して病室に戻ったり、
元気になったら教室に戻ったりしながら平日は勉強をしています。
ベッドサイドで先生に教科書を読み聞かせてもらうことも
授業になるのだそうです。
体育の授業で歩行訓練をする子どももいます。
その子のその日の体調に合わせて、学習出来る教材を工夫しています。
元気になって地元の学校に復帰したとき、少しでも学習の遅れのないように
先生達も教材を工夫し、子ども達と相談しながら行事を行ったりしていました。

分教室の先生方は病気や治療に関する知識、感染予防のための技能など、
医師や看護師並みの知識や経験も要求されているのだとわかりました。

勤務校にも病気の治療を続けながら登校している生徒が複数います。
治療を続けながら登校をしている生徒のことを理解しているつもりでしたが、
実際の様子を見学させていただいて、
元気に登校しているときに、必要以上に心配したりするのではなく、
自分はどうしたいのか、本人の希望を聞きながら、
どんな工夫をすればそれに近い形で出来そうか、
一緒に考えることが大切なのだと実感して帰ってきました。

縁あって入学した高校です。
みんなと一緒に卒業するためにはどうしたら良いか、
本人と一緒に考え、サポートしていこうと誓った一日でした。

そう、病気があるなし関わらず、
どの子どもに対しても同じなのですよね。


「持っている人」「持っていない人」


新卒で教員になった人は、当然初めての「担任」です。
また数年講師をしていて初めて「担任」になっている同僚もいます。
初めての担任をして、戸惑うこと、困ったことも多いと思いますが
新しく「担任」になった先生方を見ていて感じることがあります。

もともと「持っている人」と「持っていない人」がいるのかな〜。ということ。

「持っている人」はきちんと「ありがとうございます」と「すみません」が言え
るのです。
当たり前なことかもしれませんが、意外と最近少ないのです。
そして、素直に尋ねることと、しっかり真似ることができるのです。
これも、意外と少ないです。

「持っていない人」はあいさつが出来ません。
できないのでは無くやらないだけなのかもしれませんが…。
やらなければできないのと同じですよね。
ましてや、自分からどんどん尋ねることをしないと、
周りは何を支援したらいいかわかりません。

教えがいがあるルーキーだと先輩たちが思ってくれる。
気持ちを判ってくれると子どもたちが思ってくれる。
若くても未熟でも、その姿勢が伝わるのだと思います。

謙虚な姿が「周りからの支援力」につながるのだと思ったのでした。


さて、私には何ができるかな?

新年度へ向けて

年度が替わるこの時期は、別れと出会いの季節。
人生を大きく左右するような別れと出会いがあります。


自分の異動が無くとも、
生徒が巣立っていったり、新しい生徒との出会いがあったりで
なんとなく感情の浮き沈みがあります。
身体の疲れとは別に、
なんとなく感情が揺さぶられる時期でもあります。


春は体調を崩しやすいと言うけれど、
心の調子もなんとなくおかしくなるのは
感情面の疲労が起こるからなのだなあと思っています。


学校の先生たちは、
毎年感情の疲労に気づくゆとりもないまま、
年度切り替えの事務的な用務に追われています。


そして異動に伴うこの機会に、様々な身辺の整理も強いられて、
心・身ともに二重三重にエネルギーを消耗していることでしょう。


どうぞ散りゆく桜の木を見上げ、
ちょっとだけ自分にゆとりをあげてください。

今日は美味しい物でも食べて、
明日からまた、お互い頑張りましょうね。

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学校の先生のためのコーチングセミナーのご案内

久々の更新になってしまいました。
時々ご覧になってくださっている皆さま、ありがとうございます。
学校の先生向けのコーチングセミナーのご案内です。
年度末でお忙しい時期ですが、ご興味がありましたらぜひどうぞ。


学校の先生力アップセミナーシリーズ
パーソナル・ファウンデーション
― 自己基盤を整える 入門編 −


成長し続けるコーチ型教師でいるためには
どんなことを身につければ良いでしょうか?
コーチングでは、豊かで価値ある人生を過ごしている人は、
個人としての力強い基盤を持っていると考えています。
この基盤を持つことで、私たちは日々起こる問題に
エネルギーを奪われることなく、
もっと簡単に目標を達成することが
できるようになります。

この講座ではコーチングで扱う
パーソナルファウンデーションについての基本を理解し、
教育のどのような場面でこのことが応用出来るか考えていきます。
スキルだけでない、コーチングの一面をご紹介します。
ご興味のある先生方のご参加をお待ちしています。

開催日時:3月 10日(日)14時〜16時(受付13:45〜)
対  象:小・中・高・大学等の先生対象 及び子どもに関わる教育関係者
定  員:20名
(定員になり次第締切りますのでホームページでご確認ください)
申し込み:共育コーチング研究会HPhttp://www.ciie.net/より 
参 加 費 :1,000円(当日受付にて)
会  場:東京ウィメンズプラザ  
http://www.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/contents/map.html
 JR山手線・東急東横線・京王井の頭線 地下鉄副都心線:渋谷駅下車徒歩12分
 地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線:表参道駅下車徒歩7分

お問い合わせは ciie.teacher@gmail.com(担当・山村)まで
企画/共育コーチング研究会 先生プロジェクト/
ご参加、お待ちしてます。

父の日

父の日が近づくと思い出す生徒がいます。
数年前になりますが、
ある男子生徒が両親のことで相談に来ていました。

「いつも僕が眠った後で父さんと母さんが言いあいをしている。」
「布団に潜ってもその声が聞こえて、気になって眠れない。」
「うちの両親は離婚するのかもしれない。」
「そうしたら自分はどっちと暮らすんだろう?」

両親の前では知らんぷりを装って高校に通学していたけれど
頭の中は不安が一杯で、時々相談室へ来てはこんなことを話していました。

子どもがどんなに心を痛めているのか
大人は意外と知らないのかもしれません。

「自分が生まれてきて良かったのか、時々心配になる。」
「俺がいなかったら、父さんと母さんはもっと早く離婚していたかもしれない。」
「俺、一人っ子だから、誰にも相談出来なくて…」

誰にも言えない辛さをこぼしては、
「じゃあ、先生、次の授業は出るね。」
といって戻っていく背中が寂しそうで
どんな言葉をかけたらいいのか、
ただ、聴くことしか出来ませんでした。

しばらくして本人からご両親が離婚したことを聴きました。

彼はお母さんと一緒に暮らすことになりましたが、
決してお父さんのことが嫌いなわけではありません。
お父さんに会うことも出来るのだと話してくれました。

数ヶ月したとき、ぽつりとひと言。
「先生、父の日、俺、父さんに会いに行こうかな?
父さん、俺が行ったら迷惑かな?」

「そんなこと無いと思うよ!
君の元気な顔を見たらきっとお父さん、嬉しいと思う。
会いに行ってあげなよ。」

そう、背中を押しました。

それからしばらくして彼は
携帯のカメラで撮った
二つのケーキの写真を黙って私に見せてくれました。

バイトで貯めたお金でケーキを買って
父の日にお父さんに会いに行ってきたのでした。

切なさで心が締め付けられる想いがしました。

お父さんもお母さんも、
たとえ離婚しても
子どもにとっては両方大事なのです。

ご両親の離婚を乗り越えて、
高校生の彼なりに頑張っていたことを
父の日が近づくと思い出します。

様子を見ましょう

中学校や小学校で不登校だった生徒の親御さんのお話をうかがっていて
最近良く聞く、妙に気になる言葉があります。

「先生には様子を見ましょう、と言われてきました。」

どんなことについて様子を見てきたんですか?とたずねても
「さあ〜?」という返事。

どうも、カウンセリングを受けていたと言うけれど、
話を聞いてもらっていただけで何もしてこないまま時間が過ぎていたというケー
スが多いような気がしてなりません。

どうやって接するか、
本人の要求をどこまで認めるか、
どの時期に登校刺激をあたえるか、
どんなことを家にいる間に身につけるか、など
長期的な視野を持って戦略をたてて相談をしていたようには思えないのです。

不登校は何もしなければ何もしないまま、時間だけが過ぎていきます。
体良く、それが休養となり、元気を回復して登校出来るようになる子どももまれ
にいますが、本当にまれです。(笑)

「様子を見ましょう」という訳のわからない言葉にだまされず、
今、どんな関わりをすれば良いのか、
親御さんは先生やカウンセラーと一緒に考え、
積極的に子どもの成長をサポートしていって欲しいと思います。

そして、それをしてくれない(しない)先生やカウンセラーだったら
別の相談機関をあたることも必要です。

人任せでは不登校からの回復は難しいのだということを声を大にして伝えたいと
思います。

金環日食

お天気が心配された金環日食。
ずいぶん前から日食グラスを購入し、楽しみにしていました。

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日頃の行いが良く(?)、好天となりました。

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朝から希望者と鑑賞会です。

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こんなふうにピンホール法でも観察出来ます。

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しっかり金環が観察できました。

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やっぱり、テレビやネットの映像じゃなく、
リアルタイムで見るのは感動がありますね。

ペースダウン


大丈夫!きっと出来る!
そう思っていろんなことに挑戦してきました。
そんな自分が結構お気に入りでした。


しかし先日、とうとう身体が悲鳴をあげました。
朝起きたら、右耳がまったく聞こえない。
診断は突発性難聴。

突発性難聴の原因は諸説ありますが、
ストレスや過労によるものが有力です。

聴力を失って、
初めて無理をしてきた自分に気づきました。


「身体をいたわって」
「もう少しのんびりやろうよ」
「本当にやりたいことだけにしない?」

そう自分の身体が教えてくれているようでした。


ストレスに対する耐性があったからこそ、
ここまで頑張れちゃったのかもしれません。
ここらへんが閾値みたいです。


今は少し、ペースダウンしています。
突発性難聴は、
私にたくさんの気づきをもたらしてくれました。

右耳を回復させて、まずは健康を取り戻そうと思います。

「不安」を「希望」へ

ある生徒と話をしていたとき
「将来が決まっていないから不安だ」
というようなことをしきりと言っていました。


将来が決められない…
将来何をしたいかわからない…
自分の将来、いったいどうなるんだろう…


こういう思いを持っている高校生はたくさんいます。
やりたいことがたくさんあって決められない、
たくさんあって困っている生徒は幸せかもしれません。


「決まっていないと不安」
確かに一理あります。


しかし、私はこう伝えてみました。


「決まっていないから、将来を変えられる希望があるね」と。
「決めてないからこそ、君の好きなことが出来るね」と。



自分で決めることは今より少しだけ勇気が必要です。
人を頼りにしない。
人のせいにしない。


彼らの「不安」を「希望」に変えるサポートをしていきたいと思っています。


原稿を書くの巻

寒い日が続いていますが、皆さまお元気でしょうか?


ブログだって1ヶ月に1回更新するかどうかの私であることは、
皆さまもとっくにご存じのことですが、
こんな筆無精の私に、「原稿を書く」という
とてつもないお役目がやって参りました。
(こういうことを無謀なことと言う。)
学校新聞に掲載する原稿用紙2枚の文章を書くのにも毎回四苦八苦してるのに…。


思っていること、考えていることを
「相手に解りやすく」それも「おもしろく伝える」ことは、なかなか難しい。


なんていうことを、書いてみて、気づいている
「執筆ド素人」に果たして原稿は書けるのか?
と思いつつ、時間をやりくりして、PCに向かっております。


これまでやってきたことでお役に立つことがあるのなら、
頭の中を整理して、アウトプットする貴重なチャンス!


「表現力を磨く」
「文章力をアップする」
「役に立つことを解りやすく伝える」
ことを学びながらなんとか頑張りたいと思っています。


どんな内容を書くかは、もう少しヒミツです☆
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教育関連の仕事をして早○○年。 現在はCoachingの仕事もしている。 ゆったりバランスよく生活することをこころがけているのですが実際は…。 現在はまっているのは脳科学とライフハックに関すること。 読書と文房具も大好き。
当ブログ内に掲載されている文章や図など内容の無断転載、転用を禁止します。
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